アルゼンチンペソのレビューコレクション
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王国の行方サムネイルと概要を見たときから「絶対に好き」を確信し、ずっとやりたいと思っていた作品。 いざプレイしてみると思っていたよりももっと内容が深くて、人生について、生きることについて、普段悩みがちな自分の心に配下達の言葉が刺さりまくりました。 @ネタバレ開始 誤った選択をすれば国が滅ぶかと思っていましたが、そんなことはありませんでした笑良かったです。 自分の中での最善案を選ぶつもりで選択していきました。 公平重視のパールさん、個人の能力向上重視のエメラルドさんに寄ってしまいがちでしたが、人間は感情の生き物だから!と感情特化でも行けそうなタイミングではヒスイさんを選んだりしました。 美人コンテストでは、どの候補者も自分の意見がしっかりあって魅力的でしたが、内面の輝きを重視し、自分という個性を大切にしているルビーさんの意志に惹かれて投票しました。 激ヤバ宗教団体トラブルでは、「言葉を否定したらお前らの教団の言ってることも無価値だよなァ!?」というチンピラメンタルでパールさんを選択。 エメラルドさんとの練習の論破が難しくて、論理的に否定できるパールさんが凄すぎました。 この部分、最後に「まあ練習しないよりマシだろう」と言われて選択ミスしたか!?と思い、クリア後にあえて逆を選んでみたりしましたが、論破方法がそれぞれ2パターンあるのですね。パールさんは凄いや。 一番印象的だったのは、パールさんが存外ノリノリのミュージカルでした。 女装は中性的な綺麗な顔した男の運命…だと思ってます笑 何よりも、悲しい気持ちで、嬉しい気持ちを無かったことにしないで、という言葉。 長い間、亡くなったペットに対してしていたことなので、深く胸に刺さって号泣してしまいました。 それから、エメラルドさんの退官も印象深いです。 彼が辞めるって言った時に「やだぁ、辞めないで」って言いました。来月自分も任期終わるのに。 ワシが女性好きなのは個人の価値観で、面倒を見てるこの子らとは違う!と言えるのは人格者が過ぎますね。大好きです。 仕事に対する心構えのことはパールさんも触れていましたが、国が良くなっていくところを見るのが楽しくて仕方なかったというエメラルドさんの言葉に感動しました。 沼出身のパールさんや孤児だったエメラルドさんと違って、恐らく良いところのお嬢様だったであろうヒスイさんが、自分は甘いのかもしれない、と言っていたところも素敵でした。 @ネタバレ終了 どのキャラクターも魅力的で、最後には皆大好きになっていました。 ワシずっとここで皆と国王やる… FAは、性格も容姿もとても好みなパールさんを描かせていただきました。 気付いたらミュシャ風になっていました。 世界観も、ゲームシステムも、登場人物も、作品のテーマも、全部大好きです。 大切なことを教えてくださったこの作品に心から感謝しています。 素敵な作品をありがとうございました!
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母標現代社会の闇に焦点を当てた、とっても好みの題材の作品でした。 警察の捜査による論理展開が本格的で、見ていてワクワクしました! @ネタバレ開始 黒峰百合、あまりに黒百合。 親が花言葉を知らなかっただけなら良いのですが、意図して付けた名前なら最悪ですね…。 一見普通の綺麗な名前だけど、名字とセットなら悪い意味にできるじゃん!ではない。 意図せず妊娠させられたとあれば、健全な親子関係なら下手すれば彼氏より先に親に相談するような問題なので、元々良い家庭環境で育ったわけではなかったんだろうな…と推察します。 実際、望まぬ妊娠の問題は男性側が有利すぎるみたいな話を聞いたことがありましたが、なるほどこうやって逃げれるんですね…。 DNA鑑定をするにも相手に協力してもらわないといけないから、音信不通にされたらもう何もできない。 明人は全く擁護できませんが、加奈子さんの方は明人の過去を知らずに殺されたなら一番可哀想です。 よく過去にあんなことをしておいて加奈子さんを妊娠させられたなぁ?と女である私は明人に思ってしまうのですが、 男性から見たら案外そうは思わなかったりするのか、プレイされた男性の意見を聞いてみたくなりました。 多分今年?に「中絶するのに男性の同意を不要にしよう」という動きがあったかと思いますが、こう見るとやはりその必要性を感じました。 @ネタバレ終了 自分のように、驚かし要素が苦手なホラー好きの方におすすめしたい作品でした。 素敵な作品をありがとうございました!
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視聴率最高ヤバいというのを小耳に挟んだのでプレイさせていただきました。 本当にヤバかったです。 プレイ後にタグのアマデウス•モーツァルトに気が付いて笑いました。どんなタグ? @ネタバレ開始 放送事故で報復は面白いけど、罪無き子ども達を巻き込まないであげて…! と思っていたらもれなく文科省の官僚になったの笑いました。どういうことなの。 元体操の、現メスのお兄さんは本当に衝撃的でした。 どう生きたら尻にメスって刻んでおいて傷が開いたらパンツにメスの血文字が浮かぶなんて発想ができるんだ…? 色んな意味で酷いですが凄すぎて脱帽です。 作者様は敵に回してはいけないなと思いました。 @ネタバレ終了 常人の発想では見られないものを見れました。 凄い作品をありがとうございました!
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おねえちゃんいなくなったどう見ても不穏なタイトルで気になったのでプレイさせていただきました。 ハナちゃんはえらい。 @ネタバレ開始 人間関係が良くない家庭に連れて来られたハナちゃんが、必死に人間達のケア役をする姿が痛々しく、そして実際にペットがそういうことをしてくれることがあるのを知っているので、胸が痛くなりました。 あの家庭に何があったのか、何もなくても、結局は他人だから相性の問題で仲が悪いのか…気になります。 飼いたいと言い出したのはきっとおねえちゃんで、だけどハナちゃんのお世話になんやかんや他の家族が協力する姿にリアリティがありました。 調べてみたら、ウサギは飼い主以外あまり懐かないという情報が出てきたので、ハナちゃんの飼い主であるおねえちゃん以外を下に見るような考え方は、本物のウサギは本当にそうなんだろうなと感心しました。 寿命の通りに人間とペットの別れが訪れるとは限らないというのは、平穏に暮らしていると忘れがちなことですね。 愛する者同士が生きていることは、どちらかを失えば当たり前ではなくなることを忘れずにいたいと思いました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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オトギリさんとお酒飲むだけXで素敵なボイスを拝聴して気になっていたのでプレイさせていただきました! アナテラスは未プレイでしたが、しっかりオトギリさんに魅せられました。 年下相手に敬語なの良いぞー! @ネタバレ開始 こ、これが良い感じの相手とする『宅飲み』…!勉強になります!(?) 大人として一線を越えないように堪えるオトギリさんが愛おしかったです。 両想いなんだろ?さっさと付き合えと思っていたらエクストラで衝撃の事実…! オトギリさん、多分ここから他の女性と出会って親交を深めるとか無理よ…!?彼にはもう主人公しかいないよ…!? つまり初恋の人にそういうことをさせられていたということなので…この後オトギリさんの気が狂ったとしても驚かないですね。 オトギリさんが主人公に対して一線を超えないようにしてたのは、本能的な部分ももしかしたらあったんでしょうか? あまりに残酷な話ですが、その分本編の方もとても気になりました。 @ネタバレ終了 世界観が気になる、とても面白い作品でした。 素敵な作品をありがとうございました!
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悪魔の棲むアプリ事の始まりは結構恐怖なのに、気が付けばバカゲーをプレイしていました。 BGMを引き立てるような効果音のセンス好きです。 @ネタバレ開始 悪魔、お前は自分をアプリだと自認しているがそれでいいのか…? 悪魔としての誇りはないのか…?と少し心配になりました笑 パン祭りで生きる気力を取り戻せる主人公は、絶対に一人で生きていけるタイプですね。 悪魔と契約させられても目先の心配しかしてなかった。 ウェブ広告の小さい×、許せませんよね!! ついでに×置いてるくせに数秒後にしか押せないやつも許せません!! 主人公とは気持ち良いオラオララッシュができそうでした。 エンドロール見ながら、短い作品ながら背景•視覚効果が色々あって、作者様は妥協せずに作品を作られたんだな…と感心してしまいました。 @ネタバレ終了 物語は嵐のように駆け抜けて行きましたが、クスッと笑える部分が多く楽しかったです。 素敵な作品をありがとうございました!
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ストップウォッチタウン世界観が緩くて、映像がとにかく可愛い! でも意外とシビアな技術力が求められる、一風変わったゲーム。 かなり苦戦してクリアしました…! @ネタバレ開始 秒数と端数を、勝負で勝ったらさらに止めた数で倍にしてもらえる仕様、頭も使えてとても面白かったです! ”おまじない“大変重宝しました。最後の方滅茶苦茶苦戦したので…。 目的の数字を持ってる状態でヒントを貰いに行くと、冷たく「出れるでしょ」って言われるの笑いました笑 緩く可愛い見た目をした生物が辛辣なの好きです。 @ネタバレ終了 キャラクターが皆可愛くて、ちょっと癖があるのがとても好きです。 素敵な作品をありがとうございました!
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ミス・キャスト・レッド・フード自分で舞台の配役を決めるというシステムが面白そう、しかもちょっとホラー系の作品…絶対面白い!と思いプレイさせていただきました! 可愛らしくもちょっと不気味さを感じるイラストが素敵でした。 @ネタバレ開始 中止です!!!! 監督の権限で舞台は中止にします!!! と何度思ったことか笑 もしかして脚本、前日に完成したのかな? リエンさん、本番中に役者のメンタル乱すようなこと言わないでもらえるかな? しかもプロ意識が強そうに見えるのに、本筋を変えるようなアドリブを急にブチ込まないでくれるかな? 等々、問題児達にやきもきさせられました笑 舞台上で想像以上に過激なことしたら伝説になれる、って気持ちはわからないでもないですし、実際そんな舞台を観たことはありますが…。 そもそもどんな世界観なんだろう?と思っていたら真エンドで皆が学生、さらに演劇部であることが判明。…君たち? 責任を感じて小道具の銃で死のうとするミユト君、やはり危険人物がすぎますね。 千秋楽は成功、さらに何かが心に刺さってくれたハリネズミくんが入部届を持ってきてくれて、無事にハッピーエンド!と思いきや… キャラクター紹介が一番ホラーなことがあるんですね。君たち人間なの…? それであんなことしたり腕もいだりしたの…? @ネタバレ終了 最後まで気の抜けない、短いながらもしっかり暗い気分にさせられる(褒め言葉)濃密な作品でした。 とても面白かったです。素敵な作品をありがとうございました!
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パンきじのいえ本当にすぐに終わってしまった…! とっても可愛い生物パンきじを見守るお話。可愛いね! @ネタバレ開始 最初の方に選んでいたパンが、たまたま暮らせるパンばかりだったので、暮らせないパンが出てきた瞬間そっか…そうだよね…という気持ちになりました。 ドイツパン暮らしにくいの笑いました。その通りですね。 @ネタバレ終了 子どもの頃、からすのパン屋さんという絵本が好きだったことを思い出して優しい気持ちになりました。 とっても緩くてあたたかく、なんだか良い匂いまでしてくるような素敵な作品をありがとうございました!
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青は危険な色公開前からタイトルだけ知っていて、気になっていた作品。 青が危険な色とされる独特の世界観が素敵でした。 @ネタバレ開始 自分の失敗作を買おうとしてくれた理由が、「恩を売ればあなたが愛してくれるはずだから」で主人公が怒る気持ちが痛いほどよくわかりました。自分も同じことされたらブチ切れる。 しかし、それと同時にあまりにも自己中心的で、主人公の気持ちを顧みない彼女の考え方にかなり自分も近いところがあるので、身につまされる思いでした。 まさかこんな形で自分の欠点と向き合わせられるとは思っていなかったので動揺しています。 残酷なまでにそれをわかりやすく突きつけられたこのシーンは、当分忘れることはないと思います。 @ネタバレ終了 自分と同じで、誰かを言葉で傷付けたことを自覚したことがある人には強く刺さるのではないかと思います。 記憶に残る素晴らしい作品をありがとうございました!