moge-moge-kunのレビューコレクション
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親戚の男の子を引き取った話タイトル画面が秀逸です。ビックリしました。 ペンギンのアイコンがかわいいです。 再生リストの下も良い感じのサムネイルがあったりして楽しいです。 @ネタバレ開始 MouTubeにアップするのは倫理的に良いの?と思いつつ、創作ですし、割り切って楽しむ事にしました。 それにしても首のアザがひどすぎだなと。 #2では好意的な雰囲気にホッとしましたし、高評価を押しそうになりました。 さらに幸太君の描いたおにーちゃんって絵を見た時、そのかわいらしさに私の警戒モードは解除されてしまいました。作者様の作風やタイトル名やサムネイルを私は警戒してたんですよね。 穏やかな音楽に脳を支配され、私の顔はニコニコ。 「幸太君良くなってるーわーい」とウキウキ。 各所に違和感を感じながらも「今が幸せならいいじゃない」と思い、さらにハッピーエンドを迎えた頃には完全に違和感を忘れ、「幸太くんかわいいなー。コメントがクリックできるじゃないか。細かい演出にくいなぁ。皆幸せなコメントして、世界は優しいんだなぁ~、この~!めちゃくちゃいい演出ー」と有頂天になってました。 …不穏なコメントを見て、色々思い出すまでは。 その後はただひたすら無言でクリックするのみ。 忘れていた違和感を無表情で再確認し、あとがき2を拝見いたしました。見事に感情をコントロールさせれてしまいました。そして野郎には捕まってほしいところです。 都合よくハッピーな事実しか見ず、有頂天になっていた気分から一気にどん底へ。 @ネタバレ終了 ある意味、本当に最高です。素敵な作品ありがとうございました!
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【悲報】壁の薄いアパートに引っ越ししたら隣の部屋からあの声が聞こえて来た件唐突に始まる軽快なBGMに笑いを堪えきれませんでした。 開眼されるし、効果音最高でした。 @ネタバレ開始 回収の順は3、1、2、4、TRUEでした。 まさか使命感を持って壁ドンするとは思っても見なかったので、 もうスッキリしました。 私、てっきり壁ドン0回があると思ってたんですよね。 そしたらずっとBGMがかかったきりでした。もしかしたら何もせずに30秒くらい待っていたら、制限時間が延びるのではないかなと思いました。がどうなんですかね? @ネタバレ終了 終始、コミカルに軽快に進みサックリ終わる。TRUEもほのぼのとしてよかったです。素敵な作品ありがとうございました。
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Silent Film_スタートの代わりに「Roadshow」ボタンから始まる。 サイレントムービーのような夢を観るからの言葉だったんですね。 @ネタバレ開始 おまけを拝読し、希築千乍教授の手のひらの上だったのですね。広義的な意味で。 多層構造の入れ子形式でなく並行構造みたいなSF設定なのかなと思いましたら、精神的な設定だったのですね。 色と音がない世界と思っているのは何故なのだろうか。 カレとは本人の事だったのか。 いろいろ考えるところは多く、文章トリックもたくさん有りそうでした。 個人的には「 」の表現がとてもグッときました。 何て言ったんだろうと想像をくすぐられました。 流氷の一角のように、この物語も大きな物語の一角なのかなと思いました。 @ネタバレ終了 素敵な作品ありがとうございました。
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目覚めたら知らない男が枕元にいた見入ってしまうほど細かいデザインと美しい絵なのに、 物語を進めるとすぐにハラハラしてしまいました。 目が少し動くのも、色味が変わるの怖いですね。 @ネタバレ開始 律の爪はお掃除したからなんでしょうか。 お料理は美味しそうで、マイクのデザイン素敵で、ドロドロマーケットは苺ジュース売ってそうだなとか癒しポイントが有りつつ、 本編でのドロドロ・ハラハラとの差にどっぷりと見入ってしまいました。 ノイズの映像の演出も怖かったです。3や5。 6は見入ってしまって、考える間もなく物語を進めてしまいました。 羽乃のコメントの演出は最高です。こんな演出を考えられるなんて改めて物語を作るのが上手すぎると思いました。 序盤の色羽ちゃんがとても強いのにトラウマ持ちなのも、 全回収することで色羽ちゃんの行動原理が浮き彫りになり、 改めて考えると物語が繋がっている。もうすごいです。 色羽ちゃん、もう手遅れだったんですね。ラストの笑い声とっても良かったです。 エンディング順は、1、2、4、3、5、6でした。 @ネタバレ終了 SNSも何度も見に行きました。作り込みと絵とお話、クリア後にすっごい満足感が。 素敵な作品ありがとうございました。
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足の下が透視できる少年加賀地くんと誘拐犯のおじさんの話なんと数奇な物語! コミカルでテンポよく、抜群な語彙で進む会話。 いろんな事を思っているうちに、あっと言う間にクリアしてしまいました。 この2人が織りなすお話をもっと読んでみたい、そんな気持ちになる作品でした。 セリフがフキダシになっていたり、 スチル絵が動いたり、細かくキャラの表情が変わったりして、 アニメを見てるような感覚です。 面白い点、おどろいた点、自分の好みの所を他の人に語ってしまうほど。 さらりとした作りなのに、噛めば噛むほど味が出て、クリア後も興奮がしばらく冷めませんでした。 @ネタバレ開始 勢いよく攫って、「大人の苦労が分からない」と怒鳴るおじさんが、あっさり捕まる。 そしてすっかりスレた性格に成長してしまった加賀地くん。 立場や環境が違えど、人の対応に辟易し、社会に良いイメージが持てない二人のセリフは 全く別々なはずなのに、お互いに響いていて、それが切なくおもしろく、キャラの心情が伝わってくる言葉ばかりでした。 最初、おじさんの事を訝しんでいたんですよね。急に怒鳴って攫って強要して勢いよく銀行強盗をしようとするので。 けれどおじさんの背景が分かって来ると、あれよこれよと色んな思いが湧いてきました。 お金に執着するおじさんは、なんでお金が必要か、どれだけお金があれば大丈夫なのか分かってない。お金はあればあるほどいいと思っていて、気が付くと手元にない。はー、もう、世知辛いし切ない。何度心の中で「おじさーん!」と叫んだことでしょう。 報われないおじさんの心情やポロポロと流す涙に居た堪れない気持ちだったり、 嬉しい気持ちを持ちました。各オチには”新聞に載る”という、おかしくて再び「おじさーん!」って笑うしかない。すっかり各展開にハマってしまいました。 話の展開は同じですが、加賀地くんの冷静な言動とおじさんの予想のつかない言動、様々な悪事の種類とひっかかり方に、「次は何が起こる?何て言うの?」と目が離せませんでした。「ビタミン剤と等価」はお腹抱えて笑いました。 加賀地くんも不憫!誘拐され、人に勘繰られ狙われ、犯罪を目撃してしまう。 終盤になればなるほど加賀地くんの境遇が分かり、誘拐犯のおじさんと会ってしまう。 冷めた性格だけど、人を邪険に扱わないのはこれまでの境遇があったから?と思うと心にドシンと重たい気持ちが。 二人の数奇な再会に驚く展開、少しずつ何かが生まれていく過程がすごく良かったです。 そして最後に、タイトル画面で見たはずのunidentified flying object!&回収されるビタミンのパッケージ! クライマックスは熱いセリフに胸がギュとなりました。 これだけでもお腹いっぱいなのに、さらに冒頭の誘拐事件を回収してしまう物語の構成に脱帽です。加賀地くんの「僕の家族の思い」に対して、おじさんの「そんな事考えた事無かった」と言った時、おじさんは考える境遇ではなかったんだと思いました。でも加賀地くんは被害者であって、おじさんは加害者。なるほどなぁ、社会派コミカルなんだなぁと。 ラスト、明るい雰囲気の締め方に晴れ晴れとしました。 @ネタバレ終了 本当に素敵な作品ありがとうございました。
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灰と再生の導きの星短編ながらも物語やキャラの気持ちが詰まっていて 素敵な作品でした。 @ネタバレ開始 無に還って行くと悟っているシーン。 物悲しくも美しい描写で、けれどどこか安心できるような音楽で、 詩のようにリズムよく、 灰が降り積もるように言葉が積もっていくのが、とても綺麗でした。 「色の無い世界でも貴方だけは輝いて見える」という言葉が好きです。 ファンアートにしたためてみましたが、こんな風に見えていたら 灰色の世界でどんな風に見えたんだろうと想像しました。 序盤、飛ぶ、翼、灰のキーワードでフェニックスのイメージが思い浮かびました。 導く星という役割が出てくるのはとてもいいですね。 もっと伝えたい言葉があるのですが、言語化ができません。 絵で伝われ…! @ネタバレ終了 1曲の歌を聞き終わったような読了感。 暖かい絵柄のキャラクター達、優しくて力強いストーリーに感動しました。 素敵な作品ありがとうございました。
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ぼくはキミが暴力的な引用をしても止めないタイトルに興味を惹かれてプレイしました。 「暴力的な引用」とは文章の?論文?言い回し?何かなと。 説明文でフォローとあったので、なるほどと思いながらプレイしました。 @ネタバレ開始 「見知らぬ人」「暴力」「投げつける」等、言葉の節々が強く、SNSで同じような事を見てしまった気持ちになりましたし、モンスター(と私は思ってる)に噛みつかれた記憶も思い出してしまいました。 体験談のような創作のような文章は、苛立ちであったり、やり場のない気持ちであったりして、思い描くシーンは居心地が悪い感じがしました。 「ぼく」はSNSで見かける「キミ」の言動に辟易しながらも、 「キミ」に何もしない「ぼく自身」の無力さを嘆いてもいたのかなとも思いました。 「キミ」の言葉に対して「ぼく」の言葉は消極的な単語が多く、こういうケース我慢しかできないという風刺にも見えました。 平和な環境を望んではいる「ボク」が、行動をするのは最後で、離れるよ。という言葉。 すぐに離れるという選択肢が選べない窮屈さも感じられました。すぐに離れたら逆に面倒な事も多いですしね。 しかし、最後に強烈な一言にドキリとします。耳が痛い。 啓蒙という締めくくり方だったのですね。 @ネタバレ終了 オススメされたプレイ中の右クリックで、いい景色が眺めることができて癒されました。途中、何度も「いい景色だな」と現実逃避させていただきました。
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白無垢の決意白無垢、結婚式の花嫁の衣装はハッとさせられる美しさがありますね。 登場人物の三者が、同じタイミングで各々決意を固めている姿が思い浮かぶほど素敵な表現方法でした。 @ネタバレ開始 やはり本編が本編だと思いました。 手紙という表現が一人ずつの視点になっているので、物語の紐解きが一人ずつ…。キャンバスに一人ずつ色を塗り、三者の手紙を読み終える頃にはどんな絵だったかわかる…。そんな仕組みが読んでいてスルスルと入ってく心地よさがありました。 同時に大切な人への思いと、明治初期という舞台があわさって、切なくも幸せな三者の人生に胸が温かくなりました。 「遺書」はドキリとしました。もしかして自ら命を??と思いました。遺書には間違いないですが、そういう狙いがなければ「我が妻へ」などストレートな表現が兼継さんらしく、「お、そっちの手紙もあるのか」と思うかなぁ??どうかなぁ? 短いプレイ時間でしたが、三者の思いと人生が詰まっていて、読了後の満足感がよかったです! もう一度白無垢を出して、決意を固めてから行くなんて、本当に綺麗だったんでしょう!敬子さんの芯の強さも感じられました。 @ネタバレ終了 素敵な作品でした。ありがとうございました。
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雑草マン~やくそうを求めて~コンセプトどおり…なんだこれ。でした! 始まるボタンを押した時の効果音からの、草行進… @ネタバレ開始 that's so…ルートで、何故か和解?し、壮絶に終わるエンディング。 そんな事は忘れて、ロックなエンディング曲を聞くことに集中しました。 なんだこれー! @ネタバレ終了 草の歩く姿は、昔描いた「おほほ」と叫ぶ、チューリップに脛毛が生えた脚のキャラを思い出し、親近感が沸きました。
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おもいをつたえるプログラムピアちゃんが天真爛漫に動く様子が無垢でかわいかったです。 お話もまとまっていて、二つのエンディングはどちらも素敵でした。 クリア後、すぐにピアちゃんが描きたい!という衝動に。 しかし感想も、熱が冷める前に書きたいと思ったので、 ファンアートは後日に回させていただいてました。 改めて素敵な作品ありがとうございました。