あびのレビューコレクション
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わん~そうだ、温泉へ行こう!!~タイトルイラストの印象で大谷ちゃんが主人公なのかとサムネ時点では思ってたのですが主人公選択型だったんですね。 キャラクターが多いので最初は把握に手間取るかと思いましたが、がっくん主人公編から順にエンディングを見て行くと、ちょうど全エンドを見た頃には大体の人達の性格や関係性を把握できるようになっていて、かつ、どのキャラクターも魅力的に描かれていて面白かったです。 あとがき、読むのはゲームプレイ後がオススメとありましたが相関図だけは先に見ておいてもいいかも……? というか大丈夫かも? コンプ後に見るべきなのかなと最後に見ましたが多分1ルートでも見ていれば大丈夫そう。 各主人公ごとに各種エンディングが用意されていて、ルート確定までの共通選択肢が多いことで最初は総当たり戦かなと構えましたが、進めていけば分岐の法則は存外分かりやすかったので、そんなに悩むこともなくコンプリートさせていただきました。 ED数だけでも20って多いな~! と思っていたのに各エンディングに複数スチルまで用意されていて、更には立ち絵もポーズ差分まで豊富ですごかったです。この人数で! 個人的には上田編が、きみ矢印めっちゃ集めてない? 主人公かな? という感じで特に楽しかったです。
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女王陛下と百合の騎士初っ端から選択肢で笑いました。そして選んだ後のスピード感にも笑いました。 この男女比の世界で必ず男児を産むシンクレアさんすごいな……? と思っていたら。 いや、すっかり。まるで突拍子もなかったのに後に納得できる選択肢に、お見事な描写でした。 とても面白かったです。
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5分で脳トレ! リフレッシュ・アハ体験すごく可愛くて癒されるアハ体験でした~! ステージ1は勘で初見クリアするもの、その後のステージでは一回二回とステージを重ねるごとにミスの数を増やしていき、ステージ4では素で十回ほど間違えました。笑 けれど間違えた時にも豆知識や会話が挟まったりするのが嬉しくて、クリア後わざと間違えにいったりもしました。累計50回ほど。へへ。 全問一発正解や全問カンニングの際にも専用の台詞が用意されてたのが嬉しかったです。
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無人島無人島に何を持っていく? 当然……ワイの答えは……「神」や!(不可) じゃあそれに近しいもの、ということで作者さんの名前を入れたら拒否されて笑っちゃいました。そんなあ。 なお最初にヒットした単語はトキゼロだったのですが、アイドルグループはアイドルグループであり概念ではなかったよ……。 なーんにも思い付かなくてもヒントはもらえる、最序盤に詰むことのない親切設計なので、そこから次から次に出てくる新しいワードヒントをひたすらメモしては島に持っていくのが楽しかったです。 無人島を脱出する術を探すのは勿論のこと、無人島の謎の正体に近付いていく二重構造にワクワクしました。 ひとまず病院エンドで出てきたワードについては一区切りかな? こちらも楽しませてくれてありがとうなエンディングでした。 まだまだヒットするワードはありそうなので、何か思い付いたら再び試してみたいですね。面白かったです。
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にゅんとにょんまさにカオスゲーで楽しかったです。謎の勢いで突っ走る超短編フリゲすき。 未知の生物の翻訳も出来るなんて流石はgaagle先生やで……! と思った直後にその他の意味の関連性のなさで笑ってしまいました。 植物、ほんとに喜んでるかなあ!?
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あの教室で見た夢、それを見た夢。友人達がめちゃくちゃに良い子で、教室の窓から差し込む陽だまりの陽気をプレイ中ほのかに感じてました。 紙を捲る音。途中、それが物語だということは分かってたけど、いやでもこれは……? とタイトルを意識してしまって、どうなのだろうと終盤ドキドキでした。 彼女の書いた二番目のお話が完結する日が来るのかどうか……は分かりませんが、それがハッピーエンドとして幕引かれる日が来たならば、それを書いた彼女自身の物語もハッピーエンドとなるのかな、なんて。 それでも美しい夢を見ていられることが彼女にとっての幸福であることを願いたくなる作品でした。
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葉鳴とにかく言の葉が美しかったです。哲学めいた独白。 樹と風を中心とした言い回しが多くて、観念的、どうしても理解が及ばずに二周してきましたが、それで内容を理解できたかといえば、きっと、そういう訳ではないと思うのですが。 ただ、ひたすらに美しい文章なので、その独特の雰囲気を味わえる素敵な一時でした。
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赤から青へ何故か主人公の方のそれを途中まで勘違いしてました。前提を疑い過ぎかな? 遠距離を悪いとは思わないけれど、ただ恋人という関係に甘んじて、友人が得ていたような事情を相談されるに至るだけの信頼を得ることが出来ずにいた、そういった原因が主人公にもあったのかな、と思ったりなども。 BGMの淡泊な雰囲気も、ただ事実のみを語るエピローグに合っていて良かったです。
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星見る人びと色んな不安やコンプレックスを抱えて、逃げることで精神の安定を図ってきた主人公ちゃん。そんな内気な彼女の今後の変化を予感させる、可愛らしくも素敵なお話でした。 あなたと見る空は綺麗ですね。 酔っ払いシーン、心配でドキドキしながらも、常時より素直になってしまう主人公ちゃんが可愛かったです。というのを最初の酔っ払いシーンの際に感想メモとして書いてたので、あまりに同じ感想すぎて笑ってしまいました。わかりみ。 慧さんの件は先入観がかなり強かったので全く予想してませんでした……。笑 歳の差を感じさせる関係性がニヤニヤで良かったです。主人公ちゃん頑張れ!
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SOUND JOURNEY DREAM SEEKER一周目を終えた時点で予想の三倍は選択肢があって戦慄しました。プレイ前は選択肢を総当たりで行く予定だったのですが、二周目を終えた所で迷子になる自信を得たので、ありがたくヒントを参考にさせていただきました。 これだけのボイス収録をするのは本当に大変だっただろうな……!? タイトル画面が女性のイラストだったので女性ボイスだと勝手に思い込んでいたら男性ボイスだったことで先ず驚いたり。 とにかくリスニング能力が雑魚オブ雑魚なので「待ってごめん巻き戻させてリピートさせてパードゥン!」などと最初は慌ててしまったのですが、頑張って聞き取ろうとする必要はなく、寧ろ目が覚めた時には細部を覚えていない夢を見るようなつもりで聞くのがいいんだろうな、と気付いた後は穏やかな心地でプレイすることが出来ました。 使用されているBGMはどれも美しく、プレイヤーの読む速度によって変化するテキストとは違って、ある程度のコントロールが出来るボイスならではのBGMの展開も一体とするような盛り上がりが時に感じられたりしたのも良かったです。 かなり騒がしいSEもあるので入眠用とはいえない、と思うのですが、それはそれとして寝る前にプレイしていた私はBGMの心地良さに何度も寝落ちてしまいました。笑 まさに夢らしい物語の展開も素敵でした。違う場所に行くとガラリと雰囲気の変わる風景に、ハチャメチャな展開。それらに繋がりはあるようでないようで、けれど赤い狐と緑の狸でライラプスの犬とテウメッサの狐であるような、色んな夢を見ることで分かってくる繋がりもあったりして楽しかったです。 「母」と「子」の流れの作りとかも。分かってるのに思わず一度はループ選択肢を選んでしまう。 それにしても、この世に生まれて三番目に出会った放火魔のおじさん、何? あまりにも存在感がありすぎる。 色々と印象に残るフレーズもあったのですが、個人的なナンバーワンは「趣味じゃないが祝福だ」です。おじさんすき。 そんな、いつもの四人が集まったエンディングでの選択肢。これまで全ての選択を任せられてきただけに、オススメと言われた瞬間すごくゾクリとしてしまいました。そういうことする……! ピクニックエンド、まさにハッピーエンドという雰囲気ですごく好きでした。が、それはそれとして終わりまで見届けることが義務だと思っている観測者なので例の選択肢も選んできました。 そういうことする~! 計150回。いやあ押させますねえ! すさまじい殺意かな!? 最初は罪悪感があったのですが途中からは笑ってしまいました。どうなるかは分かってたけど僕には別の端末もあるから(ズル)。 ただ全てを聞いてきただけに、件のエンディングを迎えた後には確かな寂しさがあって。 だけど面白かったです。とても。 ありがとうございました。