富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション
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風の音、君の声心温まる素敵なお話で、非常に感動しました。プレーヤーに大きな?を投げかける挑戦的な冒頭になっていますが、情報の出し加減が絶妙で先が気になる構成が素晴らしかったと思います。もしかしてありがちな展開?なんでそうなるの?と途中で思うこともありましたが、3つのエンディングを見ると「もうこれしかなかったなぁ」と設定や展開に脱帽です。BGMや効果音の演出も良かったですし、クリア後のタイトル画面の演出も王道かつ至高だと思いました。 主人公が親友と肩パンをしてるシーンが何度かありましたが、高校時代に体育会系のヤツ同士で全力で肩パンをしまくってた懐かしい思い出が蘇ってなんだか嬉しくなりました(まだ存在する文化なのでしょうか)。ちなみにもし自分が主人公だとしたら、もうAnotherED一択ですね!
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新人魔王の懐事情着眼点がとても面白いお話で、冒頭から非常に惹き込まれました!J-RPG世代からすると幼少期から慣れ親しんだ世界観。魔王視点のリアルな金銭面の悩みがこれほど楽しいだなんて!アイデアもさることながら、金銭面での苦労のエピソードの1つ1つが非常に解像度が高く、ファンタジー世界観ながらやたらとリアルなギャップがとても良いです。出オチ的な感じではなく、色んな引出しの展開があって最後までずっと面白かったです。 魔界なので登場キャラはわりと屈強な感じですが主役の魔王は幼女タイプで可愛らしく、魔王城の物々しい雰囲気とのギャップも良かったです。
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n回目の一瀬や、やられましたー!n回目の真相ってそういうことだったんですね!全く違うこと考えてました! ちなみにやられた!と言えば一瀬きゅんの魅力にやられました。過去作は未プレイなのですがなんじゃこの可愛い生き物は!うっかり自分の生物学的なステータスも忘れて一瀬きゅんにバブみを感じておぎゃらせたくなってしまいました。・・・さて、それは冗談とはいえ、一瀬氏の魅力は本当にヤベーので女性の皆さんに是非オススメです。
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わんもあ☆えくすとら♪ ~夏休み!~仲の良い友人とお出かけの約束を取り付けるところからカップルになるまでという、恋愛における一番甘酸っぱいシーンを切り抜いた、爆発しろ!と何度も叫びたくなるような一作でした。ヨーコちゃんはご覧の通りとても可愛らしく、表情がくるくると変わるのでデートが終わる頃にはすっかり好きになっちゃいます。 EDは全部で20とかなり細かく分かれていますが、このED分岐と好感度システムの作り込みは素直に凄いです。デート中の会話や行動によって好感度数値が微増減~大幅増減します。ヨーコちゃんはそもそも主人公のことを憎からず思っているようで、そりゃねーだろ!という選択肢を選ばなければ好感度はどんどん増えていきますし、ED回収の強い味方「作者さんの攻略サイト」完備なので安心です。また、TIPSやEDリストなどシステム周りは万全の作り込みだと思いました。作者さんが音ゲーマニアということで、やたら音ゲー周りの情報が詳しいのが面白かったです。 1つだけ強い要望があるとすれば、 @ネタバレ開始 マイカちゃんを攻略したかったです!音ゲーマニアランクを上げないとGoodエンドに到達しないようにすれば音ゲー×ギャルゲーの夢のコラボルートが楽しめたように思いました。 @ネタバレ終了
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SweetSweetSuicide唯一無二の魅力を放つ甘くメルヘンなイラストに惹かれてプレイしました。が、タイトルで連呼?しているように甘いだけではなく、ストーリー展開は非常にビターな味わいでした。とはいえそのギャップこそが大きな魅力を生んでいると感じられました。イラストにビビッときた方は是非!
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因果律 Inside The Memory完全なるクローズドサークルな状況で巻き起こるサスペンス&ミステリー展開が楽しめました。ストーリーは序盤から緊迫の展開が続きますし、過去の因縁も大きく絡んできます。 フルボイス&立ち絵が動きまくり、探索パートあり、謎解きあり、推理あり、決断シーンありととてもゴージャスな作りでした。エンドは全6つで、非常に振れ幅が大きいと感じました。分岐条件は丁寧な解説サイトがあるので、へっぽこ探偵でも安心です。ありがたい。 私は前作プレイ済ですが、本作1つで「前作の続きから」と「ストーリーの冒頭から」とどちらでも遊べるので、本作から遊んで全く問題ないです!
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宇宙をゆく僕と猫とても面白かったです!ディストピアSFは大好きなジャンルなのですが「ほのぼのとは?」と思いながらプレイしましたが、確かにこれは間違いなく「ほのぼのディストピアSFノベル」でした! ほのぼのの立役者は間違いなくネコちゃん。そもそもの主人公の性格と生活環境からして、ネコちゃんなしでは生きていけないくらい貢献度の高い癒しの存在です。一方、ディストピア部分の設定はかなりリアリティがありました。正義や効率性やAIが行くところまで行きついたらこうなるよなぁという納得感が相当に感じられました。マザーやシスターはその設定だけでなくネーミングセンスも素晴らしいな、と。 ゲーム全体のストーリーは主人公の成長物語としてもディストピアSFとしても非常に面白かったです。シナリオには意外性と納得感が同居していて、心から楽しめました。トゥルールートの展開も好きですが、ノーマルエンドのルートの驚きと言ったら!その後のタイトル画面の演出を含めてこれが非常に痺れました。
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Es-エス-「きりっとおめめの美少女委員長と放課後おはなしするだけのゲーム」とのことですが、その裏であんなことやこんなことが起きている、というとても凝ったお話です。放課後の雑談とその後の下校シーンだけでほぼストーリー進行がなされている構成や演出が光ると感じました。また、ストーリーにリアリティを与える委員長のキャラデザ・グラフィックが素晴らしいです。ミステリアスな存在感が凄いです。 分岐EDを自力で回収するのはかなり厳しそうだと感じたため、攻略情報の存在が非常にありがたかったです。やはり彼女の存在感は格別で、どのEDを迎えるにしても人生そのものに大きな影響を与えるんだなぁ、と。クリア後に見られるおまけの情報もお気に入りです。様々な事実を裏付ける情報群のおかげで読後感がより味わい深いものになりました。
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Ĉi tio estas…-人間改良計画-インパクト絶大かつ洗練されたゲームシステムが非常に魅力的なゲームでした。面白かったです! 「ハンコを押すだけの簡単なお仕事」と「ディストピア系新人間選択」の単語がなかなかつながらなかったのですが、この点はプレイすれば一目瞭然です。なんてショッキングながら魅力的な世界観なんだ!と思いました。お仕事時の資料群のセンスが抜群過ぎて、視覚的に感情をぶっ刺されました。 ED分岐については特殊かつ法則を見つけるのが難しそうだったので、作者さんの攻略サイトを参考にさせて頂きました。あるとないとじゃ大違いなのでとてもありがたかったです。オリジナリティに溢れるゲームですので、とてもオススメです!
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なぎともーふぃんぐ!あらすじの通りかなり追い詰められた状況でゲームが始まります。あらすじの段階で「最期を看取ろう」と書かれているのが辛いです。。行動選択の結果は完全に医師の言いつけ通りなので、結末に対しての全責任はプレーヤーにのしかかります。辛い。なお、全4EDあってそのうち1つがトゥルーエンドなのですが、いずれも正史のような印象深い味わいがあります。とはいえやはりあったかもしれない他のED群に比べるとトゥルーエンドが一番業が深いです。 究極の選択を突き付けられる、とても印象的な作品でした。