SHIAのレビューコレクション
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この暗闇に果てはあるか真っ暗で何も分からない中からの物語ということで、少し緊張しながらプレイさせていただきました。 現実ならパニックものですが、ゲームの中ということで色々な行動パターンで果てがあるかを確かめさせていただきました。 @ネタバレ開始 初回は体力のあるかぎりあがいて人に気づいてもらおう!と選択肢はすべてそれ寄りにしたことで、一度でTRUE ENDまで辿り着くことができました。暗闇を抜けた果てに真っ先に見るのが、会話からはちょっぴりクレイジーな気配のするイケメン御二人。突然のイケメンさんの登場が嬉しかったです。もがき続けたかいがありました。イェーイ♡です。 主人公の正体がまさかの…でしたが、最後は穏やかに「助かった」と安心して召されて良かったです。 トランク半折収納されている他の方々も、どうか無事に行くべき場所に行けますように…。 おまけもとても充実していて、物語内で見つけてくださった御二人がどんな人物なのか、キャラ紹介を拝見してますます気になりました。 犯人に何があったのかも気になりますが、とても怖そうな感じなので…知らぬが仏ということで犯人の恐怖の呟きは聞かなかったことにしたいと思います…。 マフィアさんたち二人のことが気になりますので、もう一作、今度は本気でスイカを割りに行きます。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました! -
恋も呪いも墓場まで、今回もドロドロ感が凄まじくて、かなり濃いお話でした。 世の中に溢れてしまっている、そして日頃から誰しもが目にすることではありますが、こうして丁寧に描かれると圧がすごくてどちらの苦労や心情もひしひしと感じられました。 @ネタバレ開始 恋心なのかただの憎悪アンチなのか…恋も呪いも墓場までというタイトルがとても秀逸でした。 アンチに成り下がって恨み言をぶつけ続けるのも、頭が相手のことでいっぱいになっているのは確かに恋にも似ているかもしれない…と思いつつも、執着され攻撃される側もそりゃ歪んでしまうよなと思いました。ゴキブリ1匹いたら100匹いるというのは、それだけおかしなアンチに囲まれているのだろうと思うと、お疲れ様です…という言葉を贈りたくもなりました。 1回潰したくらいで~のセリフは、面構えの違う強者のセリフだ!と思って、不覚にも格好いいと思ってしまいました。 キラキラした恋愛とは到底言い難い、ドロドロした負の感情でコテコテにコーティングされた気持ちが果たして恋なのか…どちらとも判別は尽きませんが、嫉妬や羨望などが言葉の端々などから巧みな描写から感じられました。 どちらも素敵な歪み具合でした。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました! -
幸せを食べたい本当に1分もかからずして終わる物語ですが、きちんと結末と言いますか…物語としてしっかり成立していて、邪悪なドードーさんならではの素晴らしいゲームでした。 @ネタバレ開始 そうだよね、おいしいもの食べると幸せだよねーなんて画面の前の幸せそうな親子を眺めていたら、一転。 「あー!!」と叫ばずにはいられない予想外の展開、そして終了…本当にお見事でした。 幸せを食べたいのにもう食べられないというのが一瞬で伝わって、すごいと思いました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました! -
インビジブルヒーロータイトルからしてヴァイオレンスな雰囲気が漂う今作、エンディングが2種類とも甲乙つけがたい終わり方で、どちらも悲しくてどちらも切なかったです! @ネタバレ開始 柳瀬くんの死亡エンドは、格好良いヒーローはヒーローのままで終わったものの、この後の幸人くんが「僕が言わなければ柳瀬くんは…」となるだろうことを思うと悲し切ないです。これで小林さんが戻れずに終わったら完全なバッドエンドすぎて…せめて小林さんだけは戻れていたらと思いますが、それにしても柳瀬くんの最後が悲しすぎました。 兵器として育てられて、ようやく見つけた生きがいと好きな人を残して死ぬなんて…異形をみんなボコボコにして生きていてほしかったです。 柳瀬くん生存エンドは柳瀬くんにとっては幸せだけれどヒーローが死んでしまった…という意味では確かにバッドエンドなのかな?と思いつつ、二人が幸せになってくれるならある種のハッピーエンドとも言えるかも、と思いました。 この先、世界的には明るい未来は来なさそうですが、柳瀬くんが幸人くんとの幸せが続くよう願っています。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました! -
心理テスト~転生したらどんなハムスターになる?~転生したらどんなハムスターになれちゃうのか…心理テストということで、どんな結果が出るかとてもわくわくしながらプレイさせていただきました。 いつもながらハムスターさんたちのイラストがとてもかわいいです! @ネタバレ開始 メアリーさんに占っていただいた結果、ゴールデンハムスターでした♡ 来世はハムスターに転生しても、うまくやっていけそうです(*´ω`*) そして、おまけからすべての診断結果が見られるやさしいシステムがとても良かったです。 ぜんぶ見てみたいけれどコンプリート大変だろうなーと思っていたので、助かりました…! 実験用のハムスターだけはヤダー!!と思い、来世はきっちりゴールデンハムスターになろうと思います(ゆるぎない決意) @ネタバレ終了 プレイされた他の方はどんな診断結果になられたのかを見るのもとても楽しそうな心理テストでした。 素敵な作品をありがとうございました! -
置忌配様々な事情で推進されている「置き配」ですが、漢字一文字違うだけでこんなに恐ろしい目に遭うことになるとは…。 突然ニュッ!と出てきたあの子に当初は「とんでもない怖いもの出てきた!」と思っていましたが、話が進むにつれて怖いときと怖くない時がありました。 @ネタバレ開始 お隣りの芳田さんの身に起きたことに主人公が巻き込まれたのかと思いましたが、物語が進むと「主人公、それ人として一番やってはいけないやつ…」というのが発端だったらしくて、それはこんな目に遭っても仕方ないよ…と納得しました。 綺麗な箱と明らかに駄目なことが起きる箱は、初めは秒で綺麗な箱を選んだのですが、その後に明らかに駄目なことが起きる箱を開けた時が一番怖かったです。 一番良いエンドに辿り着けたときは、仲のよさそうな兄弟が見られて良かったです(それも主人公の行動のためにこんなになるまで弟くんのもとに届かなかったわけですが…)。 芳田さんが弟くんと仲良くゲームをしながら安らかに眠れることを願っています。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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パラサイトドロドロとした感情や表現はお家芸な作者様の本作、タイトルからして不穏な気配が漂っていてヒリヒリしつつ、楽しく遊ばせていただきました。 聖くんの怒りの言葉一つ一つが御尤もすぎて「そうですね…本当にそう!」と頷いたりしながら読んでいました。 @ネタバレ開始 生まれでここまで苦しい生活をしている聖くんが本当に不憫でした。 親も選べなければ、環境も選べない子どもが苦しんでいる様子はいつ見ても心が痛みます。 「ギャンブルは自分の稼いだ金でやれ」…確かに!と思わず膝を打ちたくなる鋭いツッコミでした。 聖くんがお母様を酒瓶で一撃した後、芹香さんに助けられますが、彼にとって芹香さんが唯一依存できる相手だったからなのか、本当に心から好きだったからなのか…どちらでもありそうですし、どちらでなさそうなところで終わっていくのが印象的でした。 ご遺体を埋めに行こうというところで物語は終わっていて、この後二人は秘密を共有する者同士、依存しあい寄生し合いながら生きていく…ということなのかなと思いながらの読了となりました。 聖くんがこの先どんな未来を送るのかは定かではありませんが、できれば彼なりに幸せを見つけてほしいなと思いつつ。 @ネタバレ終了 今回も作品全体に漂う鬱々とした空気や不幸っぷりがダイレクトに伝わってきました。 素敵な作品をありがとうございました! -
ツェザリタイトル楽曲が聞こえてきた瞬間に「魔法もの~! ファンタジー!」という予感がひしひしとしてきて、「いらっしゃい」とお出迎えしてくださるツェザリさんの素敵なタイトルイラストと相まって期待度MAXでした。 ツェザリさんと過ごす日々は、とても楽しかったです! @ネタバレ開始 二人とも恋愛に関しては不器用さんなところがとても良かったです。 ラウラさんの「自分の好きなものを押しつけることが必ずしも相手に好意を示すもの、好意的に受け取ってもらえるとは限らない(意訳)」という言葉が胸に響きます…自分は素敵!と思っても相手がそれを喜ぶかは別ということで、いそいそとチケットを手配して映画に出掛けたツェザリさんが可愛かったです。物語の進行で、この時点では人のアドバイスなどあまり聞かないタイプに見えたので、意外と素直に聞くべきところ聞くんだーと思いました。 人より抜きんでたところのある人は、そうではない人とはまた別のその人にしか見えない悩みや苦労があるんだろうなと思いながら眺めていましたが、最後は主人公さんと無事に思い通じ合って良かったなと思いました。 二人がこれからも末永く仲良く楽しく過ごせますように。 今作は背景も描かれていらっしゃるとのこと、ツェザリさんのお部屋の雰囲気が大好きです。 ファンタジー命マンとしては、一度遊びに行きたいぐらいです。 そして、ここから追加エピソードの感想となります。 本編からさらに増してツェザリさんがかなり可愛く見えました。 私の好みど真ん中直球のイヴァン・ビアリク先生が登場して、ツェザリさんが少し子どもっぽく見えたからでしょうか…言動にやや振り回されがちな主人公さんと異なり対処法を心得ているどっしりとした態度からそう思えたのかもしれません。 ツェザリさんが殺めてしまったことを本当に申し訳なく思っているシーンと、主人公さんがなぜ伝わらないのかともどかしさに半ば怒りながらもツェザリさんを心配するシーンは、胸に刺さりました…。 周囲は彼を優秀すぎて扱いにくい天才として持て余しているようですが、本人は自分の好奇心に忠実で、自分の良心に忠実なだけなんですよね…(たぶん)…と思うと、彼は感度が鈍めなだけで傷つかないわけではないんだなと改めて思いました。きっと死んでしまうであろう子どもたちのことを考えていたので。あの地面にべたーんのシーンは、咄嗟の判断であり自分が選んだこととはいえ、自分がしたことへの影響を思うショックのせいで立ち上がれなかったのだと認識しました。 追加エピソードを読んで、これから先ツェザリさんがもっと変わっていくのか、主人公さんもどうなっていくのかもう少し見たくもあり、二人のお話としてはここで終わりかなと思うと寂しさもありました。 ツェザリさん、本当はとても可愛い人と思いながら読了しました。 最後に。え、まだ続きが…ユゼフさんとビアリク先生のお話が…来るんですか!?(ガタタッ!! 椅子から立ち上がる音) え、え、楽しみ! すごく楽しみです! リリースをお待ちしております! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました! -
夜道暗い道を走っていたときにふと異変を感じたらどうするか…人によって行動が分かれそうですが、私は…。 @ネタバレ開始 あぎゃーーー!!! このキャベツ、目があるんですけれどぉおおーーー!!?? ホラーが苦手な人間が真夜中に恐る恐る手を取ったキャベツと目が合ったら、このような反応をするしかありませんでした。怖すぎて涙。 水なんかないよ、コーヒーしかないらしいよ、でも緊急事態ならどちらも水分だしコーヒーはニアリーイコール(≒)水だよね!?と自分で自分に強い暗示をかけて、口がないけれどどこから飲むんだろうという思考を押さえつけてコーヒーを投与させていただきました。 無事によいエンドに辿り着けてよかったです…え、でもこれ、他のエンドだと危ないやつですか?とヒヤヒヤしました。 他のエンドも気になったので、無視してみたり、コーヒーを差し上げずに蹴り飛ばしたり(主人公さん、それは逆に怖すぎではないでしょうか?)したところ、ノーマルのほうはこの後大丈夫かなと思いましたが、バッドエンドのほうは「んだんだ! オラのばあちゃんも夜道に落ちているキャベツは蹴るんじゃねぇぞって言ってただ!!(村人風ボイスで)」と言いたくなるエンドで、人のためにしたことは自分にも返ってくるって本当だったんだなぁと思いました。 夜道に謎のキャベツに出会ったら、コーヒーなり水なりを差し上げて、絶対に蹴らないようにしたいと思います…! @ネタバレ終了 夜道には気をつけて、そして夜道で異変があったら…不穏なことにならないように、緊急事態でも冷静でいたいなと思いました。 素敵な作品をありがとうございました! -
最後の晩餐もうどうしていいか分からないほど辛いときにクリームソーダを飲みながら一緒に過ごせる相手がいるのはいいかもしれない…と思いました。 二人の友情にほっこりしました。 @ネタバレ開始 しょっぱいの時点で「あ、塩だ…」とアタリをつけられたので、これは悲惨な結末はなさそう…と安心して読むことができました。 さりげなく今の状況を聞いてみたり、ほんの小さなことを話したり…やぎさんの気遣いと落ち着き、ゆったりとした雰囲気がとても良かったです。 たぶん主人公さんはこのとき一回きりのエネルギー注入ではどうにもならないくらい疲れていて、明日以降もメンタルが削られやすい状況だと思うので、もういっそ人生リセットの勢いで仕事を辞めてしまうのもアリなんじゃないかなぁとプレイしながら思いました。 主人公さんがここまで追い詰められる前、人生が楽しかったころのようにまた笑ったりできる日が来るといいなと思います。 また、自分の身近にいるやぎさんみたいな友人は大切にしたい、とも思いました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
