SHIAのレビューコレクション
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板前名探偵すしおかとても新鮮なネタを握った板前名探偵すしおかさんによる名推理、大変美味しゅうございました。 色々とぶっ飛びつつも大変テンポが良く進むので、事件解決までノンストップでした。 @ネタバレ開始 キャラクターデザインや名前等もツッコミどころ満載ですが、それらすべてを込みで形成された世界観が大変ツボでした。 板前寿司と推理のコラボはとても素晴らしく、真相に辿り着いたときに寿司を握る演出もとても素敵です。 犯人は途中でおおよその検討は着いたのですが、毒の持ち運び方などがあまりにも意外すぎてそれを推理できるのすごすぎでは!?と名探偵の名探偵ぶりに感嘆していました(そこに置いて持ち運べる犯人もすごすぎますが) 最後はどうなるのかなと思っていましたが、まさかの…な展開で、ハッピーエンドでとてもよかったです。 必要なものが足りずにゲームオーバーになってタイトルからやり直しということもなく、また、選択肢を誤ってもやり直しがきいてサクサクと進んでいくので、非常にプレイしやすかったです。 純粋に物語のギャグ部分やキレのあるセリフ、キャラ同士の面白いやり取りを楽しむことができました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました! -
いつもダドゥンドゥを応援してくれてどうもありがとう圧倒的なセンスを前に、ただただ成り行きを見守るより他ないダドゥンドゥがダドゥンドゥする!?物語でした。 @ネタバレ開始 プレイされた方の99.9%が本作の圧巻のクオリティとセンスに、ただただ画面の前で目を丸くしながら見守られること間違いなしなのではないかと思う大変個性的で面白いダドゥンドゥでした。 いきなり最終章に飛ぶのも面白かったです。 また、最終章はオペレイションしたりしなかったりと複数の結末があって面白かったです。特に鼻フックから投げられた後の横スライドし続ける人がどこまでスライドするのか、笑いながら見守らせていただきました。 @ネタバレ終了 斬新すぎる世界を築かれている唯一無二のダドゥンドゥ、面白かったです。 素敵なダドゥンドゥをありがとうございました! -
いぬのはいたつやさんほのぼのとした雰囲気がとてもよいかわいらしい物語でした。 紅茶などを片手にゆったりとプレイしたくなります。 @ネタバレ開始 お届け先の方々は皆さん個性的で、面白かったです。 コニシさんにお届けした後の最後のセリフが大変ツボでした。 ヤシロさんは登場時から「この人、絶対に変わっている…」と感じるお顔でしたが予想に反することなく色々な意味で大変ハートフル!でした。誰かが、け、消されてしまう…。 初めてのお給料の使い方エピローグはとても素敵でした。 特に二人でドーナツを食べ合うイラストが、ほわっとあたたかい気持ちにさせてくれました。 @ネタバレ終了 終始あたたかくてほっこりするイラストに、思わずクスッとしてしまうお届け先の方々との会話がとても面白かったです。 素敵な作品をありがとうございました! -
カップラーメンは待ってくれない奇蹟的に初回でカップラーメンをススーッと食べられたため、まさに爆速で終わりましたが、他の結末もすべて見てみました。 いずれもカップラーメンを食べるのに立ちはだかる難関たちでした…! シュールな展開が多く、笑わせていただきました。 カップラーメンが待ってくれるのは3分だけ…絶対に遅刻してはいけないギリギリのスケジュールを守ることの大切さをカップラーメンに教えていただきました(きれいにまとめてみる)。 素敵な作品をありがとうございました! -
sigh何度ももぐもぐされましたが、無事におまけまで読了しました。 VR肝試し~Hey!なんて震え声で言いながらビビリプレイヤーの自分を励まし廃墟を探索していたら……大変なことになり「一番苦手なやつー!」やつーやつーやつー…(エコー)という状況でエンドを一生懸命探しました。 @ネタバレ開始 後ろからなにかー!の時点で「あー! 主人公さんごめん死んだ!」と即死エンドを踏んでしまったのだと思っていたら、そこからが本番、ビビリとしては一番苦手で怖い後ろから追いかけられる展開になって恐怖1億倍でした。 入口の矢印がなくなっていた瞬間の絶望感ときたら! そして、いざ生存したと思った後のあの展開ときたら! 大変怖くて面白かったです!(怖すぎて半分泣きつつ) おまけを読んでとても切なくなりつつ、名前をデフォルトにしておいてよかったと心底思いました(震え声) 二人ずっと一緒…ですね。もぐもぐ。 クリア後は特別な意味を持たせているのであろう花について調べたり、sighとは何のことだろうというのを考察したり…と、クリアした後まで作品に浸れる素敵な時間を過ごさせていただきました。 @ネタバレ終了 コンパクトにまとめられた作品ながら、物語としての面白さとホラー要素としての恐怖が見事に調和していました。 真冬でも炬燵におミカンと一緒にぜひプレイして、冬の凍てつく寒さとは別の寒さに「ひゃー!」となってほしいです。 素敵な作品をありがとうございました! -
INNOCENTかわいらしい絵本のようなイラストとどこか悲し気なピアノの音から始まる物語は、蓋を開けてみたら明るい日常から始まり…この位置で突如としてのこの演出!?と一気に不安を掻き立てられながら読み進めました。 @ネタバレ開始 突如として暗転・音楽停止が繰り返されるので、最後はきっとハッピーエンド大団円的なものではないのだろうと覚悟しながら読み進めました。 少しずつ成長する○○さんと、少しずつ退化ないし劣化していく△△さんの対比に、△△さんはペットかロボットか…と正体を考えながらのプレイでした。特に「将来は何になりたい?」の部分で既に△△さんには未来がないことを察し、複雑な気持ちになりました…。 一番最後、処分してしまうのか…と思うととても切なかったです。 ただ、これが現実であろうとも痛感しました。 物語全編を通して見せ方がとても巧みで、幸せそうにする○○さんが一番初めは色々と自分のことや将来のことを語ってくれたのに、成長するにつれて少しずつ自分の内面を△△に語らなくなったこと、最後はあれほど好いていた△△を処分品として扱うこと…これらすべてがそのまま多くの現実の人にも大なり小なり当てはまるのであろうと感じました。 ○○さんは、ご家庭で、特にご両親に何かあったのだろうか…とも思いました。 クローゼットからは服も少なくなり、ご両親が卒業写真から消えたり…断片的な情報ですが、厳しい現実に足掻きながら進むしかない、いつまでも変わらないがゆえに子どもの頃を想起させる△△と違い大人になった○○さんは生きていくためにがむしゃらに進まなければならないというような悲壮な感じを自転車で前へ前へ進む姿からは受けました。自分の中の子どもとの決別、と言えるかもしれません。 ○○さんの未来が幸せであればよいのですが…と、願わずにはいられません。 @ネタバレ終了 とても素敵な作品をありがとうございました! -
あなたに咲くあまり書いてしまうとネタバレになってしまいそうなので…多くは触れず「とても面白い物語でした」とお伝えしたいです。 最初は「おや、エンド3へ到達した…」と、不思議なお話だなと思っていました。 そこから他のエンドを見ていき「ああ、そういうことか」と思い至り、真相へ辿り着くと納得の物語でした。 「なぜそのように書かれていたか」がよく分かる、とても面白い仕掛けでした。 質問も、質問に至るまでのエンドをすべて見ていれば問題なく一回で分かるものでしたので、ぜひ多くの方に質問の先まで見てほしい物語です。 時折出てくる動きのあるシーンもかわいくて楽しかったです。 素敵な作品をありがとうございました! -
欠番9号ゲームとしての面白さと物語としての面白さが絶妙にマッチした作品は昨年のフェスでも楽しませていただきましたが、今年も創意工夫溢れる仕様と物語で最後までノンストップでした! @ネタバレ開始 名前を打ち込むごとに物語の核心へと進み、さらに道中悲惨なことになったりと…きっと会いたくないだろうなという名前を打ち込むときなどは、死を覚悟しながらの打ち込みとなりました(そしてやっぱりな展開) ゲームが強制終了したりする仕組みもエテルノさんと会話をしているというのが肌で感じられて、ゾクゾクしました。 多くの人の命を奪ってきたのであろう彼女の最後が、その心がどうか穏やかでありますように…と思わずにはいられない終わり方でした。処分ではなく死であったことが、個人的に穏やかな気持ちで読了できました(某エンドが悲惨でしたので余計に…) そして1-8の皆さんも、感情はなくても同じようなことをしてきたのであろうと思うと、安らかに眠ってくださいと思わずにはいられませんでした。 バッジの取り方も本作ならではで、ここは人によって少し頭をひねるかも…と思いつつ、初めから紐解いてきた物語の終わりでこの入力はとても味がありました。 ちなみに、「どっちかな?」と思い最初は間違えて入力して「そんなものはありません」と言われました…作り込みがすごいです! @ネタバレ終了 周回要素を巧みに使いながらのとても重厚な一本の物語を紡ぐ手法、本当に素晴らしかったです! 素敵な作品をありがとうございました! -
変な意味怖雨宿りん様の作品は2021年に初めてプレイさせていただいたときからその圧倒的なセンスに惚れこんでおりまして、今年もとても楽しみにしておりました。 本作は「ほぎゃー!!(産声か?)」から始まり「うわああん!!(絶望の声)」まで、さまざまな種類の悲鳴を上げながら進め、無事に最後までクリアさせていただきました。 絶妙に不気味で恐怖を掻き立てるグラフィックが、じわじわとジャブのごとく終盤に行くにつれて効いてきました。 @ネタバレ開始 ホラーが苦手な私の全力後ろダッシュを本作でも披露することになるのではないかと構えながらの「はぢめてのおつかい」は、お店のおば様の登場の仕方と大の大人さえもビビリ散らかす顔面の迫力に「あああああ悪霊退散!」と唱える大変失礼すぎるやらかしをしましたが、収録物でしたハッピー☆な終わり方に安心しま……せん!! 「違う、これは違う…絶対に何かある!」ともうこの時点で警戒していました(脳内の警報機が鳴っている) その警戒心、お人形さんのかわいさに完全に消滅です☆(これが運の尽きだった)。 かわいいお人形さん(おまけのイラストは特に可愛すぎ! これは持ち去りも仕方なi…いや、持ち去りは駄目ですが…持ち去りも致し方なし!)のお話が大変コメディに見えたので、全力疾走する女将も怖いというより面白く見えました。 大変見事な走りっぷりで「主人公、逃げなはれ! 逃げ切れなかったら女将歴ピー年の熟練の腕で三枚におろされますえ!」なんて言いながら見守っていました。 そんなコメディ(?)で一息入れてゆるゆるにリラックスしたところに投下される、さらに暗くなっている背景に「私がさっきまで見ていたのは夢だったのかな!」と急に「ぞわわっ…」の気配が忍び寄ってきました。 再びのねね子ちゃんに「ここからが本番やで…! おばちゃんより怖いものが出てきたら画面を見たまま白目剥いて気絶する未来しか見えないな! HAHAHA!」と私の心も再度の臨戦態勢(ちなみにここに来るまでに未回収だった初ノ話を再度プレイしていました) もうこの暗黒じみた世界からねね子ちゃんを守れるのは画面の前の私しかいないというある種の悲壮な気持ち(勘違い)と「今にも失禁しそう怖すぎてヤバい」を抱えた頼りにならない大人っぷりを発揮しながら、読み進めまして―――「お名前ぇえ!!!!」と思わず名前が出てきたときは一瞬で悟り、その一瞬後の結末に頭を抱えました…ただの映像だと言ってくれ!!とどれだけ思ったことか…(無事に白目を剥いて気絶)。 そして、夕陽の窓際など全エンド到達して…終わった後は、やはり雨宿りん様の作品は「もうとにかくすごい」という余韻で終わりました。 おまけ込みでもう一度見返すと、やはり怖いなと。100m走の世界新記録間違いなしの女将の全力疾走と人形さんがかわいい(はぁと)で和み緩んだハートをクリティカルに粉砕即死させてくるあの怖さ、解説を読むとさらに怖くなりました。 音楽や効果音の使い方が大変秀逸で、タイトルからして素晴らしく、音響面でも堪能させていただきました。 また、個人的に「ひぇっ!」となったセーブやロード画面のおどろおどろしさときたら…地獄が出張してきているのか?と思う凄まじいインパクトで、ここにもビビリました。 @ネタバレ終了 雨宿りん様の作品をプレイすると「今年もフェスを満喫しているぞ!」という気持ちになります。 今年もとても素敵な作品をありがとうございました! -
ティラノフェス2023オープニング
