ユウのレビューコレクション
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フォーチュン・チャーリー!オムニバス形式で進む、6つの物語。 @ネタバレ開始 それはどれも救いがなくて、そもそも自分自身が一体何を本当に望んでいるのか解らない。 「本当の望みではない」と云うのは深いなぁと思えて、自分の本当の望みは欲望そのもので、その欲望を綺麗にラッピングしたものが「望み」として願っているのかなぁと感じました。 第七夜の物語の結末は、予想できないものでした。 「死なないために、過去の自分を正当化して生きる」。それを選択したチャーリーが愛しいです。 解説・裏話も読ませていただきました。 作者さんの「想い」がたくさん詰まっている感じがとても素敵でした! @ネタバレ終了 最後に、相変わらずの素敵なデザインセンスのサーカス団員さん達でした。 彼ら一人一人に個性があり(少ししか出てこないのに!と云うキャラもいて)、ちょっと黒めなサーカスではありますが、楽しそうだなと云う感じでした。 でもこのサーカスの団員にはなりたくない(笑)
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クリムゾンレッドの死神ハードボイルドな雰囲気がとにかく素敵でした。 ダイナーでのレオの幼い感じと、キャロルとの会話が可愛かったです。 そんなダイナーでの雰囲気とは裏腹に、ギャングとの抗争では激しい戦いが。 @ネタバレ開始 最初はレオを疑っていたキャロルが、段々と引き込まれていく様子や、レオが「生きる」ことを選択する様子が物語の中から自然に感じ取れて、ストーリー運びの素晴らしさに感嘆しました…! と、言いつつも、作中ではロキが一番好きでした。 主人公たちの言い分、感情もわかるし、ロキの言い分、感情もわかる。どちらにも肩入れしたい気持ちになりました。 最後、ロキがクスリに頼っちゃったところも、自分の弱さを認めつつ、それでも譲れないものがあるんだなって思いました。 後書きも拝見させていただき、その中に「ロキルートください」のお言葉があり、「それそれ!」と思いました(笑) @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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ゼロから奏でる七奇譚朝早く起きて、一気読みしました! それくらい引き込まれる素敵な物語でした。 「七不思議を作る」と云うことで、向風鈴さんのいつもの?コメディ的なノリの4人の活動。 そして七不思議といえばの「七つ目の不思議」。 @ネタバレ開始 零の存在の異質さと、それに対する3人の友情。 絶望と孤独を払拭できる「誰か」の存在。そして零を求める気持ち。 全てが青春!って感じでとても良かったです。 個人的には、煉お嬢が大好きです。高飛車なのに思いやりもあって素敵なお姉様って感じが良き。 @ネタバレ終了 コメディだけでは終わらない、「そのあと」と「未来」が見える楽しくもしんみりする、素敵な読後感でした。 素敵な作品をありがとうございました!
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筋筋肉肉TLに流れていたので気になっていたのですが、幼い二人のよくありそうな約束から、びっくりするほどの筋肉の話になり、最終的にはめっちゃ青春な感じで終わる、短編コメディでありながらとてもまとまりが良い、素敵なお話でした。 そして、プレイ後に思ったのが「作者さん…本当に”死と月は寄りそって眠る”と同一人物…だよね…?」でした。 いろんな作風が作れるのも尊敬です。 素敵な作品をありがとうございました!
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You Make a Space Catねこかわいい! @ネタバレ開始 ほんわかゲームですが、「宇宙のカタコンベより。」プレイ後だったので、なんだか寂しい気持ちになりました。 でもそれが良い! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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宇宙のカタコンベより。自分好みのゲームだと、相変わらずの絶対の信頼感を持ってプレイさせていただきました! 相変わらずキャラクターのデザインも素敵で、可愛らしい画風と少し黒めな物語のコントラストがまた素晴らしい…! 今作は、他の作品とも関連があり、他の作品をプレイしているとまた感じ方が変わってくるのかなぁと思いました。 素敵な作品をありがとうございました!
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ティラノフェス2022オープニング
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妹のろいさゆの可愛さは、シスコンになるのも仕方がない(笑) 物語としては王道ものという感じでしょうか。向風鈴さんのコメディ→シリアスな流れがキレッキレで素敵でした。 長編や中編でじっくりと世界観に浸るのも良いですが、本作のようにドカンと世界観を味わう短編もまた良き…という感じでした! 素敵な物語をありがとうございました〜!
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迷子のアレスくん美少年と会話するだけのゲーム、ということですが、追加シナリオも非常に魅力的でした。 本編? のお姉さんの心の声から、作者様のアレスくんへの愛情が沢山感じることができました。作者様がキャラクターを愛しているのを見るの、すごく好きです。 というか、アレスくんほんと可愛い! 追加シナリオを読むことでわかるザ・ファンタジーな世界観は非常に引き込まれます。 後書きに記載されていましたが、本作品は本編があり、そのスピンオフのような立ち位置のようですので、本編の完成を楽しみにしています!! イラストがどれも美しいので、非常に楽しみです! @ネタバレ開始 プレイ後、コンフィグの仕様についての注意書きがあったので、「そういえばどんなデザインだろう?」と思って見に行ったら、作者様の呟きが見れてクスリときましたw シリアスとユーモアが混在した楽しい作品でした! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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死と月は寄りそって眠る生と死について考える哲学的な物語でした。 モルスさんとルナちゃんの存在と生き方を知ることができてよかったです。 また、キャラクターの人生観も深く描かれていましたが、世界設定もかなり深くされており、「こういう背景があるから、こう考えるのだ」と云う理由付けがしっかりとされており、非常にクォリティの高い作品でした。 @ネタバレ開始 「生と死を考える」その答えは、モルスさんとルナちゃんで違っており、その違いも、本当に「その答えは全ての人類で同じである」というモルスさんと「その答えは全ての人類で異なる」というレベルから全く違うのに、それなのに信頼しあっている二人の「特別感」がすごく素敵でした。 読み進めている間にも、不穏な空気になることが何度かあり、「ハッピーエンドになるかな? どうかな」とハラハラでした。 二人には幸せになってほしい、とずっと思えるキャラクターたちでした。 結果としては、おそらく二人とも幸せだったんじゃないかなぁって思えました。 生きる意味と死ぬ意味の答えが出たのだから。 最後に…ルナちゃんは頭がよく、素直で、それなのにたまに思考が凶悪なのが逆に可愛かったです(笑) @ネタバレ終了 素敵なゲームをありがとうございました!