あびのレビューコレクション
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源静流の庭園どちらかというとバッドエンドから回収していく派なのですが、非常に選択肢で悩まされました。そうして思わず悩んでしまうほど本気で向き合いたくなるような物語でした。 読みながら何度も「どちら」なのだろうと思考を二転三転させていたのですが、ある地点からの展開が、いやはや。 結果から言うとトゥルーエンドを先に見る形となったのですが、とても素敵なお話でした。 そして、そちらを先に見ていた為に一層のこと、もう片方のエンドが悲しくて苦しくて……。 じんわりと染み入るような雰囲気と、ひたすら白くんを想う静流さんの感情がとても良かったです。
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人間標本自語りの雰囲気が良くて楽しそうに語るので、思わず運命の人に出会えて良かったね~! という感想が真っ先に出て来てしまって途中からはハートフルな気持ちで読ませていただきました。よかったね~! どんな内容かをタイトルでぼんやり察せると、どうして俺にそんな話をするんだ……? というのが一番の疑問として上がってくるのですが、なるほどな~! でした。伏線回収にもなるほど! 比較的にシンプルな画面構成ではありますが文章と音とが作り出す物語の雰囲気がとても素敵でした。
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I always think of you不具合に関しては先のコメントにもある通りなので以下略。 テキストの区切りというか節というか、クリック待ちのタイミングに独特のテンポを感じて面白いなあ、と思いました。もしかしたら読みやすさの観点で好みは別れるかもしれませんが、個人的には面白いテンポが生み出されてて好みです。 ゴーストバスターの名刺、めちゃくちゃ気になるし欲しくなっちゃうよな……。途中までのみとなってしまっていますが、その出だしだけでも面白そうなお話だなあと感じました。
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植物モチーフ詰め合わせ4品ごめんなさい思い切り書いてる途中だったコメントで誤爆しました再投稿失礼します……! お話ごとに全く違う雰囲気であったり画面構成であったりと非常にセンスが感じられて楽しかったです。 以下、各作品ごと簡易感想です。 草だよ。沢山EDがあるみたいなので内数個がセクシー枠なのかなと最初は思ってたら全部エッ……! KOTONOHA。めちゃくちゃに演出がすごい! 発想による創造性だなあ……。非常に光るセンスを感じました。 herbARiumer。とにかくデザインとしての画面構成が素晴らしい。地の文とチャット欄の同時表示や、画面全体を使って配置されるグラフィックに独特の雰囲気と美しさがあって素敵でした。過去の栄光……と呼ぶにはささやかな、それでも忘れられないエンターテイナーの幸福の思い出と感情がとても好きです。 植物症。不思議な読了感のある短編。架空の病気を扱いながらも日常的で、しかし言葉の隅々から伝わってくる独特な空気感がとても素敵でした。それぞれ何かが変わったり変わらなかったり解決したりしてなかったり。だけど不思議と読了感は爽やかで。よかったです。
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一欠けらの優しさを選択肢、そんなに内容としては変わらないような……? と最初は思いましたが、そんな、まさに「一欠けらの優しさ」で分岐する物語なんだなあ、と二周目を読んでいる時に感じました。 全体的に白と黒の印象値が高いイラストが、シンプルながら一筋の光のような雰囲気もあって素敵でした。もしかしたら日本人だから黒髪に黒スーツで白黒に寄ったというだけなのかもしれませんが……受け手の解釈……。 現代を舞台として息苦しさを吐露していく物語で序盤は重めですが、その奥底にある優しさやメッセージ性が強く感じられる作品でした。
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怪談小噺・聯明確に語り手の存在する怪談体験談! という要素で余計に怖くなるか少し楽になるかは人それぞれでしょう。自分の場合は体験者が生きてるという結末が先にあるぶん安心できるタイプなので、そこのとこは安心できました……。 それぞれ千文字という制限でありながら、導入から結末まで綺麗に纏められた短編集でした。 ゲームとしてはシンプルなノベルですが適度な演出もあり(あくまで怪談という形式もあって過度ではないのがポイントですね)、長さも含めて全体的に読みやすくて面白かったです。 ホラー雰囲気でいると人形は写真を見るだけでヒエッてなっちゃいますね……! 個人的には第六話のもう終わったのかまだ終わってないのか分からない感じが怖くて好きです。それと第三話が後書きも含めて雰囲気が好きだなって思いました。
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アレロパシック・プランツ
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アレロパシック・プランツイラストの絵柄がすごく好きです。背景やシステムグラフィックも美しくて素敵でした。 穏やかな日常に「U」という少し不可思議な花がもたらす独特の空気感が物語を彩る要素になっていて、その雰囲気がまた素敵です。 後述の理由によりハッピーエンドは見れていませんが、マイペース後輩と頑張る先輩なトウナバが可愛くて組み合わせでは一番二人が好きでした。ハッピーエンドはもちろんですがバッドエンドもバッドエンドで良かったです。シイナさんとサクラさんはトウヤくんの倫理観を見習って? 以下不具合報告。 WindowsDL版とブラウザ版で動作確認。シイユウルートとトウナバルートの随所(大体後半)にて恐らく立ち絵まわりと思われるタグの存在しない旨のエラーが表示されました。またトウナバルートのハッピーエンドにてシイナの退場直後で進行不能になる現象に遭遇しました(両環境にて毎回確認)。このシーンでシイナの立ち絵がエラーで表示されていないことが退場動作の完了待ちに引っ掛かって進行不能になってるのかな……、などとは思いますが、ともあれ作者さんの環境でも再現性を確認できて修正可能なようでしたら修正いただけるとありがたいです。 またトウナバルートのジャンケンにてパーを選択してもラベルが存在しない旨のエラーでグーを選択したことになったり、ヒントページサクラQ3のページからのバックでエラー表示が出たり、あとはシイユウルートで冷凍食品の選択肢先がバッド/ノーマルルートの洗面所選択肢に繋がっているような……? こちらも一応報告させていただきますね。
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囚われのヘンゼルクマさん可愛いなって舐めてたらクマさんでもちゃんと熊だったよ……。 作中でもヒント文言があるので脱出ゲームとしてはサクサクと進むことが出来ました。イラストも非常に豊富で可愛らしかったです。 END4やEND5、切ないけれど二人とも進む道が同じような所では思わずふふっとなってしまいました。兄妹! なお斧を拾った後はじめからで周回プレイしようとすると斧が表示されなくて進行不能になるみたいです? とりあえず再起動や以降の場所でのセーブ&ロードなどで対応するなど。 そこで再起動したからかエンディング回収の順番に問題があったのか全ED回収エンドロールが見れなかったので、別の端末で再度END1から順番に見てきて今度は無事に全ED回収エンドロールも拝見させていただきました。素敵なエンドロールでした。そして最後の演出でドキッ。 おばあさんなどの謎についても、いま出てる情報からの推測でも全ては分からない感じで気になっちゃいますね。
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いつまでもフリンタイムアップデートお疲れさまでした。 初手余談ですがタイトル画面を開くまでゲームタイトルをプリンタイムだと勘違いしてました。冷蔵庫のプリンを延々と食べ続けるゲームではなかった。 グラフィック、BGM、UI、と全体的にレトロ感のある雰囲気がとても素敵でした。特にタイトル画面が好きです。 これまで作者さんの制作ゲームもいくつかプレイさせていただいておりますが、まさにあの作者さんのゲームだなあ、と思わせるような現代ダークやランダム要素が満載な内容となっていて、たっぷり楽しませていただきました。 自分はシノンのバッドエンドの出し方が分からずに大分ぐるぐるしていたのですが、先のコメントにあった二股イベントを見に行った周回でようやく思い付き。イベントも沢山あって面白かったです。ホテルの無料券とか上手く有効活用できないかな~と思ったけどホテルに行く時点で分岐が……ですしね……! エンディングとしてはシノンのハッピーエンドが一番好き……なのですが子供に手を出すことに倫理観的にぐぎぎ……それでも手を差し伸べてあげたい……シノン……。いつもは厨二ムーブが目立つけど偶に子供らしい側面を見せる所が可愛くて好きです。