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SHIAのレビューコレクション

  • ぼっちを助けてください
    ぼっちを助けてください
    ぼっちも最近は必ずしもそれが悪いものではないということで一人○○と認識が広がってきていますが、確かに学校でぼっちは色々とつらみかもしれない……と思いながらプレイを始めました。 @ネタバレ開始 薄土さんが死んでしまうと犯人探しが始まる展開が、非常に面白かったです! 薄土さんが死なないで助谷さんと組んで前向きになるエンドがもちろんベストで一番よかったですが、男子Aが助谷さんに張り倒されるエンドも味がありました。 当初は薄土さんが誰とも組む相手のいない現実に、傷心のあまり死んでしまったと思ってました……すみません、ちゃんと理由のある毒殺でした。 冒頭のラブレターがここに繋がっているとは…! @ネタバレ終了 エンドロールの薄土さんがふわふわしているのがとても可愛らしいです。 素敵なゲームをありがとうございました!

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  • けものからるる子守唄
    けものからるる子守唄
    かわいいケモノ妖精さんが見える主人公は今日もパンを口にくわえて学校へ……から始まる、癒されるハートウォーミングな物語でした。 もっちりかわいいケモノ妖精さんたちがどの子も個性的でした。 江戸っ子気質で義理堅いカロンさんが特にかわいいなーと思いました。 もちろん、まろんさんもナナルルさんもかわいいです! @ネタバレ開始 亡くなられたおじいさんと家族の関係を憂いているナナルルさんの思いを汲み、主人公が願いを叶えるシーンのスチルがとても幻想的でした。 おじいさんが安らかに眠れたかな……と思っていたところで、最後の結末も収まるべきところに収まったので、ほっこりしました。 @ネタバレ終了 見ているだけで癒されるケモノ妖精たちとのほのぼのとした心温まる一時でした。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • そしてパンになる(ADV版)
    そしてパンになる(ADV版)
    パンが特産品のパンの街、いいですね。パンが好きな人にはたまらない、毎日がパン祭といっても過言ではないパンに溢れたパンの街。もう字面だけでお腹が空いてきます。 ボリュームがすごいです……私は読む速度はかなり速いほうだと自負しているのですが、たぶん読むだけで6時間~7時間くらい、周回スキップとかも入れると8時間くらい?はプレイしていたと思います。 人によっては10時間以上かかるかなと思う大作でした。 このゲームをプレイした後、シチューとパンが食べたくなったので、夜ご飯はシチューにしました。 パンが食べたくなるゲーム、おいしくて素敵ですね。 @ネタバレ開始 シチューにしました・おいしくて素敵ですねと言いながら、甜瓜さんルート後の2周目で攻略した心音さんの最期を見た後は暫くパンが食べられなくなりそうでした……。 心音さんルートはどちらの終わり方も心音さんの最期自体は変わらないので、突如のホラー展開に「美味しいパン作りの青春はどこいった」と、ルートの途中から心の中で想定はしていたけど本当にそうだった……と衝撃が隠せませんでした。 車の中で行方不明者のくだりを聞いたあたりから「まさかね」と思っていましたが、まさかでした(涙) 甜瓜さんルートだけなら「はーい☆パンが食べたくなるギャルゲーだよ☆」で終われたと思うのですが……攻略ルートは甜瓜さん→心音さん→恵美さん→おまけでした。 心音さんルートがハッピーとはいいがたい終わりを迎えていたので、恵美さんルートもかなり警戒していましたが、蓋を開けてみたらハッピーで、気分的にちょっと浮上しました。成長と恋愛をたっぷり楽しめる物語でした。 パンを軸に展開される青春(じゃない部分含む)物語、堪能させていただきました。 ストーリーが徹頭徹尾パンに始まりパンに終わるパン尽くしでしたが、パンがここまで中心にある作品は今まで読んだことがなかったので新鮮でした。 ちょっとした買い食いなどもパンなのがとても美味しそうでした。 私もメロンパンなどを買い食いしてみたいと思いました。 それにしても作中で食べたパンを数えるとどれくらいになるのか分からないほどのパン・パン・パン……小麦アレルギーにとっては地獄と主人公も評していた通りのパンに溢れていて、作者様のパンへの愛を感じました。 一番心に残ったのは、やはり衝撃の心音さんルートでした。 日常の中に18年前の事件に関する謎も入ってきて、そちらも気になっていたら心音さんについて小三おじさんから衝撃の話が出てきて「パン愛が行き過ぎると余命が短くなるの!?(※この時点ではこう思った)」といつの間にか脳までパンになってました(笑) そしてこの後、全員が即死って本当にどんな病なの!?となりました。 心音さんの「私と……パン屋をやってくれません……か?」という告白が、とても心に響きました。 下手な告白よりも、たくさんあんこの入ったあんパンよりもずっしりと重たいこの告白に、涙腺が緩みました。 そして最後のあの「そしてパンになる」な展開で「今まで美味しいチョココルネを食べてたと思ったら、最後にハバネロカレーのルーが混じってた」という感じで、ちょっと怖い展開になったのもまた味がありました! いや本当、心音さんルートはトラウマになりそうなルートでもありましたけれど(笑) @ネタバレ終了 一家に一台タコ焼き機ならぬ一家に一台パン窯やパン焼き機があってもおかしくない、とても美味しい(そしてちょっと怖い)物語でした! 「「「週刊パン」」」(このパワーワードが心に残りすぎたのでここに記しておきます) 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 盤上のきせき FirstEdition
    盤上のきせき FirstEdition
    現実にまで痛みや感覚が残る迷惑千万な悪夢ばかりを見る主人公が、ある日夢の中で魔法の白い杖を授けられて……これから先もどんどんアップデートされるそうなので、追加される物語が今からとても楽しみな作品です。 カットインなどが多用され、疾走感のあるストーリーがとても面白い、ハイクオリティな作品でした。 @ネタバレ開始 「そう都合よく魔法の杖を与えてくれるはずがないよね?何かあるよね?」と疑っていたら、本当にまさかでした……実は永遠の悪夢に囚われる杖だということで「ただでさえ悪夢ばっかり見ていたのに、ここにきて100%悪夢で絞り込みます!みたいな可哀想な展開やめてあげて!!」と主人公の安息の日を心配する人になっていました。 選択肢で必ずヒントが出る親切設計だったので、純粋に物語を楽しむことができました。 ストーリーをググッと深く楽しみたい私には、嬉しい仕様でした。 2人が向き合うシーンは本当に好きなシーンです。 ここからどんな戦いが始まっていくのか、2人の物語が始まるという予感がひしひしと感じられました。 キングとクイーンがこれからどう盤上をひっくり返していくのか、とても楽しみです。 @ネタバレ終了 素敵なゲームをありがとうございました! 続編の制作、頑張ってください!

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  • 美少年の下僕(?)になりました
    美少年の下僕(?)になりました
    開始30秒足らずで美少年の下僕になる日が来るとは思いませんでした。これから灰被姫のようにコキ使われるのかしらとドキドキしながらプレイし始めました。 そして麗しの美少年くんの下僕にはなりましたが、一旦は面白い人という気配がひしひしと画面から放たれているシスコンお兄さんに走りました……美少年くん、ごめんね! 面白いシスコンだと思っていたら……とっても純粋で一途な理人お兄さんでした。やっぱりちょっとかなりの重度の相当なシスコンだけれど。 こんなお兄さんがいたら幸せ面白いだろうなーとニコニコしました。 (美少年ルートでも大変面白い姿を見せてくださりありがとうございました) @ネタバレ開始 美少年の泉希さんルートで校門前でやり合っているときに「一週間口きかないよ!」と言われただけでこの世が終わってしまった理人お兄さんに爆笑しました。 泉希さんの重たい過去に「え、君、こんな重たいものを背負っていたの…!」と急に放っておけなくなり、クリック連打で一気読みでした。 美人なお姉様のご尊顔を拝めてニココニ顔になりながらも、泉希さんが少しずつお姉様以外の人間ともかかわろうとしていく姿、少しずつ変わっていこうとする姿に、下僕(友だち)になって良かったーと思いながら後日談とタコ焼きパーティーまで見守らせていただきました。 泉希さんは相当頭が良さそうですし、欲しいと思うものは少ない代わりに絶対に手に入れる系の気配がするので、主人公さんの未来がとても面白いことになりそう(主にお兄さんによって)です。 こっそりと草葉の陰から見守りたいなと思いました。 @ネタバレ終了 美少年もお兄さんもお姉様も皆、魅力的なキャラクターでした。 特にお兄さんの面白さがクールな泉希さんとのバランスを絶妙なものにしていて、2人の掛け合いをずっと見ていたいなーと思いました。 とても素敵なゲームをありがとうございました!

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  • 誰かの怪談 初動版
    誰かの怪談 初動版
    黒の画面に文字だけで綴られる誰かの怪談……5つのショートストーリーを集めた短編集です。映像的な怖さがないということだったので、ホラー苦手な人でもいけるわね?と意気揚々とプレイしました。 映像的恐怖がない分、自分の想像力を駆使して情景を思い浮かべるのが楽しいゲームでした。 縦書きであることを活かした中央配置などの独特の表現が面白いです。 話としては、並ぶ足が一番怖かったです。 視線が次点で怖く、こんなことがあったら気絶してしまう……と思いました。 冬の寒さに加えて、想像からくる背筋を撫でるような寒さが加わり「ひゃあ~」となりました。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 女嫌い
    女嫌い
    お隣の家に住んでいた男の子と中学になって再会したら、彼は女嫌いで有名になっていた上に私のことも忘れてしまっていた……なぜ?と主人公もプレイヤーも女嫌いの原因が気になる短編でした。 @ネタバレ開始 「流れ星よ、なぜ仕事したーーー!!」となりました……たぶんプレイした方の大半が「流れ星、お前ーーー!!」となるのではと思います(苦笑) 最後のキラーン☆と調子よく流れる流れ星に「キラーン☆じゃないでしょー!」なんて思ったりもしましたが、最後は二人が無事に元通りの関係に戻れてよかったです。 お騒がせな流れ星さんでした……でも、とってもほっこりできる物語でした。 @ネタバレ終了 2人がどうなるのか、女嫌いの理由とは?と最後まで楽しく読ませていただきました。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 稲穂あらいぶ
    稲穂あらいぶ
    正義のヒーローになろうと幼い心に抱き続けながらもやがて現実に折れた少年と、正義のヒーローに憧れ続けた少女の悲しい物語でした。 現実には絶対に受け入れられることのない理想こそがヒーロー。 これは現実はそんなに上手くはいかないという諦めた人々の集合体が社会だからなのか、正義というものがあまりにも大きな欠陥を抱えた欠陥品であるが故の定めなのか……考えさせられる作品でした。 @ネタバレ開始 稲穂さんがただ一心に主人公にヒーローであり続けることを望んだこと自体が、「そうであってほしい」という現実への祈りのように感じられました。 稲穂さん自身が現実と折り合いがつけられずにいるその心が、主人公が正しくあることでそれを信じる自分も間違っていないのだと思わせてほしいという意味なのではないかと……そのためならば自分が死ぬことさえも厭わない、ただ間違っていなかったと証明してほしいという狂気の中で保たれている正気の欠片を感じました。 それが稲穂「あらいぶ」なのかな……と、個人的にはそう解釈しました。 @ネタバレ終了 正義というものが持つその不確定さ・曖昧さに揺れ動いた二人の人生に考えさせられるとともに、決して報われはしないその純粋さに悲しくなる物語でした。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 1001の旅行
    1001の旅行
    思わず感想もすべて二進法を用いて書いてしまいたくなる、驚きの表現があったゲームでした。スチルの数々から、楽しそうな旅行の様子が伝わってきました。 オリジナルの背景が雰囲気があって、すごくよかったです。 個人的には梢さんの真っ赤になった顔が好きです。 女の子が思わず真っ赤になってしまう姿は可愛すぎますね! @ネタバレ開始 すべてのエンドを回収する過程で、衝撃的なエンドもありました。 ヒロさんと交流していると、最後が「なぜこうなった!」と言いたくなるホラーな展開に……。 ここはかなり驚きました。 @ネタバレ終了 若干のホラーを交えながらの素敵な作品でした。 ありがとうございました!!

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  • かげろうのおとめ
    かげろうのおとめ
    ヨージョが果たしてどんな姿のどんな生物なのかを想像すると、人の数だけヨージョがいそうで面白いなと感じました。一夏の一瞬の幻想的な断片を堪能できる短編でした。 冬を越せないヨージョは人の姿に近しい存在らしい?ということで、私は性別不明の小人のような姿を想像しました。 人間の姿をしているけれど、目が少し爬虫類系の目をしているイメージです。 正解がなく読んだ人の想像に委ねられるところがとても面白い物語でした。 主人公とともに不思議な経験ができる、素敵な物語でした。 ありがとうございました!

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