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富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション

  • 文化棟の魔女
    文化棟の魔女
    面白かったです。推理ゲームではないですがミステリー要素がふんだんで大満足です。 まず冒頭の主人公がボランティア部に入部するまでの流れがこれ以上ないくらい素晴らしいと感じました。開始直後の引きとしてもとても強いですし、何より月岡さんのキャラクターが説明なく端的にダイレクトに伝わってくる。まさに完璧だと思い感動しました。 その後は日常の謎的なお話が続くのかと思いきや、気付けばあっと驚く連続殺人事件が発生する怒涛の展開でした。わらしべ長者的というか芋づる式に大事件に繋がっていくのが気持ち良かったのと、やはり魔女月岡の安定感が凄かったです。 最後は王道の関係者を全員集めての謎解き。本作のジャンルは紛れもなくミステリーだと思います! @ネタバレ開始 主人公が意外とかなりの熱血漢で行動力もあってとても有能で驚きました。また、SNSの画面が完全にどう見てもスクールシャークだったので、あの画面が出るたびに気になって集中できませんでした(笑) @ネタバレ終了

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  • 樹海の怪
    樹海の怪
    演出が非常に巧みで開始早々に驚きましたが、その後も間の使い方や演出が秀逸で何度も肝を冷やしました。 主人公の樹君はどうなってしまうんだ!と終始ヒヤヒヤしながらプレイしました。色々と考察しがいのあるストーリーですし、グラフィックも綺麗でとても印象に残りました。

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  • 東京オディエットアモ 大篠八雲編
    東京オディエットアモ 大篠八雲編
    シリーズ3作一気にプレイしました!面白かったです!グラフィックは美しくスチル多め、シナリオもほど良いボリュームで綺麗にまとまっており、演出も華やかでした! さて、3作目の八雲編ですが、何考えてるか分からない系のスケコマシかつやっぱり完璧な顔面の持ち主。今作は十二夜が原案とのことですが、全く聞き覚えがなかったので慌ててググりました。たまたまシェイクスピアが生まれた町に短期留学したことがあるとは思えないザコっぷりです。内容を確認して、あ、なんか男装する話なのね、確かにそんなのあったわ!と確認してからプレイを再開しました。 今作も他2作と同様にジュリが振り回されます。グラフィックの要素もあるとはいえ、三者三様のキャラづくりがとても巧みだと感じました。ロミオと公親と大篠はみんな勝手で奔放なのは同じですが全然キャラが違いますもんね。今作では男装をしたジュリが奴隷として右往左往することになります。 男装したジュリメッチャ可愛いので周囲がおかしな気を起こしそうになるのは良く理解できました。でもそもそもこんな美男子いないよ!可愛い女の子でしょーよ!となりました。 なかなか本心を見せない大篠の胸の内や、現在の大篠を形成するに至った生い立ちが興味深く、今作も他2作同様に一気読みでした。ジュリの包容力、慈愛の心が存分に感じられる中盤~終盤でした。やっぱりジュリ、イイ女すぎる! 今作の結末も両エンドとも非常に印象的でした。展開や文章表現が色んなことを象徴していて改めてシナリオがお上手だなぁ、と感じ入りました。 ちなみに印象的だったシーンを最後にたたんで記載します。 @ネタバレ開始 ・東京タワーミッションは印象的でした。いつか上ろうと思っていたのですが臨場感がありました。 ・終盤のピアノシーンも印象的です。これどこかで昔見たぞ?と思ったらプリティウーマンでした。懐かし~。 @ネタバレ終了 完結に向けて頑張ってください!待ってます!!

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  • 東京オディエットアモ 目白公親編
    東京オディエットアモ 目白公親編
    シリーズ3作一気にプレイしました!面白かったです!グラフィックは美しくスチル多め、シナリオもほど良いボリュームで綺麗にまとまっており、演出も華やかでした! さて、2作目の公親編ですが、幼馴染のクールな医者ということですがこちらも完璧な顔面の持ち主。今作はハムレットが原案とのことですが、いきなり復讐劇が始まってて慌ててググりました。内容を確認して、あ、このお話がハムレットだったのね、と納得してからプレイを再開しました。復讐劇の結末はどうなるのか!?と主人公との過去の事件の真相はいかに!?というダブルの引きがあったのでプレイする手が進みました。 今作のジュリはサドっ気丸出しのキミちゃんに喜んで従うまさに忠犬状態で可愛らしかったです。その扱いはないでしょ~と思うことも多々ありましたが、それ以上に第三者には理解できない幼馴染同士の高度な関係性なんだな、という印象が強かったです。 ちなみに一番ヒドイ!と思ったのは @ネタバレ開始 いきなり蒙〇タンメンで北極を食わせてるところでした! なお次郎と一緒なのに食べるラーメンが二郎でないところがツボでした @ネタバレ終了 突然のサラダ記念日なども含めて、本編はシナリオ本編がシリアスなのにテキストが面白いと思えるところが多かったです。ちなみにデートで野球観に行くシーンはジュリのNPB知識に感動しました。こんなん野球好きな男なら誰でも惚れてまうやろ!! 作者さんのnoteの攻略サイトを見ながらプレイしていたので余計に(?)どんな結末になるのかドキドキしましたが、えー!マジかー!ウソ―!と怒涛のラストには完全にビックリ仰天でした。してやられた感!

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  • 東京オディエットアモ 代沢ロミオ編
    東京オディエットアモ 代沢ロミオ編
    シリーズ3作一気にプレイしました!面白かったです!グラフィックは美しくスチル多め、シナリオもほど良いボリュームで綺麗にまとまっており、演出も華やかでした! さて、1作目のロミオ編ですが、超上級国民で完璧な顔面を持つ年下の俺様系ということで、グイグイ×オラオラの数々によりジェットコースターのような恋愛模様が楽しめました。ロミオ氏、ムーブがメチャクチャ振り切れてて凄かったですが、意外と可愛いところもあるのが憎いです。 自分にとって乙女ゲーの魅力の大きな要素の1つは多くの場合で主人公(女)が魅力的だからなのですが、今作のジュリは一般常識があり、言い寄られても安易になびかず、包容力があり、美術品のような顔面とイイ女が服着て歩いてる状態でした。こんなんロミオの境遇的に惚れてまうやろ!! 題材がロミオとジュリエットということで、どんな結末になるのかドキドキしましたが、なるほど、あの題材をこう料理するのか!という両エンドがいずれも楽しめました。

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  • ウブな二人の恋愛事情
    ウブな二人の恋愛事情
    想像以上にウブで初々しいカップルの微笑ましい関係性が楽しめました。今どき小6のカップルでもこんなにウブじゃないだろうに高3でこれは驚きです。まさに奇跡!そもそもクラスの雰囲気などを見ていると主人公カップル以外もとてもピュアです。 クラスメイトのジェシカがとても良い味を出していました。オネェはこうでないと!という世話焼きっぷりと頼りがいでした。ヒロインの声は声質がピッタリでしたが、ジェシカも役柄にぴったりだったと思いました。 エンディングは2つ。最後の選択肢はどちらが正解か悩みましたが、先にハッピーエンドを迎えることができました!これしかない!というラストシーンで良かったです。そこに至るまでの展開の数々は面白かったですし、エピローグでは心温まりました。 その後バッドエンドも回収しないと!と思って見てみたところ、ハッピーの微笑ましい感じではなく本格的に間の悪い展開の数々、そしてラストはとても衝撃的でした。順番的にもうこのラストの印象しか残っていないくらいの破壊力を感じました。 以下、少しだけネタバレ感想です。 @ネタバレ開始 ・遊園地の絶叫マシンのシーン。立ち絵が回転するのは斬新でツッコミどころがあって好きです。 ・サンタコスの自撮りを送るシーン。是非ここにはCGが欲しかったです。 ・BADエンドのヒロイン。道中の主人公がかなりアレなのは間違いないのですが、最後の最後のウブでもなんでもない姿がショッキングでした。 いやもうこっちが素だろ!としか思えないくらいの破壊力です。 正論とは言え驚くほど口が悪い!! @ネタバレ終了

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  • サヨナラを八月に残して
    サヨナラを八月に残して
    とても正統派なマルチヒロインの青春恋愛アドベンチャーゲームでした。テーマ曲も素晴らしいですし、ほど良いファンタジー風味も味わえます。 冒頭、かつて組んでいたバンドを解散してひきこもる主人公というのがまず掴みとして良かったと思います。そこに突然現れる少女、変わらず世話を焼いてくれる幼馴染、距離を取る元メンバー。それぞれとの交流の中で主人公の心境が変化していく様子と、なぜ解散に至ったのか?という過去の真相が明らかになっていくのが配分良く進んでいったかと思います。 特徴的だと思ったのは主人公以外の視点で描かれるシーンが多いことで、シーンの中で他の登場人物がどのような心境でいるのかが良く分かりました。(視点が変わったことを示す表示がもう少し見過ごしにくい形ならなお良いと感じました) ボーカル曲が流れるあたりがむしろOPという感もあり、その後はヒロインたちとのマルチエンドが待ち受けているのですが、三者三様異なる展開でいずれもとても良かったです。 BGM自作というのは改めて確認して気付きました。タイトル画面からはシンプルにSTARTとLOADのみなので、せっかくなのでCGモード・回想モード・音楽鑑賞モードなどが欲しいと思いました!特に主題歌は好きな時に聴きたいところです!

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  • 猫ノ目のような世界で
    猫ノ目のような世界で
    不思議な世界観で描かれるストーリーでした。タイトル画面にも登場する羽ネコですが、ゲーム内では動きます。神秘的であり幻想的でした。 抽象的な感じでお話は進んでいきますが、もしかしてそういうことかな?と推測していたことがエンドロールで当たっていることが分かりました。その後もあとがきで丁寧に説明されていたのでこれは親切だと感じました。クジラの包容力に惚れそうになりましたが、なるほどそういうモチーフだったのですね。

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  • この番組は嘘つきの提供でお送りします
    この番組は嘘つきの提供でお送りします
    面白かったですし、プレイ後にジーンと心が温まりました。 皆さん書いていますが、ボーカル曲がひっじょ~にクオリティ高いです。みんなが好きな正統派な爽やかロック。読後感の良いエンディング+名曲のエンドロールで感動は約束されていますのでとてもおススメです。 まずプレイ冒頭の演出で「おおっ、このゲームメッチャ凝ってる」といきなり心を掴まれました。その後のOP動画からのスポンサー提供画面などもワクワクしました。愛すべき変人主人公、変人仲間、自称サンタ、毒舌Youtuberと次から次へと投入される奇人変人たちでしたが、主人公とヒカリのとにかく燃え滾るような情熱、メリーの子供たちを想う気持ちには随分と心を打たれました。 @ネタバレ開始 フミハルはもう少し可愛げのあるマイルド悪役(好きだからいじめちゃうの、ウフ)系かと思ったのですが、終盤に若干攻撃の手を緩める程度でほぼずっと極悪暴言サドでビックリしました。(正直冒頭の頃はヒロインかと思っていたほどです) ラストは完璧な百点満点の(万事全て解決して幸せ真っ盛りの)ハッピーエンドではありませんでしたが、これはむしろ先々への希望も感じさせるちょうど良い塩梅の着地点だと感じました。 @ネタバレ終了 作者さんの過去作の「GARAKTA ROCKERS」の超青春感が好きで続きを熱望しているので、ロックじゃないのか~とちょっぴり残念に思いながらプレイしたのですが、メッチャロックでした。しかもプレイ済だと嬉しいお楽しみ演出もあって良かったです。(過去作未プレイでも楽しめますよ!)

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  • 誰彼の町に眠る∞-メビウス-
    誰彼の町に眠る∞-メビウス-
    まずはグラフィックが綺麗すぎでした!どこからどう見ても綺麗な線画+塗りが非常に印象的です。出てくるキャラが男女ともに美形だらけでプレイ中はずっとうっとりとしました。 また、本作は設定が非常にしっかりしているのも印象的でした。1つ1つの設定が魅力的で、プレイ冒頭に用語集を見て予習し、ゲームを進めながら様々な要素が出てくる度になるほど!となりました。世界観設定がとても骨太でしっかりしているので、この世界を舞台に2章以降も様々なストーリーが繰り広げられることが期待されます。 ミステリーのタグがあったこともあり、本作のストーリーは犯人を予想しながらプレイしましたが、名探偵サカナはヒントとなる場面を見た瞬間に犯人と動機をズバリ的中させました!意外性はありませんが納得のいく王道のストーリーですし、ラストはとても切なかったです。 第2章以降も近々公開されそう(と勝手に期待している)なので、今後の展開もとても楽しみにしております。

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