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葛城あやとのレビューコレクション

  • 月明のノキエラ
    月明のノキエラ
    やるせなくも美しく、とても大好きな作品です。 敵として戦い続けてきた主人公が寝たきりになり、その前に黒翼が現れる。 そんな状態で二人は何を考え、どの道を選ぶのか。 @ネタバレ開始 主人公をひたすら憎んでもおかしくないのに、かけがえのない存在と想うノキエラくんが、見ていて切なかったです。 でも「そんな相手を見出せたこと」は幸せだと思うし、個人的にはどちらの結末もハッピーエンドだと感じました。 主人公が回復してまた戦うことになれば、プレイヤーとしては複雑な気持ちですが、二人にとっては本望なのかもしれません。 共に暮らすあいだに、彼らの考えが変わるかも……とも思いますが。 どういう形であれ、二人の望みが叶うことを祈ります。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。

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  • おとぎ人形劇 Hansel's Gretel
    おとぎ人形劇 Hansel's Gretel
    童話とどんなふうに違うのかな、とプレイしてみて、いろいろ考えさせられるお話でした。 もしかしたら自分も二人の立場になることがあるかもしれないし、村人のように振る舞うかもしれない。 想像すると怖くなりました。 @ネタバレ開始 少数派への迫害は今でも起こっているなぁと……。 同じ状況にならないと、ヘンゼルちゃんとグレーテルくんのつらさは分からない、と思いました。 これから13人の魂を奪っていくであろうヘンゼルちゃんに対して、非道な行いだ、とは感じませんでした。 ……という感想とギャップがありますが、二人の姿が愛らしくて大好きです。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。

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  • オプライド
    オプライド
    一本の映画を観たような、重厚な物語でした。 作り上げられた世界に圧倒され、魅力的なキャラクターを好きになり、それぞれの苦しみに心を揺さぶられました。 プレイして本当に良かったです。 @ネタバレ開始 男性三人とも惹かれつつ、ジータくんが大好きです。 普段はすこし突き放したような話し方ですが、言葉の端々からこぼれる気遣い、主人公と真摯に向き合ったときの柔らかくなる声が反則でした……。 ルイスさんとラボを逃走しますし、過去にも同じことを試みたようですが、逆に言えばそれ以外はラボに居たわけですよね。 レセプターの維持のためもあったでしょうが、危ういところのあるウラノさんを心配したのでは、と勝手な妄想が広がります。 良い未来を、と暗中模索するみんなが報われることを祈ります。 そして彼ららしい笑顔と幸せが、どうかすこしでも訪れますように。 @ネタバレ終了 心に残る作品をありがとうございました!

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  • マイチルモミジ
    マイチルモミジ
    本編、外伝を読み終えて、なにをどう言えばいいのかという状態になっています。 誰もが相手を想っていて、そのために行動して。 切なくも美しい波紋が心に広がる物語でした。 @ネタバレ開始 とにかく楓ちゃんの願った内容にビックリしています。 てっきり恋のライバルを退けるかと思っていたので。 でも彼女の気持ちがまったく理解できないかというと、「ああ、もしかしたらそういう選択をしてしまうかもしれない」とも感じます。 楓ちゃんはある意味、幸せになったと言えますし、別の面においては自分の心を切り刻んだのかもしれません。 そう考えると、初雪くんと紅葉ちゃんは出口のないループ世界にいることが幸せだったのか……? いろいろと考えさせられるお話でした。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。

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  • ヘデラの花が枯れるまで
    ヘデラの花が枯れるまで
    概要欄の「夢をみていたい」の言葉が胸に沁みました。 愛する妻と娘と暮らす日々には、何の過不足もないはずなのに、どこか違和感を覚えて……? @ネタバレ開始 じわじわ判明する事実に、「そうでなかったらいいのに」と読み進めました。まぶしいほどの幸せだっただけに、主人公のつらさを思うと言葉がありません。 薬を前にしたとき「打たない」を選択したので、改めて「打つ」と出てきたときは、あなたはその道を選ぶんだね、と納得しました。 想像でしかありませんが、奥さんと娘さんもそんな彼を優しく見守っているのではと思います。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。

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  • 一夜おどりて
    一夜おどりて
    キャラがみんな魅力的で、ミニゲームの難易度も易しくて、楽しくプレイできました。 ヒトヨちゃんとイグサ兄さんの距離感が絶妙で、たまりませんでした。 そしてトヨマルくんの愛らしさには、ずっとメロメロです。 @ネタバレ開始 鬼たちも恐ろしい存在ではあるものの、憎めない雰囲気でしたし、約束はきっちり守るし、可愛げや格好良さのある者だな、と感じました。 そのぶん店主にはいろいろ物申したいところですが、因果応報となったようなので。 鬼を満足させるぐらいですから、『店に戻るエンド』でも幸せなのかもしれませんね。個人的には二人と一匹で助け合いながら生きていく、『故郷に戻るエンド』が好きです。 ヒトヨちゃんにとってイグサ兄さんは、まだ兄貴分かもしれませんが、少しずつ変化していってくれるといいな、と思いました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 驟雨交々
    驟雨交々
    短編としてサクッと楽しめつつ、散りばめられたワードに想像が広がる作品でした。 初めのうち、降られた雨に不満がつのる二人と、やや不穏な雰囲気が漂っていて。 彼らの関係は? このあとどうなってしまうの? とハラハラ読み進めました。 @ネタバレ開始 男女間のもつれ!?などと邪推してしまいましたが、猫ちゃんが出てきて一気に空気が和みました。そういうことだったんですね! (アレルギーのお兄さんにとっては、大問題ですが) 双方納得して「ずっと一緒」の日々が繰り広げられそうで良かったです。 また短いやり取りながら、兄と妹の関係が浮き彫りになって、ほっこりしました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。

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  • あの日に戻れたら
    あの日に戻れたら
    短時間だけ過去に戻れるとしたらどうする? その「もし」について、さまざまな可能性を思い巡らせることのできるお話でした。 まずは「かつての失敗を帳消しにする」が頭に浮かぶと思うのですが――。 @ネタバレ開始 主人公が、告白をしたらどうなるか分かっていても、そのときの一生懸命を尊ぶという選択が、驚くとともに感動しました。 たしかにそこで縁が切れてしまうのは淋しいことですが、かといって自身の決断を否定しないところが眩しかったです。 そんな彼女の姿を見て、過去の自分の選択も「果たして本当に失敗だったのかな?」と考えるいい機会になりました。 もしかすると何度やり直しても同じ道を選ぶのかもしれません。 彼女の納得を経たうえで、彼と気持ちが一致したときはプレイヤーとして万歳でした。 こうならなかったとしても、決して不幸ではないけれど。 一緒にいて幸せになってほしいです。 あずさちゃん、よく頑張った!。゚゚(*´□`*。)°゚。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

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  • キミが塗り替えた世界
    キミが塗り替えた世界
    初めのうちは淡々と進んでいく物語ですが、クリアしたときには感動に包まれました。 主人公の置かれている状況は、じつのところ他人事ではないと感じます。 短編ならではの面白さがギュッと詰まっていました。 @ネタバレ開始 先に『鮮やかな色』を選んで彼女が去ってしまい、「どうしてこんなことに!?」とショックを受けたのですが。 もうひとつのエンドを見届けたときに、「この順番で見てよかった」と心が震えました。そしてすべてが腑に落ちました。 主人公から「見たまま描いた」という返事を聞いたとき、あやちゃんはどれほど救われた気持ちになっただろうか……と想像してしまいます。 二人の苦しみに似た気持ちを、自分も抱いたことがあると後で気づいて、物語の深さに驚きました。 彼らはきっと、ほんの小さな色でも愛しく見つめるのでしょうね。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 雨音、時々晴れ模様
    雨音、時々晴れ模様
    十代らしい爽やかな、アオハル物語でした。 挫折があったり、出会いがあったり、接し方が不器用であったりと、彼らは目の前のことで精一杯。 そんな中で行動していく姿が、とても眩しかったです。 この作品には雨がつきもので、しっとりした雰囲気が漂い、ひたむきな感情をより鮮明にしていたのが印象的でした。 素敵な作品をありがとうございました!

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