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SHIAのレビューコレクション

  • 送別会
    送別会
    ホラーもシリアスもなしの、本当に会話の一瞬を切り取ったようなサクッとした物語で、実際にこういう人いるよねーと半ば戦慄しつつ、メインキャラでずっと出張るとは……!! やんごとなき事情があってメインキャラになるしかないのだけれども!!(笑) 私は第三者視点で眺めているだけなので余裕をかましていられますが、これが当事者だったら全速力で後ろ向きにダッシュしかねない案件でした…。 先輩のネジのハズレ具合がなかなかに強烈でした…! ありがとうございました。

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  • よくある日常
    よくある日常
    あなたは、過去や今の世界を変えられる力があった時、どうしますか?―――開始15秒、かわいい女の子を自分の妹か否か選ぶ選択肢から入り、ちょっと出来心で選んだ選択肢でそのままバッドなエンドへ直行したりもしましたが、何気なく選んでいる選択肢に明確な意味を持たせ、選択を迫られたときにどうするかを考えさせられるゲームでした。 @ネタバレ開始 1番好みのエンディングは「『キミ』の選択」です。 それまでに過去を変えたりしてきた『キミ』が、神様との会話で「過去を変える」を選んでももう手遅れだとなったときの選択肢3連続は、本作の選択肢そのものに意味があるという作風を代表していていいなと思いました。 一応、選択肢類を網羅するためにセーブなどは小まめに取っていましたが、いずれのエンドも大逆転スーパー大団円などはなく、確かに「よくある日常」を感じました。 壮大な運命が待っているわけでもない、突然日常が輝いて始まるわけでもない、ただただ地続きの日常―――けれど、そこに選択肢というものが入り込んだ「ゲームにはよくある日常」を。 @ネタバレ終了 ゲームをたくさんプレイしていると慣れてしまうため、当然のように出てきて当然のように選んでいるものに、意味を持たせて話の展開がガラリと変わっていく手法が面白いと思いました。 ありがとうございました。

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  • スタラノ~スタイリッシュカードバトル「ラノベ」~
    スタラノ~スタイリッシュカードバトル「ラノベ」~
    学校で始まるのは青春ではなく、デュエル!! 「チュートリアルいずこぞデュエル!? 何も分からんが始まったデュエル!!」と語尾にデュエルしてしまいそうな混沌とした状態で白熱のカードバトルが今、幕を開ける!!  ストーリーもスタイリッシュを極めていて「な、なんだこれは…! あかねさんがっ…!」となって、私は悪い夢でも見ているのね…なんて思ったりもしましたが、考えたら駄目だ…感じるんだ!!と悟りました(真顔) チュートリアル的なものはないので、実戦あるのみ!というカードバトルでしたが、Read meかnoteのスタラノ説明書なども読んで予習・復習すればそれほど苦労せずルールなども覚えられると思います。 特別な知識なども不要のシンプルなカードゲームなので、カードゲームが好きな人にお勧めしたい作品です。 ジョーカーをどちらのカラーにするか自分で選べたりするちょっとしたギミックもあって、面白いです。 カードの模様もとてもかわいいゲームでした。 ありがとうございました!

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  • wanted
    wanted
    部屋の中に置かれたものたちを手掛かりに、謎を解いていけ―――という、とても分かりやすいコンセプトのサクッと遊べるゲームでした。 指南書でのゲーム遊び方の説明や調べるべき箇所も分かりやすく提示されているので、とても快適に謎解きに臨めました。 謎解きが苦手な私でも放り出すことなく解けたので、特別なにか攻略情報がなければクリアできないほど難しいということもありませんでした。 謎解き系は苦手な方にも挑戦してほしいゲームです。 一番難しいのは、3番初めの謎解き……でしょうか。たぶんピンとくる方はすぐにピンときて、ハマッてしまう方はハマッてしまうかも。 シンプルなドット絵と「謎を解いています~」というBGMがしっくりくる、面白い謎解き作品でした。 ありがとうございました。

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  • 静かな場所
    静かな場所
    主人公たちはどこにいて、何を見ているのか……モノクロな世界で起きる不思議な体験でした。 コンパクトなお話ですが、他の作品にもある作者様のカラーがきちんと出ていて、大仰な音楽などで怖がらせるのではなく、画面や効果音などでじわじわと「あー、なにかジワる!」とアンビエントな空気を感じさせてくれました。 今回も、とある有名な童話が出てきたり……と、不思議な体験ができました。 ありがとうございました!

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  • 呪われた生徒会
    呪われた生徒会
    学校の七不思議について、生徒会でその正体を突き止めようということになり―――非常にコンパクトな作りの短編で、選んだ選択肢でそのままエンディングというオーソドックスなスタイルなのが親切でした。私は全部で5分程度でクリアすることができました。 @ネタバレ開始 七不思議自体はすべてのエンディングを見ても真相や正体は分からないままなのですが、皆の名字が県名なのが面白いです。 学校で何かしらの怪異が起きているときに写真は撮ってはいけないと肝に銘じました……本当に学校にいったい何が起きているのでしょうか、気になります。 @ネタバレ終了 ありがとうございました!

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  • 闇のCM作ろうぜ!
    闇のCM作ろうぜ!
    悪い集団のはずなのに、どこかかわいくて憎めない……そして幽霊団員が多いという、ここにも人手不足の嵐が。 そんな悪の軍団が団員を募集するために、いざCM作り!という大変コミカルで面白いゲームでした。 私は初回でヤバイ混沌(カオス)ワルッと団になりました。 猫が出てきて散歩して、いつでも猫とモフモフできる……と、文字通り悪の軍団のはずなのにCM内容が平和的で混沌としつつボスと団員たちの様子に頬が緩み、ほにゃレンジャーの方々にも茫然とされつつ、第1回のCMは大成功しました。 攻略のヒントがクリア後に出るのでサクサク遊べて、今度はどんなCMにしようかと考えたり、アイテムを手に入れるために組み合わせを変えてみたりと、ゲームそのものとしての面白さもバッチリでした。 個人的に一番面白かったのは、街頭インタビューが加工されて、どれもそれっぽくなっているところでした。 ワルッと団の皆さんに団員の方が増えて、世界にも影響力を与える悪の組織になることを願っています!(あたたかく見守る微笑み) とてもほのぼのしたゲームで、癒されました。 ありがとうございました!

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  • ブラックコーヒー
    ブラックコーヒー
    コーヒーを淹れる音から始まり、こだわりの焙煎(美しい文章)と香り(フォントや演出)がとてもおいしい短編でした。 カフェの2階の窓際で街の道行く人を眺めながら思いを馳せるような、あるいは遠くのくすんだ空を眺めて思いを馳せるような、そんなちょっぴりしんみりしていて切ないノスタルジックな雰囲気を味わえる極上の一時でした。 これはコーヒーをそっと用意しながら、没頭して読みたくなる作品です。 少しずつ解放されていくエピソードによって登場人物の時の流れや心の機微に触れていく過程が、ブラックコーヒーを口にした時に感じるあの苦みや香りを味わう一時にも似ていました。 初恋は実らない……確かに初恋はショートケーキの幸せな甘さやイチゴの甘酸っぱさ、ブラックコーヒーの苦みをすべて内包する不思議な感覚がありますね。 ブラックコーヒーは慣れるまではひたすら苦いと感じるけれど、やっぱり一番おいしい飲み方だなぁ……と感じました。 とても素敵なコーヒーをご馳走になりました。 ありがとうございました!

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  • 天使の飼い殺し
    天使の飼い殺し
    ドットも演出も物語もハイセンスな作品でした。 ドット絵がここまで美しく動くことにも脱帽なのですが、初めは主人公である「わたし」から見ていた天使の物語が……物語が進み、何を言っているのか、天使とはそもそも何者だったのかなどが全て明らかになった時に「うわぁ、すごい…!」となりました。 ある種の爽快感までありました。 つい先ほどまで見ていた世界や物語がまったく別のものに見えるというこの仕掛け、すごいです…! 文字がスクロールで表示されたり、天井にまで滑って拡大されたりと細かな演出総てが素晴らしい作品でした。 ありがとうございました!

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  • うさことちゃん
    うさことちゃん
    うさぎのうさまると人間のことちゃんの、読み終わった後はちょっとほっこりするお話でした。 登場人物(うさぎさん含む)は2人だけかつ物語が進む場所も1つのみなのですが、何が起きているのかを含めてすべてが分かるようになっていてすごいと思いました。 @ネタバレ開始 ご両親の離婚と転校、そこから始まった壮絶ないじめには「イジメ、ダメ絶対。」という思いです。 おまけで書かれていた学校側とお母さまが団結していじめを撲滅したという情報に、本当によかったと思いました。 ことちゃんがこれからもうさまるさんに自分の好きなアニメの話などをしながら、人間のお友だちも作っていけるといいな……と思いつつ、うさまるさん、さすがのグルメですね!! ずっとことちゃんを支えていたうさまるさんには、ジョナゴールドとふじりんごをたくさんお届けします! @ネタバレ終了 種族の垣根を越えた友情にほっこりしました、ありがとうございました!

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