やつかなたのレビューコレクション
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ネイフォロニより愛を込めて思想が強いと聞いて飛びつきプレイさせていただきました! @ネタバレ開始 まずキャラの名前やデザインがお洒落ですぐに引き込まれてしまいました。 あれだけのキャラクターがいる中でひとりひとりの考え方や信念を特徴づけている手腕が凄い! 実際、かなりキャラの個性が台詞に現れていたのですが、どのキャラクターも魅力的でめろめろです。本当に台詞回しがお洒落でプレイ中ずっとほれぼれしていました。 お気に入りはシュレディンガー=チェシャの「協調性があっても結果は変わらない」とホワイト=スピカの「俺の耳は今よく聞こえすぎてしまうんだ」です。 夢の国でそれぞれ割り振られた役に縛られていた彼らが、一つの目標に向かっていくシーンは激アツで大興奮でした!アリスというギラギラ主人公にただぶら下がるのではなく、各々覚悟を決めてハッタリぶちかましハッピーエンドへ駆け抜ける場面はまさに脇役の真髄を見た気分です @ネタバレ終了 短編とは思えないほど濃密なストーリー、水彩チックな色遣いとキャッチ―なキャラデザ、個性が良く表れた台詞、どれもがハイセンスで最高でした! 次回作も応援しております!本当にありがとうございました!
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弾圧イグニスゲ制デーの投稿を拝見し、プレイさせていただきました! @ネタバレ開始 異教を弾圧するというキャッチ―な内容と可愛らしい絵柄とキャラクターデザインが印象的ですが、実際はかなり重めのストーリーでひいひい言いながら弾圧させていただきました。 弾圧する側(主人公)がかなり危なっかしい理論を振りかざしており、それが見事ローマ帝国側や某一神教に特大ブーメランをかましていたのも良かったです! 多くの宗教が入り乱れるこの時代、そして幾度となく弾圧されてきた主人公側が己の正義を主張するためにいろいろ手を汚すのが皮肉でした。 弾圧の対象になった神々ですが、一目見ただけで「異教の神様大好き~~~!!!」と信仰心が傾くほどかわいくて萌えを感じるデザインでした。 キュベレとアッティスやセラピスとイシスなど「これが公式なんですか?!」と言いたくなるほど関係性が良かったです。 前作のミトラ神も登場してくれてHAPPYでした。 素敵な神様をこれから燃やさなくてはならないという罪悪感が周回するごとに背徳感に変わってきて、いろんな感情を味わえるように設計されている作者様の手腕に拍手しっぱなしです。 しかしそんな神々も燃やされ、また別のエンドでは主人公が殉教することもある。個人的には単に幸せな大団円で終わらないストーリー構成に一番感動しました。 ローマ時代に弾圧された神々は一度、19世紀から20世紀にかけてヨーロッパにおいてもう一度、注目を浴びるようになりますが、そんな時代に行われていたのが他の文化圏に対する差別やら弾圧、同化だった。 一言で尊厳破壊としてまとめるには辛い歴史もありますが、それでもなお神々が人間を支えてきた歴史を忘れないことで文化を尊重することができる気がします。 そして今回も参考文献がたくさんですごく嬉しいです! 丁寧でさっぱりとした解説のおかげで知らない神々でも愛着を持つことができました。今後は自分でも調べて隠された小ネタを探してみようと思っています。 @ネタバレ終了 素敵な絵柄とキャラクターデザイン、短編ですが重めで濃厚なストーリーに豊富な資料、何もかもが最高でした!素敵なゲームをありがとうございました!
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月下怪談TLで拝見してプレイさせていただきました! @ネタバレ開始 読みやすくも軽妙洒脱、滔々と語られる文章に引き込まれ、ホラーが苦手な私でも大変楽しませていただきました。 文章だけではなく、背景やSEを効果的に使い、見事に恐ろしさを表現する手腕に魅せられ、プレイ中はずっと怯えながらも舌を巻いておりました。 話が進むごとに不安や疑惑が明らかになる様が印象的で、真相が暴かれたときには手遅れになってしまいましたが、おかげでイルシィさんが大好きになれました。怖くて、人間の倫理が通用しない美しい人外、最高に良かったです。 この作品でルリエさんのファンになれました!素敵なゲームをありがとうございました!次回作も心より応援しております! @ネタバレ終了
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君焦ガレ夜明ニ葬ル男子とシスター、魅力的なキャラクターの組み合わせに惹かれてプレイさせていただきました! @ネタバレ開始 短編らしく、突然始まる怪事件にびびっていると解説&心配(?)してくれる春田くん!新聞部らしい情報網に舌を巻いていたのですが、まさかの塩対応で返す主人公。塩対応陸上部員とおちゃらけた新聞部員のコンビ、好きです。 特に春田君の主人公を思う気持ちには面倒見の良さも出ていて、もしや一筋縄ではいかない関係なのかなと思っていると驚きの真実が明かされ、今までの用意周到さ、情報の多さすべてに納得しました。 捜査官である以上、主人公と関わる未来はほぼ有り得ないのかもしれませんが、どうか仲良くしてほしいです。年の差コンビに幸あれ! また、マリさんの弟への執着もやばくて良かったです。こんなかわいい子が犯罪、それもチェンソーを使ったダイナミックな罪を犯してるとはまさにギャップ萌えでした。 ところで一つ疑問なのですが、マリさんは弟が亡くなってからシスターになったのでしょうか? 勝手な妄想で申し訳ないのですが、弟が死んだことによって神に縋るようになったら、それはそれで良いな......と思ってしまいました。(現代社会で神に縋るのはあまり一般的なことではないので) キャラクターもギャップ萌えと要素過多で素敵だし、物語にもたくさん伏線が張り巡らされていてとても楽しかったです! 素敵なゲームをありがとうございました! @ネタバレ終了
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開けてください、子ヤギさんTwitterで宣伝されているのを拝見してプレイさせていただきました! @ネタバレ開始 24時間(+13時間)で作られたとは思えないほど濃厚なストーリーで本当に面白かったです。グリム童話がモチーフだとお伺いしましたが、作者さん自身の解釈を交えながら語られるさまざまな場面に終始、「確かに......その解釈はなかった、すげえ」と拍手しっぱなしでした。 しかもまさか、春臣くんが山羊だったとは!彼自身は主人公を「悪魔」と表現するシーンもありましたが、主人公からすればモチーフも相まって「おまえが悪魔だろ」と思ったことでしょう。 スチルで斜視が描かれていましたが、キリスト教では悪魔の特徴として斜視が取り上げられているらしく、それもあって「悪魔だ......」と怯えてました。彼にあったことで主人公の人生が狂っていることも考えると、お互いがお互いを狂わせた悪魔なんでしょう。圧倒的に怖いのは春臣君ですが。 ですが、怖いだけではなく、ヤンデレならではの健気さもあってよかったです。とはいえ、真相ルートで明かされる贈り物の中身は結構びびりました。 また、BGMやSEの演出も印象的で、ドアを叩く音やインターホンが狂ったように鳴り響くシーンは最高に怖かったです。 玄関でドア一枚を隔てて繰り広げられる会話劇、大変楽しませていただきました!素敵なゲームをありがとうございました!次回作も応援しております! @ネタバレ終了
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がんばれ!ミトラ神進捗を投稿されているのを見てからずっと応援しておりました! @ネタバレ開始 ミトラ神という比較的マイナーな神様にもかかわらず、これほど分かりやすく、コミカルで、しかしその盛衰を如実に表しているのが本当にすごいです! 今では奥義すら忘れ去られている宗教ではありますが、確かにそれをよすがにしてきた者がいたことがしっかり描写されていて思わずジーンと来てしまいました。ハッピーエンドに行くための選択肢にもそれが良く表れていて素敵だな、神様ってやっぱり人間の支えだったんだなと感じています。 また、作中でミトロンが出てきたときはもう本当にびっくりしました!え、まさかのミトラ神と関係があるとされるあの!?芸が細かくて大好きです。ここからもミトラ神がキリスト教に吸収されてもなお、天使として人々の崇敬を集めてきたことが分かるいい演出(キャラクター)だと思います。 他にもアスクレピオス神に対する信仰の勃興、同じく太陽神ソルなどいろんなところに小ネタが挟まっていて目が回るような気分でした!大変嬉しい! しかもご丁寧に参考資料までつけていただけて本当にありがたいです。きっちり復習してからもう一度プレイしようと思っています! @ネタバレ終了 神と人のかかわり、そして時に流されるものと流されず残っていくものの美しさを感じられる秀作でした!素敵なゲームをありがとうございました! 次回作も全力で応援しております!
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あなただけの悪役メーカーTLで話題となっており、プレイさせていただきました! @ネタバレ開始 ヴィランメーカーの名の如く、さまざまな性癖と趣味を取りそろえた自分だけの悪役を作れるゲーム、本当に最高でした!外見から性格、能力......と歓声が近付くごとに「あ、私の趣味全開だな......」となるのが恥ずかしくもあり面白くもあり。まさに鏡のように自分の好みを映し出せる素晴らしいゲームだったと思います! しかも作り出したキャラを創作にまで使っていいとはなんと太っ腹、懐の深いことでしょうか......。このゲームのおかげで創作意欲がわきました!本当にありがとうございます! @ネタバレ終了 自分の性癖に忠実になれる楽しいゲームでした!次回作も応援しております!
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夜梟伝以前からTLで話題となっており、駆け込みでプレイしましたが「今まで何でやってなかったんだろ~~?!」となるぐらい素晴らしい作品でした! @ネタバレ開始 まず読後感が少年漫画!読むたびに続きが気になる軽妙で読みやすい文章と、そこに乗るさまざまな人間模様、それが織りなす歴史にあっという間に魅了されてしまいました! 歴史と物語を主題にされている(と個人的には思っている)からこそ至る所に伏線が張られており、それがどんどん回収され、御伽話が歴史へと収束されていく過程は本当に見事です! 特に商人さんやセキとキョウの過去が明らかになっていったり、それによって交錯し、すれ違う感情が可視化されていく感覚が凄くリアルで、だからこそ直球で浴びることができました! 文章で書くだけだとどうしても間延びしてしまう戦闘シーンも、グラフィックや演出効果を使って、むしろクリックするのが惜しいぐらいに鮮やかに演なっていたのもすごい!プレイ中ずっと小学五年生のマインドで楽しませていただきました! 生憎、ミニゲームがど下手すぎてまだすべての勲章は獲得できていないのですが、これからも続けて楽しませていただきます!本当に格好良くて素敵なゲームをありがとうございました! @ネタバレ終了
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菊花と雨三琴さん、Xでのご連絡ありがとうございました。せっかくもう一度感想を送らせていただく機会に恵まれましたので、コピペor一言では勿体なく先ほどの感想では触れていなかった部分について書かせていただきます!(ご返信は不要でございます) @ネタバレ開始 この作品の文章は本当に何もかもが美しかったのですが特にお気に入りなのが「800円の無個性な透明」です。雨の中の京都というしっとりとして風情がありつつも、やや彩度の落ちた空間のなかでの透明。作品中では和傘と対照的な存在として書かれていましたが、私個人としては「京都という風情ある空間に場違いでありながら、雨のせいですべての彩度が落ちるはずなのにその影響を受けられない存在」として捉えました。だからこそ浅葱くんに和傘を買ってもらうという行為は京都という場所にも、またそこに住む彼の隣にも居場所ができた証に感じてとても素敵な描写だなと感動しております! @ネタバレ終了 振り返れば振り返るほどいくつも素敵な描写や工夫に気が付けるほど丁寧に敷き詰められた美しさ、それが如実に、そして手軽に味わえる素晴らしい作品です!プレイさせていただき、ありがとうございました!
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菊花と雨TLで話題となっており、以前から気になっていたところ満を持してプレイさせていただきました! @ネタバレ開始 ゲームを起動した途端、美しい文章がお洒落なUIとフォントに飾られて紡ぎ出され、まだ始まったばかりだというのに驚きのあまり声が出てしまいました。雨の京都という一見、旅行には不向きな世界観ですが、そのなかで紡がれる穏やかな恋物語、大変素敵です。 個人的にすごく印象的だったのは「物語のなかでずっと雨が降っている」ことでした。どうしても雨は涙をイメージさせるため、悲しみを示す情景描写として使われがちですが、この作品ではどんなシーンでもずっと雨が降っており、単に雨が悲しいだけのものではなく、むしろ傘の狭い空間の中に二人を閉じ込めてくれる舞台装置として働いているのが面白かったです。 勿論、碧衣さんと浅葱くんの出会いは憂鬱があったからこその出会いであり、その雨によって関係が深まっていくのだからむしろ必要な描写だったのかもしれません。しかしそれでも雨という嫌われがちな気象をこんなに魅力的に書かれていることに尊敬の念を表します! またどの方もおっしゃっていると思うのですが文章がしっとりとした美しさで大変驚きました。Xの方でも呟かせていただいたこともこちらでも書かせていただくのですが、三琴さんの描写は心情を単にスケッチするのではなく、それに寄り添うような優しさが魅力なのではないでしょうか......。キャラクターたちのちょっとした人間味のある弱さをただ指摘するのではなく、それを理解し、むしろ代弁する。だからこそ「優しく、しっとりとした」という形容詞が当てはまるのではないかなと個人的には思いました(偉そうなことを言って申し訳ないです)。 私自身、どちらかというとさらりとした文章ばかりを好んで読んできたので、三琴さんのゲームをプレイさせていただいて目から鱗の連続でした!とても緻密で優しい言葉の数々、めちゃくちゃ好きです! @ネタバレ終了 風情ある素敵なゲームをありがとうございました!