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SHIAのレビューコレクション

  • 若津谷村の祟り
    若津谷村の祟り
    因習が今もなお続く村で起きた殺人は祟りか人の手か…サクサクッと楽しめて、ちょうどよいボリュームでした。 神様の祟りがーとか村の掟がーなどが好きな方にぜひプレイしてほしい作品です。 @ネタバレ開始 犯人当ても推理しやすい絶妙なヒント出しでしたので、ストレートに誰が犯人なのか辿り着けました。 それにしても…神様の祟りやら逸話やら、村の伝統文化というか、独特の習慣は怖いなぁと思いました。神の声なんて聞こえていなかったのにいつの間にか聞こえていたことにしてそれが本当に聞こえたことにすり替わっていたのか、本当に何かしらの声が聞こえていたのか…本人のみぞ知るですが、だからと言って殺されたのではたまったものではないですよ!と思うところまでが因習村で、そのあたりの「これが因習村ですよね!」な空気も楽しかったです。 また、文章が簡潔で分かりやすかったので、人間関係など含めて最後までとても楽しく読ませていただきました。 おまけの寺島さんと速水さんのエピソード、本編の最後の最後の「え?」と思った部分を解消していて、とてもよかったです。 本編では速水さんが意外と大食いなところがかわいらしいなと思いました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

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  • カレーにりすを入れますか?
    カレーにりすを入れますか?
    カレーにりすを入れたい…!とは思うものの、りすを入れたら可哀相かな?という気持ちもあり…食材集めからどんな料理ができるかまで、とても楽しいゲームでした! @ネタバレ開始 まず食材集めが面白かったです。 キツツキなど一部は仲間になったのかと思ったらきっちり食材にいて「仲間から食材になっている!?」と思いました…なんでも入れてしまおうとする主人公のタフさよ…なお、選択肢で何が何でも入れてやる~と気張り続けたらしっかり捕まりました。仲間を食べようとして、すみません…という気持ちになりました。 また、まだ見ぬ食材を求めてあちらこちらへ行ったり…釣りなどはおそらく確率でしょうか、イカが釣れたりして「おお、なんか釣れた!」と思わずガッツポーズしました。 組み合わせによって様々な料理ができるのが面白かったです。中にはただ混ぜただけのものということで失敗作(?)に近いときもありましたが、きちんとしたお料理が出てくると「できたー!」という気持ちになり、嬉しかったです。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

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  • ウサウミウシはオムライスをたべたい
    ウサウミウシはオムライスをたべたい
    見ているだけでこっちまで元気になってくるかわいいウサウミウシさんの物語でした。 画面が全体的に明るくて、仕事後などのちょっとした時間にプレイすると気分もリフレッシュ、とても癒されました。 @ネタバレ開始 タイトルはオムライスをたべたいですが、いなり寿司やキノコの甘辛煮、牛丼などもとても美味しそうで、喜ぶウサウミウシさんが大変かわいらしかったです。 EDごとのお料理イラストがとても美味しそうでした。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

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  • Black emotion(ブラック エモーション)
    Black emotion(ブラック エモーション)
    感情の色でその人の本心が見えてしまうと、笑顔ですべてを覆い隠していくタイプの方にはキツい人生ですぞ…と思いつつ、そんな世界だと逆に嘘もつけないから裏表がない人にとってはハッピーなのかな?と、色々と考えた面白い物語でした。 @ネタバレ開始 どのエンディングも主人公にとってはハッピーではありませんでしたが、感情が持つ色による物語、大変面白かったです。 とある結末では感情障害として国が認めていましたが、今後はこれに対する対策や施策もなされていくのだろうなと感じました。 有史以来、おそらく一日たりとも抑えられたことがないであろうこの黒の感情を、「人間は殺意を克服できるのか?」という意味で、このエンディングはその後の未来も気になりました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

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  • まいるど☆デスゲーム~暗闇観察実験~
    まいるど☆デスゲーム~暗闇観察実験~
    頭の中がとてもハッピー陽気な主人公さんと美少女たちの様子は、ギャルゲーのようでもありましたが…イージーモードの人生すぎwwた主人公さんに相応しいまいるどイージーモードなデスゲームの真相、堪能させていただきました。 @ネタバレ開始 俺くん無敵すぎるでしょう!!という感想が最後までプレイすると浮かぶわけですが、りのあさんとしてはもう本当に絶望以外のなにものでもないよね…と思いました。 現実でもLINEのやり取りで脈なしと分かるや、なんで俺を好きになってくれないんだと逆上して…という最悪な事件が起きていますが、あれを思い出しました。 プレイ開始30秒もすれば俺くんがちょっとアレな人(ヤバい人)というのは理解できるわけですが、真相に至る頃には俺くんの突き抜けぶりがなかなかグロかったです。 無敵の俺くん本人は妄想の中で生きているのでイージーモードでしょうが、現実はイージーにはできていないので彼はずっと妄想の中でしか生きられないんだろうなと思いました。メンタルブレイクしすぎて自分とりのあさんの境界線がなくなってしまって、最後は融合したモンスターになってしまっていますし…このまま妄想の世界の住人として生き続けるのはもちろん、おそらく妄想の終わりまでは長くないだろうと思いました。お話の流れから、たぶん主人公が長生きできる環境ではなさそうでしたので…。 りのあさんのような美少女があのようなおぞましく痛ましい状況になるのは本当に心が痛みました…俺くん♡じゃねぇですよーーー!!!と叫びたいです。 何も悪くない、何一つ落ち度のないりのあさんがあんなことになるのは…まさに美少女には人生ベリーベリーハードモードすぎます…! みくにさん視点が非常に重くて終始ヒリヒリしました。 @ネタバレ終了 グロ系耐性が低い方にはちょっと気をつけてほしいゲームですが、そういうのも大丈夫という方には「まいるど☆デスゲーム」の真相を味わってほしいです。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • オプライド
    オプライド
    今作もつよつよメンタルの美少年キャラに心躍る本作、体を乗り換え記憶を弄繰り回して繋ぎ続ければ人は幸せになれるのか?という点で、ジータさんが訴える言葉がズドンと心に響きました。 @ネタバレ開始 人類の夢である不老不死に辿り着く一つの方法にも見えた本作のレセプターへの移植技術、それぞれの用語などがポンポン出てきてまだ理解が浅いうちは「ほほーう、子どもの脳をねぇ…」なんて、のほほーんとしていました。 ……が、レセプターの移行に伴う苦痛や未完の技術ゆえに法律が及ばないことに起因する問題など、理想と現実の隔たりをジータさんやルイスさんの話を聞くにつれて「これは…誰も幸せになれないやつ…」と、最新技術最新技術!と新たな技術を盲目的に推進することへの弊害と「人としての幸せ」が釣り合うのかどうかに大いに疑問が湧いて、とても考えさせられました。 周りはいいよ、うん、ただ施術するだけの側は痛くないもの…と読んでいるうちに思い、ジータさんの絶望的な顔(なぜ自分はまだ生きているのか?のあたり)を見ると、どうしたら人として穏やかに死ねるのか…は、本当に本当に見つかるといいなと思いました。 弟くんの愛が強すぎる!なんて思いましたが、彼ももうどうにもならなくなってしまったお兄さんの幸せがいまどこにあるのかに気づいてくれるといいな…と。ジータさんの望む終末を手探りで探して探して探して見つけることが必要なのだと、ウラノさんもいつか気づいてほしいと思いました。 尊厳死、ではありませんが…人としての尊厳を保ったままで死ねるのは、やはり人として失ってはいけないものを持ちえたものにしかできないことだと思いますので…その反面、ジータさんが「生きたい」という気持ちを持っているのもまた理解できるので、この永遠に答えが出ないであろう心の矛盾を読んでいると大変辛かったです。 ジータさんと主人公さん(アルファさん)が、これから先どんな道を歩むのか、このレセプター・チャイルドの技術や研究がどこに辿り着くのか、あるいはどこで止まるのか、物語の先がとても気になりました。 @ネタバレ終了 人が幸せになるには、技術の前に人がいなければならないということを、深く考えた物語でした。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 道産子ならクリアできるゲーム~函館旅行編~
    道産子ならクリアできるゲーム~函館旅行編~
    道産子ではないですが、どんな物語なのか気になってプレイさせていただきました。 方言でしょうか…さきこさんたちがお使いになる言葉がところどころ分からない!ながらも、とても楽しかったです。 ちなみに、地名などは大体致命的な選択肢を一通り選びました…分からない…道産子の方々、これで通じるのすごすぎる…! @ネタバレ開始 度々「え?なんて?」と思う道産子さんワードに苦戦しましたが、ででででで~のエンド時は、さすがに間違っていると思いつつも選んでしまいました。これの正解について、道産子さんはあの言葉でこの品と通じるのですね…すごい! 初めて聞きました! @ネタバレ終了 飲み物なども全く分からなくて「???」ではありましたが、現地に行くことがあれば現地の方にお訪ねして飲んでみたいと思います。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • そんな私は、籠の鳥
    そんな私は、籠の鳥
    画像をあえて用いないことによる、ユーザーの良心や価値観、倫理観や想像力にすべてを委ねた本作、大変考えさせられるものがありました。 ちょっと息抜きにサクッとプレイして~という作品とは肌触りが違うので、どっしりと構えてプレイしたい作品です。 @ネタバレ開始 有史以来、人類がただの一日でも同じ人類を殺めずにいられた日があろうか…という問いを、ランドセルを背負っていた頃くらいからしていた私としては、本作は非常に色々と考えるものがありました。 物語の中の「差別」の生産、またその再生産、相手を殺すことがまるで何かとても良いことかのように行われる暴力の過信といのちに対する最も悲惨な愚の骨頂は、見ているだけで「もういいです!」という気持ちにもなります。某宗教の神様が全部をトイレの水のように流してなかったことにしようとするのも頷けるというもの。 現実でも、戦争だの紛争だの虐殺だのは毎日のように行われており、誰かかしらが犠牲になっていますが、そんな世界は一秒でも早くなくなればいいのにと思いました。 人は信じたいものしか信じない、自分が見たいものを見るものですが、それにしたって知的生命体としてもう少し何とかできないのか?とも思う日々です。 数千年経っても、たった一つの問題すら解決できない人類の知能と知性にはもう期待しても無駄と思う反面、いつか解決できる日が訪れるのを待ちたいなぁとも思いつつ…願わくば、それが人類の総数が一人になれば争いは起きないという究極的なものではありませんように。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 椿電鉄
    椿電鉄
    電車の走る音がずっとずっと耳に残る、そしてそのまま止まらないでいてほしいと思ってしまう切ない物語でした。 ツバキくんとお話しできてよかったです。 @ネタバレ開始 日本の子どもの死因第一位が自殺というのもあり、ツバキくんのようないまこの瞬間も電車に飛び込んだほうが楽になれると思っている子は大勢いるのだろう…とプレイ後はなんとなく思い、ツバキくんが死後ではありますが主人公に出会えたように、いま生きている子はいま主人公のような人に会えたらいいなと感じました。 ツバキくんは来世でも主人公さんと会って、今度こそ主人公さんと学校の帰りに買い食いしたり、本屋やカフェに寄ったり…といった、勉強以外の広い世界を楽しんでほしいと思いました。 勉強なんてできなくても誰かと笑っていられればそれなりに人は生きていけるのさ、ということをどうか来世の自分に引き継いでほしい…。 全体の雰囲気がとてもよく、少しレトロな感じの色合いがオシャレでグラフィックがとても印象的でした。 また、おまけの構想時のイラストも含めて、大変目の保養でした。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 世界で一番不幸せな子ども
    世界で一番不幸せな子ども
    タイトルはちょっぴり不穏ですが、いつも社会的な問題やいのちの重たい部分をテーマにされている作者様の物語ということもあり、とても真摯な物語であろうと、そして最後はきっとあたたかな気持ちで終えられるだろうと期待しながらプレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 養子縁組をテーマにした物語、途中でママが育児ができない状態になるというかなり厳しい状況でしたが、無事にあかりさんが愛し愛されて健やかに育たれて本当に良かったです。 赤ちゃんの頃に飲食店で泣くあかりさんに「うるさい!」と怒鳴る男性が出てきましたが「これですよ、これ。本当にこれです」と思わず頷いてしまいました…赤ちゃんは泣くのが仕事、怒鳴るあなたも昔は泣いていたんですよ!とパパたちを思わず画面の前で援護しました。 電車の中などでも赤ちゃんが泣きだすと、親御様が超申し訳なさそうにしているの、本当に日本は心の余裕がない国だなと思います…みんな疲れすぎです…。 最後のあかりさんの産みのお母様(平口さん)の話には、大変ドロッドロの泥沼で未成年が妊娠するとどうなるかが「これでもかー!」と言いたくなるほどギシギシに盛られていて「さっきまでいい雰囲気だったのに!」と手紙を渡す前との空気感のギャップに悶えました。 言い方がちょっと厳しいですが、相手の子が「俺たちに育てるなんて無理じゃん」と匙を投げた後に一度も出てこなかったところが、無責任が服を着ている図で大変リアルでした。自分では労働すらもできない身で妊娠した女性を前に「俺が守る」とか、これほど空虚な言葉が他にあろうか…。 あかりさんが物語の先でどんな道を歩まれるのかは分かりませんが、願わくばこれからも幸せでありますように。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

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