meliのレビューコレクション
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コタツから脱出せよ!!コタツから出ようとするだけで素敵なゲームになってしまうHP1桁のお姉ちゃん可愛すぎました。それに付き合わされる渋々・甘々な妹ちゃんもとっても愛おしい。わはは~!と笑えてほっこり癒される脱出ADVゲームでした。 @ネタバレ開始 たった一言トイレ行きたいと言えたなら…! お姉ちゃんはもうだめだ、妹ちゃんコタツを担ごう!と提案したくなったところでまさかのラスボス(母)登場にめちゃくちゃ笑いました。見えないのに母強し。 @ネタバレ終了
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私はロボットではありません見慣れたツールからSFな世界観が垣間見えてホラーでありながらどこかわくわくする作品でした。あの画面を見るたびいま自分は誰に何を証明しているのかを意識してしまいそうです。 ホラー作品で察しの良すぎる主人公は不穏な要素を丁寧に拾っていくのがイイですね。 @ネタバレ開始 警戒も虚しく…でしたが、終盤の勢いと幕切れに本当に予想外の出来事だったことが伺えます。 最後のオマケは思わず笑ってしまい本編とのギャップにやられました。あの世界の廃ゲーマーたちは知らず知らずのうちに高度な擬態をしながら生き延びていたんですね。なんなら向こうの方が人間臭い反応を見せていてシュールでした。 ホラーのドキドキハラハラ感と不意打ちの笑いを @ネタバレ終了 ありがとうございました!
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ティラノフェス2024オープニング
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AIイラスト解体課AIとお喋りしながら仕事する日もそう遠くないと感じてわくわくする世界観でした。 空間ディスプレイに表情が分かる最低限の顔パーツ、名前はそのままAIさん。あくまでツールという感じの風体で人間に寄せていないデザインが逆に新鮮です。 @ネタバレ開始 もし好きなイラストレーターさんの回顧展がAIイラスト主体で企画されたら、それはちょっと嫌かなあと漠然ながら思いました。普段見ているイラストの背後にはそれを描いた人がいるという当たり前のことを改めて意識しました。 主人公が通らなかったルートにはほかの同僚や同業者の誰かがいるのかもしれない。どのエンディングも時を前後して同時に存在していそうなものでリアリティが感じられます。 @ネタバレ終了 どこか遠いようで実は結構身近なAIイラストについて考えるきっかけをもらえました。単純な問題ではありませんが自分の意見が持てるようにいろいろと調べてみようと思います。ありがとうございました!
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タバコ屋乙女と小話でも通りがかりに聞くタバコ屋さんの小話、ゆったりとした時間を過ごすことができました。お姉さんお話上手で憧れます。つかぬ間の癒しを求めてタバコも吸わないのに通ってしまいそうです。 @ネタバレ開始 アカヨさんが夜な夜な店先にやってくる虎太郎相手に小話をして、虎太郎はきちっと座りながらそれを真面目な顔してふんふんと聞いていたのかも、と思うと可愛くてたまりません。 お話をひとつひとつ読みながら、頭の中では少年?いや青年?もしかして人じゃないかも?と虎太郎の姿をいろいろ想像していたので最後に正体が分かってうれしい…! @ネタバレ終了 そうなんだ?と自然に相槌をうって聞きこんでしまう素敵な小話の数々、楽しかったです!
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毒水マーメイド不思議でおそろしくて、とても悲しいお話でした。それと同時にむごいけれど人魚という生き物には悲劇がものすごく似合うと思ってしまいました。 @ネタバレ開始 リゼルの下半身と一体化したモノの正体が衝撃的でした。意思のない怪物でもなければ悪意ある他人でもない、誰が悪いわけでもなくただ偶然倒れた女性を介抱しただけ。元々死に場所を探していたとはいえリゼルはあれほど苦しんだのに…とやるせない気持ちになりました。そしてその人魚も元はリゼルと同じく死を望んでいたというのがまた…不幸に次ぐ不幸で救いのなさにくらくらします。 リゼルの苦しみは終わったけれど、人魚はこれからも積み重なっていく罪悪感を抱えながら逃げて生きていくのだと思うと、誰でもいいから終わらせてあげてと願いたくなります。 @ネタバレ終了 あまりの惨状に思わず深いため息をついてしまいそうになる悲劇、面白かったです。
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感情の断片この薄暗くとっちらかった部屋と堂々巡りの思考からどこか純文学みを感じました。白黒ドットで無機質な雰囲気の部屋から途方に暮れた主人公の溜息が聞こえてきそうです。 @ネタバレ開始 もやもやぐるぐるを抱えたままじりじりと前進していくしかないんだ、と主人公に引きずられてちょっと暗い気持ちになります。分かりたくないけどこうなってしまうときある…とうっかり共感してしまいました。物をひとつ動かしてみたりなにかに意識を向けたりすることが一時でも気を休めるきっかけになるといいのですが。 部屋は全く片付かないしその感情の断片は物語にはならないかもしれないけど、ここまでの思考の変遷自体がひとつの作品足り得るのは間違いないです。 @ネタバレ終了
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ままごとのショーティカ会話を重ねていくにつれ何の思い入れもなかった人形のことを守ってあげたいと強く思うようになります。くるくると表情が変わるショーティカ可愛かったです。 真っ先に「攻撃する」を選んでその展開に制作者さんがマーセネリアの方だと気づきました。 @ネタバレ開始 気を引こうする姿が幼い子どもそのもので、追い詰められて情緒不安定な彼女を見るたび胸が締め付けられました。 dead end3だけ攻略情報を確認しましたが条件が、条件がえぐい…!でも全エンド見たいので実行しました。かわいそつらい! @ネタバレ終了 救いと絶望のバランスが絶妙です。かわいそうなエンディングもあるけど救われる描写もしっかりあるので安心して絶望できます。 ずっと一緒にいてあげたくなる可愛い可愛いショーティカ。どうしようもない寂しさをあたたかく包み込むような素敵な作品でした。
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可哀くて倔くて最凶の彼女コメント欄を見てホラー苦手でも行けそうだと判断してプレイしました。特に脅かし要素もなく、どちらかと言うとサスペンスみのあるホラー作品で良いハラハラ感を味わえました。部屋にこもった血生臭そうな空気が画面越しに伝わってきそうで雰囲気もばっちりでした。 @ネタバレ開始 ヤンデレを匂わせておいて違和感を振りまきながらじわじわと認識をひっくり返してくる流れが刺さりました。とても好きな構成です。短いプレイ時間の中で、主人公は何を思い出せずにいるのか?彼女の曖昧な態度にはどんな理由が?という疑問がきれいに回収されてスッキリ。 確かに状況は変わってないけどこれからは2人助け合えるしきっともう少し生きていられる、ささやかな希望が見えるED3がよかったです。ののさん本当によく頑張った…! @ネタバレ終了
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宇宙をゆく僕と猫ディストピアのレベルが予想をはるかに上回りほのぼのが霞んで見えました。ディストピアこわい。宇宙こわい。もっち(猫)は大変可愛かったです。肉球見せつけスチルとキュートな鳴き声が癒しでした。 @ネタバレ開始 ただプレイ中はこの可愛さのために余計切なくそして苦しく… 「猫は死にません」という注意書きでなんとなく察しましたが、主人公にふりかかる困難の数々を目の当たりにするとつらかったです。猫を愛するあなたも大事。主人公に感情移入しすぎてぼどぼどに泣いてしまいました。ノーマルエンドすらド過酷エンドだったのでちょっと記憶処理されたい気分。 かわいいお部屋の右端にカオナシいる~などと思っていたのでマザーの登場にはドキーッとしました。 暴いてはいけない真実もあるのかもしれない。どうか気づかず思い出さず、ひとりと1匹の穏やかな日々が続いてほしいと願わずにはいられません。 @ネタバレ終了 すべての猫好き人類とふわもち猫ちゃんに幸あれ…!