SHIAのレビューコレクション
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水槽海月少女ふと気になって立ち寄ったショップで購入したクラゲ…のベニちゃんとの一時楽しませていただきました。 すごく長生きで驚きました。 @ネタバレ開始 ベニクラゲが気になって調べてみたら、5億年生きた個体がいるとのことで、目が点になりました。 ご、五億…???(人類史なんて細胞の欠片もないくらい途方もない時間すぎる…) 一番初め、左上の10yearsになんで年単位?日ではなくて?と思いましたが、ベニクラゲの寿命を思うと本当にyearsでした…。 不老不死とも言われるベニクラゲを飼う主人公が、自分の人生の終わりまで面倒を見つづけたベニちゃんの行く末が気になって、エンド4つともコンプ待ったなしでした。 生まれ変わったエンドが一番好きです。 今度こそ、二人とも仲良く終わりの瞬間まで手を繋ぎ合うようにして生きてほしいです。 @ネタバレ終了 思わずベニクラゲを調べてしまうほどクラゲのベニちゃんがかわいい作品でした。 ありがとうございました!
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約束の赤い折り紙を村の大切な風習である「千羽祀り」にまつわる二人の少女の物語は、とても切なかったです。 村の風習というとホラー然とした怖いイメージが多いですが、本作はそうした怖さを前面に出さずに主人公や主人公に関わる人々の心情を前面に押し出した作品でした。 @ネタバレ開始 赤里さんと沙月さん(唯さん)が、約束を果たすことができて本当によかったです。 ずっと彷徨っていた赤里さんも、これで来世へ向けて前を向けたのかなと思いました。 いつになるのかは誰にも分かりませんが、またいつかの未来で二人が出会えることを願います。 各話単位で読める&途中で結末を迎えても選択肢のあったその章からやり直せるシステムが親切でした。 音楽はタイトル音楽からして美しく、エンドクレジットが終わってタイトルに戻ったときは格別の響きがありました。 ちょっとだけシステム面での余談です…。 起ち上げて初めから一気に結末・真まで見た後で終了→再度立ち上げたら通過データ(ロードできるセーブ分除く)がすべて消えていました…試しに初めから「赤の祟り」まで進めて終了→立ち上げると初期化となったので、終了と同時に初期化される仕様と見ました。 もしかしたら「今日はここまで。残りは明日に~」というプレイヤーさんもいるかもですので、作品紹介に「ゲームを終了すると通過した話のデータが初期化されます」の文言を入れておくと親切かもしれません。 そうすると「よし、一度にプレイできるときにしよう!」とプレイヤー側もプレイしやすいかとー。 @ネタバレ終了 とてもやさしい感動できる物語なので、多くの方にプレイしてもらいたいです。 素敵な作品をありがとうございました!
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空論アフターグロウディベートな好きな方にとっては、物語の核心に至るまではずっと頬が緩みっぱなしになること間違いなしの作品でした。 いわゆる本編に当たる部分をクリアした後もボリュームたっぷりのオマケや前日譚が用意されており、とても豪華でお腹いっぱいです! @ネタバレ開始 イレギュラーな存在である椎名さんを迎えてディベートによる思考のやり取りを楽しみつつ親睦を深めていく様子もとても楽しく読ませていただきましたが、目が覚めて央さんと交わされた会話に元々ゆるい涙腺が刺激されてウルッときました。 cool系の央さんがあんなに感情を露わにしている姿がとても印象的でした。 (この央さんの涙は前日譚を読んだ後だとさらに心に残りました…!) 本筋の合間合間に入るサブストーリーも読みごたえ抜群でした! 一ヶ月以上もチキンかケーキか…という初めてのサブストーリーがインパクトありすぎて、もし自分がこの質問を突きつけられたら選べなかっただろうなと思いました。 プールのホースでの水の掛け合いなど青春らしいストーリーもすごく面白かったです。 最後の笑いあっているところは本当に素敵なスチルでした! (この辺りももちろん目を覚まさせることへの一石とはいえ、とても素敵なシーンでした!) Afterストーリーで社さんがシイナさんとして元気に大活躍している姿に胸が熱くなり、椎名さんのことをきちんと覚えていてくれたことにとても嬉しくなりました。 また、バッドエンドへ進行した際も特別なストーリーがあり、椎名くんの葛藤がこれでもかと怒涛のパワーで伝わってきました。 ビューティフルマウスのことも社さんのキャラ紹介で「へー、なるほど!」となりました。 こういう小ネタを見るのはすごく面白かったです。 最後になりますが、前日譚で社さんの口から飛び出した「頭ハッピーセット」というパワーワードが個人的に大変ツボでした。 さすが社さん、言葉のキレ味抜群でした! @ネタバレ終了 ハッピーエンドが好きなので、無事にあるべき未来へ辿り着けた後は、キャラクター紹介などでさらにその後まで見られて嬉しかったです。 素敵な作品をありがとうございました!
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車座怪談車座になって語らう怖いお話…一番初めにその女の人は幽霊なの?生きていた人間だったの?という怖いお話をチョイスしたためか「えー、これこういう怖いお話が続いたらビビりチキンには無理です! 帰ります!」という展開になっていましたが、幽霊系の怖いお話ばかりではなかったので遊びやすかったです!(ホラー的な意味で) @ネタバレ開始 夜道のスカートたくしあげ女性とケイタくんのお話、ヨシノリさんのお話が特に怖かったです…!!(怯えのあまり涙) 私だってドアノブにおっさんが引っかかってる家はごめんですーー!!!(即座に引っ越し) 三人の話を聞いた後、エンドリストを見たらまだ何かあるな?と小林主人公のお話目掛けて周回…しましたが、仕掛けが分からなかったので攻略記事に頼らせていただきました。 正に人を呪わば穴二つ…主人公が生きていてよかったですが…エンドウくんは恨まれている総量的には死んでもおかしくないのでは?と思ったりしました。 また別の誰かが件のゲームに辿り着いて、エンドウくんを呪うかも~なんて思ったりしました。 そんな波状攻撃があれば、それこそ究極のホラーですが(笑) @ネタバレ終了 前作もチラリと出てきて、思わずニヤリとしてしまいました。 怖さは怖さでも怪談的な怖さと人間の狂気的な怖さなど、怖さの種類も色々でとても面白かったです! ありがとうございました!
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ほちゃっと!天使ちゃん大人天使に憧れるかわいい子ども天使ちゃんを無事に試験に合格させてあげられるのか…ドキドキしながらの三択でした! 「いや、子ども! なぜそのように傘を解体するし!」という言葉が思わず口から飛び出たりしました…。 @ネタバレ開始 猫のところでショートレインコートにしだした時は「おいいいい!!」とか叫んだりしてしまいました。 逆にその発想はないだろう!的な。 それなら猫ごと抱えて傘をさして自宅に戻って、猫だけ雨の当たらないところに置いておいてあげるとかのほうがまだマシです! …などと子どもの考えることは分からなーい!と苦戦したりしました。 合格判定が出るときはいつもドキドキでした。 本音を調べたりするシステムがとても面白かったです。 特に傘は何かと戦っていて猫を「絶対に守る!」という熱い気概を感じました。 彼の持ち主はきっと心やさしい人だったのだろうな…と物語には出ていませんが、猫のために傘を置いていく人のやさしさと人柄を感じたりもしました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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さくら色メモリーズ文章内に赤ラインが引かれている作品は初めてで、独特の雰囲気が印象的でした。 フキダシタイプのメッセージウィンドウ、距離によって変わる立ち絵など細やかな演出も素晴らしく、読んでいて楽しかったです。 @ネタバレ開始 セリフの合間合間に「チーン」「キラリン」「コロリロリン」と挿入される効果音(と集中線)が、日常シーンにコミカルさのスパイスとして一役買っていました。 プロローグではとてもシリアスなお話なのかな?と思っていたのですが、実際はシリアスな中にもほのぼの・コミカルな要素もたくさんあり、体が光ったところなどは「ひ、光ってるー!」と画面の前で思わず私も集中線を出しながらツッコミを入れたりしていました。 後半でスモモさんが動かなくなってしまったあたりから、効果音なども今までとは少し違った印象になって聞こえてきました。 サクラさんが足が動かないと言い始めたときは「え、これ壊れてきて…」と心配でした。 そして、まさか最初の解答があの場所で出てくるとは…! 全部一番上というテキトーさで選んでいてよかった!(コラ) 最後の終わり方はとてもしっとりしていて、サクラ色の思い出と呼ぶべき物語の中での数々がふっと思い起こされました。 特に花火の「最後に見せてくれて~」と感謝するシーンなどは「最後って言わないで…」と画面の前で思っていたことを思い出しました。 全体を通してみると、とてもシリアスで心に残るやさしいお話なのですが、途中途中の各シーンで演出が明るく盛り立てていてメリハリのある素晴らしい流れを作っていました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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深海のホビーゲル海の揺籃の中で読み進めるような本作、UIなど細やかな部分含めてすべてが完成されていて、最後まで美しい世界に浸りながら読了となりました。 ブルーカラーを基調とした背景などの素材・画面構成は見ているだけでも穏やかな気持ちにさせてくれます。 @ネタバレ開始 エンド1と2は辿り着けましたが、3は辿り着けなかったので、2つのエンドまでで感想失礼します。 (「エンド1とエンド2回収後、エンド3への道が開かれます」とのことでしたが、捜索などはこなしつつスキップを駆使したりして初めから2周ほどしましたが残念ながら道が開かれませんでした…何か必須の選択肢などがあったのでしょうか…) 二人の存在や二人のいる世界の真実などの断片が明かされたとき、ああではずっと空にいる彼らも…と、この世界が美しくもやはり美しいだけではない切なく悲しい側面にも溢れていることを感じ取り、降り続ける雨は諦められた夢たちの涙なのかもしれないなと感じました。 アオイさんの「黒い短髪」を見たことがあると思い出しそうになっていたミドリさんの記憶、おそらくエンド3ではその御姿が見られたのでしょうか。気になります。 @ネタバレ終了 起動時に「静かな夜と一緒にプレイしましょう」とありましたが、正にその通りで静かな夜にプレイしてほしい幻想的な作品でした。 素敵な作品をありがとうございました!
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こりこり作者様の発想力は、大気圏を軽々と突き抜けるフットワークの軽さを連想させます。 今回も思わずノンストップで見守らずにはいられない面白さでした。 @ネタバレ開始 そう、今こそ世界に広がるもの……その名は、乳首!! 乳首があれば熊の目も潰せるし、スタッドレスタイヤの代わりにもなる。 乳首があれば世界は平和になり、戦争も亡くなり、温暖化などすべての地球問題も解決される(そこまで言ってない) そんな素晴らしい無限の可能性を秘めたるもの、それが乳首でした。 世界各国が国策にも取り入れたりしていることでしょう…! 無限の包容力と攻撃力と可能性を併せ持つ乳首の素晴らしさに、人類はようやく目覚めたのですね!(キラキラした目) 両方1000円、買います! 乳首があればきっと私の仕事も50000万倍くらい速度とクオリティアップ! (今作も天才すぎて次回作が今から楽しみすぎます…!) @ネタバレ終了 相変わらずのトガりすぎ無敵ストーリーでした!(最大限の褒め言葉です) とても楽しく読ませていただきました、ありがとうございました!
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Another OSこの先もこんなことがないと、人類の叡智と愚かさを前に言えるのか?―――と思う、足元から這い寄ってくるような怖気がじわりながらも、どこか肌に触れるリアリティを感じずにはいられない作品でした。 @ネタバレ開始 肉体とそこに入っているモノのズレという歪みが、4本のショートストーリーを通じて迫ってきました。 読み進めていくたびに脳の中にザザッとノイズが入るような、奇妙な感覚に陥りました。 生物的な本能忌避でしょうか、「こんなことは起きえない」と思いながらも「人間ならばここへ到達しかねない」とディストピアへの郷愁にも似た、どことなく肌になじむ感覚さえありました。 どの話もそれぞれ特徴的な物語でしたが、個人的には自分の息子に三年越しに会えると思ったら…のエピソードが一番心に残りました。 @ネタバレ終了 ディストピア的な作品が好きな方には是非プレイしてほしい作品です。 素敵な作品をありがとうございました!
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ぶりぶり is 高級魚。そう、それはお値段を見れば一目瞭然……のはずですが、このぶり、一味違う! @ネタバレ開始 ぶりっ……ぶりーっ!!! 君のオスメスは分からないけれど、とにかくぶりーっ! 君は大海原のように広い心を持って、2人をカタギにするために決死の覚悟で陸に上がったんだねっ! 君のことは忘れないっ…! と、真面目に書いておきながら「ぶりの威力よ…」と賢者のような達観が抑えきれません…! どう考えてもどこかで買ってきたまま抱き枕がわりにしていたとしか思えないぶりさんですが、気がつけば2人の人生にインパクトを与える衝撃の死後…これが、「死後も尚、圧倒的な影響力を誇る存在」というものなのでしょうか。 いや、今回も本当に笑わせていただきました。 外でプレイしてはいけませんね、職務質問されてしまいます…! (本作を思いついた時、ぶりを食べておられたのでしょうか?(笑)) @ネタバレ終了 今回も面白いお話で、心の中でツッコミを入れつつプレイさせていただきました。 ありがとうございました!