白玉ユキトのレビューコレクション
-
リルミネイトこれはすごい! ティラノで遊べる脱出パズルゲーム! ドット絵のキャラクターがちょこちょこ動くのがとても可愛いですし、幕間の動画的な演出もすごく凝っていて、没頭して楽しめました。台詞が一切ないのに物語が分かる! 少女と神様?の特性を生かした謎解きですが、難易度はさほど高くないので、詰まったりすることなく遊べると思います。 @ネタバレ開始 少女の動きが特に可愛い! 狭い通路を這って進むところとか、担いで投げてもらって足をバタバタして上の階に行くところとか。終盤の動きが遅くなってクリックしたところまで行けない辺りの疲れの表現も好きです。 @ネタバレ終了 とても穏やかに楽しむことができる、完成度の高い作品でした。ありがとうございました!
-
人狼ハラスメント今回もきっと笑える作品だ、とプレイさせて頂きました。が、いろいろと予想外過ぎました! まず力の入り方がすごい。そして、文字の速度やゲームオーバーからの即復帰など、とても親切なプレイアビリティ。 笑える展開アリ、まさかの結末アリ。楽しかったです! @ネタバレ開始 明らかに怪しい人狼風の男。そして見るからに占い師の女性。あれ、3人しかいないな、と思ったら急に動き出す騎士さん。そして、どこからともなく現れる、露出の高い褐色の狼女の子。 騎士さんが銃刀法違反で捕まって半年後、普通に再開するのが一番面白かったです。武器がモーニングスターになってるし、村人は殺されまくってるし。あと前作の警察官。急に入るRPG戦闘にはびっくりしました! 正直なところ、人狼をメタ的に突っ込んでいくようなネタを期待していた部分もありつつ、とはいえ面白かったからいいか、と納得している自分もいます。浦内さん、出てきた瞬間は美人だったのに、胸をネタにされたり、マスクの下がひどかったり。ミッフィーの口のほうが好きです笑 @ネタバレ終了 楽しい時間が過ごせました。ありがとうございました!
-
博士と絵描きのロボット数分で読める、心が温かくなるお話でした。 起承転結がしっかりしているので読みやすかったです。 @ネタバレ開始 あなたが本当に表現したいものは何ですか? というお話ですね。博士とロボットが合作するのが微笑ましくて好きです。パン屋の少年も優しくていい人です。 ただ、今だと生成AIがノイズになって素直な気持ちで読み込めないのが何とも……。 個人的には最初の有名画家の作品ごちゃまぜな絵は結構好きです笑 @ネタバレ終了 素敵な作品でした。ありがとうございました!
-
驟雨交々雨の中のちょっと不穏なやり取り。 これがどう発展していくのかと思ったら…… @ネタバレ開始 ネコチャン! カワイイ! 兄妹のお話でしたか。遠慮のないやり取りが可愛らしくて好きです。 猫は家につくというので、人についたこの猫はちょっぴり変わり者なのかもしれません。 雨で始まり晴れて終わるのが爽やかで良かったです。 @ネタバレ終了 素敵なお話でした! ありがとうございました!
-
蝉と海蝉と海、青いタイトル画面が気になってプレイしました。 こういう夏の雰囲気、好きなんですよね。 @ネタバレ開始 旅先で変わった飲み物があったら、とりあえず記念に飲むじゃないですか。 死者の世界のものを口にしたら戻れなくなる、というやつですね。私も気を付けないといけないのかもしれません。 @ネタバレ終了 じっとりと怖いホラーの体験をさせていただきました。ありがとうございました!
-
置き去りのビバリウム真っ白な建物の中で、いろんな子供たちの話を聞いていく不思議なお話でした。 皆が意味深なことを言ってくる、何とも印象深い作品です。 @ネタバレ開始 最初は精神病棟かな、と思っていたのですが、エンドで明かされた顔が先生そっくりで。変化したタイトル画面から察するに、これは多重人格のお話でしょうか。そうであるなら、彼の置かれた境遇を考えてしまいますね……。 @ネタバレ終了 ありがとうございました!
-
ステラ・ミア終末の世界での2人のお話。 衝撃のシーンから始まって、その関係性、どういう感情なんだろう? と読み進めていたのですが、最後にそれが明かされて……切ないですね。 @ネタバレ開始 ミアが生き残った理由が「ただ免疫が強かった」という偶然なのが、また堪らないです。 @ネタバレ終了 素敵な作品でした。ありがとうございました!
-
大強盗幽霊もうめちゃくちゃ面白かったです! そう長くない作品でありながら、壮大なスケールを見事に描かれていて、大変に読み応えがありました。3つの国の関わりや、それぞれの人物の思惑や信念が、読み進めるごとに理解できて、作品の世界に飲み込まれていきます。毎度のことながら無駄な描写がないので、物語に没頭して読み進められました。 ヤカ姫、まだ若いのに芯がしっかりとあって恰好いいですね。目がヘビのそれなのも魅力的です。 @ネタバレ開始 カシュウの勇敢の心を失って生き延びたifから始まるというのが、すごく興味を引く設定でした。臆病な主人公でも不快感がなくなりますもんね。逃げながら、上手く転がってヤカ姫と関わり、自分のことをいつ明かすのか、とハラハラしながら見守っておりました。そうしたら、今度はサータ王子とも繋がって、物語が大きく動くと同時に、主人公の失った勇敢さに触れ、そして序盤で触れられていた竜神の設定も物語に絡んできて。このスケールがこのプレイ時間で綺麗に纏まっているのが、本当に不思議でなりません。 スサノ王も目の取引をしていた、というのはなるほどと思い、もしかしたらカツラもしていたのかな、と思いました。目が開いてないし。そうなると、やはり全ての元凶はカラスなのでは? エンド3で逃げ出した2人は、これからどうするのでしょうね。カシュウに行く当てはないし、ヤカ姫も国には戻れないでしょうし、やはりスサノ新王の元にいたほうが安全なのでは……などと思いつつ、一緒に逃げだすシーンは大好きなので困りものです。 @ネタバレ終了 本当に楽しい時間が過ごせました。ありがとうございました!
-
梅雨模様言葉に表しにくいのですが、すごく良かったです! 雨がとても印象的な作品で、しっとりとしたピアノのBGMと共に、柔らかく切ないお話でした。 プレイ時間は短いですが、出会いからデート、起きる問題まで、要点をしっかりと描いてくれるので、物語の満足度は高かったです。 @ネタバレ開始 先生と生徒、危うい関係が露見して崩れた後、細い糸のような繋がりからまた関係を取り戻す。シンプルな流れですが、描写が丁寧で綺麗なので、没頭して読むことができました。 あの担任もね、見なかったことにしてくれれば良いものを……。噂が広がって騒ぎになってしまった、とかではないのだし。 「紗香がいないと、雨がやまないんだ」 すごく印象的な台詞でした。5年は長いですよね。隆史くんの大学生活を丸々含む5年も、紗香さんの三十代へ近づく5年も、会えない人を想うにはちょっと長い。再び繋がった縁、今度は幸せになってほしいですね。 アイキャッチ的な雫の動画や、季節の移り変わりのイラストの表現も、すごく雰囲気があって好きです。 @ネタバレ終了 素敵な作品でした。ありがとうございました!
-
立ち絵が変なポーズの恋愛アドベンチャー あるいはオリジナリティの無い卒業までの日々立ち絵が変なポーズ! そんな切り口があったか! と気になっていた作品、プレイさせて頂きました。 楽しかったです。 女の子たちは腕を広げてお尻を向けた姿だし、先生はポーズのせいで半分顔が見えないし、複数人で並んだ時はとにかく画面がうるさい! のに、それを自然なものとして物語が進んでいきます。こんなでも3人ともみんな可愛いのだからすごいですね。 シナリオや選択肢も変ですが、昔のギャルゲーやラノベみたいな、要は葉鍵テイストの作品なので、個人的には懐かしさを感じました。 立ち絵が変というアイデア一点突破かと思いきや、背景の雲が動いていたり、メニュー画面が凝っていたり、細かい作り込みもあって、ちょっと感動してしまいました。 @ネタバレ開始 最後の選択肢を選んだ時、急に存在しない記憶が溢れてきて笑いました。でも、やっぱりゲームとしては、その部分をきちんと読みたいです。 最後まで読んで、この変なポーズは実際にしているわけではなくて、ただの日常がそれくらい貴重なものだったという比喩なのかな、と少し想像しました。だから誰も突っ込まないし、あくまでそんな風に感じられているだけのかな、とか。 ジャカジャカ鳴っているのはアイキャッチ的なものだと思っていたら、チャイムの音だと終わりの方で気付いて笑いました。よく聞けば呼び出しの音も変だ! @ネタバレ終了 楽しませて頂きました。ありがとうございました!