アルゼンチンペソのレビューコレクション
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大強盗幽霊各所から面白いと伺っていた作品を駆け込みでプレイさせていただきました! 結論から言うとクオリティが高すぎて、「この物語を無料で見ていいの…?」と思うほどでした。 まずタイトル画面から凄い。動いてる! 立ち絵も動くしUIも非常に凝っていて、世界観にのめり込みっぱなしでした。 @ネタバレ開始 最初はこのカラスは何を言ってるんだ…?と思い、もしかしたら私の頭ではついていけない難しい話なのではないかと不安になりましたが、割とすぐに状況が理解できて、その後も理解に苦しむことなく進められました。 勇敢は死の可能性 臆病は生の可能性 もうこれらが身に覚えがありすぎて突き刺さりました。 ふんわりとそのような考えは持っていたのですが、それをここまでわかりやすく端的に言語化されていることに感銘を受けました。 文字を読むのに集中していて顔をよく見ていなかった…というのは言い訳ですが、スサノ王もカラスに可能性のメを奪われていたのは驚きました。 しかも村人に情けをかけたことが命取りになったというのは、スサノ王に対しても、敵国の王に殺される直前の村人のどちらにも同情できて苦しい理由でした。 エンド1 カシュウの可能性のメを奪うエンディングは、イル族の唯一の生き残りが龍になったことで報復の可能性は完全無くなったものの、ある種平和の生贄となったカシュウ達を考えると辛いエンディングでした。 それでも姫が辛くないように、彼女を救うために龍になったカシュウの最後の言葉からのエンディングは本当に胸に来ました。 エンド2 辛さで言えば一番辛かったのがこちらのエンディングでした。 サータ王子は高潔な人間だから、自分の意志を曲げるくらいならそのまま死ぬ覚悟があるから、メを奪わないという選択があるのは衝撃でした。確かにその可能性ある…! 結局メを奪った方で、スサノ王がサータ王子を最後に生かす選択をしたところが一番泣けました。 可能性は見せている、だけで完全にその人から一部の思考を奪い切っているわけではないのがある意味残酷ですね。 エンド3 最初に最適解はこれかな?と思って選んだものの、カラスの可能性を強盗する激アツ展開が始まろうとしてしまい、慌ててセーブして他の展開見てから戻ってきました笑 カツラさんも死ななくて良かったと思ったものの、やはりスサノ王だけは死ななければならないのが、当然ではあるものの切なかったです。 私は鳥が好きなので、ちょっとカラスを殺しそうな流れになった時に焦ったのですが(場合によっては殺さないといけないとは思ってました!笑)、使い魔から解放されてなんならカシュウの相棒みたいになってとても嬉しかったです。カシュウ達の掴みとった平和の可能性を、ちゃんとその目で見届けてね。 どの人物も高潔な意志を持っていて、皆かっこよくてとても好きです。 私は台詞を音読しながらプレイしたのですが(Sorry隣人)、後半は熱入って感情が昂ぶりすぎて、読めない台詞があるくらいでした。 台詞を読んでみて思ったのですが、ぜひアニメ化や舞台化をされてほしい作品だなと思いました。 少し学生演劇やってただけの人間の戯言ですが、台詞が舞台映えすること間違いないです。 どの役も絶対に舞台上で声出るだろうし、なにより演技をしていて熱すぎる。オーディションあったら是非受けたいです。 @ネタバレ終了 プレイ後に面白かった…と呟いてしまうほど、面白かったです。 本当に素晴らしい作品をありがとうございました!
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やまガール(仮)持ち物を買うところから始まる、本格山登り作品。 スマホでやる人は絶対に横画面にした方がいいのと、こまめなセーブ推奨です! 登山知識が得られるとっても有益な作品です。 @ネタバレ開始 主人公ちゃんは何も考えて無さそうなのに、ちゃんと地図読めたり崖上れたりするので、こちらが正しく道具の用意さえできれば凄く有能な子なんだなぁと思いました。普通に凄いことしてる… 物凄い時間がかかりましたがなんとか一旦登頂までできました…! 写真撮る時に「なんかあるなぁ〜」と思っていたのにスルーしていたブツを拾うまでにかなりの時間をかけてしまい、天狗様に会った後に力尽きてました笑 タイトルから(仮)が外れて嬉しいです。 写真を集める毎に画面が華やかになっていくのも素敵です! もう一つのバッジも残ってますが、このままだとフェスが終わりかねないので一旦コメントを書かせていただきました(すみません…!)。 バッドエンドの回収かな?と思うので少しずつ進めようと思います! 追記 さっき少しやってみたらすぐ回収できました笑 無事バッジも揃えられてhapppyです! @ネタバレ終了 かなり周回することになるかと思いますが、新たな発見があると楽しくて何度もやりたくなってしまう作品でした。 素敵な作品をありがとうございました!
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一夜おどりてXでよくお見かけしていた作品! 駆け込みで遊ばせていただきました! 登場人物が皆ユーモラスで素敵です。 トヨマル可愛い。多分自分のこと人間だと思ってる。 @ネタバレ開始 ひとよちゃんのメンタルが強すぎるゆえに緊張感に欠けるものの、置かれてる状況はまさにdead or alive…! いかなる状況化でも「あらあら、どうしましょうね」くらいで受け流せるのは、家のために売られた辛い経験で強くならざるを得なかった部分もあるのかなぁと思うと切ないです。 しかしながら癒やし系なのにカッコイイひとよちゃん、とても好きです! トヨマルとの掛け合いもとても可愛い。トヨマルはわんしか言ってないけど。 イグサ兄さんは兄さんと言ってるから血が繋がっているとばかり思っていましたが、先輩的なニュアンスだったんですね。 しかしながら…なんでひとよちゃんにそこまでして着いてきてくれる??これでイグサさんに「ひとよちゃんのこと好きだよね?」と聞いてみて「違う」と言われたらビンタしてしまいます。意味がわからないから。 とは言いつつドライで合理的ながらも結局ひとよちゃんに合わせてくれて優しい人なので、勿論好きです。 鬼たちは全員初めに「つまらなかったら喰う」と言ってきますが、なんやかんや会話はできるので皆憎めなくて良いですね。 しかも赤鬼はどちらのエンディングでも割とひとよちゃん達の事情を慮ってくれて良い鬼です。 エンドロールはエンディングごとに後日談のイラストになっていたので夢中で見ました。 家に帰るエンドの旅の道中で、歌と踊りで旅中の銭を稼いでいてやっぱり二人とも上手いんだなぁと再認識しました。 雨の日に専用の笠を被せてもらってるトヨマル、店にいた頃もちゃんとトヨマルの分のご飯を与えられていそうな気がしました。健康でいてほしい。 @ネタバレ終了 良い意味で第一印象を裏切る、とても素敵な作品をありがとうございました!
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もんすたらすパーク!〜ジェザと夢のタロット・デイズ〜ジェザさんに占っていただきました! @ネタバレ開始 多分自分が見たことあったのは大アルカナだから知らないカードが多いのかな?などと思いながら占ってもらっていましたが、キョンシー出てきて「いや絶対に違う!」とようやく気づけました笑 ジェザさんの言っている「キングのなんとか」のところがきっとタロット的には重要なんですよね。 カード図鑑で一覧で見るとおどろおどろしい笑 ですがそれぞれのカードの説明が、小説等からの引用なのがお洒落だしよく調べられたんだなぁ…と感心するばかりでした。 そもそも14枚全てが商品であってもおかしくないクオリティで描かれていて、見ていて楽しかったです。 雪女のカードを引いた時に思ったのですが、これはもしかして全て遊園地のキャストさんのイメージだったりするのでしょうか?(陰摩羅鬼…!?) 本編も絶対に遊ぶ予定ではあるので、そちらも楽しみになりました。 @ネタバレ終了 カードコンプしましたが、時折また占ってもらおうと思います。 素敵な作品をありがとうございました!
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☓☓☓に捕まったので助けてもらっても良いですか?物騒なタイトルからの、非常にポップで可愛らしい短編ゲームでした! @ネタバレ開始 なんか主人公…年齢の割に発言が幼いな。10代中盤だとしてもおうちって言うのは痛いぞ…?とは思っていたものの、まさか自分を人だと思い込んでる犬だとは思ってませんでした。可愛すぎる…! それもこれもヤ…俳優さんが言葉をわかってしまうのがいけない!笑その能力は一体…? EXTRAのポメ(主人公)がわんって挨拶してるの非常に可愛いです。あとヤ…俳優さんなだけあってスタイル良い! 効率良く(?)癒やしを摂取できて大変良かったです! @ネタバレ終了 FAはとっ捕まってる主人公くんとそれを読めない表情で見るヤの付く方を脳裏に浮かんだまま描かせていただきました。 素敵な作品をありがとうございました!
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赤ずきんは何も知らない赤ずきん世界でフィールドワークが始まって「え!?」と思ったのはきっと私だけではないはず。 赤ずきん×因習村?、そんなの面白くないわけないでしょう! @ネタバレ開始 最初に調査員が出てきた時思わず笑いました。その役知らない…! ですがそんな調査員さんが推理しながら赤ずきんの話を聞いていくシステムは、とっても読みやすかったし面白かったです。 アリアスター監督の某因習村映画で、「残酷な行為をする際の精神的苦痛を和らげるために薬物でハイになる」の手法を知ったので、赤ずきんの村の黒さが非常によくわかりました。 野生の生き物達でさえ我が子を守ろうとする行動が見られたりするのに、自分が産んだ子を喜んで『赤ずきん』にするなんて、もう人間の本能に反しているのでは…? 最初にそれを考案した村の上層部は人間じゃない… でも実際そんな洗脳はやろうと思えば本当にできてしまうと思うので、そのリアリティが怖かったです。 あとマフィアが童話の名前を冠してるのが何だか怖かったです。 何故怖いと思ったのかは自分でも明確にはわからないのですが、子どもが見るものを子どもに見せられない存在に穢された感覚からかな?なんて思います。 反社が一般人が親しみを感じるものを名前にするな。 とはいえ直感的にはそう思ったものの、よくよく考えてみれば 7匹の子やぎも狼に襲われる話なので、自分でオオカミになることを決意した猟師と調査員の襲撃先にぴったりってことか!と理解しました。お洒落…! 赤ずきんにも調査員にも猟師にも生きていてもらいたかったのですが、どちらのエンディングも誰かは絶対に死ぬのが辛かったです。これがマフィアに関わるということ… というより調査員の上司がやたら怖いし、ヤバイ薬を扱っている調査員自身もマフィアの構成員…!?だから七山羊会ことも知っていたのでしょうか。 反社みたいな警察側の組織の可能性もありますね! @ネタバレ終了 大変好みな作品で、とても楽しませていただきました。 素敵な作品をありがとうございました!
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みちゃダメ!2後日談 若王子さんとごはんにイこうまだご飯行ってなかったので、駆け込みで行ってきました! @ネタバレ開始 二人の両片想いなやりとり、最早実家に帰ってきたような安心感があります笑 前回の後日談編もそうでしたが、選択肢を見ただけでは案外メーターの動きが読めなくて、自然と複数のパターンでプレイしたくなるような作りが面白かったです。 まさかメニューの話でドキドキするなんて思わない…笑 先に好感度低そうな方から攻めていこうと思い、他のバッジ2つを取ってから「かっこいい」を選ぶことになったのですが、まさかの強制退店で笑いました笑 それでも場所を変えてデートできて良かったね…! @ネタバレ終了 これで公開されている作品は全部遊べたはずですが、シリーズで見るとやはりキャラクターに愛着が沸きますね…! 素敵な作品をありがとうございました!
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A.O.R.世界観の美しさに惹かれてプレイさせていただきました。 きっとずっと忘れられない少年の思い出の話。 @ネタバレ開始 リオくん思ったことを恐ろしくはっきり言う子ですね笑 魔法使いさんの物腰が低くてよかったです(だからそうしてたのもあるのかな?) 面白い話題は誰かに共有したくなって、かおちゃんに言ったらお兄さんに言われてさらに親の耳にも届いて監視されるようになるの、形は違えど近い体験は誰にでもある気がするのでわかるなぁー!と思いました。 でも翌日の泣いてたことに気がついてたお姉さんの対応が最高。 最後に会えて本当に良かったし、願い事も、まだ純粋な(大した欲のない)子どものリオくんだったからこそ、魔法使いさんと友達になりたいと言ったのが納得ですし、読んでて私も魔法使いさんに帰ってほしくなかったので良かったです。 大人になったリオくんが、今なら絶対に他の願い事にしてた、と言っているのもいいですね。まだ大学生ではありますが、間違いなく純粋さは失われているはずですから。 おまけ要素に気付いた時はテンションが上がりました。 魔法使いさんはずっとずっと昔から生きていたんですね。月に一緒に住んでる女の人は、一応恩人?なんでしょうか。 おまけ要素は朝になってから開いてみて気付いたものの @ネタバレ終了 夜に月の見える窓際で読みたくなるような、素敵な作品でした。 ありがとうございました!
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春田環の虚構演戯前作は未プレイの状態ですが、遊ばせていただきました! @ネタバレ開始 一度コメント欄を間違えてしまい、通知が変になっていたら申し訳ないです…! 春田くんが不審な動きを見せるのが、「これもしや前作やってないとわからない話か…?」などと思いましたが、全然そんなことありませんでした。 最初春田くんを軟派な奴だなと少々穿った目で見てしまっていたものの、真相が辛い…! 血が繋がってなくて、なんなら本当の息子じゃなくてお前が事故に遭えば良かったのにと思っているような義理の母親のために演技をしていた…こんなの報われてほしい以外の言葉がありません。 そして先輩かっこよかったです。冷静になれば銃を持った相手も一撃! 確かにこんな命懸けの仕事を自分の娘がしていたら、親は心配だし家庭に入ってほしいと思わなくもないですね(過干渉の可能性もありますが…)。 @ネタバレ終了 春田くんと先輩の最上さんの魅力が凝縮された30分間でした。 素敵な作品をありがとうございました!
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きまぐれシャノワール人生の早い段階で浴びておくべき名作でした。 そうは言っても、誰しも今日が人生で一番若い日なのですぐにプレイされるのがおすすめです。 長編だからこそ、物語の全てが余す所なく描写されていて、世界観にのめり込みっぱなしでした。 タイトル画面で(たまに作中でも)流れている魔法使いの弟子、世界観に合っていて聴くとテンションが上がりました。 @ネタバレ開始 魔法全然関係ない(でもみのりの精神的な成長には重要な)球技大会のくだりが丁寧に描写されているのを見て、「あ、ガチだ…」と思いました。 10代の学生のうちにこのくだり(自分を無能と思い込むことからの脱却)を見ていたらどれだけ良かったことか…! 初期のみのりにかなり近いような学校生活を送っていたので、みのりにとってのロダンがいかにかけがえのない存在かは身に染みてわかりましたし、ロダンのような人がいてくれたらなぁという気持ちにもなりました。 作品中の場所も素敵で、日本の夏を感じる尾道やそこのおじいちゃんの家での話は思わず夏が恋しくなりましたし、ロダンの魔法で初めてカペラ王国を見た時は高揚感がありました。フランスとドイツが混ざったような国!行きたすぎます。 人物としては、ロダンとみのりのおじいちゃんが好きです。 ロダンは虚勢を張って一生懸命生きてる時点で好きでしたが、みのりと出会って精神的に成長して魅力が増しました。 地下に囚われていた両親と最後に再会するシーンはかなり胸に来ました。 おじいちゃんはみのりへの接し方や、愛する妻への言葉の一つ一つが愛に満ちていて、その優しさや温かさで時折涙が出そうになりました。 エンディングは、確かにロダンが恋人になってくれたら、人間のパートナーとしてはこれ以上ない相手(しかもイケメン)だとは思うものの、友情エンドの方が好みではありました! みのりとしてもロダンが猫の姿だったからこそ気安い関係になれたのだと思いますし、何よりケットシー可愛いので。 最後に「気まぐれシャノワール」の名を冠したカフェを二人で営んでいるのも素敵です。実在してほしい。 @ネタバレ終了 実際の制作期間は存じ上げませんが、非常に長かったこととお察しします。 長い制作期間を経て素晴らしい作品を生み出してくださりありがとうございました!