SHIAのレビューコレクション
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帰省幹線が渋滞している場合(ゲーム)高速で事故渋滞ともなると「無理、やめてー!」という気持ちになりまず真っ先にトイレが気になりだすのですが、本作は仲良し兄弟の軽快な会話が続くので「もう少し渋滞していてもいいのよ…」と、渋滞よりも二人の会話が続くのが楽しみでした。 @ネタバレ開始 凪沙さんと海里さんのまったりとした兄弟の会話が心地よく、どの選択肢も楽しく見られました。 一番初めにお兄さんの好みはこれだったかな…と思い出しながらコーヒーを買って待っていた凪沙さんに、気遣いのできる子だ~!と好感度が急上昇、その後もずっとやさしくて気遣いができる凪沙さんにニコニコしてしまいました。 車酔い、本当に大変ですよね…私も車酔いが酷くて、酔い止めも「なにそれ…効かないけど?」レベルの酔い方をしますし、なんだったら途中でケロロロ(蛙)になるので、途中の過去の車酔いエピソードは本当に沁みました…。 海里さんのとてもやさしい、酔いに苦しむ弟をなんとかしてあげたいという気持ちにほっこりしました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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断捨離×神経衰弱 もうそんなのどうだっていいそれぞれのアイテムにまつわるエピソードを思い出すことでプレイヤーにも追体験を疑似的にさせてくれる本作、神経衰弱で思い出の品入手&「捨てるか否か」を問う断捨離を掛け合わせた斬新さ込みで楽しませていただきました。 これは物の取捨選択に対するユーザーのスタンスも大いに含まれそうな気配がいたします…。 @ネタバレ開始 元々物を持つことが苦手で激ドライ(友人談)な私は、初回はすべて捨てました(鬼畜の所業…) いま必要か否かですべてを判断してしまうので…「すべてリセットして、まったく新しい生活に切り替えていこ!ぐじぐじしてる時間がもったいない!」という勢いで捨てました…主人公さん…すみません…。 2周目は逆にほとんどの物を取っておくことを選びました。 暗闇の中で主人公さんが「捨てられない…」と泣いていたので、こちらもすみませんでした…断捨離するにしても、なかなかバランスが難しい…! もう一つあるはずのエンドも見ようと奮闘しましたが、いかんせん…何を捨ててよくて何を捨てていけないか、判断能力に欠けていてエンド到達できず…! 断捨離は難しいなと感じました。 主人公さんが近藤さんとの恋愛と父から勧められたいずれ結婚前提の相手との間で板挟みになっている様子を、それぞれの思い出の品から知るにつれて「主人公さん、もう道は決まってるんだな…」と思いました。 もしかして、それに関するエンドなのかな?と思うと、発見できず悔しくもあり…また断捨離に挑戦したいと思います。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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私はロボットではありません「私はロボットではありません」といつもチェックをポチッと押したりするあの操作…あれをこうした形でゲームに落とし込むとは…! アイディアが素晴らしすぎる、大変面白いお話でした。 オマケシナリオまで見るとさらに楽しい展開で、本当はちょっぴり怖い物語のはずなのに思わず笑いました。 @ネタバレ開始 100時間続けてゲームしている姿は、確かに人間ではないと判断するに十分すぎましたね…。 それはロボットが誤認しても仕方ない…私がロボットでも誤認します。 主人公の色々な意味でのタフさが今まで彼がロボットたちに人間と疑われることなく匿ってきたかと思うと、好きなものにのめり込めるというのは、ある意味でとても素晴らしいことなのだと思いました(と綺麗にまとめてみる)。 主人公さんたちはここで終わりですが、ロボットにどんどん置き換わっていく世界…何が起きているんだろう…と、世界観の背景も気になりました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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一夜おどりてとてもかわいい立ち絵と一枚絵が大変眼福な本作、扇タップのミニゲームも楽しく、最後までこの世界に没入しながら楽しませていただきました。 鬼の三兄弟さん、大好きです! @ネタバレ開始 なにやらご主人に冷遇されている訳アリ主人公のヒトヨさんが鬼さんたちの心を芸で次々と射止めていく物語、とても面白かったです。 背景等を含めて細部まで細やかでこだわりと愛が感じられる画面が素晴らしく、この世界が大好きになりました。 時折入るトヨマルさんの分かっているのか分かっていないのか判別しづらい応援やツッコミ?もとても面白かったです。 トヨマルさんは、あまりにもかわいいのでずっと見ていたくなります…! どちらに転んでもイグサさんとは物語当初よりも踏み込んだ仲良しさんな結末ですが、個人的には二人で生まれ故郷を目指すエンドのお団子のシーンがグッッッッ!!ときました。 何かが始まっている予感に、トキメキが止まらない…!! しかしながら、鬼のお墨付きをいただいて新たなお客様に芸をお見せしているお店エンドも素敵でした。 最後に鬼の兄弟さんたちが乱入して一緒に楽しんでいる姿も、鬼の三兄弟さん好きとしては推したいエンドです。 仮面の下はきっと超絶美形なんだろうなと、ものすごく期待しながら三人ともスチルを拝んでいました。 タマユキさん単体スチルでタマユキさんの御召し物を整えている手になりたい人生でした…あの手、やさしいですね…御召し物の乱れを整えてあげるやさしさが良きでした。 とてもかわいくてやさしいヒトヨさんの物語、読了後は「ああ、これで終わりなんだ…」と、もっと見ていたいと思う本当に面白い物語でした。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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本当にあった怖い話の真相を暴いてしまう話どことなくホラーな香りのする話を華麗に論破していく物語、とても面白かったです! そして、人というものがいかに状況を思い込みで補完していくかの面白さを垣間見ることができるところも大変好みでした。 @ネタバレ開始 オウムさんのお話が個人的に大変ツボでした。 オウムさんの応答が一部非常に飛んでいて、とてもかわいらしかったです。 「下痢」とは?(笑) (オカメインコちゃんたちのお写真、かわいすぎてずっと眺めていたいくらいでした。どの種類のインコちゃんもですが、たまに天井の光などをじーっと見たり、何もない空間をじーっと見たりしている時があって、何が見えているの?と思う時がありますね…(*´ω`*)) 推理を間違えてもゲームオーバーにはならずヒントを与えて即時再入力できるところなど、設計がとても親切で遊びやすくストレスフリーでしたので、楽しい時間はあっという間に過ぎての最後の分岐でした。 推理は落ち着いて考えれば予想できるものも多く、ポンコツ推理しかできない私のようなユーザーでも「合ってた!」と何度も嬉しい瞬間がありました。ありがとうございます。 最後の分岐、マリアさんにお任せするとケーキが見たこともない芸術的なケーキになっているのを、皆さんと一緒になって「すごい解像度のケーキが出てきたな…」と遠い目をしながら眺めました。Anti Modernismの象徴のようなケーキだ(違います) ……本作の一番の謎は、管理人ナタリーさんでした。 あの美しき貴婦人の年齢こそ謎…ええ、女性の年齢をとやかく言うなんて、いけません…ですので、このお話はここまで。 世の中には論破できない深淵なる謎もあるのですね。ミステリアスな立ち絵、大変美しいです。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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That happiness is an illusion起きてしまえば大丈夫と分かっていても、夢の中で追いかけまわされるのは怖いですよね…。 主人公さんがなぜこんな悪夢を見ているのか、このイケメンさんやさしそうな感じだけれど信じて大丈夫?なんて疑いつつも、見守らせていただきました。 @ネタバレ開始 悪夢のほうがやさしいな…というくらい現実が悪夢でした…そして、犯人はやはりあなたですかと、腑に落ちました。 まさかの不幸の神様だったとは。シードさんイケメンだけど怪しいなーなんて思っていたら、やはり…! 主人公さん欲しさに不幸の神様の本領発揮したところで「ひょえー!」という声がでましたが、いわゆるバッドエンド心臓無限再生は痛々しかったです(心臓、まさかまさかの再生するんだ…!? これぞ終わらない悪夢…!) ハッピーエンドが好きなので、主人公さんがシードさんと幸せになる受け入れるほうの選択肢を推したいです。 二人ともいつまでもお幸せに~と、こちらはほっこりして終われたので後味も良かったです。 が、しかし…おまけの後輩くんが出てきたときに、ピンッときました。 「主人公さん、確か現実で家に不審者が侵入してきて殺されちゃったんだよね…?」と。 この後輩くんが不審者、いや、犯人や! 真実はいつも一つ!なんて予想していたら、見事に不審者だったので思わず涙が…主人公さんが不幸すぎる…シードさんが何十年か悪夢を見せてやると悪い顔(イケメン)をしていましたが、シードさんの最愛の人を殺しちゃったわけだから仕方ないかー…なんて思いつつ。イケメンはどんな顔をしていてもイケメンでした。 シードさんは主人公さんに激甘なところが好きです。 どのスチルもイケメンで、心臓を手にしているところでさえもイケメンでした。 個人的に一番のお気に入りは、受け入れた後の雨が上がって光が差してくるところで微笑んでいたスチルです。眼福でした。 なお、頭の中の忍者は、私は一度も想像したことがないです(笑) 突然出てきて笑いました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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番犬もちまるとっても頼りになる番犬もちまるくん、大変ミラクルな働き、とてもカッコ良かったです!&かわいかったです! セ●ムも真っ青の働き、おいしいご飯をたっぷりもらってね! @ネタバレ開始 真相を見ている最中に「4人の強盗犯を~」のくだりで「一人足りなーい!!」と一瞬で気づき、これはまだある…!と思った矢先、またももちまるくんの活躍の機会が…! でも今回は捨て身のタックル、しかも相手は凶器を持っているので「だめー!!」と思った瞬間―――横から飛んできたスクリューパンチには、大いに笑いました…いまのパンチ、絶対相手の首がグキッ!!!っていくくらいの速さだったよね?と。 まさかのお母さま!! そして、二人が無事でよかった!! 二人を抱きしめるお母さまの向こうで、警察の方が汗をたらされていましたが、犯人の顔面がひしゃげているのかもしれない…なんて、お母さまの全力ストレートの威力に思い馳せたりもしました…。 最後は二人とも幸せそうなお顔で召し上がられていて、本当に良かったです。 フライパンや刀で戦うもちまるくん、とっっっても可愛かったです!! そして、ちゃんととどめを刺す息子さん、偉い! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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おねえちゃんいなくなったかわいらしいイラストに反して結構な重さのタイトル通りのシリアスなお話が待っていた本作、元気なハナさんに癒されました。 @ネタバレ開始 いつになるのか、天国やそれに類似する場所があるのかは分かりませんが、おねえちゃんとまた再会して「ハナちゃん、えらい」とほめてもらえる日が来るといいなと思いました。わしゃわしゃと撫でられたり、ぎゅっとされたりして、お別れしてしまった後の寂しかった時間をすべて埋めるような日が来るといいなと。 ご家族様にとって、ハナちゃんは元気を与えてくれる存在でもあり、亡くなったお姉さんを思い出させてくれる存在でもあるのだろうと思いました。ハナちゃん、長生きしてね。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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イケメン殴られし時ビューティは動く~犯人を捜せ~イケメンが殴られビューティさんがスペシャルなヨガポーズで事件を解決される姿、しかと目に焼き付けさせていただきました。 ゆるっとした殺人(ではない)事件、ちょこちょこ入るセルフツッコミにクスッと笑わせていただきつつ…最後までとても楽しかったです! @ネタバレ開始 校長室で倒れてる→ケイさん「よく校長室に…」のくだりで「あ、ケイさんが犯人かな?」とアタリをつけていて、理由などは全部外れていたのですが犯人だけは当たっているという奇跡が起きました。 鉄棒やハトさんたちが証言してくれるというファンタジー、そして推理などを総無視したノーヒント選択肢など、ツッコミどころ満載だけれど全体的にゆるっとしつつテンポよく進むのでなんだか全部面白いで済んでしまう絶妙なシナリオ、大変お見事でした。 ビューティさんの立ち絵変化も、「おお、新たなポーズ!」と目でも楽しませていただきました。 それにしても坊ちゃま…また第二、第三の事件も起きてしまいそうな強気具合…! その時はまたビューティさんがサクッと解決してくださると思いますが、辞書の追加アプデをオススメしたくなります…! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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僕と彼女の人生バラ色大変軽快なテンポで進む、読みやすくて面白い、そしてアカリさんがとっっっっても可愛い物語でした。 無職になって酔い潰れている人に、まさかの展開…私も猜疑心の塊となって読み進めていましたが、快活でクルクルと表情の変わるアカリさんにいつしか「この人、素敵だなー」と猜疑心はどこかへ行っていました。 @ネタバレ開始 アカリさん…プレイより先にここを見てしまう方がおられるかもなので敢えて本名は書きませんが、アカリさんとの物語を最後まで見終えてTRUE ENDの文字を見たときはもう半分以上泣いていました。一番ウルウルしていたのは、アカリさんとの結婚の話をしている時でした。 作者様の巧みなセリフ回しが、本当にすごいと感心しきりでした。 余計な贅肉が一切ない、簡潔で、でもしっかり伝えたいことが伝わる文章、素晴らしかったです。 難病と診断された時点でips細胞などの新発見技術で治療法が見つからないかぎり治ることはないので、かなり早期に「難病完治は嘘だろうな…」という点はお察し、最後に病床に伏す展開だけは読めていたのですが、本名が全然分からないので主人公に「お願い早く思い出して~! 気になるよ~!」と、早く早くと気が急いてしまいました。 本名が分かった後の展開でアカリさんがたった一つだけ望むものを手に入れるために昇りつめたエピソードを読み、本当に手放しにすごい!と感じました。 人間、欲しいものがあってもそこまで努力できる人はなかなかいない…難病を患っているからこそ、時間のリミットと時間の大切さ、人生というものの存在を強く強く意識して生きてこられたのではと思いました。誰かに気兼ねしたり、遠慮したり…そんなことをしているうちに人生は一瞬で終わってしまうと誰よりも知る彼女だからこそ、すべてを人一倍の火力で頑張ってこられたのだと、もうただただ感心しきりでした。 最後の病床の日々は、とても輝いて見えました。 アカリさんの人生の結末がトゥルーエンドのようであったことが、プレイヤーとして、とてもとても嬉しかったです。 彼女のすべての日々の帰結が、いのちを燃やして走り続けた日々が、あのように報われたことにバラの花束を。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!