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神崎 ユウのレビューコレクション

  • 大正占術奇譚
    大正占術奇譚
    物語は、大正時代の雰囲気を難しくなりすぎないように(とてもありがたい)構成され、「占い」と云う題材により物語が進行します。 各章最後まで行くと、全部「起承転結」と読めるようになっているのがセンスを感じました。 そして、大正時代を匂わせるような言葉遣いも散りばめられ、その世界に惹き込まれます。 製作者のn.n.さんの作品は、ノベルゲームだけではなく小説も色々と読ませていただいていまして、その知識の広さと深さを毎回感じます。 前作の「パラドクス」が理系の物語だったから今回は文系の物語にーーとどれだけ知識の引き出しが多いのかと…。 @ネタバレ開始 最初から占い師は物語の「外」を匂わせているので、周回プレイ前提だとは思ったのですが、まさか物語に介入できるとは。そしてその謎を自力で解けたのが嬉しかったです。 私も「無」「虚無」「ゼロ」みたいな概念がすごく好きなので、非常に楽しめました。 物語の雰囲気もさることながら、キャラクターたちも非常に魅力的。主人公であるマブキちゃんの占いに対するスタンス(選択肢で変わる)も良いし、最初はモブかと思っていたカフェーの女給さんが物語に深く関わってきたりと。 本当に楽しかったです! そして、「自己解説」では、黒うさBOXの作品に触れていただいており、鳥肌が立ちました(ホントに)。 色々と語りたい事もありますが、別の機会に! @ネタバレ終了

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  • 黒紅色の夕焼け
    黒紅色の夕焼け
    登場人物口下手多すぎだろー!と叫びたくなるような、モヤモヤ感。でも人との関わりなんてそんなものかもしれません。 @ネタバレ開始 主人公の幸結は母親に愛されていないと感じていた、でも母親も愛し方がわからなかった。それはまた、母親である美和子も、その母に愛されなかったからわからないと云う負の連鎖。 親子って難しい。多分、子供が母親を好きで居るのって生物的な何かなんじゃ無いかなって思います。 美和子は、言葉や態度では冷たいけれど、幸結を高校に行かせたり、お金を物理的に残したりと、そこにはしっかりと「愛」がある。 でも、なんで冷たい態度を取るようになったのだろう? 迷子になった幸結を迎えにきてくれた時は、とても優しかったのに。 それは、もしかしたら自分の病気がわかって、生きることと残すことになる幸結のその後のために必死だったからなのかなと思いました。それもまた、隠れた愛。 最後に、幸結の子供である茜は、両親の愛をしっかり受けて、「母親に愛されなかった」と云う負の連鎖を断ち切ってくれたのかなって思いました。 きっと、茜の幸せが幸結や美和子の幸せなんじゃないかな。 @ネタバレ終了 沢山考えさせられる、素敵な物語をありがとうございました!

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  • タバコ屋乙女と小話でも
    タバコ屋乙女と小話でも
    短編ながらも、散りばめられる要素を組み立てると姿が見えてくる物語でした。 @ネタバレ開始 主人公の名前が「虎太郎」(虎は猫科)、顔を拭うと雨ーーと云うところで猫を匂わせているところとか、最後に主人公のご主人が「月が綺麗」と云っているところとか、直接ではないけれど確定的な物言いが散らばっていて、センス光ってて素敵でした。 虎太郎可愛い。タバコ屋少女も可愛い! @ネタバレ終了

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  • COVERUP
    COVERUP
    案内人さんのデザインがとても好きです。 バッジを手に入れたら「彼はトナカイではない」と(笑)シカですかね!? 物語の雰囲気、一発で当てられた時の嬉しさ、何度読んでも解らず、ヒントを見た時の閃き感、とても楽しませてもらいました! 怖いことが起こっているのに、のほほんとしている登場人物たちもかわいい。

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  • ティラノフェス2023オープニング
    ティラノフェス2023オープニング
    フェス開催おめでとうございます〜 毎年、お祭りみたいで楽しいです! 今年も沢山楽しみたいと思います!

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  • ひまわりの泪 -You Are a Part of Me.-
    ひまわりの泪 -You Are a Part of Me.-
    キャラクターや世界に没頭できて本当に一気にプレイしてしまいました。 日常パートからの、後編にかかる胸熱展開はやはり長編ならでは。 そして、「リリスの泪」からの「ひまわりの泪」をプレイして良かったです。より世界観が心に入ってきました。 @ネタバレ開始 一体誰が吸血鬼だ? リラが怪しい気がする、でも…? と考えながら読み進めました。最初の儚げなリラから、後半の戦闘でメインで戦うようになって、リラの強さに惹かれました。 立ち絵もスチルも美麗で世界観に没頭する一つの要因だと思いました。綺麗すぎだ…! 謎の人物だったキリサキも、大切な人を失ったそのバックボーンまで見られて良かったです。みんな、何かのために戦ってるんだな…! キリサキママ好きです。あの口調はママから受け継いだのね…! と熱くなりました。ふざけた(?)口調なのに! 何千年、何万年もかけて天使たちはリリスのカケラを集めている。それほど大切な、リリス。彼女が幸せになりますように。 彼女の幸せを願いながら、今後の泪シリーズも追いかけさせて頂きたいと思います! 素敵な物語をありがとうございました! @ネタバレ終了

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  • 足の下が透視できる少年加賀地くんと誘拐犯のおじさんの話
    足の下が透視できる少年加賀地くんと誘拐犯のおじさんの話
    「地味に生きたい」と願うカガチくんと、おじさんの友情?物語。 おじさんの境遇とその思考には考えさせられることもあり、まさにヒューマンドラマでした。 @ネタバレ開始 おじさんのように必死に生きるしかないという生き方が見事に表現されていて、なんだか感情にくるものがありました。 でも、宇宙人が出てきたりとコミカルに描かれているので、重すぎず、一種コミカルな表現になっているのがプレイヤーに対しても救い?の様に思えました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

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  • かみかくしの夜
    かみかくしの夜
    Twitterでちょっとお見かけしたので、早速プレイさせていただきました! こう言う分岐系は一気にやる! @ネタバレ開始 Twitter上で、本作に酷評に近いご感想が送られていたとのことで、自分としては「サカナさんの作品が?」と思ってプレイしてみました。 「かまいたちの夜」系のサウンドノベルとしては、王道中の王道で、ギャグも盛り込まれており(これはかまいたちもそうだったと記憶してますが)、結果的に、こう言うクローズドサークルではあまり見ない共犯者系だったり、主人公が犯人だったり、愛しい人を食べたいと言う動機の元だった李と、個人的には好きなお話しです。 あと、巽さんのシリアルキラーっぷりも好きです。私が変人好きなだけなのかもしれません(笑) 賛否両論あると言うおまけシナリオとのことですが、事前に注意もありますし、そこまでかな、とも思います。 ただ、シリアスな世界観だけを楽しみたい人向けにも、シリアスおまけとギャグおまけを分けるのもありな気がします。おまけを見ないと、主人公が恋人を殺した理由とか、巽さんの狂気とかわからないので。 ですが、作品として私は好きです! @ネタバレ終了 素敵なゲームをありがとうございました!

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  • ひとを×すなんてできない
    ひとを×すなんてできない
    デスゲームものと言うところでどんなストーリーが展開されるのかワクワク… @ネタバレ開始 デスゲームのストーリー自体は王道ですが、主人公が…主人公が…! 実は一番ヤバいやつなのは主人公なのではと。 キャラクターは、実在の人物がモデルになっているとのことでしたので、「殺人鬼とかで有名になった歴史上の人物とかなのかなぁ」と思っていたら身内の方たちでしたか! そこも目から鱗。 最後に、キャラクター紹介を読んだら「自分たちがデスゲームしたらどうなのかなぁ」とか楽しそうに企画作っている姿が目に浮かび、デスゲームものなのに何故か最後はほっこりしました(笑) @ネタバレ終了 素敵なゲームをありがとうございました!

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  • fluffy
    fluffy
    キャラクターデザインもかわいし、ダー山さんのコメントも面白い! 自分は、コンプしたくなるタチなので、結果の図鑑みたいな収集要素があると嬉しいな!って思いました。多分コンプしたと思います…! 楽しかった&可愛かったです。 素敵なゲームをありがとうございます!

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