丹綿樫のレビューコレクション
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クロコイ ~黒子に恋していいですか?~初見で「あっコジソウくん大好き」ってなりました…本当に黒子に恋するゲームなんだこれ…ここまで自分好みの人間が集結した乙女ゲームを未だかつて見たことがないぞ…! 全員好き…全員好き… その奇抜性に目が行きがちですが、ストーリーも物凄く堪能できます。とにかく彼らの言動や仕草、その他諸々に惹かれまくってしゃあない作品です。黒子云々を横に置いといてもあまりにも好きな作品。どうしてもっとはやくこのゲームをやらなかったんだと…それほどに好きが詰まっている…! 分岐が色で判りやすいのもいいですね。親切設計… ひとりずつプレゼンをしたいのですがネタバレしかないので以下は畳みます。 @ネタバレ開始 カズラくん→クールな世話焼きで変人という性格で幼馴染ポジションなのすごくない…? 植物好きなところもめっちゃくちゃいい…饒舌になるところがいい…。植物関連のチャットのレスポンスがはやいのもいいですね。ギャップの塊しかない。バッと扇子が出て来るところも最高に好きです。学校来ないところも我が道を行く感じで大好き。ケイトウさんと良好な関係なところもよき…。なんだか彼は褒めるところしか出て来ないくらい人として出来た感じがあります。人として、というか主人公にとって…? コジソウくん→熱血電波系ってすごくない…? めっちゃ好きだ…どうしてこんな…どうしてこんなツボにハマるキャラクター造形が出来るんだ…表裏一体というかなんというか…! たまに「えぇ……」って引いてるのがすごく可愛いですね…。どうしよう好き過ぎて言葉がまとまらない。台詞のセンスも良いし…アカン語彙が出て来ない…!とにかく彼のすべてが好きということが伝われェ…!! ナンテンくん→お祈りばっかりしてるおとなしいネガティブ後輩ってすごくない…? アカン部室の隅にいるところを永遠に見ていたい… わんこみたいなところもあるのにド突いたら心身共に脆そうなところがなんともたまらん。ケイトウさんに語調強いところもたまらん。あと「些細な悪事をするとほっとする」っていうのが!!すごい!!言語化できないけどすごいんじゃあ… ケイトウさん→この怪しさでウェイで凄腕庭師なのすごくない…? 役者なりたかったんだ…グッとくるものがある…!! 役者になりたいのに黒子になってるっていうのがさ…せつない…たまに寂しいこと言うのがなんとも心を掴まれる…何だか寄り添いたくなる… そうなんだ確かに彼は急にいなくなってしまいそうな脆い土台の上に立ってる気がするんだ! ウウ~~ッ悲しくなるから優しくしないでぇ…読後感がいちばんヤバカッタ… 「すごくない…?」しか言ってないですが本当に愕然とするほどキャラクター設定がすごい。見た目同じなのに…それどころか顔も見えていないのに…! 逆に言えば、見た目が同じだからこそ内面に向き合えると言いますか… あとがきを拝見して、恋愛ゲーム初めて作ったとのことですが、だからこそ良い意味でキラキラしていない人間らしさみたいなものが前面に出ているのか、どのキャラクターも最高に好きでした。 @ネタバレ終了
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私と兄この先のことを考えると、まだまだハッピーエンドとは言い難いですが、それでも私ちゃんが前を向けたと思える素敵な短編です。 お兄さん、全然うまい例えが出て来ないですが、盾でありヒーラーでもあるような気がします。傷付いたひとにこういう接し方をしてくれるお兄さんは、もしかしたら自分にも思い当たる節があるのかもしれない…? と必要のない空想までしてしまったり。 妹ちゃんが可愛いのだな、という愛情は百伝わって来ました。そりゃあ心配ですよね…! でも彼がいる限り、「私」はまた何度でも立ち上がろうと思うのではないかな…お兄さんが居てくれて良かったと思います。
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私の【怪】験談記憶を消してもっかいやりたい…!! ホラーらしくぎょっとするところもありつつ、ストーリー構成も秀逸な素敵な作品でした。間の取り方もとても良く、「ふぁっ」となりました… 後半にかけてどんどん流れが変わり、お話の二面性が読後の満足感を高めているような気がします。そう、どっちも欲しい! と思う要素の恐怖+HAPPYが両方ある! やったぁ… プレイして損はない素敵な作品です。 @ネタバレ開始 旦那さん、怒られて泣いてるの面白かったです!笑 きっと幽霊より嫁が怖いんだな…! @ネタバレ終了
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おやすみなさい、お姉さん。5人の男の子に添い寝してもらえる贅沢な作品です。雰囲気も音楽も本当にしっとりしているので、寝る前にお布団入って読むのが良いかも! 甘くてごろんごろん転がってしまう…悶えすぎて地の底から這うような「オ゙ア゙ア゙」という声が出ました… いつまでもお話していたくて、部屋を出るボタンを押す手が一瞬止まりますね。 どの子も表情の変化がとても良いのです。一個一個の反応を見ていると、つられて笑顔になってしまったり…! そしてすごくあったかそうですね。これからの季節に添い寝してもらいたいなぁ。 森崎さんのイラスト、おめめがとても綺麗なので、いつもジッと見つめあってしまいます…。 @ネタバレ開始 そして青太くん~~!! きみはいったいどこの誰なんだ…と思ってたら部屋出るときにめっちゃきゅんきゅんしてしまったぞ…かわいい…これはもう構い倒してしまいますね…へへ…しゅきです… @ネタバレ終了
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食卓戦隊調味レンジャー~入隊編~きみも調味レンジャーに入隊しよう! コミカルな選択肢も多くて、字面だけでも笑ってしまうようなウキウキゲームでした。キャラクターひとりひとりの個性も強すぎる。エンド数が充実していて、色々試すのが楽しくなります! とにかく可愛いキャラをたくさん見たい人にもおすすめ。大所帯創作大好きマンの私にはバチボコにハマりました。 @ネタバレ開始 塩愛好家ワイ「塩が敵!? 嘘でしょ勝てるわけない…(絶望)」 ピンクちゃんバルサちゃんかわいい。ピンクちゃんテーマのイントロがお気に入りなので、登場するたびにテンション上がりました。そしてレッドのびっくりマークの多さに毎度笑ってしまう。眼鏡は割れたかな!?!?!? なんというかもう全員好き(大の字) ピンク→レッドが可愛い過ぎませんか…ついにこにこしてしまう…END2がコワイ… 調味料棚のページもめちゃくちゃ楽しかったです。楽し過ぎて楽しいしか言えてないぞ大丈夫でしょうかこれ!? 今度は悪の組織にもお邪魔してみようと思います。 @ネタバレ終了
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THE MAGIC CRAFT エピソード2エピソード1を予習してから、こちらもプレイさせて頂きました! 前作の面白さそのままに、より便利になったり要素が増えていたり…マップ探索も非常に楽しかったです。 私はとりあえずメインストーリーが終わった時点でレビューさせて頂いておりますが、またこれを投稿してから見ていないストーリーの周回に精を出す予定です。町の人のコメントを読むのも楽しみで、マップをウロウロするのが癖になりそう… 港町らしい背景が非常に凝っていて、建物の雰囲気も非常に好きです。 @ネタバレ開始 サイドストーリーがとても豊富で、「あれも!?」「これも!?」とニナちゃんの発想力に驚いたり。個性的なキャラクターがたくさん登場して、そのネーミングもとてもツボでした。サブストーリーはバルンばーちゃんの話が今のところ一番好きです… 前回気になったリックスくんのことも理解が進んで嬉しかったです! 彼はまだまだ何か秘密がありそう。エピソード3公開まで床を転がりながらお待ちしてます…へへ… おまけの開発資料なども充実していて、普段こういうものを見られる機会があまりないものですから、画面に近付きまくって熟読しました。 いいね!b @ネタバレ終了
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GHOSTEACHER特別講師として呼ばれた主人公が、三日間生徒たちに「恐怖」を教えるゲーム。いろんなタイプのゴーストさんたちと、バラエティに富んだ授業内容で、楽しくプレイ出来ます。動く部分もとてもかわいい…! キャラごとに描く三枚の絵もそれぞれの考えが現れててとても良きです◎ 以下各ルートについての内容です。 @ネタバレ開始 キャスター >中身が見えてるのまじでいいじゃないですか! 個人的に三度の飯より好きなブラウン管テレビ+人体を彷彿とさせるモチーフの子だったので、非常に見ていて嬉しかったです。やっぱり驚かせることについてはエキスパートというか、真剣に取り組んでいる子だと思いました。すてき。ホラーを見たあとの部屋が怖いっていうのは本当にそうですね…彼は絵を描く才能もあるかも… きくちゃん >インパクト大…! 見た目のギャップはインパクト大なのですが、とっても優しくてフレンドリーな子でした。ろくろきくちゃんきゃわ~! 黒目の中に複眼があるのがとってもいいですとってもとっても… ちゃんと傷つけない程度を判っているところがやっぱり良い子だなと!笑 ポール >水のへの恐怖、ってとてもハイセンスですね…! でもポールくんは素直そうで可愛い…私可愛いばっかり言ってるな…(?) 増えるバージョンが好きです。そして発表会の後ろ、とっても素敵でした。確かに怖いんだけど、その反面綺麗でもある…やっぱり水っていうのはそういうものなんだ… オーソドックス >キャラクターの性格が一番好きな子です! ちょっと行く末を迷っている感じがとてもいいですね…確かに人間らしさがある…あるけど、ゴッツくなった姿も結構好きでした。霊園にいるってことは、本当に悪い霊じゃなさそうですね。会いに行きたい… 個人的におてていっぱいが本当にツボでした。お顔周りが布で隠れてるのも可愛さを増長させているのかもしれない。 アラン >おめめぐりぐりでワイルドきゃわいい…あれっ最後まで可愛かった…! というかコーヒーぶち撒かしたのってアランくんなのか…!?笑 おっきなくちがかわいいです! 縦割れもいいなあ。しかしやっぱり怖かっこいいのは宇宙! ギャラクシーにゃんこ…モチーフがとてもいいですね…! 久し振りに彼らに会いに行く話なんかも見てみたいなあと思います。一人前になってるかな。 @ネタバレ終了
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とある惑星の記録(No.S-01)色んな出逢いがありますが、そんな中でも主人公ちゃんに想いを馳せてしまう、とても大きくてほのかに小さなお話でした。 すぐに読了出来るお話ですけれども、読み手はたくさん感情を揺さぶられるお話になっていると思います。 以下は内容を含むので畳みます。 @ネタバレ開始 どきっとしたり、唖然としたり、呆れたり…記録するための生物だったとしても、感情はあって、泣いたり笑ったりして。それでも淡々と生きていく姿が非常に印象的で、最後にはひとりぼっちで。 彼女の中に色濃く残った記憶は、最後の瞬間に寄り添ってくれていたのでしょうか…とっても切ない… 出逢いがあれば別れもある、そんな当然のことを改めて考えさせられる素敵なお話でした。 @ネタバレ終了
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因果律 The First Contact VoiceVer掴みから「これは行ったらアカンやつ!」と思いましたが、せっかくの叔父さんからのお誘いということで、ペンションへ向かいました! あまり脱出ゲームをやったことがない私には、探索できる箇所がわかりやすく表示されていたのがとっても有難い仕様でした。引きが非常に気になるところで…! ここまでに登場したキャラクターも個性的で、続編が楽しみです。
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さよならチョコミント1000文字の中で、とても繊細な描写と深い世界観に魅せられました。多くは語られていないのに、その一文一文が過不足なく物語を形作り、読み手に訴えかけてくるような…感情を揺さぶられる名文だと思います。アイスをつつく様子の情景も思わず想像してしまうほど。 「さよなら」のあと、彼女がどうなってしまうのか…その「部分」ではなく、ただの幼馴染とのひとつの思い出として書かれた大半のシーンが、より「何か」への切なさを増しているような気がします。とても素敵な作品でした。