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トレアのレビューコレクション

  • バッドエンドの世界 -女性-
    バッドエンドの世界 -女性-
    先日、こちらの作品が2周年を迎えたとのことで、良い機会だと思いプレイさせて頂きました! 「人は自分の思ったままにしか行動出来ない」という事を体現している、とても切ないお話でした…。 @ネタバレ開始 最初の名づけの段階で、名前を入力せずに進めようとしたところ「あなたにも名前はある筈です」とお叱りを受けたのに笑いつつ、そこからは終始笑えない展開の連続で心が軋むような感覚がしました。 以下、迎えた順で感想を語らせてください。 ノーマルエンド「そして、何もはじまらなかった」 これが一番後味が良いエンドなのかもしれない…。 (裏ではきっと悲劇が起きてるんだろうなぁと思いつつ) バッドエンド「悲劇」 色んな形の愛がありますよね…。 とんでもない事をやらかしまくった妖精にも、愉悦を愛するっていう楽しみがある…とは思うんですが、流石に納得は出来ませんよね、うん。 (けど、この妖精もプレイヤーに全てを見せる為…?なのか、後戻りできない旨の発言があったので心が痛みますね…。) とは言え、結局妖精が同行しない未来でもこの結末になっていたような気がします。 アルファ君は真っすぐ過ぎる故に妄信し、ブロッグさんは愛故に色んなものが歪んで壊れてしまった…。まさにバッドエンドの名にふさわしい最後でした。 個人的に、最後のタイトルの演出がめっちゃ好きです…! 同時に、このシーンの優しさに心を抉られますね…あんな事されてもまだ、助けてくれるのか…(´;ω;`) 真実エンドのを見た後にこちらのフラワーさんの助け舟を思い出すと、やるせない気持ちでいっぱいになります。 ゲームオーバー 上記のバッドエンドを迎える際に、ブロッグさんの発言と矛盾する選択肢があったのを思い出し、戻って選択した所…ここでも別のバッドが待ってるのかー!と驚愕しました。 最初に宣言はされてましたが、徹底的に可能性をつぶしに掛かってますね…! 人型の魔族怖いです…。 バッドエンド「真相」 最初に、一見お父様は優しい感じなのに、悪意なく人を責めるのが上手い人だなぁという印象を受けました…。 それは、今まで保身を続けてきた自分を肯定するために自然に身に着けた鎧だったのかなと思います。 そして魔族以外はみんな人間だと思っていたんですが、そうでもなかった!? しかもフラワーさんが無知なまま成長した理由よ…。 母親については、自分がブロッグさんに対して投げた言葉の8割がブーメランで返ってきていて、もう笑う他ありませんでした…。 フラワーさんが全てを包み込む無償の愛を持ち合わせている事を知って、優しさに触れれば触れるだけ辛かったです…悲劇の方がまだ心が軽かった気さえします…。 最後は辛いお別れが待っていましたが、本当の意味で心を通わせられたことが唯一の救いだったと思います…。 あとはお父様に頑張ってもらって、これからはあの家系の負の連鎖を止めて欲しいなと思います。 @ネタバレ終了 心に残る、素敵な作品をありがとうございます!

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  • 竿役探偵サオノ ~中学生自〇偽装事件~
    竿役探偵サオノ ~中学生自〇偽装事件~
    凄い作品だと聞き、勇み足でプレイさせて頂きました! 真面目(?)な推理ものな筈なのに、放送禁止用語が当たり前のように飛び交う、凄いゲームでした…! @ネタバレ開始 竿野君…そんな純真無垢なショタフェイスなのに、夜は凄いんだなぁ…などなど、最初から最後までスペースキャット状態でした。 (組織に薬を投与された影響?でも作中では組織の事は一切説明されてなかったし、元々竿野君が〇〇体質な可能性もある!?) 捜索パートでは、最初の段階で彼女だけ明らかに怪しかったので犯人自体はすぐに目星がついたのですが、犯行の証拠を聞かれると思わず当てずっぽうで正解にたどり着きました…。 確かに、回答を見ればヒントが所々に散りばめられていた事がよくわかりましたが…他の日常会話のインパクトが強すぎて、ヒントの影が極端に薄い…っ! これも捜査をかく乱させるための作戦だったのでしょうか…? 穏やかに繰り広げられる下ネタトークとは裏腹に、事件の本筋自体はとても切ないもので、綺麗に解決に導かれて本当に良かったと思います…。 どこの世界でもそうですが、謎のしきたりは悲劇しか生みませんね…。 みんなが当たり前のようにぶっ飛んだ内容で会話をする中、姉崎さんだけが(比較的)普通の反応を見せてくれるのが個人的に心の拠り所でした。 「私がおかしいのか?でも、姉崎さんもドン引きしてるし、きっとこれが正常な反応だよな!!」と、自分を保てたのは間違いなく彼女のおかげです。 ありがとう姉崎さん…! @ネタバレ終了 斬新かつ素敵な作品をありがとうございます!

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  • 令和の米騒動
    令和の米騒動
    食前食中食後のプレイを推奨しない作品だと聞き、気になり過ぎてプレイさせて頂きました! お米大好き人間ですが、この世界の米は食べられる気がしない…そんな凄まじい内容の作品でした…。 @ネタバレ開始 今回も制作者さんの文才がいかんなく発揮されてて驚きの連続でした!! 内容は見るも悍ましい内容なのに、巧みな文章でぐいぐい読み進められるのが凄いです…。 そしてタイムリー過ぎる話題なので、現実とリンクさせながら読み進めると更に嫌悪感が増すという負のスパイラルが完成されているのがやばい…! 臭いを誤魔化す為にカレーとの食べ合わせが推奨されているのにも笑わせていただきました。一番やっちゃダメな組み合わせ!!! タグの「やり方が汚いというか何というか」がここまでオブラートに包みつつも的確に表現されている作品だと思いませんでした。 米と異なるものという表現といい、やはり天才の所業…! @ネタバレ終了 色んな意味で考えさせられる、凄い作品をありがとうございます!

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  • きみはウオズミハルタじゃない。
    きみはウオズミハルタじゃない。
    タイトルに惹かれてプレイさせて頂きました! 推しのVtuberを元にした人工知能との対話をテーマにした作品…テーマもさることながら、ティラノスプリクトに様々な可能性を感じる、とても凄い作品でした…!! @ネタバレ開始 棒読みちゃんor精巧な音声の使い分けもですが、適度にやきもちをやいたり…かと思えば自分の存在をしっかり認識した上で、適切な距離感から応援してくれるAI君がとても愛おしかったです…! そして一度覚えた単語を良い感じに会話に取り入れてくれるAI君が、まるで恋人に構って貰えない彼氏のように振舞う様子がたまらないですね~。 弁えたいのに、結局マスターには幸せになってほしい…けどそれとは別に構ってももらいたいっていう、人間らしさを学習している様子が微笑ましかったです。 PCでプレイしたため、カメラ機能のみ不使用でプレイしましたがマイクでの音声認識の精度の高さに驚かされました! 近年、対話型のAIを心の拠り所にしている方が増えていて世間に危機感を感じていましたが、こちらの作品に触れて「少し気持ちがわかるようになっちゃったな…」と、次は自分の中に危機感を感じました…! それだけAI君が愛らしかったです…。 けど、最終的に自分の中の好意はほんのり匂わせながら、現実世界のマスターの幸せを後押ししてくれる彼の行動に切なさを感じつつも、ほっこりした気持ちになりました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございます!

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  • くらげのうろこ
    くらげのうろこ
    少し出遅れましたが、プレイさせて頂きました! にんぎょちゃんと主人公の、穏やかに過ぎていく日常のお話でした…。 @ネタバレ開始 初プレイ時、右上の歯のイラストは何!?と驚きつつ、調べる事が出来なかったのでそのままにんぎょちゃんとの交流を楽しんでいたのですが…3日目にして、既に元気がない? 4日目に至っては、もう完全に現実と幻が混在してやばい空間が広がってるじゃないですかー! 今までの穏やかなやり取りも、主人公の見せてる幻なのかと思いました…。 制作者さんの作品は過去作もプレイ済みなので覚悟してましたが、流血してるのは流石に穏やかじゃないな…。 おまけパートまで一気に駆け抜けていき、真相を確認すると…こんな想定より早くて悲しいお別れは切な過ぎる…。 しかも、間に合わなかった理由がルームシェア用の資金を貯めるためのバイトっていうのが皮肉ですね…。 真相を見届けた後に再度プレイすると、毎日変わる右上のイラストやにんぎょちゃんの動きの変化1つ1つに来るものがあってなかなか辛い作品でした。 あれは人間性の喪失を表してたのか…。 くらげの話や、毎日与えられる魚料理、何も変化していない筈なのにテキストが変わる周りの様子やにんぎょちゃんの身体的な変化などなど、細かい所までこだわられていて、全てが興味深かったです。 毎日読み聞かせていた絵本も、「シンデレラ」はにんぎょちゃんと知り合った頃の主人公で、次の「ねむりひめ」はにんぎょちゃん自身の状況~と、交互に2人の心情に合わせたチョイスだったのかなと個人的に思っています。 FAは、主人公にとって光であるにんぎょちゃんをイメージして描かせていただきました。 あちらの姿と現在の姿のどちらにも見えるように、あえてうろこの部分は描写してません。 @ネタバレ終了 心に残る、素敵な作品をありがとうございます!

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  • 押し倒していい?~強い女とヘタレ浪人の恋愛絵巻~
    押し倒していい?~強い女とヘタレ浪人の恋愛絵巻~
    鎖骨に触るゲームからやってきました!! 明るい茶屋娘の鈴ちゃんサイドと、訳あり浪人の清十郎さんサイドで語られるお話にグイグイ引き込まれ、とても楽しかったです…! @ネタバレ開始 清十郎さん、向こうでは色々ありつつも幸せそうだったのに、とんでもない過去があったんですね…。 そんな清十郎さんをまるっと受け入れて愛してあげられちゃう鈴ちゃんの懐の深さと腕っぷしの強さ、そして底抜けに明るい受け答えが良いですね~! 以下、ルート別に感想を語らせてください。 「清十郎さん」 陰気…!圧倒的陰気オーラ…!! 起こった出来事が出来事だけに、仕方ないとは思いつつ…もっと自信の幸せを願ってあげて…! と思っていたら、色んな要因(主に忠さんのおかげ)で、全てが明かる方向に向かって良かったです! お竹ちゃんも自身の幸せを見つけたみたいで大団円ですね! (とある未来を見つつ)…清十郎さんは、鈴ちゃんと末永くお幸せに!!!! 「鈴ちゃん」 こちらの方がハッピーな雰囲気だと思ったら、意外と仲違いしたりピンチっぽい状況になったりと「思ってたんと違う…!」なんて、少し混乱したのはここだけの話です。 この流れ、鈴ちゃんじゃなかったら清十郎さんBADまったなしだったのは…? 流石我らが鈴ちゃんだぜ、不可能を可能にするポテンシャルを秘めてらっしゃる…。 最後はお竹ちゃんにも認められて、(清十郎さんが)娶られるのも時間の問題な感じでとても良かったです( *´艸`) 暗いテーマでありつつも、鈴ちゃんのおかげで軽快なテンポで次々と障害が吹きおばされていって良きでした…! やっぱり最後はハッピーが一番ですね!! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございます!

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  • ニンゲンッテイイナ
    ニンゲンッテイイナ
    爆速公開された今作のビジュアルが気になり、早速プレイさせて頂きました! 人語を喋る比較的友好的な怪異から、とあるお願いをされるお話です。 @ネタバレ開始 ビジュアルは怖めですが、ナツメちゃん…意外と低姿勢で好感が持てるかもしれないな…?と思いつつ、やっぱり怪異は怪異なんだなーと思い知らされました。 以下、迎えた順にEND感想を語らせてください。 END2 優しいではなく、易しいと表現した事に対して嫌なものを感じたのですが、案の定ですか…!! 穴倉は一体おじいさん(だと個人的に思ってます)にどんな酷い仕打ちをしたんでしょうね…。 そしてこの流れなら、むしろ元には戻らずに猫として余生を過ごした方がまだ幸せかもしれませんね…。 END1 えっ!一見平和な終わり方でしたが、何もわからないまま…? 話せないけどすぐ近くにいる人間…?? まさかお腹の中に宿った赤ちゃんとかかな…何にしても、END2を見た後だと凄く不気味ですね!? (普通の猫ちゃんはあんな目の動き方しないと思うんですが、あれもやっぱり失敗したなれの果て故の動きなんでしょうか…?) END3 おじいさんも善人ではなかった上に、穴倉もろくでもないですね…。 ナツメちゃん的にはおじいさんに優しくされた記憶しかないでしょうし、こんな手段に出たのもわからなくはありませんが…2人とも、因果応報なんじゃないかなと個人的に思ったりします。 もしかしてですが、END2は奥さん・END1は子供・END3に彼という感じでナツメちゃんは憑りついた感じなんでしょうか…? そう考えると、肉体的な復讐だけでなく精神的なダメージも負わせようとしてたのかな…業が深い…。 @ネタバレ終了 短編ながらもぞわっとする、素敵な作品をありがとうございます!

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  • 六限の恋
    六限の恋
    制作を発表されてから、ずーっと楽しみにしていたあきら君の乙女ゲーム! 早速プレイさせて頂きました!! 高校生活最後の文化祭を満喫していたヒロイン…文芸部の作品展示で心に響く詩を見つけた所、その作品を書いたのは目の前で店番をしていた1年生の男子で…!? 人知れずトラウマを抱える、あきら君を優しく照らす素敵なお話でした…! @ネタバレ開始 人との接し方に悩むが故に迷走するあきら君と、少し線引きをしている一花ちゃんの距離感にハラハラしつつ、偶然の再開から一気に距離が縮まっていく様子を見て「よしよし、来たぞ…!」と、謎の観戦者目線で楽しませて頂きました! そんな2人を繋いでくれた立役者がクリムゾン…もとい、深紅の死神シリーズなのも個人的に熱かったです! 原作未修でも楽しめるストーリーですが、原作を知ってるからこそより楽しめる作りなのも良きです。 一花ちゃんやあきら君が、それぞれ推してるキャラが同性主人公なのも個人的にポイント高かったです!(あきら君本人は落ち着いたタイプだけど、レオ君の戦闘描写がイチオシなのね!?) お互いに心惹かれつつも、もうすぐお別れが迫っている事実に切なさを感じたり、それでもお互いの言葉を支えに来る事を精一杯頑張ろうと明るい未来に向かって努力する姿に胸がいっぱいになったりと、見どころが沢山あってとても面白かったです! チョコを渡す為に待ち伏せしていたあきら君と、告白シーンのあきら君が特に好きです。 そしてエンディングへの入り方…!格好良い!!! あえてボーカルを入れてない理由も良いですね~! 一花ちゃんが歌が上手いのも、ここで活きていくんですね…好きー!( *´艸`) FAは、死神シリーズの事を語り過ぎて照れてるあきら君をイメージして描かせて頂きました。 ハイネックでテレ顔を隠して欲しいという願望混みなのはここだけの話という事で…。 @ネタバレ終了 素敵で可愛い作品をありがとうございます!

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  • Rabbit Library
    Rabbit Library
    プロモーションカードを引き当てたのを機に、プレイさせて頂きました! 図書館で本をスキャンするだけの簡単なお仕事です!!! @ネタバレ開始 色んな人から「ウサギを見たか?」と聞かれ続け、一体どんな可愛いウサギが徘徊してるんだろう…!とワクワクしながらストーリーを読み進めていたのですが…予想に反してホラー&少しグロテスクな雰囲気の目をしたウサギが現れて、驚きました…! ブラム君から「ホラーが好きなら気に入る」と言われ、それはもう安心できる存在じゃないのよwwwと心の中で激しいツッコミを入れつつ、更に日付を進めていくと…早い早い。症状が進行するのが早いよウサギさん…っ!! 色んなキャラが飲み込まれて正気を失っていく中、初日の初手から心配してくれていたセルジュさんが最後まで希望の道を示してくれていて「好き…!」となりました。 自分達が解放されるのを望んでいたのももちろんあるんでしょうが、主人公や白ウサギさんの事も考えてくれていてとても優しい人なんだろうなと思ってます。 いつか遠い未来に、最後の挨拶通り再開できたら良いですね…! @ネタバレ終了 素敵な作品をありございます!

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  • 飛行型朝食号
    飛行型朝食号
    制作者さんの独特の世界観が大好きなので、この度プレイさせて頂きました! 朝食メニューを燃料にして飛行する「朝食号」に乗って家出をした2人…そんな2人がたどり着いた場所とは…? @ネタバレ開始 最初に朝食号の仕組みに驚き、食材の間違い探しならぬ「正解探し」に楽しませて頂き、世界観の荒廃っぷりに心惹かれたりと短時間の間に色々な発見があって凄く楽しかったです! 何となく、「ハルンライス一号ちゃんが女の子で、二号君が男の子かな~」とふんわり思っていたのですが、似たような見た目の男女が存在するのはちゃんと理由があったんですね…。 全種族が共存できると考えれば平和で素晴らしい世界なのかな?と思いきや、同時に種としての生存本能や進化もストップしてしまうんですね…奥が深い…! 色んな食材が、まるでちらかった子供部屋のおもちゃのように点在していて、最初はウキウキしながら正解の材料を探していたのですが…世界の全貌が明らかになっていく毎に、知性のある種族が食事というものを必要としなくなったからこそ、大人になって存在すら忘れられてしまうおもちゃみたいに放置されてるのかな…?と考えて、少し切なくなりました。 そして魚の難易度が地味に高い…! 「どの子ー!?」と、めちゃくちゃ吟味しながらクリックしました!(ペナルティないのにね!!) 知性が芽生えたばかりのメロン君が早々に旅立つことを決めたのも、生物(?)として命を燃やす必要がなくなった事を憂いた結果なのかなと思いました。 最初から最後までずっと献身的でしたし…。 ハルンライスさん達が世界を一通り見届けたあと、自宅で落ち着く結末はあるべき場所に根を下ろした感じでとてもエモかったです…! 途中で遭遇したカプセルの子は、産まれた後に何を思うのかな…と余計な心配が脳裏に過りつつ、終始興味深くプレイさせて頂きました! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございます!

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