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SHIAのレビューコレクション

  • エフェメラは軌跡を描く
    エフェメラは軌跡を描く
    チガヤさんとシェイドさん(+α)の物語、ノンストップで読みました。 SFならではの設定や舞台と魅力あふれる登場人物たちは、読了時の余韻がとてもよく、心に響くお話でした。 @ネタバレ開始 チガヤさんとシェイドさんの物語の終わりの先にある「もしかしたら」を期待してしまう、とても素敵な終わり方でした。 シェイドさんがちょいちょい年頃の乙女の心臓を撃ち抜きにかかるセリフをサラッと吐くので、「この罪作りな美人さんめ~~!! チガヤちゃんみたいな純真な子にその台詞をサラッと言ってはいけませんよ~~!」と心臓を撃ち抜かれ済みの私が地に倒れ伏しながら叫ぶ事態に。 レイス君のところで立ち絵が急に横から生えてるような無重力空間ならではの演出も、美人は美人であり1mmも揺らがず、美人はどの角度から見ても美人であることが証明されました。くぅ~~!! 美人!! シェイドさんは自覚がないと思いますが「あまり人と接してこなかったから~」と仰っていましたが、人を大切にできる一番大切な根っこの部分をお持ちで、人を惹きつける魅力が溢れていました。 また、さりげなく新しいぬいぐるみを買ってくるあたり、シェイドさんのほうでもチガヤさんに対してただの後輩以上のものが生まれ始めているんだろうなと、胸があたたかくなりました。 ヨスガシステムは人の感情暴走などをコントロールする術として確かに可視化して切除できるものかもしれませんが、そのシステムの万能さに隠れた不可知性、「システムが知ることのできない人間特有の触れ合いや一緒に過ごした時間など積み重ねたもの」の部分で二人だけの絆が結ばれていくんじゃないかなと感じました。 もしかしたらそれが感情を持って別の個体と触れ合う人間の持つ可能性なのかも…なんて壮大なことも思いつつ、チガヤさんの心に芽吹いた恋が大輪となって咲き誇り、シェイドさんに届くことを願っています! 子孫…作れるといいですね!!(Xの尊すぎる妄想より) いまは越冬種の義務として子孫を残さないと…と、ある種の義務的にも感じているシェイドさんが「この人との子孫を残したい」と思える日が来ることを願います。それがいずれ一人の女性として成長したチガヤさんだと全宇宙の私が喜びます。 レイス君とのエンディングも、これはこれでありなドキドキのエンディングでした。 10年前にも暴走したことがあるとのことで「ついにやりよったな…!」と思わずハシビロコウの顔になってレイス君が起こしたんだよねと邪推せずにはいられない事故、レイス君しかいない世界でずっとレイス君といるチガヤさんの二人の距離感にドキドキしつつ、触れられないのがまた切なかったです…! ヤンデレスキーさんたちはレイスくん沼にダイブしていそう…と思いながらの読了でした。 ヒヤシチューカは間のシチューが難しすぎましたね…まだ私たち人類が到達していないレベルの御料理、たぶん2023年がヒヤシチューカの爆誕デビュー年で、1000年後くらいに「再現が難しくてねぇ…」と話題になっているのだと思います! 「一番初めは何かのゲームに出てきたものらしいよ。それが地球上でバズッてねぇ…」となるわけですね、分かります。 ヒヤシチューカの映像…出てくるのか!?と思い、本当に出てきたときは驚きました(*´ω`*)<マジでシチューが乗ってるぜ…! 私が今日まで食べてたヒヤシチューカとレベルが違う! 本作は全編通してイラストが大変美麗で、眼福でした!! 前作からさらにパワーアップされて、一枚絵が出てくる度にウットリでした。色合いから構図まですべて素敵で、一番初めの万引き未遂で上に乗られたときからしてドキドキでした。今回は二人で映っている構図があって難しいと仰っておられましたが、すごくお上手で距離感や表情など込みでどの一枚絵も目の保養でした。 是非、次回作をお作りになられるときはギャラリーモードの搭載もご検討いただければ…! 立ち絵もシェイドさんの手の添え方で「いけない子ですね」と言われると心臓が破裂するレベルのご褒美でした。艶がありすぎて立ち絵を拝むのが辛い…私の心の咽喉に「うぐっ!!」と詰まる威力、息ができない…! さらに超レアなタオルふきふきシェイドさんも、どれだけ拝んでいても美しすぎます…! 美しさのあまり、私が粒子となって光に還るまである…サーーッ…。 レイス君もとてもかわいいデザインで「金髪の美少年!!」と初登場時は椅子からガタタッ!と立ち上がり全力で画面を見つめる変態となりました。深山さんの描かれる美少年は全宇宙の宝!!と思うくらい美しかわいいです。 さらに貴重な女の子であるチガヤさんも可愛かったです! レイス君エンドのチガヤさんは髪の毛が伸びていてドキッとしました。外見はボーイッシュなチガヤさんですが、中身は年頃の恋する女の子ですごくかわいかったです! 今回も深山さんの世界を心行くまで堪能できる、最高の作品でした♡ とても素敵な一時をありがとうございました! @ネタバレ終了 ミニゲームも時間制限などがない・成否による物語への影響を気にしなくてよかったので、安心して取り組むことができました。物語の合間のちょっとしたスパイスとして楽しめました。 深山さんの作品は人の心に響くとてもやわらかな部分がありますが、卓越した文章が持つその魅力を本作も存分に堪能することができました。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • まっちょのなく頃に
    まっちょのなく頃に
    作者様の作品はもはや至高のお家芸…今年も安定のマッスルギャグだろうとタイトルの意味を深く考えず脳筋ハッスルプレイをかましたところ…こ、これはまさかっ!?なタイトルの意味に気付いたときにはもう遅い…を辿りました! @ネタバレ開始 ひぐらしが鳴いている…と思った後からの失踪したとある人の展開に、これはやっぱり!と思ったのも束の間、とんでもない筋肉大戦が待ち受けていて度肝を抜かれました。うおおおお、世界の真理たるみんな大好き筋トレだ~~!! 一番初めに運命に抗う方向へ行ったので、それはもう超展開に次ぐ超展開に私の身体中の筋肉も打ち震えました! これは私も怒涛の勢いで筋トレをしなければ!? そして作者様のテイストであるセリフの言い回しや「どこをどう捻ったらこんな展開が出てくる!?」ともはや驚嘆と感嘆をセットにするしかない怒涛の筋肉ワールドに圧倒され(私の筋トレはまだまだ足りなすぎることを痛感!)、主人公の筋トレの成果にも圧倒され、エンディングへ…前作でも筋肉極めたりと思う筋肉の世界でしたが、今作はさらにその上を行っているーー!!と思いました。筋肉&筋トレの世界…未だ進化しさらなる彼方の世界へ向かっている…! (親友と恋人だとやはり親友なのですね…! 友情は筋肉でも解決できない問題だった…!) 作者様が猫モリモリになっていたのも素敵でした。 次回の作品も楽しみにしています! @ネタバレ終了 怒涛の筋肉が押し寄せてくる圧倒的パワーの素敵な作品をありがとうございました!

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  • 落とし屋・麒麟 ~薫酒~
    落とし屋・麒麟 ~薫酒~
    前作はアマ●ンでポチるような気軽さで「呪い1点ポチッとな!」と始めて「呪い…怖い! 次回からはもっと考えて呪います! むしろ呪わなくていいような人生を送りたいと思います!」と心がけたチキンですが、再びあの人に会えると聞いて駆けつけました! 画面切り替えのテンポや音楽のゆったり感が相乗効果になって、ゆったりとイケオジ様とお酒を楽しめました。 @ネタバレ開始 相変わらずのゆったり余裕の表情の亥角さん、音楽や語りがとても落ち着いているしイケオジ界屈指のイケすぎて困っちゃうイケオジ様な亥角さんが近いしで気が逸れがちですが、二人の話を聞いていると主人公さんがどんどん大変なことになっていくのでハラハラしました。 「それ呪ったらアカン人や! やめなはれ!」とどこかの方言が口から飛び出てくるくらいには主人公さんが利用された生贄状態で心配でしたが…亥角さんがお酒を楽しみつつやさしく終わらせてくださったので「よかった」と胸を撫で下ろしました。 (変死体については目を逸らす) キリッとしたキメ台詞、カッコ良かったですー!!! お顔がアップになったときは、ドキッとしました…! 変死体が一丁上がった後(言い方ァ!)、タイトル画面からの…もう少しご一緒できるご褒美タイムはサイコーでした!! 亥角さんに触れてもいいのですか!?(あとから高額料金を請求されません!? あるいはドッキリではなくて!?) で、では失礼して…と、ぷにぷにさせていただきました。 「おいで」は反則でした―――その距離からの「……おいで」のそのちょっとした「……」の間込みでS.U.K.I!!!!!!!! 脳大歓喜のアドレナリンフィーバーさせていただきました。 ありがとうございます! お帰りもとても雰囲気があって、最後の最後までドキドキでした! @ネタバレ終了 今回もイケすぎてるイケオジ様をたっぷり堪能できて、大満足でした。 しかも前作より近い距離で進む&おまけもとても素敵でドキドキしっぱなしでした! またこの素敵なイケオジ様にお会いできる日を楽しみにしています。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • ヤンデレ卒業宣言
    ヤンデレ卒業宣言
    ヤンデレ卒業のために必要なものは何? どれを選ぼうか迷っちゃうね!なんて思っていたのは最初だけ…一つ使ったらその先が気になって…気がつけば最後までノンストップで進めました。 ゆめかわいいカラーは正しく夢でした。 @ネタバレ開始 ヤンデレが…死ぬまで卒業できないですね、これは! 店主さんが主人公さんにやさしかったのはそういうわけでしたかと納得の最後でした。 ヤンデレちゃんは全然ヤンデレではなくて、むしろコントロールされていただけの一番まともな子だったとは…お友だちもある意味でヤンデレかなと思いつつ、ガイくんが無限地獄に堕ちていく様がとても楽しかったです(なんだって) ガイくんはアレですね…手の中に落ちてきた小鳥があまりにも可愛すぎて、可愛がり方を間違えてしまったのですね…自分が誰かの一番深いところをズタズタにしていくのが好きとはなかなかのヤンデレっぷりでした。 もちろんその分地獄も深くなるよね、頑張れ!と震え声でエールを送ります。 ひょっとして…と思ってポチッた初期化すると見られる特別な会話もご褒美でした。 ヤンデレちゃんの死後に解放という、最後の最後まで地獄堕ちの手綱を手離さない友人さんの慈悲(あえて慈悲という)が心に沁みます。 @ネタバレ終了 かわいいイラストに隠されたドロッドロの暗い展開、大変面白かったです。 ヤンデレ好きさん、ある意味でまったく救いのない圧殺レベルの展開が好きな方はマストプレイな素敵な作品をありがとうございました!

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  • 弟友コネクト
    弟友コネクト
    トキくんの破壊力たるや、全銀河カワイイ後輩選手権があったらグランドチャンピオン(殿堂入り)になるところです! 弟友コネクトは、酸素の純度さえもが違う…!という、弟くんと後輩くんのいる世界の酸素の美味しさを感じながらのハリキリまくりの感想、失礼します! @ネタバレ開始 寝顔かわいい激かわいいツナさんのイラスト大好き!!からの膝枕ありがとうございます!!でした。 なにこのかわいい生き物は…と、暫しトキくんを人間ではない別種の異次元のかわいさを持つ生き物として見てしまうほど、めちゃくちゃにかわいかったです!! 意識がなかった自分に後悔するところもかわいすぎました…そうだよね、太腿に頭乗せてたんだもの…起きていたかったよね! 分かるよ! 「寝直す?」の瞬間にトキくんの頭の中で0.02秒で再びの膝枕への期待が沸き起こった喜びまで、手に取るように分かりました。反応が一つ一つかわいくて、私の人生でこんなかわいい後輩は影も形もなかったぞー!と血の涙を流しながらトキくんのかわいさと尊さを最後まで堪能させていただきました。 おまけエピソードが追加されてたっぷり堪能したのに、もうワンモア、トキくんのかわいい物語を読みたいと思ってしまうとても魅力的なお話でした。 理玖さんがちょいちょいしたたかな女の子で、そこもとっても可愛かったです! 晴くんは今回もかわいくて、こんな弟がいたら楽しいだろうなと思いました。前日譚もとても面白かったです。 思っていることが結構口に出るかわいい後輩トキくんには、人生何周分かのハートを鷲掴みにされました! 格好いいと思われたいトキくんには申し訳ないですが、理玖さんと同じようにかわいい・かわいいと感じる胸がキュンキュンする素敵な時間をありがとうございました。 最後に。 「格好いいと思ってないとは~」の理玖さん、最強すぎです! @ネタバレ終了 かわいくて格好いい後輩くんとのキュンとする時間を楽しみたい方、年下はもれなくMy Loverという嗜好のお姉様、青春時代にかわいくて格好いい後輩なんてものは辞書にも世界にも存在していなかったという方、どんな方にもオススメしたい素敵な作品です! とても素敵な作品をありがとうございました!

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  • 世界一彼女の近くで
    世界一彼女の近くで
    読んでいると「おや…」と思う本作、最後まで楽しませていただきました。 灯野さんの物語にかぎってないない!と思った出だし、実は…でした! @ネタバレ開始 若干不穏なストーカーちっくな冒頭、彼女のことは僕がすべて知っている・見ているというのが「すわ、会社の同僚ストーカーか」と思いましたが、「灯野さんの作品にかぎってそんなサスペンスな展開があるわけが…!」と思っていたので、実は…が分かったときは心がふわっとあたたかくなりました。いつもの灯野さんテイストのやさしい物語で、とても楽しめました。 さくらさんが幸せになったように、〃僕〃も大切なさくらさんの一番近くで末永く幸せになってほしいです。 結婚式で輝く〃僕〃、よかったねと思いました。 これから先の未来、もしかしたらさくらさんの一番近くでさくらさんのお子さんをずっと一緒に見守ったりもするのかな…と幸せな未来を思い描きました。 髪の毛を後ろに撫でつけた山口さんも超イケメンでしたが、髪の毛を下ろしたリラックスした山口さんも超イケメンでした! さくらさんの御名前に隠されたちょっとした秘密もとても素敵です。 ガーデニングが趣味とのことで、お庭でもこの花を育てているのかな…なんて思いました。 @ネタバレ終了 終わった後、ほっこりとした気分になれる素敵な作品でした! ありがとうございました!

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  • ex.
    ex.
    まつぼさんの書かれる文章はティータイムにコーヒーとスイーツを用意して楽しみたいやさしい時間を過ごせるものが多いですが、本作もそうでした。 プレイヤーを24時間のあくせくした現実の流れからゆったりとした別の時間へと誘う物語、とても面白かったです。 @ネタバレ開始 どうなるかなと見守るプレイヤーをハラハラさせつつ…の、そこから終わりまで、そして終わった後もタイトルから進めるお話たち、たっぷり堪能させていただきました。ハッピーエンドでこちらも嬉しい気持ちに♡ 大変気持ちの良い約15分+α、素敵な一時を過ごさせていただきありがとうございます。 特別な異能や激重な過去、突如空から降って来る女の子や拾ってしまった黒いノートなどの非日常要素…それら物語を劇的に変える特別な要素を一切排除した、ごくごく平凡な日常でありどこかの誰かの人生、その断片の〃特別〃を、2人の間にある時の流れをプレイヤーに伝えながらここまで鮮やかで印象的なものにする手腕、プレイ後は余韻とともに感嘆の吐息が漏れました。 本作に出逢えてよかったです。 『答え合わせ』は、もちろん一回目で分かりました。 過去作も大好きですので、本作はショートケーキとコーヒーのセットを頼んだら店主のご好意でクリームがたっぷり乗った季節のシフォンケーキも添えられていたような贅沢さでした。 音楽もとても耳に心地よく、そっと流していたくなる素敵な曲が心に沁みました。 @ネタバレ終了 とても贅沢で素敵な時間を過ごせました。 また次回作がリリースされるのを心待ちにしています。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 鏡子の面接
    鏡子の面接
    鏡子さんの面接受けさせていただきました! 短編らしい短編、マルチエンディングでサクサクとエンド回収できて大変楽しかったです。 @ネタバレ開始 一番初めのゾンビのくだりが、実はエンドによっては伏線になっていたという細かなところまで面白かったです。 こういうゲームだとなぜか絶対バッドエンドや一番端っこのエンドから回収したがる私は、いきなりお漏らしさせていただきました。じょばばばば…(やめなさい) 鏡子さんのクールビューティーさに「綺麗なお姉さんだー」とキラキラとした目で面接を受けつつ、出逢いまでしっかりと読ませていただきました。物騒さなら右に出る者のいない豹牙さん、綺麗なお姉さんと面接を受けるだけと見せかけてのさすがの物騒さでした(褒めています…!) まさかまさかの世界観に、これはこの後に鏡子さんと2人で奴らを倒していくハードボイルドなアレですね…! 二人が戦うところまで、ふわわ~んと想像できました(*´ω`*) いつまで生き残れるか本当に分からない世界でしたが、鏡子さんにはぜひ生き残ってほしいです。 ゾンビになっても殺したくなんかないよっ…二人でゾンビになって幸せになればいいんじゃないかな(おいおい) おかしなことまで言いましたが、隠れたバックグラウンド含めて楽しませていただきました! @ネタバレ終了 短編の良いところをギュッギュッと詰めた、大変素敵な作品でした。 ありがとうございました!

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  • ASY(I)LUM
    ASY(I)LUM
    初報からずっと楽しみにしていました最新作、小さなヒヨコ探偵が新たな事件現場を調査いたしました。 キャンバスと報告書を封筒に入れて、いつも通りポストへそっと投函いたします。 @ネタバレ開始 今回も超がついても足りないほどとても面白かったです! 大切なので2回言っておきます。 今回も超がいくつついても足りないほどとっっっても面白かったです!! ガチガチの化石レベルに硬まる固い頭を連日揉みほぐしていたかいもあり、今作はバッジのヒントはやや少なめで最後まで走り抜けることができました(いつもながら個人的に苦手なタイプで躓き、得意なタイプはサクサクと進むのは健在でした) タイトル手前の拡張高い効果音とお名前ロゴの時点で既に探偵概念の服に身を包んでいるヒヨコ、タイトルの美しいBGM(メランコリアに寄す)にすでにうっとりでした。暫くボーッと聞いていたいと思ったところで、設定を弄ることにしました…が、テキストサンプルの文字が心に深く刺さる次第。これ私のことだ…肝に銘じておこう。ここの文章を自分好みに弄るの、私も大好きです。 いざ調査開始してからは、いつも通りアナログなメモも片手に奮闘いたしました。 「一番初めに名前を入力して自我を確認していたのに、秒で記憶喪失(?)になってしまった…」となりつつも探偵バッジを握り締めて手探りで謎を解きつつ、この物語に深く関わってくるクライマックスは「ここで! この演出! あとこの選択肢(セリフ)はどうしても選べないのですが! 探偵バッジを握り締めていないと謎が解けない私がこの御方であるはずがなーい!」と、画面の前で数秒停止していれば選択肢がタイムアウトで消えないかなと無駄な抵抗もしていました…。 正体には度肝を抜かれました。 私にとっては(作画的な意味で)既に何十時間もお付き合いのあった御方…まさかのご登場に、興奮鎮まらずのままエンディングとなりました。一番初めに骸と各臓器などの問題が出てきたのは、この方だったからなのかな…と思ったり。考えすぎでしょうか。 (冒頭の入力した私はどこ行った?も大変お上手な回収でした!) そして、エンディングクレジットで自分の名前が出てきたときの嬉しさときたら。 こんな素敵な作品に自分のイラストを使っていただけるなんて、私はなんて幸せな絵描きなのでしょう。 本当にありがとうございます。心からの親愛と感謝を。 早くも次の事件現場が楽しみです…と最後に一筆走らせて結びといたします。 暖炉の前で椅子に座りあたたかな飲み物を傍らに、新たな事件現場の招待状への期待に胸を膨らませつつ、このお手紙を封筒に入れて封蝋を押します―――この度の素晴らしい一幕に心からのあふれる感謝を。 (追伸 開幕記念FAはせっかくなのでこちらにも感想ver.で寄せさせていただきました) @ネタバレ終了 ユーザーフレンドリーなヒント機能も兼ね添えており、謎解きって難しそうと思われる方も謎解きベテランの方も、どんな方でも謎解きも物語も楽しめる至高の作品です。 是非、この冬はあたたかい部屋で"深層"に―――そして、"真相"へ至ってください。 とても素敵な作品をありがとうございました!

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  • 種種落々
    種種落々
    短編集タイプのゲームは、作者様の様々なカラーが見られて大好きです。 鏡さんは昨年も素晴らしい短編を複数リリースされていて、俄然、期待値はMAXです! 折り畳みからプレイ順に感想を書かせていただきます。 @ネタバレ開始 ●スイカ 切り口がとても味が深く、ホロリと感動しました。 「そうだよね、恋をしたらそうなるよね」など頷きたくなる部分が多く、そして最後の余韻に至るまでの「現実は夢見るほど都合よくはいかないよ」という厳しさも込みで、短編でありながら読みごたえがありました。 なにより大切にしていたものが気がついたときにはもうなかった…という喪失感が迫ってくるお話でした。 じーやんが「のろいをかけよう」と言いつつも、そののろいが京子さんの未来への幸せを願うまじないの言葉なのが心にとても響きました。 ●割れた 私の心臓が割れるところでした(笑) とある画像が画面に出てきた瞬間、心臓がパーン!!と。ホラーが大の苦手な私には、インパクトがありすぎて「あー!!」と脳内で悲鳴をあげて「お取込み中でしたねすみません私は無関係なんです今すぐ帰りますごめんなさい!(ノーブレス)」と後輩くんを放置して全力で帰りたくなりました。怖かったです…めそめそ。 事の顛末は…の部分も込みで二重に怖い物語でした。 ●ゲーム制作 「これも怖い話の予感っ!! やだぁー! 運転代わるから、130キロオーバー出してハイスピードで帰りましょうっ!」と言いたくなる出だしで、ビクビク怯えながらの読み始めでした。 ゲーム制作の部分で一度ビクビク度合いが減退し、浮上するものの……突然の物音に主人公と一緒になって縮み上がり、「やめて…驚かせないで…」とハモり、来るな来るなコールを主人公と二重奏し、髪の毛に「やめてオカン! 恐怖で死んでしまいます!」と叫び声を上げ、直後の友人との会話の一行目(まるで走馬灯)に「主人公! お葬式はどこの会場でするの!?」などと頭がパニックのあまり意味不明なことを考え出す始末でした。 本っっっっっ当に怖かったです! これは大バズり間違いなしです! 本作に対して「お昼プレイしていてよかった! 夜にプレイしていたら、トイレ行けなくなっていた!」と、この辺りで思いました。 ●A.H19840630 もはや前2つの恐怖にやられて、ノイズが走る映像だけでビビる有様でした。 これは見せ方がすごくお上手で、背景の声など込みで「分かるようで分からない(失礼な言葉のチョイスですみません)」部分を含めて味がありました。 文字がなく映像のみで進むので物語を自分で想像できるのが面白かったです! (あとがき読了後にこちらは何度も見てはいけないものですね…! 確実にアレな映像にしか見えません…!) ●見つけた これは本作に取り入れられた話の中でも「自業自得」感が漂う作品でもありました。 なんと言いますか……自分たちのとても軽いノリなどで誰かの心をザクザク傷つけていく姿に、「見つけた」からのこの後「割れた」みたいな顔面破砕系の怪死亡事故が起きても仕方ない!南無三!だと思いました。 言葉の刃は発した本人が思っている以上に切れ味鋭く、そんなもりじゃなかったと後悔しても遅いんだよ…と自戒の意味も込めて言葉の重みを感じる終わりかたでした。 見つけられた3人がこの後どうなったのか…気になりますが、私の予想ではたぶん顔面破砕kei(自重) 主人公たちがサイトウさんを供養して許されますように…! ●あとがき 6作品のオムニバスだった!?と錯覚するあとがきで、最後まで怖く楽しかったです。 今のところ声が聞こえたり、顔に何かしら亀裂が入ったり、インターフォンが鳴ったりといった怪現象は起きていないので、ちょっぴり安心しております(赤文字は見なかったことにしたいチキンです) @ネタバレ終了 とても楽しいこわーい短編集でした。 機会があれば、また鏡さんの短編集がぜひ読みたいです! 素敵な作品をありがとうございました!

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