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SHIAのレビューコレクション

  • 私を人間にしてください
    私を人間にしてください
    かわいい悪魔の女の子が動いてダーリンと呼んでくれる破壊力たるや、これは天も海も真っ二つに割れてしまいますね!! と、意味不明な考えが頭をよぎるほど、とってもかわいい悪魔の女の子ペルティーさんとどんな物語を紡ぐのかなーとワクワクしながら始めたところ。 @ネタバレ開始 こんなかわいい女の子の爪を剥ぐとか、可哀想で無理!!と断ったらいきなり爪で死んでしまいました……ごめんなさい、私の覚悟が足りなかった……。 もうこうなったら何もしないか最後まで行きつくかだー!!と0か100か思考のスイッチをオンにし、頑張って突き進み最後に残った額のところから……アッーーー!!!というプレーヤーの心を天国式採掘機で容赦なくゴリゴリ抉るエンドなどを複数迎えた後で、ちょっと落ち着こう…と先に額に至るまでの道中のエンドも回収したらしたで、採掘機で抉られた傷に硫酸でもぶっかけている気持ちになって、自分はドМなのかな?と錯乱したりしました(苦笑) プレーヤーの残HPはとっくのとうに虫の息になりかけつつも、個人的にはトゥルーと思っている「待ち人」エンドに辿り着くことができた時、かなりホッとした自分がいました。 天国のカウントダウンエンドがかなりメンタルにグサグサくるエンドだったので、このエンドに辿り着けたときは心から本当に良かったと思いました……このエンドに至るまで、物理的にも酷いことをしてしまっていたのと、あらゆる痛みを耐えて人間になりたいと願い続けた最愛の人が報われないまま終わるなんて、主人公的にも絶対に死んでも死にきれない人生だと思ったので! 主人公が悪魔になるEDも大好きなのですが、人類的にはBAD…でもペルティーさんがペルティーさんのままで幸せになれるから、こちらが真トゥルーエンドという感じでしょうか。 ペルティーさんが幸せになれるなら、どんなエンドでもいいかー!と目の前の大虐殺には目を閉じながら思うのでした。 @ネタバレ終了 とてもかわいい女の子とウフフキャッキャッするのとは違いましたが、人間である主人公のために人間になりたいと切望するかわいい悪魔ペルティーさんの幸せを願わずにはいられない物語でした。 ありがとうございました!

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  • ものぽりー♡
    ものぽりー♡
    青春真っただ中の夏休み前の7月……同級生・後輩・先輩たちと過ごす乙女ゲームです。攻略がとてもストレートにいけるので迷わなくてよく、親切設計です。 @ネタバレ開始 達也さんの渾身の?犬とウサギのミックスされたようなかわいい付箋にほっこりしました。 幼馴染な同級生の安定感よ……先に後輩・蒼衣さんからアタックし、「ラ、ラスト、あーーー!!」となっていたので、安定感に癒されました。 是非、夏の大会で良い結果を出していただき、一番に報告してもらいたいです! 夏休みも一緒にゲームしたり、ごちゃ混ぜアニマルのガチャガチャしたりしたい…! こんな素敵な幼馴染と青春したいです~! 下駄箱で待っててくれてクッキーを焼いてくれて休日には自宅近くまで足を運んでくれてかわいいマスコットまでくれるかわいい後輩との青春は、なぜか最後の最後で……アッーーー!!となってしまいましたが、再トライで無事に落ち着けて良かったです。 なるほどー、そういう可能性もお持ちの子でしたか……胃袋掴まれてて気づきませんでした!! 一番最後のデザートのようにとっておいた余裕のある大人な先輩ルートが、ちょっとほろ苦くて、甘い。大人の苦みみたいなものを持ちつつ、お砂糖たっぷりで嬉しいです。 主人公にきゅんしたときの顔に萌えました……自分より年上の男性のそういう顔は反則です…! 最後は「先輩、顔が近い近い近い近い!!」と悶絶できました、ありがとうございます! @ネタバレ終了 三者三様の魅力があり、どのキャラクターも素敵です。 個人的には幼馴染の威力強し!!でした。 ありがとうございました!

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  • 送別会
    送別会
    ホラーもシリアスもなしの、本当に会話の一瞬を切り取ったようなサクッとした物語で、実際にこういう人いるよねーと半ば戦慄しつつ、メインキャラでずっと出張るとは……!! やんごとなき事情があってメインキャラになるしかないのだけれども!!(笑) 私は第三者視点で眺めているだけなので余裕をかましていられますが、これが当事者だったら全速力で後ろ向きにダッシュしかねない案件でした…。 先輩のネジのハズレ具合がなかなかに強烈でした…! ありがとうございました。

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  • よくある日常
    よくある日常
    あなたは、過去や今の世界を変えられる力があった時、どうしますか?―――開始15秒、かわいい女の子を自分の妹か否か選ぶ選択肢から入り、ちょっと出来心で選んだ選択肢でそのままバッドなエンドへ直行したりもしましたが、何気なく選んでいる選択肢に明確な意味を持たせ、選択を迫られたときにどうするかを考えさせられるゲームでした。 @ネタバレ開始 1番好みのエンディングは「『キミ』の選択」です。 それまでに過去を変えたりしてきた『キミ』が、神様との会話で「過去を変える」を選んでももう手遅れだとなったときの選択肢3連続は、本作の選択肢そのものに意味があるという作風を代表していていいなと思いました。 一応、選択肢類を網羅するためにセーブなどは小まめに取っていましたが、いずれのエンドも大逆転スーパー大団円などはなく、確かに「よくある日常」を感じました。 壮大な運命が待っているわけでもない、突然日常が輝いて始まるわけでもない、ただただ地続きの日常―――けれど、そこに選択肢というものが入り込んだ「ゲームにはよくある日常」を。 @ネタバレ終了 ゲームをたくさんプレイしていると慣れてしまうため、当然のように出てきて当然のように選んでいるものに、意味を持たせて話の展開がガラリと変わっていく手法が面白いと思いました。 ありがとうございました。

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  • スタラノ~スタイリッシュカードバトル「ラノベ」~
    スタラノ~スタイリッシュカードバトル「ラノベ」~
    学校で始まるのは青春ではなく、デュエル!! 「チュートリアルいずこぞデュエル!? 何も分からんが始まったデュエル!!」と語尾にデュエルしてしまいそうな混沌とした状態で白熱のカードバトルが今、幕を開ける!!  ストーリーもスタイリッシュを極めていて「な、なんだこれは…! あかねさんがっ…!」となって、私は悪い夢でも見ているのね…なんて思ったりもしましたが、考えたら駄目だ…感じるんだ!!と悟りました(真顔) チュートリアル的なものはないので、実戦あるのみ!というカードバトルでしたが、Read meかnoteのスタラノ説明書なども読んで予習・復習すればそれほど苦労せずルールなども覚えられると思います。 特別な知識なども不要のシンプルなカードゲームなので、カードゲームが好きな人にお勧めしたい作品です。 ジョーカーをどちらのカラーにするか自分で選べたりするちょっとしたギミックもあって、面白いです。 カードの模様もとてもかわいいゲームでした。 ありがとうございました!

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  • wanted
    wanted
    部屋の中に置かれたものたちを手掛かりに、謎を解いていけ―――という、とても分かりやすいコンセプトのサクッと遊べるゲームでした。 指南書でのゲーム遊び方の説明や調べるべき箇所も分かりやすく提示されているので、とても快適に謎解きに臨めました。 謎解きが苦手な私でも放り出すことなく解けたので、特別なにか攻略情報がなければクリアできないほど難しいということもありませんでした。 謎解き系は苦手な方にも挑戦してほしいゲームです。 一番難しいのは、3番初めの謎解き……でしょうか。たぶんピンとくる方はすぐにピンときて、ハマッてしまう方はハマッてしまうかも。 シンプルなドット絵と「謎を解いています~」というBGMがしっくりくる、面白い謎解き作品でした。 ありがとうございました。

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  • 静かな場所
    静かな場所
    主人公たちはどこにいて、何を見ているのか……モノクロな世界で起きる不思議な体験でした。 コンパクトなお話ですが、他の作品にもある作者様のカラーがきちんと出ていて、大仰な音楽などで怖がらせるのではなく、画面や効果音などでじわじわと「あー、なにかジワる!」とアンビエントな空気を感じさせてくれました。 今回も、とある有名な童話が出てきたり……と、不思議な体験ができました。 ありがとうございました!

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  • 呪われた生徒会
    呪われた生徒会
    学校の七不思議について、生徒会でその正体を突き止めようということになり―――非常にコンパクトな作りの短編で、選んだ選択肢でそのままエンディングというオーソドックスなスタイルなのが親切でした。私は全部で5分程度でクリアすることができました。 @ネタバレ開始 七不思議自体はすべてのエンディングを見ても真相や正体は分からないままなのですが、皆の名字が県名なのが面白いです。 学校で何かしらの怪異が起きているときに写真は撮ってはいけないと肝に銘じました……本当に学校にいったい何が起きているのでしょうか、気になります。 @ネタバレ終了 ありがとうございました!

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  • 闇のCM作ろうぜ!
    闇のCM作ろうぜ!
    悪い集団のはずなのに、どこかかわいくて憎めない……そして幽霊団員が多いという、ここにも人手不足の嵐が。 そんな悪の軍団が団員を募集するために、いざCM作り!という大変コミカルで面白いゲームでした。 私は初回でヤバイ混沌(カオス)ワルッと団になりました。 猫が出てきて散歩して、いつでも猫とモフモフできる……と、文字通り悪の軍団のはずなのにCM内容が平和的で混沌としつつボスと団員たちの様子に頬が緩み、ほにゃレンジャーの方々にも茫然とされつつ、第1回のCMは大成功しました。 攻略のヒントがクリア後に出るのでサクサク遊べて、今度はどんなCMにしようかと考えたり、アイテムを手に入れるために組み合わせを変えてみたりと、ゲームそのものとしての面白さもバッチリでした。 個人的に一番面白かったのは、街頭インタビューが加工されて、どれもそれっぽくなっているところでした。 ワルッと団の皆さんに団員の方が増えて、世界にも影響力を与える悪の組織になることを願っています!(あたたかく見守る微笑み) とてもほのぼのしたゲームで、癒されました。 ありがとうございました!

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  • ブラックコーヒー
    ブラックコーヒー
    コーヒーを淹れる音から始まり、こだわりの焙煎(美しい文章)と香り(フォントや演出)がとてもおいしい短編でした。 カフェの2階の窓際で街の道行く人を眺めながら思いを馳せるような、あるいは遠くのくすんだ空を眺めて思いを馳せるような、そんなちょっぴりしんみりしていて切ないノスタルジックな雰囲気を味わえる極上の一時でした。 これはコーヒーをそっと用意しながら、没頭して読みたくなる作品です。 少しずつ解放されていくエピソードによって登場人物の時の流れや心の機微に触れていく過程が、ブラックコーヒーを口にした時に感じるあの苦みや香りを味わう一時にも似ていました。 初恋は実らない……確かに初恋はショートケーキの幸せな甘さやイチゴの甘酸っぱさ、ブラックコーヒーの苦みをすべて内包する不思議な感覚がありますね。 ブラックコーヒーは慣れるまではひたすら苦いと感じるけれど、やっぱり一番おいしい飲み方だなぁ……と感じました。 とても素敵なコーヒーをご馳走になりました。 ありがとうございました!

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