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meliのレビューコレクション

  • 夕暮倶楽部
    夕暮倶楽部
    急逝した医師の叔母。彼女と患者たちのチャットログを読み、彼女が何をしようとしていたのか、また姪である主人公に何を託そうとしているのかを追っていく。 診療所?宗教?と最初は世界観に戸惑いました。曜日ごとに振り分けられた患者たちとの支離滅裂なやりとり。よく分からないままログを追い続け、やがて物語の焦点が彼らから叔母へと移っていきます。 @ネタバレ開始 金曜日辺りからの怒涛の急展開。 それはカウンセリング?としてどうなの…とずっとナミさんに頼りなさを感じていました。しかし彼女には彼女なりの信念があったことが明らかになり、ぐっと惹きつけられました。 失敗しても後悔しても不断の努力で邁進する姿に、これは見届けなくてはならないという思いでエンディングを迎えました。 @ネタバレ終了 Tipsの量も半端なく本編はチャット形式ですが、全体的なテキスト量は膨大で読み応えがありました。 これでよかったのかな、と何度も後ろを振り返ってしまうような不思議な読後感に包まれる作品でした。

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  • みちのく怪奇譚 3話
    みちのく怪奇譚 3話
    霊がうっすら見えて知識のある大学生が、はっきり見える友人を連れ回して心霊現象に突撃する系の、好きな雰囲気のお話でした。 この第3話から入ったので登場人物紹介が嬉しかったです。ホラータグがついていますが、読み進めると予想外に熱い伝奇ものでグッときます。同じ出来事をなぞっているのに視点が変わるだけでこんなにも盛り上がるとは…! 前作の方が怖そうですが、あの女性のことも気になるのでそちらもプレイしてみます!

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  • 手は口ほどに物を言う
    手は口ほどに物を言う
    優雅な指先、ぎゅっと握り込んだ拳、ひらひらと軽薄そうな掌。立ち絵の代わりに表情?豊かな手が3本。 一人目の途中でお話の糖度がとっっっても高いことに気づき…!主人公を含め全員があまりにも可愛すぎて、ぐぅと唸り声を上げながらプレイしました。 薬師寺→差野→中宮の順に選び、差野くんと主人公のやりとりがずば抜けて可愛くて体温が上がりました笑。 @ネタバレ開始 おまけまでたっぷり楽しませていただきました。 登場人物たちの名前が「手」にまつわる言葉から付けられていたこと、プレイ中は気づかす。おまけを読んでそのこだわりに感服しました。 幻の女友達ルートも見てみたかったです…! @ネタバレ終了

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  • シリウスの揺り籠
    シリウスの揺り籠
    大学の天文サークルSirius。撮影した星空をSNSで見せ合うサークルメンバーたち。登場人物が実写(!)でスマホを通じて選択肢を選ぶなど、全体的にリアルに寄せている感じが新鮮です。 バッドエンドの数々をくぐり抜けてたどり着いたのは… @ネタバレ開始 辛くも希望を予感させる結末で本当によかったです。 メニューのmemoriesは一見するとCG集ですが…タッチしてみるとシナリオが再生されます。作中の印象的なシーン、サークルでの思い出を振り返ることができて嬉しい機能でした。 galleryも差分が見られるところがあったり。システムが凝っていて、本編が終わってからもいろいろ見られて楽しかったです! @ネタバレ終了

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  • 病菌暗黒郷
    病菌暗黒郷
    認識してはいけないものと遭遇してしまった感に冷や汗が出るような二本立てでした。 落ち着いた語り口がかえって恐ろしさに拍車をかけています。掌編ですがその中にぎゅっと怖さを濃縮した作品でした。 @ネタバレ開始 どちらのお話も良い雰囲気で好きです。 対象と直接接触してしまう「汚染」は、治してもらうだけでは済まないのではという良い不安感が残ります。 スマホでプレイすると改ページ前のタイミングで、文字サイズが大きくなる現象にびっくりさせられました笑 @ネタバレ終了

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  • 鉛の魔女
    鉛の魔女
    やめどきが分からなくなるくらい好きなシステムでした!もう延々とレベル上げをしてました笑。道中は絶望的に地図が読めなくて勘に頼って地道にぐるぐる… スキップ機能でオートバトルになってびっくり。スマホでも固まることなくサクサク動作して感動です。 会話や探索に、レベルアップでステ振りもできたり。バトルだけじゃない魅力いっぱいの作品でした。

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  • 無題
    無題
    脱出ゲーム…?と適当にポチポチしてみたら…!一瞬ホラーかと思ってキャプションを確認しに戻りました笑。 とんな展開になるのか想像つかない選択肢も、各エンディングを見ていくとなんとなく察しがついてきます。 これはどういう意味なんだろうと考えながら部屋を見て回るのが楽しかったです。 @ネタバレ開始 お母さんになった人の体?生活?の変化が部屋に反映されているのかなと思いました。その部屋の中で「わたし」が膝を抱えてその日を待っていて…意外なところで名前が出てきてびっくりしました。 @ネタバレ終了

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  • Crescendo Moon
    Crescendo Moon
    あの夜、あの場所で彼女に出会わなかったら… また明日と言って彼女が立ち上がると途端に寂しくなります。彼女のやさしい月明かりが、暗い夜の中にいた主人公を導いてくれた。静かな夜のあたたかいお話でした。 @ネタバレ開始 タイトル画面の砂浜に打ち上げられた瓶。センス良すぎて思わずうなりました。差分までじっくり見られて嬉しいです。 @ネタバレ終了

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  • 桎梏の縁
    桎梏の縁
    働きながらバンド活動をしている主人公。ある日帰宅すると何かがおかしいことに気づく。どこからか聞こえるはずのない奇妙な音が届き、徐々に日常が遠ざかっていく… 立て続けにバッドエンドを見ると、これ主人公詰んでてどうにもならないのでは…と思いますが、それでもなんとかなるものですね。 ハラハラしながら読み進めたので、グッドエンドを迎えたときの安堵感がすごい。 ノーマルエンドがあんまりノーマルしてないような気がして地味に怖かったです…!

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  • 黒い森のリドルメア
    黒い森のリドルメア
    二人きりの兄と妹。それぞれの願い。独特な価値観を持つリドルたちが入れ替わり立ち代わり、彼らの前に現れてはその在り方を示します。 妹が躊躇なくもりもり行くところに笑ってしまいました。地味に強者感がすごい。 大切な人にとって最善は何か、考える時間があったことは不幸中の幸いでした。二人が目指した白い国とは一体何だったのでしょう…

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