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SHIAのレビューコレクション

  • アルティメット桃太郎
    アルティメット桃太郎
    私の知ってる桃太郎と違う(笑)と思ったら、そうでした、アルティメット桃太郎でした!! ストーリーが良い意味で奇抜すぎて、画面の前で色々と声に出してツッコミたくなること間違いなしです。 頭を空っぽにして楽しみたいときに抜群の効果がある恐ろしい童話……童話? @ネタバレ開始 桃の香りだけでおじいさんたちになにかヤバイものがキマッてしまっているとか、いざ桃から出てきたゴルゴ13顔の赤ちゃんにつける名前がーー!!とか、桃太郎の成長に待て待て待て整形したのかとか、雉だけマジ雉とか色々とツッコミを入れながらの読破でした。 「腐った桃」に腐ってない、それは腐ってない!! 腐ったのではなく、いい感じに熟成したのです!!とツッコミながらも始まらない桃太郎を含めて、すべてのエンドを楽しませていただきました。 @ネタバレ終了 色々な意味でアルティメットなゲームでした、ありがとうございました!

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  • 覚えておいてくださいね
    覚えておいてくださいね
    ループものの物語にプレイヤーに実際にメモを取らせるという工夫がとても面白いです。最後の最後に出てくる謎解き要素の部分は実際にメモ帳アプリなどにメモしたものから導き出そうとしましたが、私のメモの取り方が悪かったです。 メモの取り方が悪かったせいで答えなど見つかるはずもなく……攻略サイトに頼らないとクリアは無理でした……。 同じシーンの繰り返しでありながら『覚えておくべき言葉』によって繰り返される世界に徐々に変化が出てくる様子が大変面白く、中盤以降もループして言葉を入力していくのがまったく苦になりませんでした。 @ネタバレ開始 メモを横一列に取ったことが敗因でした……あれでは分かるはずもなく。 出揃ったすべての単語、1行目もなんとなくそれっぽく読めますが、それでは意味が通らない……となり、ハッと気づいたときには慌てて入力に行きました。 最後はハッピーエンドになって良かったです! ヒントに感謝です! @ネタバレ終了 プレイヤー自身が二人のいる世界に干渉するという発想がとても面白いゲームでした。 ありがとうございました!

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  • カノジョクイズ
    カノジョクイズ
    かわいいかわいいカノジョから出題されるクイズに答えると……え、待って、カノジョ……さん……となり、思わず周回プレイを何度もしてしまいました。1周約1分、全部で3分~5分ほどでクリアできるのでオススメです。 すべてのエンドを見ると、〃カノジョ〃を見る目が変わりました。 @ネタバレ開始 名前を「教える」の「え」の字が逆転していたり、教えた後でカノジョさんがどう考えてもキケン存在に反転してしまったりと、とても短いストーリーの中にゾクゾクするポイントがいっぱい詰まっていました…! カノジョさんが倒れて中からカノジョさん(この表現しか思いつかない……!)が出てきた時は「あーー!!!(ホラー苦手なチキンによる恐怖の絶叫)」となりました……すべての設問に正解したときの「いいなぁ」にこめられたとてつもない重みが怖かったです……あなたこそ誰ですかーー!! カノジョ!? それはそうなんですけれどっ……!!! @ネタバレ終了 とてもとてもかわいいカノジョさん……なのですが、すべてのエンドを見た後だとゾクッとします。 素敵なゲームをありがとうございました!!

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  • けもがたり ビューティフルライフ
    けもがたり ビューティフルライフ
    もふもふではなくもちもち喋るかわいいメンターなケモノたちとのまったりほのぼの日常……と思いきや、中盤からシリアス路線に入り、どうなることかと2人の友情の行方をハラハラと見守りました。 それにしてもかわいらしいケモノちゃんたちです! @ネタバレ開始 2人の間に入って喋る賑やかなケモノちゃんたちがとても可愛らしく、シリアス路線に入ってからも相談相手として活躍していたり、ストレス値が最高潮になったときには時を止めてケモノ会議を開いて解決したりと、頑張る姿に癒されました。 すれ違っていた2人が無事に仲直りできてよかったです。 そして、2人を混ぜて村田で呼ぶのには笑いました。 確かに村瀬と内田で村田ですね(笑) @ネタバレ終了 かわいいケモノたちと過ごす素敵な一時を、ありがとうございました!

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  • この愛は誰のもの?
    この愛は誰のもの?
    サウンドノベルの真骨頂ここにあり!!という言葉が相応しい、サウンドノベルの面白さが詰まった作品でした。 大仰な演出などを一切排除し、音とシナリオの力を前面に押し出していくこのシンプルながら圧倒的なパワーを持っているスタイルが、「これこそサウンドノベル!!」と最初から最後まで過不足なくガッツリ楽しめる「読ませる」ゲームでした。 シナリオのテンポが本当に軽快で、言い回しなどもとても面白く、あっという間に読破しました。チョコレートほど甘すぎることのない、ブルーベリーやイチゴのような甘酸っぱさを感じる青春物語でした。 音楽も奇をてらったようなものがなく、あくまでサウンドノベルとして文章に対する夫婦役、相棒、伴侶という立ち位置で煩くなくどんどん盛り立てていくBGMチョイスで作品に没頭できました。 「この愛は誰のもの?」の解決部分のシナリオは読んでいて、とても爽快感がありました。 次から次にトントンと出てくるわ出てくるわ真実―――巧みに編まれたストーリーに、もっと読んでいたいと思うくらいでした。 それにしても主人公はモテないと言いながら(※言ってない/それは別の人が言ったんや!)しっかりモテてるなぁとほのぼのしました。 とても素敵なゲームをありがとうございました!

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  • さよならをセカイに
    さよならをセカイに
    かわいい女の子と明るくポップな青春を過ごす楽しい楽しい物語―――ではなく、初恋の苦さと一人の人間との関係が完全に思い出になった瞬間の寂寥をなぞるような、しんみりした淡い恋の物語でした。 ご都合主義やお約束の展開を一切入れず、ありのまま、等身大のままを緻密に描き、子どもから大人になっていく二人の「さよなら」を描いた物語は、ただただ秀逸の一言に尽きる丁寧な物語でした。 @ネタバレ開始 お揃いのキーホルダーを紛失してしまった際に、どうして素直に「落としてなくした」と言えないのかな?と画面の前の大人な自分は思うのですが、それは自分が大人だからこそ簡単に最適解として言えるのであって、自分がこの年齢でこの状況なら果たしてどう言うだろうかと考え、ストーリーがどこまでも等身大の心に寄り添っていて秀逸でした。 ここから夏樹くんと南さんがすれ違っていく過程も、大人になって関係性が変わっていく過程も非常に細やかに描かれていて、心に残りました。 一度、高校生の文化祭のあたりでもう一度何かが始まりそうな予感を匂わせながらも、そうはならないところに、もう既に二人の関係性は小学校の頃とは何もかも違うと、成長と時の流れを感じるところがリアルで、読んでいて一種の爽やかさも感じました。 そこから先も過ぎ去っていくすべての時間が過去になっていきもう元には戻らないということ、人の心は変わっていくということなど、ビターでありながらもう一口と味わいたくなる切なさがあり、最後まで一気に読みました。 @ネタバレ終了 この作品が持つ独特の空気は他の作品にはないもので、壮大な感動や大逆転といった展開に頼らずに、誰しもが子どもから大人になる過程で経験した心に残るチクッとした小さな痛みや寂しさで感情を揺さぶるようなリアリティが素晴らしい作品でした。 ありがとうございました!

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  • スクールシャーク
    スクールシャーク
    残業続きの教師がようやく帰ろうとすると、廊下から悲鳴が!駆けつけるとそこには―――サ、サメぇええええ!!! まさかのシャークによるスクール(シャーク)・オブ・ザ・デッド!? ホラーではないのでホラーが苦手な人も遊べますし、流血表現などもシャークの口元程度に抑えられているので流血表現が苦手な方も遊べる親切な設計でした。 シャークの存在とはなんなのか……という真相が明かされたとき「な、なるほどー!」となり、さらにその先の物語の展開でも「こ、こうなるよねー!」と想像通りのいい感じに物語が展開されて面白かったです。 『ジョーズ』などサメ系のものは必ず海が舞台になっているのに対し、学校というありえないところにサメが出る設定がとても面白い発想だなと感じました。 @ネタバレ開始 主人公の渡辺さんが途中から明らかにサメの力に酔って倫理観やらがかなりズレていき(教師と生徒で恋愛をするというところからして元からちょっとズレていましたが)、最後は自分の気に入らないものはサメを使役して全抹消コースにすればいいという発想に行きつくところに、人間の性みたいなものを垣間見ました。 最後の最後、主人公が瓦礫の山の中から復活してきたあたりが「で、出たー!! ワンチャンあるかと思ったら、本当に出てきたー!!」でした。 渡辺さんが教師から復讐者にクラスチェンジしてしまった……怒りや憎しみを糧に怪異と人が同調していくなら、今度はシャークが街などにも表れるのでしょうか、怖いです。 @ネタバレ終了 サメと学校というまったく結びつかないものを結びつけ、そしてただそれだけに留まらず人間のドロドロした部分なども書ききった面白い作品でした。 ありがとうございました!

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  • TELL ME YOUR NAME
    TELL ME YOUR NAME
    光球状態で体がない友だち(自分!)のため、ウィノラさんが体を生成するためのアイテムを集めるよ!というワクワクするアイテム集め&街の人たちとの交流が楽しいゲームです。 プレイ時間は20日間とのことですが、住人の皆さんとの会話にアカベコのように全肯定首振りマンと化していたら3日目でクリアできたので、どなたでも余裕をもってクリアできる親切設計です! @ネタバレ開始 教会に入り浸りシスターさんからピンクジェリーをひたすらにもらい続け、シャーロットさんにレインボーフェザーをたかりまくり、マスターさんたちに発注ミスのアイテムをせびったりしながら体を作る日々でした(ただのカツアゲ魔みたいになってました……) 戦闘では特にシスターさんには毎ターンお世話になりました……!! ダンスから入ったシスターさんでしたが、本作でもシスターさん好きです! SDキャラはたいへん可愛かったですが、こちらの等身キャラはとてもお美しい……!! 御礼もかねてシスターさんにご馳走したいです! すべてのアイテムを揃えて体ができた時、とんでもなく美しい銀髪のキラキラした子が出てきて驚きました! 夜の戦闘のダメージがえぐい中、キャラメルやリーフ、マグマを集めてよかったです……初期攻撃力で戦うという愚を犯してしまったので辛い戦いでした(笑) @ネタバレ終了 こちらダンスから入って菊島様にオススメいただいてプレイさせていただきましたが、本当に楽しくて周回プレイもさせていただきました(そしてまたシスターさんのお世話になる……シスターさん、毎度連れまわしてすみません。あとマスターも夜しっかり働いているのに冒険に連れ回してすみません) アイテムを集めて錬金して……そういったRPGも好きな私には、クリーンヒットな作品でした! とても素敵なゲームをありがとうございました!

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  • 狐ノ嫁入ル庭
    狐ノ嫁入ル庭
    妖怪好きさん必見の物語で、かわいらしいグラフィックといったい何が待ち構えているのかという先が見えない物語の恐さとが絶妙にマッチした面白い作品でした。 @ネタバレ開始 それまで幾つもバッドエンドを通ってきていたので、天狗さんに連れられて自分の人生を生きるエンドがあるとは思わず、天狗さんを疑ってしまってごめんなさいでした。 天狗さんは本当に親切な御方でした、ありがとう天狗さん。 (※どうしても見つけられないENDがあったので、実は親切なだけじゃなかった……というENDもあったらすみません…!) 日本では珍しくない口減らしや独特の生贄風習を彷彿とさせる物語で、全体から漂う鬱々とした空気とは裏腹に、妖怪さんたちのグラフィックはかわいらしくて狐様に至ってはイケメン!と思いました。諸々の真実を聞いてしまったあとでは、たいへん怖いですが! @ネタバレ終了 プレイする前はガチのホラー(苦手)だったらどうしよう……と思っていたのですが、どちらかというと一部残酷表現を伴ったほんのりホラーという感じで、ホラー成分よりも物語の持つパワーに引き付けられる作品でした。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 断罪室
    断罪室
    ほんのわすがな断片から天秤をどちらへ傾けるか、人の運命を指一本で変える―――第三者の立場で中立的に判断することがいかに難しいことであるか、ヘッポコ新人裁判官にでもなったような気持ちで挑ませてもらったジャッジング・ゲームでした。 本当に極々わずかな情報から判断することになり、難しいものでした。 何もしないという選択肢もあるものの、心がどちらかに寄るとそちらに傾きそうになるのが、また人間の心の怖いところでした。 人間性を総動員して一挙一動に注視して一言一句を見逃さぬようにしていても、どちらに置くか、あるいは何も置かないのかを判断するのは難しかったです。 ゲームの構成が素晴らしく、特にセーブ&ロードによる決断の改編を排除したところはリアリティがあってとても良い緊張感を生んでくれました。 ビビットな色使いやクラシック音楽もすべてゲームそのものの持つ魅力の解像度を高めるためのものだと感じ、ハイセンス&ハイクオリティな仕上がりで「断罪室」の世界に没頭できました。 自分自身の価値観などとも向き合えるような面白いゲームでした。 ありがとうございました!

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