SHIAのレビューコレクション
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ポンコツファンタジー開始一分で「え?」という唐突なる終わりを迎えタイトルに戻される本作、再び始めたもののもやはり唐突に戦闘が始まるという分からなさがまずすごかったです!(さすが新感覚ノベルRPGです!) @ネタバレ開始 分からないまま刺されて(?)終わり、そのまま分からない世界の物語が始まる…なにもついていけてないけれど、とにかく読み進めました。 クイーンさんとのバトルがとにかく鬼レベルでした! ザ・ファックに耐える術を見つけるまでに数回死にましたが、耐えた後もどうすれば早く倒せるかなーと行動の2回化など頑張りつつ、トライし続けました。30回以上はトライしたと思います。 (分かりやすい攻略情報などがあれば嬉しかったです) @ネタバレ終了 予想できない展開がとても面白かったです! ありがとうございました!
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ココロ・コンフリクト ~はつこいドロボーとわたし~ファンタジー命なSHIAがリリースされる日を最も楽しみにしていた作品の一つ、長編ファンタジーというだけでもワクワクするのに、プレイ時間も10時間超えとプレイする前から既に口角が笑顔にならざるをえない大作でした。 作者様のかわいらしくふんわりとやさしいお人柄がタイトルからも感じられる本作、後半はちょいシリアスということですが…さて、どんな物語が待っているのか―――いざユイナさんたちの世界へ! (※1万文字を超えるライブ系感想です…長くてすみません…!!) @ネタバレ開始 まずは冒頭からの共通ルートに関して感想を書いていきますー。 初回プレイしながら感想を適宜ちょこちょこ書き留めたものに2回目のプレイでさらに肉付けしたので、かなり長くなりました…!&2回目プレイやFAを落ち着いて描くために感想のお届けが遅くなって本当に申し訳ないです! お時間ある時にご一読いただけましたら幸いです…! ●共通ルート● 『お菓子の家に住むこと』が本当の夢、童話のアンハッピーエンドをハッピーエンドにしてあげたい…と、とてもかわいい女の子のユイナさん、こんな子が友だちにいたら楽しいだろうなと思っていたら、あっという間に若干のSF風な効果音とともに異世界に飛んでしまわれ…王子様然とした見た目のフィンさんに「王子様…?」と呟いて目を丸くしているのがまずとても可愛かったです! 「離してプリーズ!」を見たときには「ノットイングリッシュ!!」という反射語が出ました(笑) その後、頬をバチコーン☆したり、撫でられたり、崖から落ちたり…と序盤から波乱万丈なユイナさんにハラハラしました。 ユイナさんが異世界に困惑しているシーンから離れて、やっぱりちょっとSFチックな効果音とともに謎の青年がどこかと通話していて、もうこの辺りでガッチリとハートを掴まれました。 途中途中で出てきた、オーナー、不正侵入者、崩壊が進みすぎて迷い込んだなど、異世界は異世界でも誰かの手で意図的に構築された世界を想像させる単語の数々に、画面の中で「シルフさん、ここからどこに―――っていないんかい!」とツッコミ半泣きするユイナさんを眺めつつ、謎に包まれたワードたちがとても気になりました。 本作は数日間に分けてプレイしましたが、全編通じてシナリオがとてもテンポよくユイナさんのツッコミ力も合わさってライトに面白く進むので、サクサク読めました。 そして、私はユイナさんがどんどん好きになりました。 馬から落ちないように抱えてくれるレオンさんに「遊園地の安全バーだ!!」と言い出した時は「もう駄目だ…ユイナさん、好きっ…!!(笑いすぎて思わずプルプル震える)」となりました。 その後も「王子様は、握力も王子様級なんだよ!!」など数々の名言を生み出し続けるので、かなりの頻度で笑わせていただきました(この握力は後ほどの夜中に苦しむフィンさんが意識がないまま回収しててさらに笑いました…水分たっぷりなタオルをお顔にバチャ!も「Oh!!」なんて声が出ました) ユイナさん以上に童話が好きなリリさんと打ち解けたり、ダンベル並みの超重量サンドイッチで昼食を取ったり、出立の日の朝はレオンさんが王子様の真似をして手の甲にキスしてくれたり…と、ユイナさんが少しずつ周囲と仲を深めていく様子は見ていてほっこりしました。 魔王なマオさんと和解→地下室で帰還方法を見つけた後、無事にお城に戻ってレオンさんにメイド寮の屋上からお店の説明をしてもらっているときのサンドイッチ用のパンのくだりで、ユイナさんが「! 元を断てば……」と心で思ったときは「ユイナさん、どういうことですか、それはww」と思わずツッコミが出ました。だが、気持ちは分かる!!(笑) マオさんの医療講習のときに寝てしまうフィンさんといい、パエリア・サンドイッチに貝まで入れようとするレオンさんといい、みんな個性的で面白くて大好きです。 レオンさんに関しては、魚のあら煮サンドイッチを出してきたときにレオンさんのサンドイッチ道がどこまで行ってしまうのか、ある意味で期待、ある意味で不安になってきました(笑) マオさんはお口は辛口きびすぃークールなときが多いですが、実はとても面倒見がよいのと心を許すと笑顔を見せてくれるので大好きです。 騎士団員のみなさんやシェフさんたちも、皆さん個性的かつやさしくて魅力的でした。特にシェフさんはすごいイケメンさんでした…!(コック帽子を頭に被ったご年配の方かな?とか勝手に予想してました…ごめんなさい!) 最後の最後で現れた魚のあら煮サンドイッチがすべての印象をかっさらっていき共通ルートが終了、ここまででもかなり笑わせていただきました。 それでは、以下から各ルートについて感想です! ●レオンさん● あのサンドイッチを出されたら、まずはレオンさんを攻略せねば!となりました。 共通ルートでは「彼は定住したり一箇所に留まれないのかな?」といった少し不思議な印象が言葉の端々から感じられつつも、とても面倒見がよくて振る舞いには裏表がなく、なにより光り輝くような明るさでそこにいるだけで元気が出てくるような人、騎士の中の騎士という印象でした。 ルートに入ってもレオンさんのやさしさ溢れる光属性は変わらず、シスターやシモンくんら孤児の子たちとのやり取りは見ていてほのぼのしました。(カミルくんがとてもかわいく、カミルくんのために毎日でもお料理をふるいに行きたくなってしまいます…!) パンケーキ・パーティーと化していた試食会はとても楽しかったです。配り終えた後にマオさんによる50枚の追加パンケーキには笑いました。マオさんは細かいことやキッチリしたことが得意なので、パンケーキもとてもきれいに形が揃っていて焼き加減もいい感じになっているものが上に上にと積み上げられてそうなのを想像しました♪ 王様のお墓で泣いていたレオンさんも、ユイナさんをターゲットと言って監視し続けるマルさんも、元の世界に帰ることにちょっと揺らいでいるユイナさんも、すべてが気になるままお祭りを迎えて、ここからシリアスな展開になっていくのかな?と思っていた矢先にレオンさんが伝家の宝刀を気軽に抜き放つような感覚で『鰻の蒲焼パンケーキサン―――(略してうなパン)』を出してきたときには、画面の前でマウスを片手に座ったまま気絶するところでした…! レオンさんのサンドイッチワールドが強すぎる…!! ところでマオさんの「……っしゃ!」がマオさんにしてはかなり貴重なセリフだと思い「マオさんの貴重な喜びのセリフいただきました!」と私以外部屋には誰もいないのに、誰かに言いたくなりました(頭を冷やせ) その後にマオさんのエプロン姿を見たときは「くわっ!!!」という効果音を出しながら私の目が見開き、思わず五度見くらいはしました。メッセージウィンドウを消して、じーーっと凝視です。眼福。大変な眼福です! その後にもう一枚、今度は店先で注文をとるマオさんのスチルが出てきて、ここで私のトキメキメーターが一度大破しました。 女性陣に注文されながら質問される『魔界のプリンス様』ことマオさんがとてもかわいかったです! ユイナさんとリリさんの就寝前の女子会トークはとてもかわいかったです。リリさんはご自身の立場なども考慮して公の場では常に控えめなのかなと思っていましたが、二人になるとどこにでもいる一人の女の子としての素顔が見えて、読んでいて嬉しくなりました。そして同時に「そう言えば、リリさんには帰る話してたっけ?」と一抹の不安が…(これは翌日的中しました…) 最初はエンド回収のため元居た世界に帰るifエンドにして、そのあと残留しました。 シルフさんの外見がかわいいモフモフに変化したのには「あー、すごくかわいい!」とユイナさんと同じ感想を抱きました。誰よりも一番怖い顔をしていた(失礼)シルフさんがこんなにかわいくなるとは…! かわいいシルフさんを伴いサラさんを解放かーらーの、ミカさんにあれよあれよと口車に乗せられての酒場で働こう!のときのユイナさんの制服姿、激カワでした!! レプリカ聖剣の重要な分岐では先に絶対に不穏な気配しかしないほうを選び「レオンさんの闇の深さァアーー!!!(さめざめと泣く)」を体験し、すぐさまロードして続きへ走ることに…薄々気づいてはいましたが、レオンさんの闇、深いですね…! レオンさんの闇深いわーとか思っていたら、サービスシーン(水浴)に遭遇して「キャッ☆」とテンションが上がり、そのまま切ないシーンが来たので情緒が迷子になりました。(少し後に酒場で鉢合わせてスカート姿を褒められたユイナさんが喜ぶところで、こちらまで「よかったね!」とハイタッチしたくなる気分に! ユイナさんは本当に可愛いですね!) ユイナさんとレオンさんの二人はこう…楽しい時間としんみりした時間が交互に襲ってきて、とてももどかしかったです…! レオンさんの心がどこにあるのかここまできてもサッパリだったので、いい感じになるもののあと一枚の心の壁がとても分厚くて高くて本当の心に届かない…! そんなもどかしさがずっとありました。 なので、Chapter3の終わりに「守ってもらわなくていい!」と言ったユイナさんの気持ちを思うと心が苦しくなりました。 Chapter4は淡々とお別れの雰囲気で進んだので「ええ、このまま別れちゃうの?」と心配でした。 マオさんが箱を投げたレオンさんへ「メジャーリーガーもびっくりか」とか渾身のツッコミを入れてくれているのに、音楽がしんみりしすぎていて「マオさん、激しく同意だけど音楽聞いて!(笑)」とか逆ツッコミを入れたりしていました(情緒が忙しいプレイヤー) レオンさんの正体には驚きでした。 そして、これまでレオンさんのとっていた行動のすべてが腑に落ちました。 ユイナさんが塔の前でレオンさんを引き留める二人の影のようなスチルはすごく胸に響きました。 この辺りは涙腺弱い族である私には効果覿面で、思わずウルウルと…! LastChapterのチェバロとレオンさんの会話は久しぶりにクスクス笑いました。緊張感のあるシリアスなシーンが続いていたのでチェバロが度々拒絶する姿がとても面白かったです。 レオンさんがいざインセクトの凶暴性発動になってしまったあと、ずっと「助ケテクレ」と懇願し続けていたのはもうボロボロ泣きました。 その助けてほしいという願いが自分ではなくて抱きかかえているユイナさんだったことに、なんかもうブワッと涙が出ました。 その後のユイナさんの「ここはどこ?」になってる姿にもブワッ、舞踏会のレオンさんの切なすぎる言葉にもブワッ!! ブワブワとずっと泣き続けました…涙腺ダム決壊のお知らせっ!!! 告白はユイナさんのあの一言に「ズビビー!! ユイナちゃん、なんでそこでそうなるのーズビビー!!」と泣きながら鼻をかみながら笑うという、完全に泣き笑いでした。好き。もう本当にこの二人、色々ありすぎましたが良かったです!! 一度止まった涙は、レオンさんの泣き顔に再びダム決壊。 どんなに跡を残さないと努めていても、人の心にまで宿ったぬくもりや信頼を残さないでいるなんてできなかったんですよね…レオンさんのことを慕う皆さんが最後にレオンさんに気持ちを伝えるシーンは感動でした。 最後の締めくくりは二人とも幸せそうで何よりでした…色々と謎は謎のままの部分もありますが、ラストスチルまで見ると「めでたし。めでたし。」でサイコーでした。ハッピーエンド最高…! ホットサンドは相変わらず創作性に溢れていてボリューミーなのかなと幸せな想像をして読了となりました。 ●マオさん● 最高にハッピーな二人を見てから次は魔王ことマオさんへ。レオンさんルートの時点でマオさんへの好感度はうなぎのぼり。 レオンさんルートでは衝動の抑制剤まで作れてしまうなんでもできるミラクルなマオさんが主役のルート、ワクワクしながら突入しました。 レオンさんルートの衝撃で忘れていましたが、そうでした…マオさんは未来の旦那様(設定)だったんだった…!! 素敵な響き、いい響き、幸せな響き…! ユイナさんは今はその気はなくても、こちらとしてはもう画面の前でニヤニヤが抑えられません。 画面の前でニヤニヤしていたらユイナさんが城下町で「マオが迷子になった」とか言い出すので「ユイナさん節が強すぎる…!」とまたしてもユイナさんの天然っぷりにテンションが上がりました。その後でイケメン青年が突如飛び出してきた時はさらにテンションが上がりました(分かりやすいチキンプレイヤー) さらにその後で城下町全住民!?マオさん大捜索&個人情報ダダ漏れ&体当たり抱きしめ!はサイコーでした。いつもクールなマオさんが珍しく本気で危険を感じている貴重なシーン&無防備に寝ちゃってるシーンはマオさんの色々な面がギュッと詰まっていて大満足でした。 突然飛び出してきた青年ことパレトロさんはちょっとハの字眉っぽく笑うのがかわいすぎて反則でしたっ…! 結婚前提に付き合いたいと告白しているスピード感ありすぎるパレトロさんも好きっ…! でもやっぱりイチゴを食べさせてくれるマオさんも大好きっ…!!(浮気性のチキンよ、落ち着きなさい) このマオさんのイチゴを食べさせてくれるスチルは神でした。もう百億回くらい言っていますが、マオさんの面倒見の良さとやさしさは素敵です。惚れる。別嬪で面倒見がよくてやさしくてイチゴをあーんしてくれる出来すぎボーイに惚れない女なんていないわ! 『18歳の称号』を剥奪するシーンでは、注文できる品物が『お子さまプレートのみ』になると聞いてショックを受けるユイナさんがとても可愛らしかったです。 そして、マオさんの言葉のチョイス…『18歳の称号』というチョイスがかなりツボりました。 度々ユイナさんの年齢についてはツッコミを入れているマオさんでしたが、まさかの称号だったのか…!(笑) ココ・コン全編通じてマオさんのツッコミや切り返しは、本当に神がかった面白さでした。 お祭りは、レオンさんルートでマオさんのエプロン姿は見ていましたが、何度見てもいいですねっ! たい焼きのくだりでは、マオさんはたい焼きが好きなんだーと新たな個人情報に思わず嬉しくなりました(危険なプレイヤー) そしてカミルくんが登場したときは「カミルくん!!(はぁと)」となりました。 カミルくんのキュートな姿とマオさんがカミルくんに目線を合わせて話しているスチルは神々しすぎて画面が輝いていました…尊い…カミルくんのような純真無垢な子どもと子どもにやさしいマオさんのこのやさしい空気…ここは楽園か?というくらい美味しい空気でした。尊さのあまり寿命が延びてしまう…! 二人への尊さで寿命が延びた矢先、ランタンを見るマオさんの美しすぎる横顔が尊すぎて寿命はもう延びきるところまで延びていたのでついに身長も伸びました…たぶん。風に靡くマオさんの髪の毛の美しさ…こちらに視線を移した時の美しさときたら…!! 心臓がドキーッ!!でした。 成り行きでルージョに来たユイナさんのシーンは、実はレイ国王がとても気になっていました。レオンさんルートで国王の葬儀のときにマオさんがなにやら気にしている素振りでしたので、どういうご関係なのかなと気になっていました。レイ国王にとっては感動の再会でしたが、マオさんはなにやら気が乗らないよう…その後のレイ国王の言葉で2年前の突如の失踪にマオさんに何があったのか、この先の物語がとても気になりました。(+ぬか漬け決定なシルフさんとマオさんの密談の会話の内容もとても気になりました…!) なお、月明かりに照らされる超絶美女マオさんが出てきた時は「とんでもない美女が出てきた!!!」と画面の前でユイナさん以上にド派手なリアクションをしておりました。その美しすぎる女神のような御姿、スマホであらゆる角度から連写したい…!(絶対にさせてくれない) その女神のような美しい御姿でもすぐに気づいたレオンさんとヒール込みタッパ180cm overなのになぜか全然気づかないフィンさんとのやり取り、めちゃくちゃ面白かったです! その後のマオさんの発熱中の庇いスチルもマオさんはすごく綺麗で(体調の関係で綺麗は失礼かもですが)、自分が一番大変なのに庇ってくれるマオさん、素敵すぎる…!と思いました。でも早く良くなってほしいので無理はしないでーという気持ちもありました。 (レイさんの日記の三島白とは?とさりげなくアイテム画像の中のお名前が気になりました) ベルダの女性は強し…!好き!と思ったのが、アミーカさんの理想の男語りとリリさんのユイナさんへのドレスへの想いでした。 2人ともワンブレスでめちゃくちゃ喋りますね!? 思わずバックログで見返しました。 ココ・コンは全キャラクターとても魅力的ですが、こうして読み進めるごとにまた新たな魅力が発見できて、ますます大好きになります。 ますます大好きにと言えば、フィンさんの髪を下ろしている姿、公のときにしか見たことがないので貴重だなーと拝み倒していました。バルコニーの会話は、フィンさんの髪を見つめるおかしな人になっていました(本当におかしい) 直後のお姫様抱っこPart2は「(画面にアップになっているので)マオさんの顔がちかーーーい!!睫毛長いっ!美しっ…!」とドキドキし、ユイナさんの喜びようには「よかったね!」でした。そのまま塔へ戻ったときは「ヒールで塔の屋上まで!?」と驚き、ユイナさんの「ドレスでこの階段は、しんどいっっ!」には「ですよね!」となりました(笑) ユイナさんの自由な発想、パンケーキ座とかビルド座とか本当に面白いです。きかさんが発想力が豊かな方なのがやさしく伝わってきます。お姫様流星群…とてもロマンチックでいいですね、見てみたい! そしてやはりカミルくんとマオさんが揃うと最強ですね…空気美味しすぎて肌がツヤッツヤになります!! 二人が夢について語っている会話、最早録音したいところでした…カミルくん、素敵なご家庭をもって幸せになってほしいです…! もちろんマオさんにも! LastChapterは、上の空なユイナさんにレオンさんがフィンさんを使った質問したシーンに笑いました。レオンさんがフィンさんをちょいちょい弄るの、大好きです。 ユイナさんがぼうっとしていて、早くいつもみたいに元気になるといいなー…元気がない姿はプレイヤー的にも心配…と心配していたら、塔へ戻ってマオさんの「それは残念でしたね(魔王然とした態度)」にプレイヤーの私が「あぎゃーー!!」というメンタル致命傷を喰らいました。そのまま一度「絶対こっちは駄目な選択肢!」と思う選択肢を選び、IFエンドに辿り着き南無三。 「私の知ってるマオさんは子どもに特別やさしくて、毒舌Coolツッコミ家で本当はやさしくて面倒見がいい人なのー!!だからこれは絶対に何か理由があるはずっ…!」と血の涙を流しながら再びロードして全力で選択肢をクリック、二人の行く末を追いかけました。 ベルダの女性は強しのところでアミーカさんとリリさんに対して2人ともめっちゃ喋るね!?と突っ込みましたが、願いの泉でマオさんもピンチのあまりかたくさん喋りましたね! ここも思わずバックログで見返し、自力でBadEndテロップ流しかけているのに笑いました。さっきまでやさしい顔して「助けに来た」と王子様然と手を差し出していたのに!(笑) 今までにないレベルの慌てっぷりに「マオさん落ち着いて!」と思うと同時に、こんな時でも冷静なユイナさん、実は超大物なのでは?と思いました。 塔から落ちそうになっているマオさんを助けるときのユイナさんとの2人のやり取りは「こんな時までツッコミを忘れないマオさん、好きっ…!! でも頼むから落ちないで! 頑張って体育5!」と笑いながら心配しました。 その後の告白シーンの「鵜っっ!!」は衝撃的でした。2人がお互い好きだと伝えるいいシーンなのに、このタイミングで「鵜っっ!!」。ある意味で2人らしいなぁと思わずニッコリしちゃいました。直後の「……っしゃ!」と喜ぶマオさんは本当にかわいかったです。 ココアさんの背に乗って新たな旅路へと向かうときのキスシーンは、やっぱり二人らしくてすごく素敵なシーンでした。鱚からのキス、お魚好きなマオさんとのやり取りらしくてほんわかしました。手を退けられてからのキスで「ぴゃっ!」って感じに髪の毛がなったときも「すごくいい~!恋愛初心者のユイナさんはきっと心臓破裂しかけるくらいドキドキだったろうなー」とニヤニヤしちゃいました。 指輪が出てきた時は「結婚指輪かな!!」と画面の前で一人でテンション爆上がりでした。(仲人のおばちゃんか!?)。 最後のスチルで幸せいっぱいに結婚式を無事に挙げた二人を見てとても幸せな気持ちになりました。ドンドンパフパフ!!(ブライダルハッピーエンドが嬉しすぎて演奏までし出した) マオさんの心から嬉しそうなこの上なく幸せそうなお顔に、二人とも末永く、末永ーくお幸せに!と花籠から花弁を掴んで投げながら声援を送りたい気持ちで読了となりました。光に透けて青色が美しいマオさんに青色の薔薇、そしてユイナさんの花嫁姿、すごく美しかったです! ●フィンさん● 満を持してのフィンさんです。何を隠そう、いや何も隠すまい……プレイヤーのチキンは、素直になれないツンデレさんの心の鎧やら城壁やらをブルドーザーのごとしで崩していくのであろうお話が大好きなのです。 そんなわけで! 私に目をつけられてしまったフィンさんにはトゥルーエンドしかなく! いかなる選択肢へも食らいついていくのです!(怖いよこのプレイヤー) タワケ!と何度罵られてもタワケ上等、いざ目指すはトゥルーエンドです! 危ない気配のする路地裏でお頭さん(カイさんかな!?と思ったらやっぱりカイさんでした…!)とやり合うときのフィンさんの沸点に笑い「お頭が次から次に地雷を踏みぬいている…!」と笑っていたら、フィンさんとお頭の「来年……、成人だ!」「そんな馬鹿な…っ!」のやり取りで画面の前の私が無事に笑い死にました。ちーん。オモシロスギタ…!! 死屍累々が重なっている姿、すごかったです…! フィンさんの熱の看病シーンでは「ジャムの大瓶とこんにゃく、だと…?」と、このチョイスに全世界の私が困惑。選択肢の間を行ったり来たりするカーソル。ええい、ままよ!こんにゃくや!!と、フィン殿下、こんにゃくの餌食となりました(懺悔) ここは私以外のプレイヤーの皆さんも多くがこんにゃくで殿下のお熱を冷まそうとしたと信じて…!(笑) 中庭でのアフタヌーンティーは「フィン殿下が神々しすぎて目が! 待て待て落ち着こう、チキン!!」とフィンさんの神々しさに思わず顔を覆いました。そして指の隙間からチラッと覗き見。「やはり神々しい…殿下がイケメンすぎて生きるのが辛い…!!」と悶絶。 大変眼福でした…ちょっと眉を下げて微笑んでいるお顔の破壊力と言ったら…全臓腑が痙攣しちゃいました(なんて?) 教会のシーンでは、プチ驚きがありました。カミルくんくらいの小さな子だとフィンさんのお顔はかなり怖く見えるんですね…! 既に2ルートずっと凛々しいお顔を見てきて慣れきっていたので(失礼なことを言うな)、イケメンマジイケメンとしか感じなくなっていました。イケメン・オブ・イケメン。イケメンがすぐる。子どもたちに恐れられようとイケメンはイケメン。最後はユイナさんの「呪われたせいで怖い顔に~」の説得で笑ってくれて本当によかったです。 レオンさんルートでたくさんご登場しましたがユイナさんと一緒に行動することはほぼなかったアレクさんとの城下町へのお菓子の買い出しは、アレクさんと初めて長い時間一緒にお出掛けできるシーンでしたので実はとても嬉しかったです。 そして、アレクさんもたくさん喋るね!?と、好きなお菓子を知らないとなったときの焦り具合をバックログで見ました。皆さんがワンブレスでたくさん喋るセリフ、実はとても大好きです。楽しいです。 アレクさんとのスチルはあると思っていなかったので、ショーウィンドウを一緒に見て盛り上がるスチルはうれしみでした。 フィンさんとお菓子を届けに教会に行ったシーンでは、カミルくんかわいいと頬が緩みました。クッキー分けてあげるカミルくんがかわいいやさしい好き…そんなふわふわした気持ちで見ていたところ―――怖すぎる福笑いに「新手のクリーチャーになってる…!」とフィン殿下の福笑いの能力に戦慄&爆笑しました…!(ここは音楽もおどろおどろしい感じになっていたので余計に笑いました) 殿下にかかると福笑いも飛び抜けてすごいものになってしまう…! さすがです…!(レオンさんに見せたい。絶対に弄ってくれると信じてる) パンケーキ屋台の準備で両手がふさがってフィンさんを召喚するか足で開けるかは、躊躇いなくフィンさんを召喚しました。 ユイナさん、呪文!!呪文が!!(爆笑) 身長の一文は入れてよかったのか!?と、笑いが込み上げてきました。本人に聞かれたら「とりあえず謝罪しろ!!」とお怒りになる件…最後の一文の大声だけ聞かれたのかな?と叱られなくてちょっと胸を撫で下ろしました。 そしてそして、いざ継承祭ではフィンさんルートのなかでも私の大好きなシーンがきました。 桶シーン……神シーンでした。紛うことなき神シーン。「首はマジで大丈夫ですか、殿下!?」と心配になるところからのあの笑った顔、そしてアップでクルクル変わるお顔の数々…この桶の一連のシーン連続再生していただいていいですか?と太字でお願いしたくなる大好きなシーンでした。 笑ったお顔最高すぎて眩しい…アカン、サングラスが必要や…!!(しかし神々しすぎてこのサングラスは割れて砕け散るのである…!) フィン殿下大好きなので、ここはセーブを残しておいて何度でも見たいシーンでした。 (※この後のたこ焼きの「ほれ」と笑う殿下にめでたく昇天しました) ランタンを見るために屋根の上でフィン殿下だけを見て跳ぶシーンは、私の中でタワケフィーバーと命名しました(キリッ) ユイナさん…画面の前のチキンプレイヤーの心臓は心肺停止していますが、あなたの心臓は大丈夫ですか…? こんな素敵なタワケあります…? 私の世界ではないです…ガクッ!! 抱き寄せるスチルが本っっっっ当に素敵でした! あんなに近くに殿下のお顔があったら睫毛の数さえ数えられそう…(こいつ危険すぎるな?) 大変ドキドキいたしました…!! フィンさんがエリンさんと言い合うシーンの後、フィンさんの内面について一度深く考えました。 ウイルスのせいでフィンさんの近くにいられるのは10日ほどとのこと…親しい人、大切な人、絶対に死なせたくない人…フィンさんにとって、守りたいもの。守らなければならないものはとても多く、そして自分で無意識にそれを奪ってしまうかもしれない状態というのは…とても苦しいだろうな、息ができないほど辛いだろうなと思いました。 フィンさんにとって、誰かと一緒にいるということは喜びとともに強い恐怖でもあるのだろうと思うと…早く呪いが消えるといいなと、このとき深く感じました。 ブルーナ王国滞在ではエリンさんの気持ちが垣間見られて、エリンさんのことが急に好きになりました&エリンさんの内面が見られたことでエリンさん自身への理解が深まりました。 お兄さんのフィンさんがとても大好きな印象だったのですが、心の中ではとても複雑な思いを抱えていて、エリンさんにはフィンさんと肩を並べて笑っていてほしいな…と感じました。フィンさんが現在の人を近寄らせないフィンさんになる前を知っているのならば、なおのこと、力になれない・何もできないことに誰よりも悔しい思いもしているだろうなと感じました。 そんなことを考えていたので、いざ呪いが解けてエリンさんがお部屋の掃除をし始めたときは「とてもイキイキしている!」と嬉しくなりました。お部屋に呼び出されたときは、エリンさんがずっと聞きたかった言葉が聞けてよかった…とも思いましたが、クレーラさんの「重体の少年が一人~」にはかなり悲しくなりました(まさかシモンくんが…!と思っていましたがこれは後々に「よかった!」に変わりますね…!)。 前のChapterの終わりに悲しくなった心は、5人が並んでアップルパイを食べているまったりとしたシーンで緩和されました…ありがとうございます、こういうシーンが入ってきてくれると心がほわっと浄化されます…! そして、この並んで食べる5人のミニキャラスチルがとってもかわいいです!(カイさんやアレクさんがこの絵柄で見られる貴重なシーンに喜び!) 夜会のドレス決めシーンでリリさんとの「土俵入りできます!」「ど……どすこいっ」の辺りは「ああ、平和だなぁ」と久しぶりにほのぼのしました。ルージョ王国での魔物増加の件で「マルさんたちも本気なんだな…!」とヒヤヒヤしていたので、リリさんとの一時は本当にホッとしました。 ホッとしたあと、シリアスな空気が続いていて暫くなかったドキーッ!!シーンが来て、砂糖分が大量に補給されました…! フィン殿下とユイナさんのダンスシーン、ご馳走様です!&会心の一撃が殿下のおみ足を直撃しなくて何よりでした! ユイナさんの会心の一撃がおみ足を直撃はしなかったけれど、エリンさんの会心の一撃が心に直撃したシーンでは「あ、あー!!」と変な声が出ました。フィン殿下、い、今来てはいけなっ―――あー!!(スチルを見て「あわわわ…!」となる) やはりその後の時計塔告白シーンでも「あー!!」の続きでフィン殿下が勘違いし続けるので、もうやきもきしていました。 ユイナさん、言って! 「フィンのことだよ!」と言ってぇー!!と、やきもきの塊になっていました。 ようやく言ったぁー!!とホッとしたのも束の間、フィン殿下が信じられないのか摩訶不思議な応対をするので「殿下ぁああ!! お願いよ、覚醒して!!」なんてもう訳の分からないことを口走る親心になりました…これほどやきもきする告白が他にあっただろうか、いやない(反語) 2人が両想いと分かって抱きしめるシーンは切なかったです。こう…ようやく思いが通じ合えて嬉しい!という感じではなく、ちょっとしんみりした感じでしたので。 紆余曲折ありましたが、ついに涙の別れとなったフィンさんのトゥルーエンドは、一緒にいられたすべての時間がかけがえのないもので尊いの極みと感じました(別のエンドだとすべてが破滅状態で終わってしまうので、なおさらこちらのエンドが尊く感じます) 「またね」を選択するときは「うああ‥‥‥選択したくない、二人を離れ離れにさせたくない…! でも選択しなきゃ! ユイナさんの背中を押さなきゃ…!」みたいな気持ちになって、泣きました。フィンさんのスチルからユイナさんの泣き顔に切り替わったタイミングで、涙がブワッと出ました。 Lastスチルでは「そうか、二人はやはり一緒にいないのか…」と思っていましたが、イ ヤ リ ン グ …!!! 離れていても心は近くにあるんだろうなと感じ、ちょっぴりの切なさもブレンドしたやさしい気分で涙しながらの読了となりました。 いつか遠い未来、フィンさんがユイナさんの傍に行ければいいなと思います。 ……三人のルートを全エンドクリアして、ふと「ところでオーナーって誰だったんだろう? この世界は、どういう世界だったのかな? ボルシチとか色々多国籍料理だったけれど…マルさんが言っていた上司含めて、世界そのものの構築関係の謎は解けなかったね?」と疑問に思ったので、いざ「ぱんこ」と致しました。 ●ぱんこ● ここだけは未プレイの方用にもネタバレは避けたいので、一言。 続 編 お待ちしていますっっっっ!!!!!(超大声) 確かにココ・コンはこれで完結している気がするのですがっ、多くの謎が残っていて、さらに謎が謎を呼んできたので、続編を心からお待ちしておりますっ!!! ●終わりに● コンプリートの繋がっちゃってる食パンイラストも素敵でした。みんな楽しそうで何よりです。 フィンさんは王子さまだったので、もしかして初めてパンを切ったのかな?と思って思わず「うふふ」と笑いました。 (マオさんのお魚クッションなども素敵でした…!(*´ω`*)) 最後のエンドのめでたし。めでたし。の結びのシーンや王位継承祭まであと●日のときなどに出てくるポップなミニキャラたちもすごく可愛かったです! 手書きで描かれた装飾品や食べ物などの小物も素晴らしく、「おもいで」から入れる各キャラクターたちにまつわる小物はクリア後ももう一度見たくなる素晴らしさでした。 8年間をかけて制作された本作、本当に大作でした。出逢えて幸せでした。 制作、本当にお疲れ様でした!(&続編…なにとぞ…! お待ちしております…!!) @ネタバレ終了 見惚れてしまう美麗スチルの数々、細やかなところまで描き込まれたキャラクターや小物、テンポの良い面白いストーリーなど、すべてが心から楽しめました。 とても素晴らしい作品に出逢えて幸せです。 素敵な作品をありがとうございました!
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泣けない兎 完全版 第一部数日間に分けてプレイしましたが、まだ全エンドに到達していないほど大ボリュームな作品でした。 最初は綺麗にエンド1へ行き衝撃的な展開とともにフェードアウトとして終わるという理想的!?な出だしで、物語と笛さんの行く末が気になってどっしりと腰を据えて2周目~をプレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 2周目でシーラさんと出会えたときには「よーし! ここから物語が本格的に始まるぞー!」とワクワクしました。 そしてTLなどでもお見かけした「跪きなさい」のスチルが降臨したときは「はい、ありがとうございます! このスチル、とても見たかったのです!(※Mではないです)」とニコニコしちゃいました(笛さんの状況からは目を逸らす) 靴を舐めなかったらエンド3へ行き…エンド2はどこへ置いてきた、私!と探すことに…。 これ以降、他の章もそうですが、未回収のエンドへ辿り着くためにセーブ&ロードを駆使して戻るか、物語を先に進めるかジレンマでした。 全選択肢でセーブしておきたいくらい、コンプを目指そうとするとスロット数が足りない~!と、いつもどれを上書きしてよいのか、過去の自分との闘いとなっていました。 キャラ個別エンドはシオンさんとジニアさんで難航中…全キャラエンドを到達しようと思うと、完全攻略記事がほしくなります…! シオンさん、あなたとのエンドはいずこ…!! コンプリートしようと思うとかなり難しいですが、物語がとても骨太で、キャラクターたちもそれぞれ複雑な事情などを抱えており、読み進めるたびに、またエンドへ辿り着くたびに、その先がとても気になりました。 随所に散りばめられた各エンドは先へは進まない行き止まりでありつつも、キャラクターの過去の断片が見え隠れして「人間がマジでごめんね…」という気分に度々なりました(涙) そして、みんながみんな、仲間を想っている姿に「みんな、好き…!」となりました。 @ネタバレ終了 とても素敵な作品をありがとうございました!
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落とし屋・麒麟イケオジしか勝たんファンタスティックイケオジワールドはここですか!と、意気揚々と呪い・呪われにまいりました。 私のフォロワーさんの中で最強のイケオジ絵師様であるあさぎさんのイケオジ様、心行くまで堪能させていただきました。 呪いたい相手の一人や二人や三人や四人…誰しもいるもの!? でも自分が呪われるのが代償なら躊躇われるよね…と思いつつ、何度もワラニンちゃんに叱咤を受けながら、いざ呪おう!となりました。 @ネタバレ開始 亥角さんがまさかの黒幕!(突然のラスボス遭遇) 人を呪うって大変なんだな…と思いました。 亥角さんのところへ呪いを本気で頼む方々は「あと、1日…あと1日であいつを殺せる!」みたいなガチ本気呪い勢で溢れているんだろうな…と思いました。 軽い気持ちで「よっし、呪いを注文しよ!」とアマ○ンでクリックするような気軽さで呪いたいだなんて甘かったですね。 大事なことなので冒頭でも書きましたが、本作はあさぎさんの描かれるイケオジさんにとても癒されました。ピアスがいっぱいでウインクの似合うイケオジ様…素敵すぎる! 立ち絵…テーブル絵?…適切な表現が思い浮かびませんが、ご対面しているときの顔グラフィックなどの差分がとても多く、見ているだけでイケオジ成分がたくさん摂取できました。 イケオジ様からしか摂取できない成分がたくさんあって、潤う~!でした。 御礼のイラストもすごくカッコ良かったです! TLでお見かけしていたときからカッコ良い方だ~と思っていましたが、ミステリアスで危険なところも含めてとてもカッコ良いイケオジ様でした! そして、亥角さんの個人情報ありがとうございました!(深々とお辞儀) 2023/01/03追記 遅刻してしまいましたが、お誕生日おめでとうございます! @ネタバレ終了 人を呪うのには覚悟がいる…そもそも呪わなくていいような人生が送りたい! そんなことを思ったイケオジ様との素敵な一時でした。 素敵な作品をありがとうございました!
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Idiot Savant人間という存在の持つすべての細胞を一つ一つ取り出して顕微鏡で見てみるような、99%の人間ではなく残りの1%に焦点を当てて一つ一つのピースを光にかざして見ているような、そんな面白い作品でした。 開始1分から哲学的な思考を含んだお話と人が脈々と継いできた知性の煌めきを感じる文章に、最後まで楽しく読ませていただきました。 文学と哲学の融合的な文章で進む物語、一人一人のセリフ回したがとても巧みでした。 作者様の作品は昨年のフェスで触れたのが初めてで、昨年の作品ももちろん好きなのですが、今作が一番好みで大好きです。 @ネタバレ開始 恋愛のとてもよい雰囲気のシーンでも「脳が」とか「座標が」とか、およそ通常の恋愛シーンでは絶対に出てこないであろうセリフがポンポン出てきて、とても味がありました。 本作は文章を読む上で流し読みしていけるゲームと異なり、文章の意味合いを自分の中に解釈・浸透をこなして読んでいくタイプでしたので大変読みごたえがありました。 難しめのお話が好きな方には刺さりまくる内容だと思います。 そして、本作は一通り読んだ後からが本番!?でしたね! せいらさんの「納得いかない!」をハッピーエンドにするため、せいらさんと二人で色々と介入させていただきました。 最後は無事にAll Happy Endとなり、せいらさんのとてもかわいい笑顔も見られて大満足でした。 こちらのハッピーエンド世界線だと、某御方の流血沙汰もなくて平和でよかったです。 HappyEndの定義って難しいなと、ゲームをクリア後に思いました。 誰かにとってのハッピーエンドは誰かにとってのバッドエンドになるかもしれない…という両面性を感じる物語でしたので、ハッピーエンドが大好きな身としては、ハッピーエンドというものがそもそもどの視点に立ってそう判断されているものなのかを深く考えるきっかけになりました。 「今の世の中を見るに、人間はゲームの中でくらい幸せなものを見ていたい(幸せになりたい)」という言葉を以前どなたかが書かれていましたが、なにをもって幸せとするかという認識も多くの人々が「これが幸せである」という認知のすり合わせを行って各々が考える幸せが重なる部分によって「幸せとはこう」と定義づけられている部分も多いなぁと感じました。 こうやって深く考えることができるのも本作のおかげです。ありがとうございます! 最後に。 個人的に《神》さんが好きだったので、またどこかでお会いできたら嬉しいです。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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藹々鬼譚荘厳な絵巻物を読んでいるような素晴らしい作品でした。 圧倒的な画力で生み出された美麗な絵の数々が織り上げた世界に、たおやかさとしなやかさを感じる文章、神秘的な雰囲気の中に自然と生命そのものが持つ力強さと儚さも感じました。 @ネタバレ開始 エンドは1がより心に残りました。 お武家様の詳しいお家事情や葛藤も垣間見られるこちらのエンドでは、人間の人間たる所以とも言える深い業などを感じました。 また最後が壮絶で「御後が宜しいようで」には震えました。 物語全体にエンド二つと、すべてを読み終えた後に感じたことですが、この物語は「はぁ~、終わった、よかった!にっこり!」と笑顔で手放しで終えられるハッピーエンドではありませんが、まだ鬼と人がともにあった頃から脈々と築いてきた歴史と大きな刻の流れのように、心の中に一本の大きな樹が静かに根を下ろすような余韻のある作品でした。 大変個人的な所感ではございますが、本作を制作されるにあたって、作者様は相当な量の文献などを読み込まれたのではないかと感じました。 ふんわりとした「たぶんこうだろう」というものではなく、人智が紡ぎ繋いだ確かな知識を根幹において自らの物語の世界を構築された作品に現れる空気を感じました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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回顧、来ぬ物語の持つ圧倒的な力をひしひしと感じるとても面白い作品でした。 本作はすべての伏線が少しずつ絹を織るように紡がれていき、最後に一つの形となる様子が秀逸でした。 村の因習や民俗学が好きな方はドハマりすること間違いなし、またどんでん返しが大好きな方にもオススメしたいです。 プレイ開始当初、とても個性的なキャラクターたち(特に一部の方の立ち絵がすごすぎた!)の言動に驚かされることもしばしばでしたが、これらもすべて伏線で、これは後々伏線回収のときに「ああ、それで!」となることが多かったです。 本作はかわいくデフォルメ率の高いキャラクターと画面のどことなく鬱々としたダークさが素晴らしいマッチング具合で、BGMなどと相まって素晴らしい世界観を築いていました。 開始15分ほど読み進めただけでも不自然さや不穏さをひしひしと感じる本作は、ミステリーもさることながらオカルトやホラーといった親近感のあるジャンルもふんだんに入っていて、味わい深くて面白かったです。 序章の賢治郎さんからお祭りのお話を聞いている頃から「あ、これノンストップで読みたいやつ!」と一日ですべて読むことを決意したわけですが、5章はずっと「え!?」とか「あー!」とかしか言ってない人になっていました(笑) どんでん返しの震えるような面白さを、久々に脳髄の奥にまで味わうような瞬間をいただきました。ありがとうございました。 本作はセリフ回しも秀逸で、シリアスなシーンでも「J POPの化身?」など微妙にツボるセリフが来て、その後に意味深なセリフが来て…と、作品に引き込む力が桁違いでした。 すべて読了後、爽やかな気持ちとともに一番初めはお人形さんのようだった紗羅紗さんの成長がとても胸に残りました。 (紗羅紗さんは驚いたときに髪の毛がピョンとなっている姿や落ち込んだときにショボーンと垂れている姿もとてもかわいかったです!) とても素晴らしい作品をありがとうございました!
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牛天寺恋志穂の告白以前に1話、2話が公開されていたときにプレイさせていただきました。 今回、全話収録して完成形としてのリリースということで、どんな結末を迎えるのかなと楽しみにプレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 恋志穂さんがとてもかわいいのはもちろん、菖蒲さんたち個性的なキャラたちがとても面白かったです。 白目になるキャラがいたり、刀を振り下ろされて真剣白刃取りしたり(カットインがよかったです!)と、皆さんの個性豊かな姿を見ながらテンポよく最後まで読ませていただきました。 攻略がないとちょっと自力でのトゥルーは難しかったので、途中からは攻略を頼らせていただきました。 1話目では初登場時からずっと笑顔がなかった恋志穂さんが、話を重ねるごとに笑顔が増えてよかったです。 5話は「告白」ということで、絶対にトゥルーににするぞ~と意気込みました。 トゥルーエンドを見続けて辿り着ける5話のトゥルーエンドでは、確かに最高のハッピーエンドとは言えないかもしれなかったのですが、私はこれはこれでアリ!と思いました。 本編は各話15分ほどですが、おまけも大ボリュームで面白かったです! 2話目までは出てきていなかったキャラクターたちも加わり、恋志穂さんたち以外のキャラクターのストーリーも盛りだくさんで大満足でした。 @ネタバレ終了 これからプレイされる方でまだ初めてという方は、一話からトゥルーエンドを追ってほしいです。 素敵な作品をありがとうございました!
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まじなう乙女はオモイゴトに焦がれるIFサクサクと15分ほどで終えられる短編モードもある本作ですが、長編モードこそが本作を味わい尽くす面白さたっぷりの作品でした。 魅力的なキャラクターたちの掛け合いが素晴らしかったです。 本作は何周もしたくなるゲームでした。 ゲームシステムを駆使して新たなるストーリーへと進んだりするので、タイミングを見極めてポチッとした時にそこが正解だったときは嬉しかったです。 謎解きが苦手な方用にも選択肢1つで次へ進めるようにという配慮もなされていて物語だけを追いたい人もプレイできるとても親切な設計なのもプレイしやすいなーと思いました。 短編モードだと王子様が超王子様していますが、これからプレイされる方にはぜひぜひ長編モードをプレイしてほしいと思います! 素敵な作品をありがとうございました!
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相反のイデアリズモ闇が深めなイケメンたちとのセクシーでスリリングな恋愛が楽しめる素敵な作品でした。 タイトル画面の二人との恋を楽しむゲームだと思っていたらまさかの隠しキャラがいて、さらにオマケなどのボリュームも素晴らしく、トータルで10時間くらいは遊んでいたと思います! ヒロインが行きずりの恋で自分を慰めるちょっぴりワケありな感じで、キラキラした正統派ヒロインとはまた少し違った雰囲気や考え方を持っているのも面白かったです。 分岐する重要な選択肢から始められる機能が本当に素晴らしく、スキップボタンを押して選択肢までボーッとしている時間を過ごさなくてよかったのも最高でした。 @ネタバレ開始 初回でレフェデさんにこれからずっと愛され飼われるバッドエンドに突き進み、攻略されているのかしているのか最後は分からない様相でしたが、バッドエンド直前まで王様オーラを出しながらやさしくしてくれるところが好きでした(粛々と人を始末していくような怖さもありましたが) HAPPYENDももちろん素敵ですが、BADENDもいいなとレフェデさん攻略の時点で感じました。 オーディメントさんは一番初めに元居た世界から飛んできた時にかなりグイグイ来ていたので「この人、初対面なのに怖すぎでは! すごくグイグイ来るんだけれど!?」と彼的には感動の再会(?)でありつつも滲み出ていた執着オーラにビビっていましたが、蓋を開けてみたらかわいいところも多い人で好きになりました。 隠れキャラさんは、ずっとやさしい人だと思っていたのでギャップが「あー!!」でした。 基本的に目をそっと閉じていて開眼するキャラ大好きですので、きちんとルートがあったのには全世界の私がスタンディングオベーションして歓喜しました(笑) BADENDもHAPPYENDもそれぞれ情緒が迷子になりましたが、とても面白かったです! @ネタバレ終了 物語(ヤンデレ)の重厚さもさることながら、スチルの豊富さと美しさ、そして不安を駆り立てる音楽など、ヤンデレ好きさんにはどこを見てもたまらない素晴らしい完成度の作品でした。 素敵な作品をありがとうございました!