六夏/NUMBER7のレビューコレクション
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チャップとマヨ~のバカンス探索ゲームなのですが、好きなだけ探索して、好きな時にエンディングが見れるので、デジタル仕掛け絵本のような印象を受けました。気軽な気持ちで何度も遊べるおかげで、二人のバカンスを何度も見にいきたくなってしまいました。 主人公の二人が仲良しで、緩い会話ににこにこできるし、色鮮やかでポップで可愛くて、ちょっとだけ毒があって、最高でだいすきな世界でした。語彙力がなくなるくらいすきです! 画面を見てるだけで私は幸せです!! 素敵な作品をありがとうございました!
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BRADLEY(ブラッドリー)冒頭の美しい台詞が印象的でした。英語で読み上げられるこ演出がとってもかっこよかったです! 全編、立ち絵がなく、写真加工背景の画面が流れていくのですが、その空気感と温度が作品によくあっていたと思います。 ストーリーとしてはとても短いお話なので、作中で語られる事実も多くはありません。けれど、そこから読み返したり考察してみたり、自分なりに真相を組み立てていく作業がとっても面白く感じました。 今までのレビューの繰り返しのようになってしまいましたが、とっても楽しませていただいたので、一言書かせていただきました。 これからの活動も応援しております! (なぜか表示されていないようだったので、改めて投稿させていただきました)
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ヘクソカズラ閉鎖的な田舎の集落に残る民間信仰と、少年少女たちの成長を絡めて描いた作品なのですが(私にはそう感じられたのですが、もっと色んなテーマを見出すこともできると思います!)、まず初めて数秒で演出のすごさに驚きました。舞台は現代ではあるものの、ストーリーの中心となる集落は昭和で時が止まったかのような場所で、仄暗くじっとりし不安定でいて美しい雰囲気が再現されています。 テキストにも少し古めかしい言葉が散りばめられていますが、読みにくいと言うほどでもなく、とても詩的に感じました。 登場人物も魅力的で、みんな何かを抱えているけれど、根は純粋なんだろうなあと思える子たちばかりでした。私は、健かで鋼メンタルで、けれど等身大の女の子だった美華ちゃんと、ルートに入るにつれてどうしようもない奴だなあと思いつつどうしても可愛い奴に思えてしまう英くんがお気に入りでした。とはいえ、全員に思い入れができてしまって、みんな推したい気持ちでいっぱいです。 私は『廃墟で行われる少年少女だけの集会』と言うワードだけでテンションが上がる人間なので、どこまで冷静なレビューをかけているかはわかりませんが、とても楽しかったことが伝わればなあと思います。ぜひ、上記のようなシチュエーションや、民俗学、昭和レトロなどに興味のある方は、遊んでみてください! 素敵な作品をありがとうございました!
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Last Resort※このレビューにはネタバレを含みます。 暖かさと寂寞が心に残る作品だなと思いました。 イラストの可愛らしさもさることながら、背景も手描きで統一されており、世界観に没頭できます。 シンプルなアドベンチャーなのでゲーム性は高いわけではありませんが、『選択』というテーマがとてもアドベンチャーゲームと親和性があった様に感じました。行動とストーリーの変化の因果関係が実感できるというか、選択肢によって何か出来た、あるいはしてしまったという感覚があって、選択肢ごとに緊張感が楽しめました。EDを回収しようと結局全部の選択肢を試すわけですが! テーマ性は重いものの、EDによっては清々しい気持ちにさえなれましたので、ぜひたくさんの方に遊んでみてほしいと思います。 「○○て生きてくれ」といった彼の気持ちを思うとどうにもやりきれなくて、けれど安心もできて、色々な感情に耐えながら読んだあのシーンが一番心に残っています。複雑な気持ちになるんですけど、何度も読みたくなるくらいすきなシーンでした。 素敵な作品をありがとうございました!
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Eat meゆるく可愛らしい絵柄と短めのプレイ時間だったので、軽い気持ちでプレイを始めたのですが、とても重くて深いSFでした。この世界で何が起きてるのかもっと知りたくなって、ED全て回収してしまいました。面白かったです! モノクロームの画面とシンプルな線が世界観にぴったりで、『ジョウシ』の顔が『上司』なのもすごく、言葉にできないのですが、何というか必然なんだなあという気持ちになります。 そして、NSFみんな可愛いからより辛いけど、辛いからより可愛く見えちゃう……。