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SHIAのレビューコレクション

  • リリスちゃんのいたずラボ
    リリスちゃんのいたずラボ
    かわいいイタズラっ娘な悪魔のリリスちゃんが悪戯を仕掛けるミニゲーム2個を遊ぶゲームで、ストーリーにミニゲームを盛り込んで悪戯の成否によって結末が分かれる展開が面白いなと思いました。 @ネタバレ開始 失敗せずにクリアすると最後にリリスちゃんのパーフェクトボディを拝むことができたので、私はせっかくなので脱いでいただきました(拝み) ありがとうございます(拝み) @ネタバレ終了 もし悪戯が失敗しても、すぐにミニゲームから再開できるのも親切設計でよかったです。 (しかしながら椅子ジェット……ボタンを1つしか押してないのに人が吹っ飛んでいくことがあったときには「うそー!人が飛んでいったー!!」となり、地味にダメージが大きかったです(笑)) チョーク投げはとてもスムーズに遊べて楽しかったです。 ありがとうございました。

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  • こたつでごろごろ。
    こたつでごろごろ。
    タイトルを拝見して、コタツでまったりするほのぼのしたゲームかと思ったら違いました…!! いずれは溶けて消えてしまう雪のように、しんみりとした寂寥を呼び起こす短編です。 @ネタバレ開始 タイトルを見てコタツまったりミカン談義のようなほのぼのだと勘違いしてダウンロードしたら、叶さんと八重さんの世界の四季を巻き込んだ切ないお話でした。 エンド2種類、エンド後に追加されるお話もすべて読むと、この作品の世界をもっと読みたいと思いました。 季節は巡るけれど戻ることはないものなので、叶さんが寂しそうな顔をしたときにすべてお察し→「消えないで…」という気持ちになったり、朝焼けを見た2人がこれからどこへ行くのかなど、色々考えると二人がよい未来に向かえばいいなーと思わずにはいられません。 世界の状況が厳しいだけに、余計に……。 @ネタバレ終了 タイトルの見た目から入ったらいい意味で裏切られたー!という素敵なゲームでした。 切なくもあたたかな気持ちになれる短編、ありがとうございました。

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  • コーヒーのくに
    コーヒーのくに
    同調圧力に苦しむ人や「なんでみんな一緒じゃなきゃだめなの?」と疑問に思う方には是非読んでほしい、そして「こうあるべき!」と思っている人にも是非読んで色々な世界があることを知ってほしい物語でした。 やわらかなグラフィックに溶け込んだシナリオのなかに「みんな違ってみんないいはずなのに」と感じました。 @ネタバレ開始 コーヒーが大好きな人もいれば、あまり好きじゃない人も、苦手な人だっている。 なのに、なぜか「好きでなければならない」みたいな世界になっていて、それ以外を認めなくなってしまったりする……なんて生きづらいんだろう。 正解が一つしかない、それしか認めない世界なんて、変えられたら!……と、そう感じました。 主人公がこれから先、牛乳さんや他の方たちとともに「わたしはわたし、コーヒーが苦手なのもそれはそれでいいの」と笑顔で生きていける世界に世界そのものが変わっていけばいいなと願わずにはいられませんでした。 @ネタバレ終了 短い中にも込められた深いメッセージにうんうんと頷きたくなる作品でした。 ありがとうございました。

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  • あめとはれ
    あめとはれ
    蓋を開けてみたら想像以上に主人公が置かれている環境が重たい。ヘビー級チャンプレベルに重たい。 主人公は女性がカボチャに見える……その理由は実は……というお話でした。 @ネタバレ開始 主人公の境遇が開始数クリックでお察しできて「たいちくん、逃げるんだ……」と思いましたが、親密な関係ほど逃げたくても逃げられないのは分かるので、ここからどうなっていくのだろうとハラハラしていました。 初回が檻EDだったので、やり直した時もまた檻に行ってしまったか……と思いましたが、ゆいさんが助けに来てくれたのでとても嬉しくなりました。 やまない雨はないとか、明けない夜はないとか色々と言いますが……「今降ってる雨に耐えられないって話ー!!」「今この暗い夜に耐えられないって話ー!!」と、「そんないつかやむとか明けるとか、いつか論には耐えられないんですけどー!!」というのがリアルに本当のことだと思うので、ゆいさんの行動には拍手喝采です。 たいちくんがこの先、自分の人生を取り戻せるといいな……そしてカボチャに見える女性が減っていくといいなと思いました。 @ネタバレ終了 最後に老婆心となりますが、エンドからタイトルに戻らない(?)仕様だけ、タイトルに戻ると繰り返しプレイがしやすくていいかなと思いました。 (アプデ作業中でしたらすみません…!) ありがとうございました。

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  • あかいろきみと、しあわせに
    あかいろきみと、しあわせに
    真っ赤な電車の中から始まる、血にまみれた痛くて不思議なお話……(痛い表現や血が苦手な人は注意なお話です) 主人公は一切話さないけれど物語はきちんと進んでいくというパターンはあまり見たことがなかったので新鮮でした。 @ネタバレ開始 ネコフードの子の立ち絵の右下にいるネコのクロちゃんのぬいがとてもかわいらしく、真っ赤な画面なのにかわいい~と思わずにはいられませんでした。 主人公が話さないのは声帯を(掻き切られるとかで)やられているからかな?と思っていました。 車掌さんに切符がわりに舌を切られていたとはー! ビックリしました……なるほど、それは話せないですね。それ以前に舌をジョキンと切られるとか痛すぎて、せめてモルヒネとかきちんとした痛み止めをあげてと思わずにはいられませんでした。舌を切られるの怖い怖い怖い……。 ネコフードさん改めクロさんのネジの外れっぷりがすごいなーと思いましたが、そのクロさんの底抜けの明るさによってもたらされた未来の可能性に、これから先2人に何が待ち構えているのか、2人がどうなるのか……気になるところで終わっていました。 死んでよかったとこれからも主人公の太郎くんが思っていられるように願います。 @ネタバレ終了 独特の世界が面白い作品でした、ありがとうございました。

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  • 椿堂ノ火
    椿堂ノ火
    いつか遠い未来に抱くであろう「郷愁」と「哀愁」。 それをこの歳で体験するとは思いませんでした……柘榴雨さんの作品は全作プレイしていますが、本作が一番好きです。 祭りの喧騒と花火と屋台の3点セットを体験したことがある方なら、たぶんスッと引き込まれて、そこからどんどん引き込まれて、気づいたら物語が終わっていると思います。 それくらい吸引力ならぬ心を引き付ける力を持った作品でした。 @ネタバレ開始 話の途中で明かされるよりも前にLGBTQの方だとは気づいたので、そこからは物語を見る目が変わり、この方がお父様と何があったのかも大体予想はしていました。 けれど、頭で理解するのとはまた別で、物語が進むにつれて切っても切れない、断とうと思っても断てない親子の絆に涙しました。 子どもの頃の記憶ってその人の芯を作る部分でもあるので、愛されていたという記憶はどうあっても消えないんですよね。 主人公もだからこそ、親御さんとの関係に悩み、苦しみ、心を痛めていたわけで。 そして、お父様も隔絶していた11年間をきっと悩み、苦しみ、心を痛め、できることならもう一度と思ったり、あの時お面を買ってあげればよかったと思ったり……色々と葛藤された人生だったのではないかと。 すべてを忘れても、それでも人は最も愛したものだけは忘れないのではないか……そんな奇跡を信じてみたくなる物語でした。 いやー、とても良い涙を流させていただきました。 涙腺の緩さでは世界トップレベルの私には、もう涙なくして見られませんでした。 親=子どもLOVEという図式が成り立たないとは分かっていますが、子どもを愛する親であればあるほどもがき苦しんだり、受け入れようと必死になったり、行く末を案じたり、この子が幸せであってくれるようにと願ったり……自分の人生よりも子どもの人生がどうかよいものであるようにと願うその姿に、自分の親を重ねたところもありました。 (自分の親はまだ介護が必要な歳ではないのでアレですが) @ネタバレ終了 とても素敵な作品でした。ありがとうございました!!

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  • 恋の花、いつか散れども、想いは枯れず
    恋の花、いつか散れども、想いは枯れず
    王子様の一途さと純真さで是非に魔王を打倒して戻ってきてほしいです。 控えめに見えて押しが強めな素敵な王子様と、現実的で一種のやさしさを見せるヒロインの切ないお話でした。 王子様が無事に戻ってこられたのか、2人の行く末はどうなったのか……とても気になる余韻を持った物語でした。 ありがとうございました!

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  • 牛天寺恋志穂の告白 -鉢かづき-
    牛天寺恋志穂の告白 -鉢かづき-
    掴みがすごく上手で、始めてから1分で「どういう物語なのかな?」とワクワクしました。 個性的なキャラクターが多く、本筋には直接的には関わらないキャラクターたちにもどんなバックグラウンドがあるんだろうと思うユニークなキャラが多く、クリア後のおまけの部分まで楽しめました。 @ネタバレ開始 ゲーム下手すぎてトゥルーエンドに辿り着けず…!! 3つ目の選択肢でひたすら「もうあきた~」をひたすら選択し続けると鷹司さんが「俺が予言してもらう」という結果が出てきたのには驚きました。 前2つの選択肢によっては3つ目の選択肢は「真面目に~」を選んでも鷹司さんが予言してもらうことになりますが、ハンバーガー屋さんでの菖蒲さんのセリフを追いたいがために「飽きた」側を繰り返し選んでいたら、ついにしびれを切らす鷹司さんでした…飽きた連打失礼しました、鷹司さん! おまけの100%のお説教は暗転後にとんでもないことになっていて笑いました。 いったいどういうご家庭なのか気になりました! @ネタバレ終了 牛天寺さんが自分の人生を取り戻して、これまで失った時間の分まで幸せになれたらいいなと思いました。 ありがとうございました!

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  • リリスの泪
    リリスの泪
    イギリスなどで語られる妖精の話や童話の話のような、短くも幻想的で美しい短編でした。 スチルが幻想的で美しく、物語の雰囲気とマッチしていて、さながら絵本を読んでいるかのような素敵な時間をいただきました。 @ネタバレ開始 リリスさんが散って地球の様々な生命にリリンとして宿った時に、それが人間で悪い心を持っていると吸血鬼などになるという細やかな設定まで、とてもしっくりきて読んでいて気持ちのよい文章でした。 悪い心、ダメ絶対。 双子の天使さんたちがリリスさんと幸せになれるといいなと思いつつ、最後のスチルにはとてもほっこりしました。 リリスさんの笑顔が見られてよかったです! @ネタバレ終了 絵本や童話が好きな方には是非プレイしていただきたい作品です。 ありがとうございました!

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  • 集合住宅
    集合住宅
    集合住宅に住む友人を訪ね、部屋番号を押して友人の部屋に行くという、言ってしまえばそれだけの話……なのですが、部屋番号が分からないので、たくさん出てくる部屋番号(選択肢)からたった一つの正解を見つけることに。 @ネタバレ開始 なにか友人や住人じゃない影がチラチラしていたり、お部屋の中で絶対に関わりたくない何かが起きていたり、車に乗っているとバックミラーにやっぱりなにかちょっと人じゃないものがついてきてたりー!!と、シナリオ的には文字はほぼないのに何かが起きている様子がジワりました。 友人には悪いけれど、退散しようかと思いました(薄情) @ネタバレ終了 そしてなんとか友人の部屋に辿り着けましたが、友人には今すぐ引っ越しを熱烈にお奨めしたくなりました(切実) ありがとうございました。

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