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白玉ユキトのレビューコレクション

  • シリウスの揺り籠
    シリウスの揺り籠
    画像やBGMのチョイス、スマホのUIなど、空気感のオシャレな作品ですね。実写の人物を使った作品はあまりないので、とても新鮮な気持ちでプレイできました。 SNSの画面は、人の繋がりが星座のようで雰囲気が良く、とても内容に合っていました。シナリオも柔らかさが感じられ、また、タイトルの回収が綺麗だな、と思いました。

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  • 対象She-11に関する記録
    対象She-11に関する記録
    とても濃密な1時間でした。終末×セカイ系、いいですね。 圧倒的な人型兵器から遁走し、スパイとなって敵組織に潜入する。そこで出会った人型兵器の制御システムの少女シェル。最初は無感情系かと思いきや、とても感情豊かな少女でした。 @ネタバレ開始 それゆえに、初対面から随分と心を許しているように見えて不思議でしたが、その理由も後で明かされて納得しました。シェルに関しては、辛い定めに心を殺しているのではなく、自らの意思で以て戦争を終わらせるために戦っている、というのが好印象でした。 途中で幸せな結末があり得ないのは分かるので、じゃあどう終わらせるのかと気になって読み進めていましたが、これが見事な幕引きでした。生きることに精一杯で夢を持てなかった主人公が、シェルと触れ合う中で生きる価値を見出し、彼女の夢を引き継いで叶える。この展開が本当に胸に迫ります。そして一周回ってタイトル画面に帰ってきた時の驚き。この作品における青空の明るさは印象深いですね。 脱出時の芝居がかった台詞と、ノエーシスが自ら目覚める箇所は、特に好きなシーンです。 一部、連合側のセキュリティの甘さに不安になりましたが、あまりここに筆を割いても物語の軸がぼやけてしまうので、正解だったと思います。 @ネタバレ終了 面白かったです。素敵な作品をありがとうございました。

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  • 最終電車
    最終電車
    物語の核の部分だけをぎゅっと濃縮したような作品でした。 重苦しい話でありながら、朗らかとは言えないまでも明るさが残る、繊細な後味が美しい。 @ネタバレ開始 読み始めの時点では死ぬまでの話だと思っていたので、死ねなかった側の話と思わず、驚きました。言い出した側が生き残ってしまった、その悔いと罪の意識が痛みとして感じられます。 けれども、その後、主人公の抱える問題は解消されてしまい、彼と同じ心境ではいられなくなった。その現実に折り合いをつけて、彼を置き去りにして前を向く。そうするしかないのだとしても、感情移入して読んだ側としては簡単に割り切れませんね。作中では4年かかった決断ですから。 @ネタバレ終了 切ない余韻をありがとうございます。

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  • 幽暮れの禊
    幽暮れの禊
    とても演出の凝っている作品でした。あの手この手で楽しませてやろうという心意気が伝わってきます。 章初めの説明や、地図や資料の閲覧、時折挟まれる動画演出に、イベントギミック。一つ一つわくわくしながら楽しませて頂きました。 @ネタバレ開始 炎が迫ってきたり、手が伸びて来たり、突然漫画が始まったり(笑)と視覚的に圧倒されます。 特に館で障子に穴を空けて覗き見る演出が好きでした。いかにも何かありそうな雰囲気の中で、いけないことをしているような気分に。 一つ、どうしても引っ掛かったのは、ラストで利奈さんが「かもしれない」だけで説得されてしまったことです。彼女の抱えたものの深さを考えると、さすがにあれでは軽すぎるのでは、と。根っこの価値観が違う以上、何を言われても響かないと思うので、怒涛の台詞を並べるよりは、そっと寄り添うくらいのほうが自然だったのかな、と気になりました。 @ネタバレ終了 ちなみに、おまけが非常に充実していて驚きました。まさかボイスまで聞けるとは……!

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  • 君と二人で歩くことが
    君と二人で歩くことが
    とてもいいお話でした! プレイ時間に対して、何と内容の濃いこと。読み終えて、目頭が熱くなりました。 @ネタバレ開始 二人とも不器用でありながら、相手を大切に思い合っているのが伝わってきました。互いの距離を測りかねていた序盤から、思いをぶつけ合える終盤までの心の変化が、とても丁寧でした。 話の展開としては、過去に対してはぐらかしたり逃げたりせずに、真正面から向き合っているのが素晴らしい。過去に完全な決着をつけるのではなく、どう折り合いをつけるのか、というところに焦点が当てられていたのが良かったと思います。凛の気持ちの置き場のなさや、優介が責任を感じてしまうこと、そしてそれを掬おうとした凛の優しさが胸を打ちました。 それと、印象的なシーンも多かったです。家事に自分の価値を求めたり、手を差し伸べられて怯えたり、クラスメイトの嫌がらせへの推量など。小さなシーンにもイラストが添えられていて、また一瞬しか出ないキャラにも立ち絵があって、手が込んでいるなぁと感心しきりでした。 @ネタバレ終了 素敵な時間をありがとうございました!

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  • ミカヅキノヒトミ
    ミカヅキノヒトミ
    やられた! 完璧に騙されましたが、 @ネタバレ開始 ドッキリを食らってこんなにニコニコしたのは初めてでした。 @ネタバレ終了 ありがとうございます!

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  • 鳥籠の嘘
    鳥籠の嘘
    プレイさせていただきました。 本編の仕掛けは途中で気付きましたが、サイドストーリーで裏側が明かされて、何とも悲しくなりました。そして最後の演出で思わず声を上げてしまいました。びっくりです! @ネタバレ開始 ちなみに、途中で「おや?」と思った理由が「トイレどうしてるんだろう」でした。サイドストーリーのほうではきちんと言及されていたので、「仕込みだったんだなぁ」と感心しておりました。 明かされるまで被害者が青年だと思っていたので、やっぱり存分に騙されていたのかもしれません。 @ネタバレ終了

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  • Sea glass(シーグラス)
    Sea glass(シーグラス)
    青い色味がとても印象的でした。冒頭のムービーがオシャレで強い興味を引きますね。 @ネタバレ開始 1週目は「どういうことだろう?」と読み終え、2週目で「なるほど、そういう作品か」と。 あまり語りすぎず、さりとて匂わせだけでは終わらず。この辺りの塩梅が絶妙でした。どちらかに振れすぎると途端に駄作になるタイプの作品だと思うので。 @ネタバレ終了 独特で強いセンスを楽しませていただきました。ありがとうございます。

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  • 青い翅の蜘蛛
    青い翅の蜘蛛
    短い時間の中に切なさがぎゅっと詰まっていました。 @ネタバレ開始 命を殺して、姿を偽って、それで友達ができた……という辺りでもう辛い。 今更秘密を明かすこともできず、飢えても友達を食べなかった蜘蛛の姿が胸を打ちました。 @ネタバレ終了

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  • フードにジャムにされるゲーム
    フードにジャムにされるゲーム
    ぱっちりおめめのフードちゃんが可愛かったです! 褒めれば褒めただけ丁寧にジャムにされるのがたまらないですね。 HAPPY ENDのイラストにいた他の子たちの話も読んでみたくなりました。

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