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SHIAのレビューコレクション

  • ノアの審判
    ノアの審判
    冒頭3分でこの世界にグイッと引っ張ってプレイヤーの興味を掴み取る引力が素晴らしく、完成された世界観の中にスルッと入った後は洋館にステイホーム間違いなしの大変面白い物語です。 現在1章の解決編まで公開されていますので、その終わりまでプレイさせていただきました。 グラフィックもハイレベル、見せ方がとてもお上手で躍動感のある画面がとても楽しいです。 個人的には素顔が気になるダニエルさんが最推しです。 彼の飄々としていて掴みどころのない空気が大好きです。 階段でメソメソと犬のようにしていた(byシーリーンさん)らしいですが、190cm近くあるダニエルさんのそんな可愛い姿、是非見たかったです(このシーンのシーリーンさんのセリフ大好きでした) 最推しはダニエルさんですが、どのキャラクターも個性的で人によって好きが分かれそうなところも本作の魅力かなと思います。 キャラクター同士の掛け合いがとても面白いので、探索パートでもお気に入りのキャラが出てくると胸躍ること間違いなしです。 推理の難易度は苦手な方にもトライしやすくできていて、やさしいほうかなと思います。 @ネタバレ開始 主人公が描いた世界がそのまま舞台になっている…という設定が大変面白く、また主人公が自ら描いた舞台に至るまでにも「主人公にはそもそも何があったのか?」という部分が物語の核に繋がっているのかなと思わせる素晴らしい設定だと感じました。 そもそもの世界の創造者である主人公の過去に何があったのか? この世界の終わりは主人が誰からも愛されず終わるがそこへ辿り着くのか? 姿を見せないもう一人とは誰なのか?など、多くの謎が散りばめられていて、この先の展開がとても楽しみです。 @ネタバレ終了 全4章構成ということで、物語はまだ始まったばかり…「最後のひとり になるまで。」にどんな物語が紡がれるのか、楽しみにしています。 制作、応援しています。頑張ってください。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 白雪姫は静かに暮らしたい
    白雪姫は静かに暮らしたい
    棺の蓋を開けて起き上がった白雪姫が願ったのは自由や平穏な生活、そして「来世ではこの変人たちに関わりたくない」。 が、最後のこれは聞き入れられず……ただの高校生へと生まれ変わった白雪姫の周りには、王子様や小人、女王様らの生まれ変わりも勢揃いしていて…と現代まで過去の記憶を引き継いだ白雪姫軍団による、ほのぼのまったりした面白くキュンとするゲームでした。 @ネタバレ開始 来世では関わりたくないと主人公は思っていたようですが、非常に魅力的な男性ばかりで、特にレイさんが元女王からの生まれ変わりで性別逆転・ユキさんが好きすぎて美しさに関しては自分は絶対的な2位、(髪以外も褒めつつ)黒檀のように美しい髪が枝毛になったらどうするのー殺すー!!とまで言い切る姿が面白かったです。 マコトさんたちが総員べた惚れべた褒め状態で、ユキさんは愛されているな~~とニコニコしながら4人ともクリアさせていただきました。 @ネタバレ終了 E-moteによってコロコロと変わる表情たちが滑らかに動いて、物語に花を添えていたのも素晴らしかったです! 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 溺れるフラーダリー
    溺れるフラーダリー
    どんな形であれ、親によって人生を磨り潰される子どもというのは、どうにかしてその地獄から掬い上げたいと思わずにはいられません。 本作も主人公のアキラくん、アキラくんが音楽室で出会う総一郎くんも親のエゴによって人生が磨り潰されていて、ストーリーが進めば進むほど二人が生きながらに見ている地獄を直視することになって、胸が痛くなりました。 @ネタバレ開始 妹のために生きている、否、最早「妹のためだけに生かされている」とも言えるアキラくんの境遇も、亡くなった妻の代理として妻として生きることを強いられた総一郎くんも、二人とも身勝手な大人のエゴで人生の一番大切な時期をぐちゃぐちゃにされていて、本当にやるせなくなりました。 聡子じゃねーですよ!!と思わず父親の右頬にストレート×マッハで1000発くらい入れてやりたくなってしまいます。 性的虐待を含めた育児放棄&虐待が総一郎くんに与えた傷を思うと、トゥルーエンドでようやく呼吸ができるようになったんだねと思える穏やかな顔は、見られて本当に良かったです。 タイトル画面も二人の穏やかな顔になって、眼福でした。 @ネタバレ終了 人間として生まれたのなら、泥水を啜ってでも生きていくような日々もあれば、そこから蓮の花のように咲き誇る日々も来るだろうと、希望と救いを感じられる物語でした。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 冬つく花だより
    冬つく花だより
    ぐちゃぐちゃに頭カチ割れした霊など、この世のものではない存在を瞳に映す主人公に残された猶予はあと約一か月間。突然の余命に、主人公が選択したのは―――死神とのお付き合い(ごっこ)だった!!(もうこの辺りで心が掴まれました) レイラさんや友人たちとほのぼのしつつ幽霊さんたちとのエピソードも交えた日常が楽しく、その幽霊関連エピソードも全てが全て万々歳で終わらず上手くいくこともあれば上手くいかないこともあると紆余曲折するところが、物語に緩急があって良かったです。 死神美少女と恋人ごっこから始まる胸躍るストーリーとはいえ、この物語には不釣り合いなギャルゲー的お約束ラブコメ要素などがなく、ドストレートにレイラさん一筋でシンプルに一つずつ思い出を積み重ねていくタイプだったので大変好みの物語でした。 レイラさんが一生懸命、精一杯恋人ごっこに付き合ってくださっている姿が大変可愛らしかったです。 @ネタバレ開始 一番初めに「お弁当よ」とコンビニ袋差し出してきてくださったり、端から見ていたら「いや、本当にそこはどーでもいいだろ」と思う小銭ジャラジャラ勘定の時に見るに見かねてか小銭を交換してくださったり……水族館で赤くなったり目をキラキラ輝かせている時などは「もはや、ごっこでも構わない。我が人生に一片の悔いなし」と思うかわいさでした。 (書いていて本当に虚しくなるよ!!「恋人ごっこ」って!作中でも度々ツッコミ入れられてましたが(笑)) 終盤のクライマックスでレイラさんの凄惨な過去が出てきて、地獄落ちになるべきと聞いたときは「死神システムよっ!なぜそうなるっ!?」とレイラさんに思い入れがありすぎて地獄落ちに思わず怒りが…! 主人公へ命を与えたという違反はあれど、死神になって何百年も人々を葬り出している人に対して「んじゃ、免除停止で地獄に落ちて」みたいなそのシステム、いくらなんでも酷すぎでは???と思ってしまい、主人公が地獄まででもレイラさんを迎えに行くと言い出した時は「行け行け行けー!! 地獄の最下層まででも下りて行って、レイラさんを連れ戻してきてくれー!! むしろ連れ帰るまで現世へ戻って来てはならぬ!!」と背中を行け行けドンドン押す感じの応援をしていました(悪魔よりひどい) 二人の最後は主人公が最も望む幸せのカタチではなかったかもしれませんが……けれども、この終わり方は納得のできる良い終わりだと思いました。 主人公には、彼女が待つ天国へいつか遠い未来に辿り着いてほしい。 きっと、あなたにはそれができる……そう思える晴れやかな終わりでした。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 七文字しりとり学園物語
    七文字しりとり学園物語
    私からよりにもよってスライスチーズを奪うなんて、会長許すまじ!! そちらが7文字のデパートならこちらは7文字の百科事典となって必ずや大・爆・発!!させてやるんだからね!!とシナリオに乗っかって、七文字しりとりを心行くまで楽しませていただきました。 イーヒッヒッヒと高笑いしながらスライスチーズを奪っていった生徒会長をこらしめるため、7文字しりとりをかき集めてリベンジバトル!! 人生で一番熱いしりとりをさせていただきました。 @ネタバレ開始 ありとあらゆる縁からいただいた7文字しりとりを駆使して会長に勝てた時は嬉しかったです。 会長が爆発した時は特撮戦隊ものにある敵がバーーン!!と爆発する映像が頭に浮かびました(笑) しりとりをここまで真剣にしたことがなかったので、とても斬新かつ様々な手法から次の単語を導き出すという戦略も知ることができてタメになりました。 もし現実でしりとりバトルをすることがあれば、ルックアラウンド法などをフル活用したいと思います。 @ネタバレ終了 どんな窮地に陥っても、それこそ走馬灯の中からでも7文字しりとりの単語を生み出すことが可能なのだなと、しりとりの可能性としりとりの熱さを体験できる素敵な作品をありがとうございました!

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  • 死に戻り階段
    死に戻り階段
    天妙神社へと続く600を超える階段、通称「死に戻り階段」。普通に筋肉が死にさらす階段にしか思えない段数のその階段にはとある噂があって……から始まる、最後まで読み続けたくなる仕掛けが施された楽しい作品でした。 一人分の話をクリアすることで次の人の視点へと切り替わる上、前の人で残されていた謎などが次の人の視点で明かされるなど、ノンストップで読みたくなる仕掛けが施された素晴らしいシナリオでした。 @ネタバレ開始 神主の真天院さんの正体が大変なことになっていましたが、場所が場所だけに、この世には神仏はいないのかと思っていました…。 ようやく天使さんたちが現れたと思ったら、アッサリと退場してしまわれて…(汗) 最後が「こうして邪悪な存在は成敗され、噂も消えました」ではなく「ここは死に戻り階段…」と続く形で終わっていたのが、ゾッと怖気を催させて、ホラーの醍醐味だと感じました。 シナリオとは無関係ですが「イッヒッヒッヒ!」の笑い声が大変特徴的で、一番耳に残りました。 禍々しいビジュアルが大変雰囲気があって、絶対にお近づきになりたくないと思うほど怖かったです。 でも、若返りたいと思う人ならばどんなビジュアルやどんな恐ろしい悪魔とも契約するのだろうな…と思いました。 人間の若さに対する執着心は並々ならぬものがあるので、悪魔はそのあたりよく分かってらっしゃる…!(笑) @ネタバレ終了 初回ではマッハで「知らぬが花」エンドへと辿り着きましたが、シナリオの構成からすると、そこから入ってもよかったかなと思います。 死に戻り階段の噂の真相やその仕組みはもちろん、人間の心理などまで巧みに編み込んで構成された大変面白い作品でした。 ありがとうございました!

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  • ラムネ瓶入り夏休み
    ラムネ瓶入り夏休み
    風が撫でる風鈴の音色を耳に、あの雄大な積乱雲が世界の中心に座す青空を見つめながら縁側でラムネが飲みたくなる、過ぎ去った夏を懐かしく思う短編でした。 効果音としては鳴っていないのに、どこからかセミの鳴き声が聞こえてきそうな夏独特の彩度の高い透明な空気を感じる色合いの風景イラストが、ラムネ瓶を伝う水滴に映る夏の景色を思い起こさせました。 いつまでも続いてほしいと思いながら、過去になり、思い出になっていく―――そんな時の流れをとてもうまく落とし込んだ京香さんのセリフが胸に残りました。 京香さんもとても魅力的だったのですが、私の中ではおじい様の顔、特に目元から慈しみが感じられて「ああ、とてもしなやかな心をもって人生を歩まれてきた方なのだろうな、そんな御顔をしている」と、おじい様のお人柄が感じられるような立ち絵が好きでした。 とてもやさしいおじい様と京香さんにまた会いに、来年の夏も行きたいなぁ……と思う、ノスタルジックな物語でした。 ありがとうございました!

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  • タマキハル~石章 山沢損編~
    タマキハル~石章 山沢損編~
    フォロワーさんが推しておられてTLでもよくお見かけしていて気になっていた作品です。 プレイ想定時間7時間~と大ボリュームな物語、堪能させていただきました。 とても丁寧な日常の描写から、後半の圧倒的な疾走感のクライマックスまでとても面白かったです! どのキャラクターも個性的かつ魅力的で、表情がコロコロ変わるのも素晴らしく、特に水城くんの「にょ~ん」と顔がまったりしていたり高松くんのギャグの泣き顔差分がとても面白かったです。 今作のメインヒロインである椿姫さんもとてもとても可愛らしく、一つ屋根の下でちょっとずつ距離を縮めていく様子が見ていて微笑ましくもありました。 @ネタバレ開始 赤いスカートのおばさんがカミソリスラッシュを連打している時の奮い立つ陽介くんがとてもカッコイイと感動していたら、トントンと椿姫さんと胡桃ちゃんが家に暫く滞在することになり……と、物語がいよいよ動き出していくんだね!と襟を正した矢先、椿姫さんがある意味で期待を裏切らない料理苦手ぶりでかわいかったです。 胡桃ちゃんを前にした陽介くんの抜群のお兄ちゃんっぷりも大好きです。 魅惑の太腿が出てきた時に俺主婦の自己暗示と香月さんリフレインには笑いました…! でもあんな素敵な生足を前にしたら理性を保つにはそれくらいしないと駄目ですね! 椿姫さんのような華麗な美しい人にあの少し潤んだ瞳をされながらスラリと伸びた美脚を見せられたら狼しか出てこないのです! 耐えきった陽介くんはすごい!となりました(笑) 遊園地の時もボリューミーなお胸の誘惑に対抗すべく香月さんコールがすごい陽介くんの香月さん大好きっぷりを再確認しつつ、陽介くんには申し訳ないですが笑いました。 尚、椿姫さんの陽介くんへの鈍い発言についてはもう同感しかありませんでした…陽介くん、恋愛以外は何もかもかパーフェクトなのに、なぜ恋愛だけ…もうちょっと悟ってあげて…!! 女の子2人から好意を寄せられる楽しい日々を送っていたら拘置所を脱走した赤いスカートのおばさんがやって来て今度は目的を遂げてしまったので「組織って!?」となって、それ以上に「我らが癒しの天使胡桃ちゃんは!?」とここからはクリックする手が止まりませんでした。 途中で何かに目覚めた川野さんが面白かったり、恐怖のヒルクライム事件が勃発したり、柳田くんマジ柳田くんと驚愕したり、この盛り上がり正にノンブレーキ・ノンストップでした! 背後で何か落ちたり転がったりと大変なことが起きていても知らないよ!! 諸々着地すべきところへ着地して椿姫さんにいざ告白、もうこれでハッピーエンド!!末永くお幸せに!!と画面の前で二人に向けて撒くための花籠を用意し始めたら、二度あることは三度あると言わんばかりにまた赤いスカートのおばさんが出てきたので、さすがにビックリしました(震え声) このオバサン、まさかプラナリアみたいに分裂してるんじゃないか!?と疑いさえしました(苦笑) ところで途方人って何ですka)...とか呆けている間に陽介くんたち2人が…!! そして、「え、ここで終わる!!!??」(大声量)というところで終わってしまい、しかも最後のあの呟き……何が起きているのか、真実が気になります!! 続編、今から楽しみにお待ちしております…!! @ネタバレ終了 プレイした人は皆「続編!!」と思うこと間違いなしの素敵な作品でした。制作頑張ってください。 ありがとうございました!

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  • 新任神様の考える幸福
    新任神様の考える幸福
    開始して数分で「もうあなたとは会えないし、あなたの記憶からは消えるから」と告げられて「え?」となっている間に日常が始まり、会社に行ってせっせと働いて帰宅したら―――自分を神だと名乗るかわいい女の子出現まではよかったのですが、その後に話を聞こうとした途端、いきなりとんでもないことになりました(笑) とんでもないことになった後、一瞬ポカンとしたいのですが「これはなにかの間違い」と選択、無事に物語に復帰できて良かったです! そこから先に怒涛の展開を迎えるとは思わなかったのですが…! @ネタバレ開始 自宅でかわいい女の子に挟まれてどうなるかと思いきや、実は沙霧さんも美都音さんも二人ともが神様、しかも沙霧さんのほうはちょっと怖い思想の神様ということで「そういう展開か…!」とうなりました。 実は全人類が改変されたりしていただなんて…! いきなり脱ブラック企業をしたのにはそういう理由が…え、それはそれで過労死や自殺者やワンオペ育児や生きづらい人が減って良くない?とも考えましたが、人類は人類の手で良い未来を選べるのが一番ですね。 Aエンドに行った後で物語地図から全エンドと全シナリオを埋めました。 途中で主人公が「世の女性はすべて超絶可愛い」とか言い出し「キモ!キモ!キモ!キモ!キモ!キモ!」とキモ!を連呼されたりと面白い展開などもあり、シナリオをコンプリートするのが楽しかったです。 物語地図でいつでも好きな選択肢へジャンプできる、スキップする作業が極力ないというのが大変親切設計でした。 スキップ作業が多いと「また既読部分でスキップ開始かー。物語云々の前に飽きてしまう…。」と感じるので、このシステムは本当に素晴らしいと思います。 個人的には那世理さんが好きだったので、Gエンドが好きでした。 威圧感バリバリの最強オーラを出している那世理さんが最高です。 @ネタバレ終了 プレイし始める前はかわいい女の子と過ごすお話かな?と思っていたのですが、実はかなり壮大な設定を孕んでいた驚きの作品でした。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 時には嵐に飛び込むことも
    時には嵐に飛び込むことも
    人ならざる人を喰う異形の者たちとそれに対抗する異形探偵たちが繰り広げるバトルもので、探偵である皆さんがどなたも個性的、見習いの主人公も見習いなりに大活躍して、続きが気になる物語でした。 これからの研修はどうなるというポイントで終わったので、瑠奈さんのハニーがこれからどうなるのか楽しみです。 本作はシリーズもののなかの一つということで、他作品で夜子先生たちがどんなご活躍をされるのかが気になります! 最後に一点だけシステム面で失礼します。 コンフィグ画面が正しく機能しておらず、残念でした。 せっかく実装しておられるので、(読む速度の変更など)自分のプレイスタイルで遊べると嬉しかったです。 素敵な作品をありがとうございました!

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