御子柴のレビューコレクション
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Memory:Void美しいカウンセラーさんがお話ししてくれる、しかも動く‥!という噂を聞きつけてプレイさせていただきました! プレイヤー=自分自身となって、画面の中からヴォイドさんが実際に話しかけてくれるような感覚。ゲームへの投入感がすごくて、のめり込んでプレイしていました。 @ネタバレ開始 プレイヤーが記憶喪失となっている‥という設定から、実は記憶喪失そのものが設定である。これは本当にゲームの中の出来事である‥ヴォイドさん自身もキャラクターに過ぎない‥‥などなど。 プレイヤーの感覚やフィクションとリアルの境界に切り込んでくる会話が新鮮で、「これって本当にカウンセリング受けてるみたいだな」と、不思議な心地がしました。 短いお話の中にいろいろな仕掛けが工夫されていて、一風変わったプレイ体験を楽しませていただきました。 @ネタバレ終了 ゆったりとした雰囲気と美しいイラストで、癒される素敵な作品。楽しい時間を、ありがとうございました!
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I kill you可愛いイラストとフルダイブ型の仮想空間…という設定に惹かれ、プレイさせていただきました! ゲームの世界で全く違う姿を得て、冒険する…って、すごく憧れます。現実と仮想空間を行き来している感じがリアルで、近い将来こんなコンテンツが本当に登場するのかなぁ、と想像しながらプレイしました。 @ネタバレ開始 主人公・灯花ちゃんがいつもまっすぐで一生懸命で、応援したくなる女の子でした! CCW内での姿も、現実の姿もどっちも可愛いです〜。 そして、先輩。 飄々として掴みどころの無い感じ、その裏側には天才ゆえに周囲に理解してもらえない孤独があって…ラストで先輩の本心を打ち明けるシーンは、胸に迫るものがありました。 現実の姿も素敵だけど、CCWでのシンのお姿がとても麗しいです…! 最後には、ただ恋と呼ぶにはとても純度の高い灯花ちゃんの気持ちが、先輩に届いたんだなぁ…と思うと、とても感動しました。 アフターストーリーでお互いを意識しまくって照れ照れしている二人が微笑ましくて、ものすごく可愛いです!!あの図書室の本になって二人を見守っていたい…… タイトルではエンド後に副題が追加され、その意味がようやくわかりました。ゲーム内の「キル=倒す」にかけて、「いつかあなたに辿り着く」という灯花ちゃんの決意であり告白の言葉だったんですね…。素敵! スチルがどれも可愛いのですが、中でもお姫様抱っこの一枚が最高でした…! @ネタバレ終了 とても純度の高い、まっすぐで優しい物語だと思います!立ち絵・スチルともに可愛くてきれいで、あっという間に最後までプレイさせていただきました。 楽しい時間を、ありがとうございました!
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変な意味怖ホラーはかなり苦手な人間なのですが、方々で面白いと噂を聞きつけてたまらずプレイ、全END回収させていただきました! ホラーなのに謎にテンションが上がってしまう!!!なぜ!怖いのに!?コンフィグ画面からしておどろおどろしくてホラー全開なのに、なぜ読む手が止まらないの!? などなど。謎の悲鳴をあげながらゲームの謎に挑ませてしまいました。面白かったです‥ものすごく! ねね子ちゃんの可愛さと背景の不気味さ、タイトル画面の恐怖を煽る音楽。サブキャラたちのどこかシュールで不気味なイラスト。すべて絶妙でした! @ネタバレ開始 初ノ話をプレイし終え、「良かったこれは自分でもプレイできるタイプのホラーだ!意味こわ良い!」とニッコリして、 にノ話で女将に笑い、主人公氏の性癖に笑い、 コメディ最高だ。面白い!と勢いに任せて最終章へ。 めちゃくちゃ怖かったです‥! シュールコメディの世界が一気に暗転して、不気味さと緊張感に背筋が伸びました。ねね子ちゃんがとにかく無事にお家に帰れることを祈りつつ、なんとか最終ENDへ到達できました‥! これは本当のハッピーエンドなのか否か‥その意味を深く考えると、やっぱり怖くなってしまう。 この後味が絶妙でした。 おまけもすごく充実していて、特に作者様の解説で改めて「意味がわかって怖い!」が現れ‥最後まで大満足なお話でした。 キャラクター紹介や動画風スチル紹介で、さらにいっそう作品世界を楽しめました! @ネタバレ終了 効果音や演出にまで細かくこだわっていて、ぎゃーぎゃー言いながらも最後までノンストップで楽しませていただきました! プレイ後には満足感と謎の高揚感が残る作品‥(果たしてこの感想文で何度謎と言ったのか‥?) 楽しい時間を、ありがとうございました!
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君焦ガレ夜明ニ葬ルスタイリッシュな雰囲気と優し気なシスターお姉さんに惹かれ、プレイさせていただきました。 冒頭から不穏なニュースでスタートし、あっという間にエンディングコンプさせていただきました!画面全体がモノクロ・クールで、物語のコンパクトさと相まってすごくまとまった、密度の高い短編作品でした。 @ネタバレ開始 優しいお姉さんかと思いきや、まさか正体は連続殺人犯…! しかも弟の代わりを作るために四肢を損壊しコレクトするサイコパスだったとは……主人公くんがとにかく無事でいてくれと願うばかりでした。 そして最後にかっこいいところを全て持っていく春田くん。 Extraでお煙草をお吸いになる(=高校生のフリができるくらい童顔の成人!)姿に、私の全乙女脳が喜びました。素敵なスチルが見られて嬉しいです! 童顔の捜査官。なんて素敵なんでしょう……。 主人公くんの無事も大事ですが、マリ姉に監禁されてしまうEnd2も好きです…薬を使いながら主人公くんを独占しようとする、マリ姉のサイコパス感がより際立っていました。 @ネタバレ終了 フルコンプで20分程でしたが、スリリングな展開とEnd分岐でプレイ後の満足感がすごく高い作品でした。 素敵なプレイ時間を、ありがとうございました!
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エフェメラは軌跡を描く制作者様の前作がとても好きで‥今作も制作中から拝見していて、とても楽しみにしていました! 深いところまで作り込まれた世界観と設定、冒頭から「えっ!なにこれどうなるのー!?」と引き込まれる展開。そして美しいイラストによる立ち絵やスチルの数々に、すっかり引き込まれ一気にプレイさせていただきました。 シェイドさんの美しいながらどこか捉えどころの無い雰囲気に惹かれつつ、要所で現れるミニゲームに取り組むうちに、すっかりチガヤちゃんに感情移入していました。 @ネタバレ開始 ヨスガシステムの構造やその成り立ち、今彼らが暮らしている宇宙船の謎など‥徐々に明らかになっていく秘密を推理しながら、あっという間に読み進めました。 そしてレイスくんが登場した瞬間、少年好きの私は思わず歓喜‥!ありがとうございます、まさかのレイスくんENDもご用意くださって、本当にありがとうございます‥‥! ENDはどちらも好きなのですが、やはりEND1が‥! レイスくんだけのものになって、記憶も無くし空虚な表情をして生きるチガヤちゃん。そこで「君に触れられたらいいのに」と呟くレイスくんがとても切ないです‥すき。システムゆえの切なさもどかしさ、とてもすきです! END2は成長途中のチガヤちゃんの年齢ゆえ・種の違いゆえの切なさがまた素敵でした。家族のように接するシェイドさんが、チガヤちゃんの気持ちに応えられる日がやって来るのを祈りつつ‥もしかしたら叶わないからこそ、美しい関係もあるのかなぁ。すこしほろ苦い思いで、考えてしまいました。 @ネタバレ終了 設定も世界観もキャラクターも、とても重厚で引き込まれる作品でした。素敵なプレイ時間を、ありがとうございました!
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常夜の国のアリスなべてアリスモチーフの作品が好きで‥‥こちらの作品は和風な雰囲気のアリス!ということで、ワクワクしながらプレイさせていただきました。 イラストやキャラクターがとても魅力的だし、するすると続きを読みたくなる文章に引き込まれました。そして物語の合間でほっと空気を緩ませてくれるリッカがとても可愛いです! 「心の闇と向き合う」というテーマが、最後までしっかりと描かれた素敵なお話でした‥! @ネタバレ開始 綾ちゃんの怖いもの・恐れているものが怪異となって目の前に現れる。その正体は現実の誰か・なにかで、それを見抜くことで自分自身が心に抱えた闇と向き合うようになっていくという流れが、少しずつ自分を見つめていく心境を丁寧に描いているなぁ、と感じました。 カローンさんのお兄ちゃんに似ていて親切だけど、本当に信じていいのか?という駆け引きに似たやりとり。時おり「今、綾って呼んだ‥干渉している!?」とドキリとするシーンがあって、最後にどうなってしまうのか続きが気になる展開ばかりでした。 END1で綾が一命をとり留めて現実の世界に戻る姿は、自分の怖いものと向き合った末に現実に立ち向かう決心をしたのだなぁ、とても成長を感じる素敵なラストでした! そのあと、タイトル画面が両目をしっかりと開いた綾の姿になっていて‥ちゃんと自分の世界に帰れたことの感動もひとしお。 ‥‥でも実は、END2のずっと美しい夢の中でカローンさんやリッカと幸せに過ごす‥というラストも好きです。幸福感いっぱいのスチルなのに、現実世界で綾はもう‥という不穏な雰囲気がぐっときました。こういうEND、好きです‥! @ネタバレ終了 はじめから終わりまで、とても丁寧に作られた密度の高い物語を楽しませていただきました。素敵なプレイ時間を、ありがとうございました!
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ショタカレ!攻略対象が全員ショタ!しかもタイプが違うこんなかわいい少年たちが、live2Dでぬるぬる動く‥!? 年下・ショタ好きとして飛びつくしかない作品で、心ゆくまで楽しませていただきました。 イラストが可愛い&きれいだし、テンポが良くコメディタッチのお話で、あっという間に全ルートクリアしました。 @ネタバレ開始 3人ともそれぞれ可愛いが詰まったキャラですが、中でも鈴美くんにドキドキさせられました。 尊くんや佐山くんのルートでは素直に「いい子だ~」と思っていたのですが、鈴美くんルートに入ったとたん、けっこうグイグイくるな!?もしや大学生のお姉さんを手玉にとるおつもりで!!?‥と、小悪魔的魅力に惹かれました。 ルートに入ったとたん、眼鏡姿を見せてくれるのもずるいです! そして最大のドッキリ、ハッピーエンド後のアニメーション&クリアスチルがたまらなかった‥3人とも、動く! そのうえ手を握ってくれるなんて、あまりに良すぎます。 ありがとう、ありがとうございます‥!! バッドエンドではありますが、主人公のショタ好きがヤバい域に到達してしまうお巡りさんルートも、楽しませていただきました。3人の怯え顔スチルはかわいい、かわいいね‥!(プレイヤーも変態にしてしまう魔力よ) @ネタバレ終了 スチルも動く立ち絵もイラストがとても素敵で、大満足の作品でした。ショタはいいぞ‥!! 素敵なプレイ時間を、ありがとうございました。
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白と黒と、あの彼女は -The Colour Out of Space-スタートからモノクロの視界と緊迫感たっぷりの文章に引き込まれ、一気にプレイさせていただきました。 突然白黒の世界になってしまった主人公の、ギリギリで正気を保っている危うさと、いつ壊れてしまうのかという不安。 ゾクゾクする巧みな文章に、息つく間もなく没頭しました。 @ネタバレ開始 白黒の世界のなかで、人物すら影法師のように見えてしまうというのが恐ろしく、主人公の息苦しさが画面から伝わってきました。 たぶん主人公は気が狂ってしまう寸前で、自ら命を絶つことすら考える瀬戸際にきていて‥そこで出会えた『彼女』の美しさが、主人公の目線で鮮烈に伝わってきました。 どうかどうか、彼女に出会ったことで色彩を取り戻してくれ。 もとの世界に戻ってくれ‥と祈るように考えていました。 ところが世界が正常に戻ったかと思った瞬間、現れた『色』の正体‥!主人公は色に、彼女に、囚われてしまったのでしょうか…… 恐ろしげな姿に、希望が一気に暗転しました。 し、してやられた‥! ラストで白黒世界になってしまった理由が明かされ、ジャンル『コズミックホラー』の意味がようやくわかりました。 副題のspace…colour……なんだろう?と気になっていた謎もここで解けるとは。 クトゥルフ神話には明るくないのですが、俄然こちらの作品のモチーフとなったお話が気になってしまいました。 @ネタバレ終了 短いプレイ時間のなかで、ぎゅっと心臓を掴まれるような印象深い作品。素敵なプレイ時間を、ありがとうございました!
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ハーレムなんてあるわけないじゃないですか以前コメントしていましたが、フェス開幕&未プレイだった追加シナリオを遊ばせていただいたので、再度投稿失礼します! @ネタバレ開始 追加シナリオ二編、どちらも楽しませていただきました! 一編はお兄様・シャルル目線のお話‥本編では飄々とした印象ながらどこかドライな部分も持つキャラクターで、より深い内面が気になっていました。 アシムとの出会いや、アシムがシャルルに傾倒する理由がより深く知れて良かった‥けれどラストの不穏さに、やはりこの二人はどこまでも闇深担当だ!と頭を抱えてしまいました。すき。 もう一編は登場キャラをみんな召喚できるお祭りパートで、これぞクリア後のおまけ!というご褒美を楽しませていただきました。 私はララちゃんがとても好きなので‥登場から男勝りな台詞も、モニカをお姉様呼びしてくれる麗しさも、大変美味しくいただきました。 作中は徹底して悪役だったマリク王子。会話は今回のおまけで決して多くはなかったけれど、モニカとのやりとりが印象的でした。 本編でも、マリク王子とモニカがお互いの事情を知った状態で会話をするシーンって無かったんじゃないかな‥この二人がもっとちゃんと、話をできていたら。違う結末もあったのかな‥と、すこしほろ苦い気持ちで考えてしまいました。 @ネタバレ終了 今回の追加シナリオでも、新しい発見やキャラのより深いところを知れました。とっても嬉しいファンサービスをありがとうございます!
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身の程知らずの恋と嘘優しげなイラストとドキリとするタイトルに惹かれ、プレイさせていただきました。 まず、冒頭の成海くんが仁坂くんに初めて出会うシーンで心をぐっと掴まれました!シーンが美しいし、恋に落ちる成海くんの表情がかわいい‥最後まで楽しく、一気にラストまで読み進めました。 @ネタバレ開始 成海くんがストーカーをしているシーンはどこかシュールで、くすりと笑ってしまいました。成海くんのような顔のいい子が真顔で尾行している様子が、かわいすぎる‥! 記憶をなくした仁坂くんと成海くんがデートするシーンは、微笑ましくて胸きゅん盛り沢山なのが大変良きです。 終盤(成海くんから仁坂くんに視点がバトンタッチするあたり)からは二人の葛藤やすれ違いが切なくて、なんとか幸せな結末を迎えてくれ‥!と見守らせていただきました。 成海くんの行動が、自分のクラスでの立場は度外視して、すべて仁坂くんのためを思っているところに、愛を感じました‥。 成海くんが仁坂くんについた嘘。 仁坂くんも実は自分に嘘をついて、自分を取り繕っていたこと。 ストーリーの要所でタイトルにある「嘘」や「身の程」というワードが絡んできて、それが二人の「恋」の成就に繋がった流れがとても美しかったです! @ネタバレ終了 きれいで豊富なスチルや、読みやすく投入感のある文章に引き込まれ、あっという間にプレイさせていただきました。 素敵なプレイ時間を、ありがとうございました!