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灯野ともるのレビューコレクション

  • ロストフレンド
    ロストフレンド
    後悔とどう向き合うのかを描いた話。主人公の碧人くんの心情が丁寧に描かれており、とても読みごたえがありました。 「ダークネスボーイフレンド」はプレイしていませんが、特に問題なく楽しめました。 キャラクターでは、翠ちゃんが、かっこ良かったです。重いテーマの話でしたが、友達のヒロが良い仕事をしていて、出てくるとクスッと笑えて空気が軽くなりました。 @ネタバレ開始 分岐は、意外な結末でしたが、とても納得感がありました。「つらいときは誰かに頼ってもいい」というメッセージが心に響きました。自分も、誰かにとっての頼れる存在でいたいなんて、考えてしまいました。 @ネタバレ終了 読み終えた後は、温かい気持ちになりました。非常に印象に残る物語をありがとうございました!

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  • 僕の愛する三匹
    僕の愛する三匹
    家にいる三匹の統一感の無さやその強い個性に最初は驚き、「どういう話なんだろう!?」と思いましたが、読んでるうちに「なるほど!」と腹落ちしました。表現の仕方が、とても面白かったです。 @ネタバレ開始 猫の台詞にはドキリとさせられました。でも、最後にはやっぱり好きなんだと、明るい気持ちで締めくくられていたので、良かったです。 @ネタバレ終了 創作に関する描写は、共感できるところが多かったです。 温かい気持ちになれる読後感の素敵な作品でした。ありがとうございました!

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  • フィルム・ラプンツェル
    フィルム・ラプンツェル
    とにかく「この文章が好き!」と思うような作品でした。くどくなくてさっぱりと読みやすいのに、不思議な引力があって、どんどん読み進めたくなりました。ビジュアルの美しさも上手くマッチしてこの世界にのめり込みました。 キャラクターでは、天音ちゃんが本当に魅力的でした。ちょっとわがままで、拗ねたりするところがたまらなく可愛いです。 @ネタバレ開始 祭里くんと天音ちゃん、祭里くんと伊織くんの何気ない日常の会話が、全てプレイした後だと眩しく感じられました。 小絢ちゃんは物語の清涼剤だと思ってたら、最後までそうでした。善良で、優しくて、本当に良い子だ……!祭里くんが小絢ちゃんに優しくできるのは、伊織くんのおかげで、それは天音ちゃんのおかげで……と考えると、二人がいたからこそ、祭里くんはあの結末にたどり着けたんですよね。なんとも言えない気持ちになります……。 幸せなエンディングでしたが、変化したタイトル画面を見ると、手放しでハッピーエンドと言えない、良い意味での後味の悪さがあって、良かったです。その後の演出も素敵です! @ネタバレ終了 もう何と言ったら良いのか分かりませんが、きっと私は、今後も何度かこの作品をプレイし返すと思います。ありがとうございました!

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  • Vergunty  ヴァーガンティー
    Vergunty  ヴァーガンティー
    色々な人物の想いが交錯する、非常に読みごたえのある恋愛ドラマでした。ときめいたり、ハラハラしたり、涙が出てきたりと様々な感情に揺り動かされました。 序盤は剣磨くんのビジュアルと不器用な優しさにすごく惹かれました。 @ネタバレ開始 なので、美月くんルートは罪悪感でいっぱいでした。しかし、次第に美月くんの天使ぶりに心を動かされ、「どうすればいいんだ!?」という気持ちで進めていました。美月くんが「おねえさん」と連呼するのを聞いていると……なんとも言えない気持ちになります。とても良いです。 美月くんとの別れのシーンは、切なかったです……。好きだけど、相手のために身を引くシチュエーションが大好物なので、すごく刺さりました。 ジュンさんは、立ち絵がとても好みでした。これぞ「綺麗なお姉さん」という感じで良かったです。私服姿を見て、「意外と骨格がしっかりしてるな」と思っていたのですが、秘密を知って驚きました。秘密を知って、ますます危うい魅力に惹かれました。 榎本さんのいい彼氏でいようと頑張ってるけど、内心黒い感情が渦巻いてるところが、人間らしくて良かったです……!榎本さんの強い想いを感じて、胸が締め付けられました。 榎本さんとジュンさんの馴れ初めの場面は、微笑ましくてにやにやしてしまいました。 END3で、人気者の榎本さんに嫉妬してるジュンさんが可愛いかったです。このエンドでは、安易に主人公以外の2人がくっつくのではなく、「これから上手くいくかも?」という予感で終わっていたのが素敵でした。このエンドが一番好きです。剣磨くんに頑張ってほしいです……! END1では、美月くんの成長ぶりがとても良かったです!すごくしたたかになりましたね。これだけ強くなれば、年の差や恋愛経験値の差に負けずに、主人公と対等でいられそうだと見ていて安心できました。 END2ではジュンさんとの普通じゃない恋愛も、この二人なら話し合ってなんとか乗り越えていけそうで良かったです。あと、ジュンさんのワイシャツ姿がセクシーで素敵でした。 @ネタバレ終了 演出もおしゃれで満足感の高い作品でした。ありがとうございました!

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  • 逢魔時の家路(リメイク版)
    逢魔時の家路(リメイク版)
    何気ない会話から漂ってくる切なさが魅力的な作品でした。綺麗な空の色と、可愛らしいイラストがマッチして、画面が美しかったです。 @ネタバレ開始 最後の一文に衝撃を受けました。那由多くんも亡くなっていて、由依奈ちゃんはまだそのことに気付いてないのだと解釈しました。スチルで、これまでほとんど表情を変えなかった那由多くんが、少し焦った顔をしているのが印象的でした。 楽しかったこと等をいくつ重ねても、全て悲しみの色に染まってしまっているのに、という文章が、二人の切ない関係性を的確に表していて、心に残りました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

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  • Bruise(ブルーズ)
    Bruise(ブルーズ)
    短いですが、プレイ後も色々と考えたくなる作品でした。 静かだけどどこか不穏な雰囲気に、冒頭から惹きつけられました。 @ネタバレ開始 ラストの展開には、胸が震えました。カナタさんは「悪くない」と言うだけでなく、行動も起こしてたんですね。 「きっと冷蔵庫の中には何もない」という言葉が印象に残りました。二人の先がないことを分かった上で、あの穏やな会話をしていたのだろうと思うと、やるせない気持ちでいっぱいになりました。カナタさんはどんな気持ちでいたのか、考えてしまいました。 @ネタバレ終了 カナタさんはミキさんに、こんな形でしか愛情を伝えられなかったのかなと思うと、とても切ない気持ちになりました。 ありがとうございました!

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  • イオエルと左利きのキア
    イオエルと左利きのキア
    プレイ後、二人のことにゆっくりと思いを馳せたくなるゲームでした。余韻がすごいです。 グラフィックがとにかく美しいです!!背景もご自身で描かれているとのことで、キャラクターと色味が合っていてとても美しい画面でした。特に、スチルの明暗の付け方がドラマチックで素敵でした!どれも映画のワンシーンのようで見入ってしまいました。 イオエルとキアのやりとりにニヤニヤしてしまいました。イオエルのツンケンした態度の背後にキアへの信頼のようなものを感じて微笑ましかったです。ずっと二人のやりとりを見ていたいと思いました。 @ネタバレ開始 キアの正体に驚きました。そして、「女王様」と呼んでいたのは、冗談だけではなかったんですね! 別れの時に寂しそうに笑ったキアが印象に残りました。 最後に王位を継いだ二人が、出会った頃の無邪気なだけの関係でなくなったのが、伝わってきて、切なくなりました。 タイトル画面の変化も良かったです。髪を切ったイオエルに、過去の自分との決別や、色々なものを背負っていく覚悟のようなものを感じました。 Extra Storyを読んで、やっぱりイオエルはキアが好きだったのだなあ……、と胸が締め付けられました。 若かりし頃の小さな冒険とドラマチックな出会い、最初から結ばれないと分かっていても抱いてしまった淡い恋心……。胸に刺さりました。最高でした。 @ネタバレ終了 エンディングテーマも雰囲気抜群で良かったです。 読後の切ない後味が好きな作品でした。ありがとうございました!

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  • 人を呪わば恋ひとつ
    人を呪わば恋ひとつ
    ひなまつりの前日譚ということで、プレイしました。  呪いの話なので、しっとりした感じかと思いきや、途中からは笑いっぱなしでした。 @ネタバレ開始 三宝と左大臣は、女雛と男雛になる以前から出会っていたのですね。何度も呪いの人形を浄化する式と、それを笑って受け止める人形の対比が切なかったです。三宝から左大臣への想いの強さを知って、胸が締め付けられました。最後は、左大臣が高貴な薫物を調合してもらえるようになって良かったな、と思いました。 三宝があれだけ厳しいのは、左大臣の理想になるためなのかなと思ったら、三宝がとても可愛らしく感じられました。 @ネタバレ終了 笑いあり、切なさありでとても楽しかったです。ありがとうございました!

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  • 贋作のゆりかご。
    贋作のゆりかご。
    短時間でひきつけられた作品です。 静かな語り口で淡々と語られる物語と、画面が次々に移り変わる演出が魅力的です。 @ネタバレ開始 完全な真作なんてこの世界にないものの、追い求める気持ちは分からないでもないので、何とも言えない気持ちになりました。 @ネタバレ終了 1周目終了後の演出には鳥肌が立ちました。 強く余韻の残る作品でした。ありがとうございました!

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  • 今日は恋するひなまつり
    今日は恋するひなまつり
    ひな祭りなのでプレイしました。面白かったです! どのエンディングも予想外の展開があって、満足感が高かったです! キャラクターがみんな個性的で面白く、キャラクター同士の関係性が少しずつ分かってくるのも楽しかったです。一番好きなキャラクターは右大臣です。 @ネタバレ開始 これまでの30年間、どういう想いで過ごしてきたのだろうと思うと、言いしれない思いが湧きます……!右大臣エンドは、男雛エンドを見た後だと、より良かったな……と思いました。 左大臣と三宝の話も好きでした。前世では悲しい別れがあったけど、無事結ばれて良かった……!と思いました。 持ち主と女雛の未来がリンクして変化するのも面白かったです。弟と結婚した結末は、さすがにビックリしました笑 @ネタバレ終了 とても楽しかったです。ありがとうございました!

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