heart

search

SHIAのレビューコレクション

  • 置き去りのビバリウム
    置き去りのビバリウム
    読了後に色々と考察がはかどる謎の多い物語でした。 人によって様々な解釈が生まれるであろう本作、他の方の感想を読むのが楽しみな作品です。 @ネタバレ開始 ビバリウムの意味を知っていてもなお、本作の謎を解き明かすにはあまりにも難しい…鍵のかかったお部屋が何かのタイミングで開くのではないかと2周しましたが開かず…。 ストレートにどこかの怪しい施設だと取るのもいいなと思うのですが、ねじけた性格の私は「先生」の中にいる幾人もの人格のお話でもいいなという受け取り方をしました。 救いを求める自分、死にたがりの自分、普通にあこがれる自分、猫のように気ままに生きたい自分、誰かの役に立ちたい自分…というように、幾人もの分裂した人格を内に共存させて生きているのかなと。 閉じられた部屋は二度と見たくないもの、鍵のかかった部屋は誰にも明かしていないことなど、内面の余白部分ではないかと推察しました。 お電話が鳴るタイミングと外へ出ていくタイミング、そして眼鏡を外して表に出ていくタイミングと不在のタイミングなどから…たぶんそういうことなのかな?と。 作者様による公式見解が見てみたい不思議でミステリアスな物語でした。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

    レビューページを表示

  • イモータル・ブレイブ
    イモータル・ブレイブ
    No Fantasy No Life のひよこユーザーが麗しき姫勇者様とメイドさんに惹かれて、シュシュンッ!!と光の速さでプレイさせていただきました。 フェスまで感想を温めていましたが、寄せさせていただきます。 @ネタバレ開始 OPムービーからもうカッコイイ!!とリリース前から楽しみにしていました本作、大変楽しませていただきました。 今回の主人公フレイさんは果たしてどんな能力が…年齢詐偽さんや破壊(死)神さんのようになにかとてつもない能力を備えているはずと思いきや、そんなことはなくいたって普通な男性で、この時点でもちょっぴりビックリでした。 その分、エクレールさんとティアさんがつよつよで、強い女の子カッコイイ!と個人的に癖に刺さって大満足でした。 エクレールさんは本当に「レヴィンお父様…ああ、お父様…」という感じで、お父様もああなりたくてああなってしまったわけではないと分かっていても、やっぱり「ああ、お父様…」でした。 エクレールさん本人の意図せぬところで発動してしまう殺戮の渇望と決別できて本当に良かったと思います。 レヴィンさんとの戦いでフレイさんがギリギリのところで戦う姿は、熱いものがありました。 元々が成熟した戦士でない分、エクレールさんたちとの連携にワクワクし、手に汗握りながら終結まで見守りました。 最初のときと最後のときで、ぐぐっと顔が近づいているのは一緒なのに狂気と幸せそうな顔でこんなに違うなんて、エクレールさん反則!! 激カワ!! カワイイの権化!!といつまでも見ていたくなるくらい可愛かったです。 もう少しこのかわいいエクレールさんを堪能していたかったな…と、惜しまれる気持ちを抱えての終幕でした。 エクレールさんは個人的にビジュアルも大変好みです…長髪かつ金髪の戦う女の子…ドストライクッッッ!!!! ティアさんはいつもがヒンヤリなので、イベントスチルなどで微笑んだりする瞬間がキュンでした。 自分の命を勘定に入れていないティアさんが最後は自分の命を大切にするようになって安心しましたし、何より自分の人生を歩きだしたのが嬉しかったです。 そして、ティアさんを語る上で絶対にスルー出来ないノヴァさんの漢気!! ティアさんを逃がす姿、最高でした。 こちらでもラスボスオーラ満載のレヴィンさんは変わらずラスボスレヴィンさんですが、フレイさんが小瓶を使用した際の会話で「力を貸してやっても~」「貸してくれ!」「貸してくれだぁ?」みたいな会話、シリアスなシーンなのに笑いました。フレイさん、そこは貸してくださいだね!と。 このラスボスなレヴィンさんとノヴァさんの力を借りて戦っているときのBGM、ヒリヒリ感がすごくて大好きです。 無事にすべてが終わった後の二人、どう考えても夫婦じゃないですか…!! なんですか、この幸せオーラは…夫婦じゃないですか(分かったから落ち着け) もう完全に夫婦な二人、大好きです! クリア後のオマケイラストは御三方様、どなたも素敵イラストで大変目の保養でした! 個人的にもっと出番が欲しかったノヴァさんもいる…!! うれしみ…! すべてクリアした後にタイトル画面を見ると、二人とも幸せそうな顔でいい!! 大好き!!となります。 どちらも自分を縛るものから解放されてスッキリとした顔をしていて、すごく好きな一枚です。 全スチルなどの中で一番のお気に入りです。 二人ともたくさんたくさん幸せになってね…! @ネタバレ終了 ファンタジーらしいファンタジー、たっぷり楽しませていただきました。 素敵な作品をありがとうございました!

    レビューページを表示

  • #妄想乙女ゲー攻略対象化計画 - サポートキャラ編 -
    #妄想乙女ゲー攻略対象化計画 - サポートキャラ編 -
    Xでも一部関係したフォロワーさんがポストしておられた乙女ゲーム攻略対象化、そちらに関連しているゲームということで「知っている方も出ておられるかな?」とわくわくしながらプレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 誰が誰なのか元ネタをすべて把握していないのですが、もしかしてこの人物はあの方かな?と想像するのも面白かったです。 広島のがんすでこの名前だからナナさんかな?という感じで分かりやすい方もいらっしゃって。 さらに、途中で如月さんの作品のお話が出てきたときにはコラボのようでとても楽しかったです。 物語としては珍しいことにサポート役に回るお話でしたので、今までにない新鮮な感覚でした。 彼の新たな恋を応援しています。 イラストはどれもとても素敵で、豊富なスチルが大変眼福、アイキャッチの小さなキャラたちはとても可愛かったです。 サポートキャラ編ということで、いずれ別編も制作されるのでしょうか…? もしまた新作を制作されるのでしたら、とても楽しみにしております。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

    レビューページを表示

  • 赤ずきんは何も知らない
    赤ずきんは何も知らない
    赤ずきんと言えばおそらく知らぬ者はいないであろうあの赤ずきんを思い浮かべるわけですが……そこは作者様のテイスト、絶対に何かある!とタイトル画面の音楽からして既に心は臨戦態勢、不穏な気配を感じつつ、楽しませていただきました。 どんな終わりが待っていようと、上から順番に…。 @ネタバレ開始 命を落とすということがバッドエンドと定義したときのバッドエンドに進む推進力ならトップレベルのユーザー、見事に広場にさらされました! 七匹の子ヤギのところへ行くとなった時、なんとなく嫌な予感はしていましたが…本当にキターー!!(ギャー!!) 上から見ていてよかった…となりました。(´;ω;`)ぶわっ!! 下の選択肢のほうがややマイルドに終わるので、こちらのほうで読了でよかったです…上の選択肢を残しておいたら、かわいい女の子笑顔が吹き飛んで終わるところでした…。 タイトル通り、赤ずきんは何も知らないことが大変秀逸な物語でした。 童話を重ねて作られた物語の構造もお見事!!と拍手喝采したいほど素晴らしく、赤ずきんだけは本当に何も知らないまますべての物語が終わるところが地獄みの深い香りに溢れていて、最初から最後までその笑顔が澄みすぎているがゆえに逆に空恐ろしいものに見えるのが本当に何とも言えない余韻となりました。 とても面白かったです。 すべて終わった後にタイトルの笑顔を見ると…何も知らなかったころには戻れないユーザー、そしてやはり何も知らない赤ずきんとなる図もまた味わい深すぎます。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

    レビューページを表示

  • 家事は私を愛するけれど、私は家事を愛せない。
    家事は私を愛するけれど、私は家事を愛せない。
    私の人生の中で手放したいもののヒットチャートに常に居続ける家事。 私も家事は愛せません…! でもこのゲームの家事は…愛せてしまいそうです! @ネタバレ開始 掃除大好きお料理(お菓子作り)大好きなので、このあたりの子とは仲良くなれそう~と思いつつ、水回りは苦手なので水回りの子とはなかなか打ち解けられそうにないかも…と現実の自分をトレースしながら楽しませていただきました。 現実でもこんなかわいい子たちが代わる代わる話しかけてくれるのなら、どんな家事も大好きになれそうなのですが…! 私にも家事さんたちが早く見えるようにならないかなと思いながら色々なエンドに到達、エンド到達が増えるごとにエンドアイコンも増えていくのが大変可愛かったです。 お気に入りは洗濯さん、シンクさん、選択たたみさんです。 特に選択たたみさんは衣装も可愛くて大好きです。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

    レビューページを表示

  • 童貞喪失
    童貞喪失
    タイトルからもしピンク色のオーラな物語を想像している方がいたら、まっっっっっったく違います!と声を大にして言いたい物語でした。 灰色のタイトルイラストの通り…読み進めていくと、そして真相が出てくるとお通夜みたいな雰囲気が漂ってきます。 @ネタバレ開始 オメラスの物語が出てきたとき「……なにか、ある……」とは思っていたのですが、彼女の視点で描かれた物語が妄想ではないのなら、この世界はいずれ大変なことになるのね…と、冷え冷えとした空気の中での読了でした。 主人公さんの願望満載のシュミレーションなどが完全に吹き飛ぶお話で、これは人によってはなかなかに強烈な物語なのではないでしょうか。 エンドによっては何も知らずに(色々と落胆しつつ)童貞喪失したぞと帰っていく主人公さんですが、真相を知った後だと「何日で腐るのかな」などという不穏な疑問が頭をよぎりました…。おお怖い…朝目が覚めたら一部が紫色になっている、そのうち広がって痛み出して、なんか表面がボロボロに荒れてきて、そのうちそれが裂けて血が出て、激痛とともに化膿してきて、腐った匂いがしてきて排尿するのも激痛で…みたいな感じでしょうか。そこまで想像しました(すみません)。そして、想像するだけでとても痛そう。 個人的には主人公さんには途中でやめて生還するエンドで結んであげたいなと思いました。 @ネタバレ終了 タイトルからは全く想像できぬディストピア感も感じる物語、楽しませていただきました。 素敵な作品をありがとうございました!

    レビューページを表示

  • 砂糖菓子の花言葉
    砂糖菓子の花言葉
    好きな人に振り向いてもらうために頑張る女の子、大好きです。 花依さんの恋、見守らせていただきました。 @ネタバレ開始 開始10秒でフラれてしまった花依さんの奮闘の物語、応援しつつ、時々一緒に「えー!」となったりしながら、最後まで楽しませていただきました。 お風呂上がりの諸々ヤバイ状態でお顔を合わせたときは「どわー!」なんて声が出ました。 私ならその姿でおつまみは持って行けない…恋の力はすごいなぁと思います。 花依さんの自分の恋愛的な好きとケーキや頑張っている姿が好きで応援したい気持ちを分けて相手に対してありったけの好意を伝えられる強さがとても眩しかったです。 こういう形で好きな人を応援できる方は、本当に素晴らしいと思いました。 @ネタバレ終了 大変かわいらしくしなやかな恋心、とても眩くて見ていてこちらまで勇気づけられました。 これからの二人に幸あれと願います。 素敵な作品をありがとうございました!

    レビューページを表示

  • コタツから脱出せよ!!
    コタツから脱出せよ!!
    極寒の日々、一度入ると二度と抜けられない魔物……コ タ ツ 。 無事にこの吸引力から逃れられるのか…頑張らせていただきました。 @ネタバレ開始 激辛の手前で「そろそろいいだろう…いざトイレ」と立ち上がっていただいたら、目の前が真っ白になられてしまいました…。 どういうことや…君たち、南極にでもいるのか?と次は行きつくところまで行くかとすべてを用意していただいたところ、プリンに関する遺言を残して真っ白になってしまわれました…ごめんなさい! コタツ事情が下手すぎるユーザーです。 三度目の正直とストーブの前にいざ出陣! よし、辿り着い―――え? 駄目だった?と思いましたが、無事にスッキリできてよかったです。 なんだかんだで寒い中何度も立ち上がってくれる勇者な妹さんがすごく可愛かったです。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

    レビューページを表示

  • with fresh coffee
    with fresh coffee
    雰囲気が非常に良いオシャレなゲームでした。 コーヒーフレッシュ?と思ったら、そういうことでしたか…! @ネタバレ開始 前川さんに本当に何があった…と画面の中の二人とともに私まで思わず目が点になる最後でした! カフェなどは全く見ず知らずの人が同じ空間で過ごす場所にもかかわらず、ティーカップをカチャカチャする音などまでもがBGMになりうる心地よい不思議な空間ですね。 お仕事で人生に疲れ切っていた前川さんが、偶然の出会いから人生の転機を迎えられて本当に良かったです。 前川さんの黒い涙をコーヒーデトックスと呼びたくなりました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

    レビューページを表示

  • この世の果てまで
    この世の果てまで
    電車に乗ってどこまでも…いつ乗ったのかも分からない電車の行きつく果てへと、色々な方とお話させていただきました。 景色がずっとぐるぐるなのはなかなかに怖い光景です…。 @ネタバレ開始 物語の多くに余白が残されたままで終わるので、考察するのが面白いお話でした。 主人公さんが降りるきっかけとなった「できれば会わないほうがいい」Eさんは何者なのかとか、最後に乗車してきた方は誰なのだろうかとか…。 ふとした瞬間に誰もがこの電車に乗る可能性はあり、こうして入れ代わり立ち代わり色々な人が乗車しているのかなとか。 始まりも不思議で溢れていましたが、終わった後も不思議で溢れている、なにか夢でも見ているような独特の肌触りの作品だと感じました。 主人公さんが最後に踏み出した一歩が、彼女の見たい景色に繋がっていることを願います。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

    レビューページを表示