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SHIAのレビューコレクション

  • キミのニセモノに恋をする
    キミのニセモノに恋をする
    これは前情報などなしで見てほしい、いつかは覚める夢のような恋物語でした。 もう一度君に逢いたい、主人公はそんなことを願ったのではないかと感じました。 書きたいことはたくさんあるのですが、ネタバレ部分ですらネタバレを書くことを躊躇ってしまう、まさにゲームをプレイして彼女について知った人だけが触れられる世界と感情がある切ない物語でした。 できることなら、最期の君の涙を拭ってあげたかった。 眠りにつくその瞬間まで、抱きしめていてあげたかった。 そんな気持ちになりました。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • さびしがりゴースト
    さびしがりゴースト
    ある日出会った男の子の霊の力を借りて、霊感少女としてスターダムを駆け上がる主人公のうららさん。 借り物の力で有名になっていく彼女は、本当にそれでいいのだろうか…と心配になりつつ、最後まで読了しました。 @ネタバレ開始 最初は陰エンドへ辿り着きました。 恋さんは黒猫さんだったんだねーと新事実に驚きつつ、最後に腕をつっているうららさんは少し痛々しかったです。 こちらのルートだとことほぎさんが転落死した(ことになっていた)り、うららさんしか生き残らずクラスメイト全員が死んだりと多くの人が犠牲になっていて、陰の言葉通りの終わりになっていて「本当に陰だ…!」と感じました。 ことほぎさんが来るまではなんとなく「霊感少女として扱われるうららさんが恋くんの力を借りて解決する、ついでにうららさんの承認欲求も満たされる」という感じで収まっていたものが、最後は文字通り生者を死に引きずり込むことになっていて、それに疑問を抱かないうららさんも行きつくところまで行きついたんだなと思いました。 恋さんが「もっとトモダチがほしい」との言葉に、これからも多くの人が死んでいくことを予感させていて、どことなく陰のある少し怖いエンドだと感じました。 二人の少し病んだ関係がとてもイイエンドでした。 ことほぎさんとのエンドは、見ていてホッとしました。 恋さんの正体が判明しきちんと弔ってもらって悪霊にならずに済んだこと、うららさんとことほぎさんに友情の芽が生まれて、これからは友人として生者同士で歩めそうなところがとても良かったです。 やっぱり死者には穏やかに眠っていてほしい、恋さんもさびしいと誰かにとり憑いたりせずに眠ってほしいと思ったので、こちらのエンドのほうが私は個人的に好みでした。 ぼっち感の強いうららさんが、ことほぎさんとの京都の時間を心からたくさん楽しめますように。 主題歌のさびしがりゴースト、御声と曲調がとてもかわいい素敵な曲でした。 @ネタバレ終了 とてもかわいい絵柄はタイトルから立ち絵、スチル、エンドクレジットまですべてが見所です! また、かわいい主題歌は最後まで必聴です。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 自殺同盟R
    自殺同盟R
    他者が死ぬことにとても敏感で、時に暴力的になってしまう主人公に「君も少し落ち着け…」というモヤモヤした気持ちで読んでいた本編ですが、過去の出来事を読むとそれも納得。 人の死は良い意味でも悪い意味でも生者に大きな影響を与えるのだと感じた作品です。 @ネタバレ開始 他者が自死を選ぼうとしているとき、それを他者が止める権利はあるのか? 止めなければと思うのは生きることが正しいことだからなのか、それとも生物的に死を恐れる本能からくるものなのか? と様々なことを人生で感じてきましたが、自殺を扱った本作も非常にデリケートな部分で人によってバッドエンドと感じるものは異なるだろうなと思う物語でした。 自殺される側を丁寧に自殺する側の事情などに関しては比較的あっさりと書いている本作は、まさに多くの自殺される側に寄った作品で、今まで見てきた作品の中でも珍しいタイプでした。 主人公は「止めてみせる」と奮闘するわけですが、自殺することを止めることは「死んでほしくない」と無理にでも止めようとする側のエゴの押し付けでもあり、とても難しい問題だと思いました。 少なくともプレイヤーである私は「うん、本人が死にたいのならそれはそれだね」と思う部分もあり、何が何でもとにかく自殺を止めなければならないという気持ちにはついぞなりませんでした。 死にたいほど苦しんでいるのなら、死んだほうがよいと思うのなら、それはその人の人生だから…というのは私が冷たいだけかもしれませんが、人間の死亡率が100%である以上、必ずいつかは死ぬものであり、それが自死であることは本当にいけないことなのか…と、久しぶりに死について考えさせられました。 自殺からは少し離れますが、延命措置なども本人の意思確認ができないときに「お願いします、延命してください」と人の命を自分たちの意思で延ばすのもこれは誰のためなんだ?と考えたとき、人の生き死にというのは本当に複雑で難しいものなのだと感じます。 @ネタバレ終了 人の生死に関するある意味で普遍的なテーマでもある本作は、プレイした人の数だけ価値観があり、そのすべてが間違ってもおらず必ずしも絶対的な正しさを持つものでもないものだと思います。 ありがとうございました!

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  • カツあげファイター
    カツあげファイター
    カツあげ…そう、カツを少しでも高く売って自販機でジュースを大人買い! 今日もカツどんを背負って、皆さんに売りさばきます! 連打力が試されるゲームで、コツが掴めると楽しくなってきました。 @ネタバレ開始 超連打式のカツあげでいかに高く高く売りつけられるかが楽しいゲームでしたが、お客様からすると「どれだけ高いカツなんだよ!」と思うこと間違いなし(笑) こんなに高いカツ買ってくれてありがとう!と思いながら「次回はもっと高くしますので、またよろしくお願いします!」とも思っていました(悪魔か) 2022/10/2にDL・プレイさせていただいたバージョンだと、無限ループバグ?があるような気がします。 かつ丼が画面にランダム表示されるカツ丼押しですが、カツあげ2周目以降だとほぼすべてのカツどんが「これはもう押されている」と判定されており、数分粘り続けてもクリアできませんでした(一定のタイミング?で背後にクリアの文字自体は出ていたと思います)。 このため、一度強制終了するしかないのですが、つづきから開始するとまたミニゲームから始まるため再度無限ループに陥り…と、私のプレイではそうなりました。 ちょうどコツを掴めていた頃だっただけに残念でした。 バグではなく私のプレイの仕方が悪いだけでしたら本当に申し訳ありません…!! @ネタバレ終了 連打して高く売れるとちょっぴり嬉しく、もっと連打しようと思うゲームでした。 ありがとうございました!

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  • 嘘つきものが毒を喰らう日
    嘘つきものが毒を喰らう日
    ヤンデレみ強めの逢沢くんとの言葉の重ね合いと主人公の嘘の真実、堪能させていただきました。 じわじわと侵食するように主人公さんの心に踏み込んでくる逢沢くんのお手並み、どのエンドでも鳥肌ものでした。 @ネタバレ開始 エンド3で衝撃の一生モノ印象エンドを迎えて「ヤンデレの究極系の一つの形を見てしまった…」と思っていたのも束の間、エンド1で彼がズバズバと主人公の母親LOVEとそれに起因する恐怖を切り口に主人公さんの心をついにガッチリ彼の甘い毒で浸しきって掴むところは本作においても飛び抜けて名シーンでした。 (すべて読了し終えたときに「よくよく見てみたら、お母様の心も掴んでね? この子怖すぎじゃね?」と思ったのは内緒です!) エンド1では入りこそ毒喰わば墓場までみたいな様相でしたが、最後はみんな幸せそうにしているのでこのエンドが一番好きです。 ヤンデレ要素が目立っていた逢沢くんでしたが、後日談などまで見ると主人公さんを熱心に常に見守っていたからこその本編だと思うので、依存していると安心できる主人公さんにとっては運命の相手だと思いました。 逢沢くんも好きになった相手はイジメたりはするけれど、両想いになった後は毒をも甘く感じるほどたっぷり甘やかしてもう逢沢くんという毒がないかぎり呼吸もできないような幸せ人生にしてくれそうなので、これはこれで素敵男子だと感じました。 @ネタバレ終了 主人公のことがとにかく好きで好きでまばたきの瞬間さえ見ていそうなスーパーヤンデレイケメン男子との恋、面白かったです! 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 終末吸血鬼。
    終末吸血鬼。
    夜の王たる吸血鬼ヴィエリィさんが目覚めたら、一面に広がる瓦礫の荒野。 「ここはどこだーー!!??」と叫ぶ彼女とともにこの荒廃した不思議な世界を堪能させていただきました。 @ネタバレ開始 アールオーさんのコロコロ変わるお顔と小さな手、二人のやり取りがとてもかわいかったです。 特にロボットさんたちがみっちり道を塞いでいるシーンで、アールオーさんが「いざとなったら突撃して引っ張って逃げる」と手を構えてくれた時と言ったら、アールオーさんがかわいくてたまりませんでした。 「心配しおるわぁ~ッ」と、いつでも尊大な口調のヴィエリィさんも見た目のかわいさも最高なのに、強さも最高でこのシーンは大好きです。 アールオーさんの視覚から見たヴィエリィさんがとても格好良かったです! ロボットでありながらとてもやさしいアールオーさんとのお別れはとても辛かったです…ついてきてほしかったです! 唯我独尊なヴィエリィさんですが、私の選択がダメで一度耳かきからの暗黒エンドに行ってしまいました…。 やったー膝枕だー!なんて言っていてはいけませんでした…。 ゾンビ都市を後にして辿り着いた荒廃した街でいよいよ人間と会えるとなった後の「Oh脳ぉおお!!!」との邂逅や暴力のオーバーキルタイムなどを経て、ようやく最後の目的地へと辿り着き人間の赤ちゃんへと至ったときは「この死に逝く世界でもなお、新しい生命が生まれたんだ…」としみじみと感じ入るものがありました。 生まれ方は本来の人とは異なりますが、ヴィエリィさんが抱いた命が荒廃した世界で希望の芽となりますようにと願いながら、穏やかな気持ちで読了となりました。 @ネタバレ終了 物語の結末はとても穏やかで、ここから先まだ空白の期間を経たとしても、再び人の歴史と文明の火が灯るといいなぁ…と、あたたかな気持ちになりました。 最初から最後までヴィエリィさんのブレない芯の強さが、見ていてとても気持ち良かったです! 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 初蘭町へようこそ!
    初蘭町へようこそ!
    あれ? ホラータグがついているのにホラー要素はないまま終わってしまった…ぞ?と思ってからが本番の本作、世の中には知らなくていいことがありました。 男性陣も女性陣もとても個性的かつ魅力的で……だからこそ、ああ、本当に「滞在は短めに」でした。 全エンド見たくなる、ルートによってすべてがガラリと変わる素晴らしい物語でした! @ネタバレ開始 まずは性別を女性にして、殺人鬼のすむ町でシリアルキラーにザクッと綺麗に殺された後で「千腕様」と目が合っちゃう☆を辿りました…。 生存ルート…生存ルートはないのか!?と思っていたら、実はグルグル彷徨う形で生存していました…私が!!(まさかの展開でした) 10年越しに真実を思い出すなんて! 本当に観光客で終わっていたらどれほど幸せだったでしょうか。 変わって男性になったら…食 べ ら れ た (涙) ロードして壇さんなら大丈夫だろうと思ったら…因 習 プ レ イ (涙) こうなったら…!と選んだ最後の選択肢で、ついに主人公が狂 っ て し ま っ た (涙) いやもう本当にどれを選んでも「滞在は短いのが一番!!」なエンドでした。 あのキラキラした観光から一転、触らぬ神に祟りなしでした。 同じ町、同じ登場人物たちなのに、すべてがガラリと変わる物語、とても面白かったです! おまけのみんなの秘密を見ると、また「やっぱり見てはいけなかった…」でした。 @ネタバレ終了 すべてのエンドが気になって「じゃあ、そろそろ帰ります」なんて言えなくなってしまい、どっぷりと町に滞在させていただきました! 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 水槽海月少女
    水槽海月少女
    ふと気になって立ち寄ったショップで購入したクラゲ…のベニちゃんとの一時楽しませていただきました。 すごく長生きで驚きました。 @ネタバレ開始 ベニクラゲが気になって調べてみたら、5億年生きた個体がいるとのことで、目が点になりました。 ご、五億…???(人類史なんて細胞の欠片もないくらい途方もない時間すぎる…) 一番初め、左上の10yearsになんで年単位?日ではなくて?と思いましたが、ベニクラゲの寿命を思うと本当にyearsでした…。 不老不死とも言われるベニクラゲを飼う主人公が、自分の人生の終わりまで面倒を見つづけたベニちゃんの行く末が気になって、エンド4つともコンプ待ったなしでした。 生まれ変わったエンドが一番好きです。 今度こそ、二人とも仲良く終わりの瞬間まで手を繋ぎ合うようにして生きてほしいです。 @ネタバレ終了 思わずベニクラゲを調べてしまうほどクラゲのベニちゃんがかわいい作品でした。 ありがとうございました!

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  • 約束の赤い折り紙を
    約束の赤い折り紙を
    村の大切な風習である「千羽祀り」にまつわる二人の少女の物語は、とても切なかったです。 村の風習というとホラー然とした怖いイメージが多いですが、本作はそうした怖さを前面に出さずに主人公や主人公に関わる人々の心情を前面に押し出した作品でした。 @ネタバレ開始 赤里さんと沙月さん(唯さん)が、約束を果たすことができて本当によかったです。 ずっと彷徨っていた赤里さんも、これで来世へ向けて前を向けたのかなと思いました。 いつになるのかは誰にも分かりませんが、またいつかの未来で二人が出会えることを願います。 各話単位で読める&途中で結末を迎えても選択肢のあったその章からやり直せるシステムが親切でした。 音楽はタイトル音楽からして美しく、エンドクレジットが終わってタイトルに戻ったときは格別の響きがありました。 ちょっとだけシステム面での余談です…。 起ち上げて初めから一気に結末・真まで見た後で終了→再度立ち上げたら通過データ(ロードできるセーブ分除く)がすべて消えていました…試しに初めから「赤の祟り」まで進めて終了→立ち上げると初期化となったので、終了と同時に初期化される仕様と見ました。 もしかしたら「今日はここまで。残りは明日に~」というプレイヤーさんもいるかもですので、作品紹介に「ゲームを終了すると通過した話のデータが初期化されます」の文言を入れておくと親切かもしれません。 そうすると「よし、一度にプレイできるときにしよう!」とプレイヤー側もプレイしやすいかとー。 @ネタバレ終了 とてもやさしい感動できる物語なので、多くの方にプレイしてもらいたいです。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 空論アフターグロウ
    空論アフターグロウ
    ディベートな好きな方にとっては、物語の核心に至るまではずっと頬が緩みっぱなしになること間違いなしの作品でした。 いわゆる本編に当たる部分をクリアした後もボリュームたっぷりのオマケや前日譚が用意されており、とても豪華でお腹いっぱいです! @ネタバレ開始 イレギュラーな存在である椎名さんを迎えてディベートによる思考のやり取りを楽しみつつ親睦を深めていく様子もとても楽しく読ませていただきましたが、目が覚めて央さんと交わされた会話に元々ゆるい涙腺が刺激されてウルッときました。 cool系の央さんがあんなに感情を露わにしている姿がとても印象的でした。 (この央さんの涙は前日譚を読んだ後だとさらに心に残りました…!) 本筋の合間合間に入るサブストーリーも読みごたえ抜群でした! 一ヶ月以上もチキンかケーキか…という初めてのサブストーリーがインパクトありすぎて、もし自分がこの質問を突きつけられたら選べなかっただろうなと思いました。 プールのホースでの水の掛け合いなど青春らしいストーリーもすごく面白かったです。 最後の笑いあっているところは本当に素敵なスチルでした! (この辺りももちろん目を覚まさせることへの一石とはいえ、とても素敵なシーンでした!) Afterストーリーで社さんがシイナさんとして元気に大活躍している姿に胸が熱くなり、椎名さんのことをきちんと覚えていてくれたことにとても嬉しくなりました。 また、バッドエンドへ進行した際も特別なストーリーがあり、椎名くんの葛藤がこれでもかと怒涛のパワーで伝わってきました。 ビューティフルマウスのことも社さんのキャラ紹介で「へー、なるほど!」となりました。 こういう小ネタを見るのはすごく面白かったです。 最後になりますが、前日譚で社さんの口から飛び出した「頭ハッピーセット」というパワーワードが個人的に大変ツボでした。 さすが社さん、言葉のキレ味抜群でした! @ネタバレ終了 ハッピーエンドが好きなので、無事にあるべき未来へ辿り着けた後は、キャラクター紹介などでさらにその後まで見られて嬉しかったです。 素敵な作品をありがとうございました!

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