富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション
-
マジでぶっ壊す。主人公とコースを選んで色んなものをぶっ壊そう!という連打でストレス解消ゲーです。主人公選択画面でキャラが動く演出やファイナルラウンドの演出にメチャクチャ痺れました。一度遊び始めると全キャラクリアまで遊ぶ手を止めさせない中毒性があります。 日々の生活でストレスが溜まっている方、凝り固まった価値観から脱皮したい方、マジでぶっ壊していきましょう!!
-
くびつりまじょとくびしめてんし可愛らしいグラフィックと釣り合わない物騒なタイトルがインパクト抜群の本作ですが、ゲーム内容もまさにこの可愛らしいファンタジー世界なのにかなり物騒、という絶妙なバランスが魅力的な作品でした。 特異な設定のシナリオではありますが、可愛らしいキャラクターグラフィックと簡潔かつ冒頭から引の強い導入部のおかげかすぐに世界観に入り込めました。ストーリーのラストには4つの結末が待っていて、それぞれの結末には救いがあったりなかったりはするものの、どの結末もそれぞれ本作の結末としてふさわしく納得感のあるものでした。個人的にはやはり最も救いのある結末が好みでした。 クリア後によく見てみるとサムネイルのグラフィック+あらすじが短時間で本作の魅力を表現する完璧な紹介だと感じましたので、まずは是非サムネをご覧ください!
-
シトリンちゃんのしあわせごはん見目麗しいシトリンちゃんとバッジに惹かれてプレイしました。 選択肢を選んでパンを作る!というパン作りゲーとしての面白さと、その中でシトリンちゃんをめぐる状況や背景が徐々に見えてくるシナリオの面白さがいずれも味わえました。パン作りについては選択肢を反映して色んなビジュアルのパンができるので単純にワクワクしました。どのパンも美味しそうですし、クリア後のパン作りモードも単純に遊んでいて楽しく、試行錯誤して色々作りまくりました。シナリオについては温かく柔らかい雰囲気を損なわない範囲でシリアスなストーリーが展開し、意外性がありつつプレイ後の感覚も良かったです。
-
pastERRORdownとても面白かったです! 本作の世界観もとても好きなのですが、それを体現したゲームシステムの設計・実装具合が非常に素晴らしいと思いました。シナリオとシステムがうまく融合することでプレイヤーのゲーム体験は非常に深まると思うのですが、本作はその点がマr違いなくとても見事です。細かなグラフィックやUIも世界観にピッタリで、冒頭からラストまでの没入感がありました。登場人物の幸せを願わずにはいられないストーリーも良かったです。
-
ショタカレ!どこからどう見てもnot for meなゲームなのは理解しつつも、高そうなクオリティ、確かな反響に加え、部門賞受賞作ということで恐縮しつつプレイしました。本作の構成としてはオーソドックスな攻略対象複数の恋愛ADVなのですが、事前に感じていた通りやはりクオリティの高い一作でした。 立ち絵がLIVE2Dで動きまくる、対象となるキャラクターはそれぞれこれだ!という属性を持っている、ここぞというところで美麗なイベントスチルが表示される、短い尺でシナリオが綺麗にまとまっている、胸キュンな各キャラEDにイイ感じの悪ノリBADがある、とADVとしての完成度がとても高い一作でした。ぜひ淑女の皆様に広く遊ばれてほしいと思いました。
-
負けヒロインに転生したので勝ちに行くことにした。審査員特別賞を受賞していたのでプレイしてみましたが、とても面白かったです。「負けヒロインルートこそ本番」という言葉を受けて遊んでみたら乙女ゲーに異世界展開しちゃうというストーリーです。 てっきり平凡な負けヒロインが努力してヒロインの座を奪い取る!みたいな話を予想していましたが、想像を数段階上回ってくる設定と展開の数々が凄いです。強烈過ぎて口を開けて唖然とするレベルのストーリーで、間違えてBAD分岐につかまった日なんかには卒倒モノですが、その分苦難を乗り越えて良いエンディング&おまけストーリーまで堪能できると確かな感動が味わえました。章区切りでテンポよくプレイできましたし、制作の背景が分かるあとがきもあって大満足です。印象的なグラフィックもたくさんあって、多くのシーンでスチルも表示されるため臨場感もありました。 @ネタバレ開始 いや、ほんとユリの性格の悪さがすさまじくて半端なかったです。テンくんが冒頭から一貫してアミを信じてくれるからそこに救われましたが、これでテンくんまでユリサイドだったらやってらんねぇです。多分モニターの前で泣いてました。どう見てもアミの方が可愛く見えるキャラデザも良かったですし、おまけでテンアミの邂逅と時を同じくして怪物ユリが生まれたシーンを見られるのも良かったです。 @ネタバレ終了 本作をプレイすると、「キミ恋」のユリ視点本編には俄然興味が出てきますね。どんななんだろう。
-
ヤンデレ好きが推しに執着される、悪役令嬢に転生できたのに、プログラムに勝てません!!スポンサー賞受賞と聞いて飛んできました。ラノベのような全部説明する系のタイトルですが、全部説明されてもピンとこなかったのが遊ぶ前からツボです。タイトルや概要欄を読むよりもゲームを遊びのが手っ取り早いのでさっさと遊ぶが吉ですよ! こちら、プログラムに逆らって推しとのハッピーエンドを迎えようと奮闘する様がとても面白かったです。サブキャラ視点だとメインキャラの言動って結構アレだなぁ、とも思ったり。シナリオを良い方向に進めるためにはミニゲームをクリアする必要があるのですが、こちら気を抜くと初見はミスってしまうけど2回目はまず成功できるという絶妙な難易度でした。唐突に繰り返されるミニゲームがこちらもなんだかツボでした。なぜこの瞬間にそれが始まるのだ!という。 30分ほどでクリアできますし、コミカルなシナリオ展開がとても面白かったです。
-
白い世界でキミが願うモノ少女が目を覚ます白い世界はどんな世界で、現実世界に戻ることはできるのか?というお話。非常にインパクトの強いお話でした。想像力をかきたてるテキストはもちろんですが、BGMの使い方や白と黒の色彩の用い方が非常に効果的で印象を強めていました。 それほど注意喚起がされていませんが、相当にショッキングなシーンがあるので人によっては要注意かもです。なにはともあれリコちゃんに幸あれと心から思えました。
-
Snow Girl短編ながら、いや短編だからこそとてもインパクトとキレのある作品でした。 主人公の男性が拾ってきたアンドロイドのユキとともに生活するお話。出会ったその瞬間から愛しあうふたり。 @ネタバレ開始 のはずだったのになぜか雪だるまのように少しずつ溶けていく「アンドロイド」。序盤から存在する違和感が急速に大きくなってきますが、スーパーの店主とのやりとりを通じて主人公の精神状態に対する疑念が確信に変わります。警察が踏み込むと止められた冷蔵庫の中で異臭を放つ「アンドロイド」。無線で事実が明らかになりますが、せめて主人公は拾ってきただけだと信じたいところです。歪んだ認知の表現が秀逸でした。 @ネタバレ終了 なるほどそういうことだったのかというラストの着地も鮮やかでした。多くを語りすぎない表現も素晴らしく、このくらいのさじ加減にはとても憧れます。
-
白雪とネクロマンス耽美で退廃的!これがダークファンタジーってやつか!と思える一作でした。過度とも思えるほどの暴力的なシーンが痛々しいのですが、これもまた愛の形なのね。運命と愛に翻弄されて苛立つ様がよく伝わってきました。 絵柄がとても特徴的で雰囲気が満点でした。また、随所に挿入されるアニメーションのおかげで臨場感が素晴らしいのと、動画付きのゲームにピッタリなEDも印象的でした。