ポポカテペトルポンポン山のレビューコレクション
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水辺のカマキリカマキリ好きなので遊ばせていただきました。どの画面も納涼感のある爽やかな水の演出がとても素敵なのですが、 @ネタバレ開始 タイトルが示唆する内容を考えると涼しいを通り越して肌寒くなってくる感じがたまらなく良かったです。登場人物達との会話も常に緊張感があり、不穏な画面効果も相まって今に誰かの口封じで殺されるんじゃないかとワクワクしました。 探索パートではセーブを二つ用意して全力で一色くんを怒らせて遊びました。深夜にバットとハエたたきと野菜を抱えた成人男性が扉の前にいてもまったく怯まない一色くん非常にCOOLです。でも推しは椿くんです。 あとBGM集がCDのジャケットっぽくて良いですね! 初プレイ時は不貞の疑いがあるとはいえ亡くなった妹を婚約者の前で「地雷」と表現する主人公にかなり違和感を覚えたのですが、アプデ後に改めて読み直してみると主人公の正義さんは最初から最後までずっと自分の都合だけで行動していたのでむしろこれが平常運転なんだなあと納得しました。 このお話は主人公が山で時間潰しをしているところから始まりますが、身内の訃報を聞いて帰ってきたのに真っ直ぐ家に向かわない時点でまず何かおかしいなと思うべきでした。他にもノエルくんを怒らせてしまったにも関わらず平気で彼に質問を続けようとするなど無神経というか他人の気持ちにまるで無頓着な様子が見て取れます。ノエルくんの怒り様を考えると正義さんは昔からそういうとこあったみたいですね。また、椿くんや一色くんにどれだけキツイことを言われても正義さんはどこか他人事の様な態度でまったく傷ついていないように見えます。歳下相手ということもあり冷静に受け流しているだけかもしれないですが、死んだ妹を悪く言われても冷静さを失わないというのはどうなんでしょうね。 妹の異変に気付かず逃げるように実家を離れ、死ぬまで家族と連絡をとらない主人公の人物像が読み進める毎に鮮明になっていく見事なシナリオでした。冒頭の寄生されたカマキリをそうと知らず水辺へ放してしまったように、主人公の善意や悪意のない言動こそ知らぬ間に他人の心を食い潰す一番厄介な虫だったのかもしれませんね!!(オチ) ※作者さんがまったく意図していない感想だったらすみません。削除対応も致します。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。 -
お前が死んだらオレも死ぬ⁉手錠シチュエーション一本釣りでプレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 容赦ない勇者のボケとちょっとヘタレな魔王のツッコミが愉快なファンタジー&コメディかと思いきや凄惨なダークファンタジーが始まってビックリしました。そういうのすごく好きです。特に魔王くんのギャップが良かったです。 勇者くんを気遣う魔王くんも勇者くんの無茶振りに情けない悲鳴をあげる魔王くんも酒樽を発見した時のあの厄介な親戚のおじさんみたいな絡み方する魔王くんも全て演技だった…?みたいな、後からジワジワ効いてくるタイプの闇大好物なので最高でした。でもやっぱり戦闘中も隙あらばド突き漫才やってる仲良しな2人が好きです。 でもそれはそれとして一番好きなエンディングはEnd6です。 各エンディングイラストもタイトル絵のような和やかな雰囲気からダークなものまで様々な2人の関係見ることができて大変滾りました。End6…好きです。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。
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燕に餞 -10 minutes to airplane fall-タイトルから年上の女性に可愛がられる展開に違いない!!!と思ったのですが想像していた可愛がり方と違う上にゲーム開始時点で主人公含め乗客全員の死が確定しているというハードなシナリオにグッときました。 @ネタバレ開始 小説に限らず何か創作活動をしたことのある人間なら誰でも共感できる主人公の葛藤や大切な人を失う苦しみ、それが逃れられない死に際して生きる希望に繋がるというのは痛烈な皮肉のようでいて主人公の歩んできた人生の肯定ともとれる良い塩加減だと思いました。事実だけ並べるととても悲しいお話なのですが決して嫌な気持ちで終わらせないでくれるところが優しくて好きです。 エンド6、ストーリーの種明かしをしているようで肝心な部分はあえて謎のままにしている印象を受けました。それで彼女の狙いがよくわからないまま感想を書いているのですが(主人公の末路もよくわかってないです…すみません)何か元ネタとかヒントのようなものがありましたらさりげなく情報を出してもらえると助かります… @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。 -
絶対零夜ノ殺人相当難しいと風の噂で聞いておりましたので休日を全部使う覚悟で挑ませていただきました。しかし難しいと言っても推理ゲーは総当たり作戦できるしなんとかなりませんでした。 @ネタバレ開始 かなり粘りましたが、ED11・12に自力で辿り着くのはちょっと厳しすぎるかなーという印象です。推理よりも回答までのプロセスが複雑かつ変化に気付きにくい仕様のため、そこのフォローと言いますかヒントの出し方には作者さんも苦戦しているようでした。 しかし、人物紹介や地図・出てきた単語の一覧など必要な情報がいつでも見られるようになっていたため何度バッドエンドになってもめげずに挑戦したくなり権田さんと20回くらい握手しました。 あと、とても好きなポイントがあるのですが一応伏せて書きます。某所探索時の 「⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎でいうところの『⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎』が目的ではないだろう。」 という一文です。他にもこういった主人公が犯人について推測するシーンが要所要所にあるのですが、これは推理モノが好きな人ならまずそう考えるよねーという可能性を主人公が潰すことで情報が整理されると共に犯人の異常性が際立つ良い手法だと思いました。 @ネタバレ終了 犯人がわかるまで一息もつけない恐怖と臨場感ある文章がとても素晴らしかったです。 -
遥かなるトゥーレへの旅人物語の舞台がアイスランドということで北欧神話ネタあるかなーと軽い気持ちでDLさせていただきましたが軽い気持ちでは読了できない超大作でした。旅行体験の密度があまりにも高くて……あとヒロイン達が直球でエロくてすごい。すごい作品です。 @ネタバレ開始 序盤は大人しかったのに徐々に本性を見せ始め、中盤からなりふり構わずエロに走り始める主人公が面白かったです。その選択肢を選んだのはプレイヤーなんですけど、まさかこの状況でエロはないだろうというところでも迷わずダイブするのでメチャクチャ笑いました。おかげでBADエンド回収が捗りました。後半はほとんど四足歩行で絵面が混沌の極みなんですけど人間の時よりイキイキしてるのがまた面白かったです。ひとしきり笑ったあと悲しくなりました… ヒロイン達の中では比較的大人しめのサラさんが好きです。旅の道中エルフちゃん達とヒメがガンガン攻めてくるので逆に攻めに弱そうなサラさんが恋しくなるというか大人のボクっ娘非常に好みです。 作中で見ることができる大量の写真の中には作者さんの撮影したものもあったりするのでしょうか。あれだけ集めるのは相当な労力だったと思いますがおかげで旅の説得力が半端じゃなかったです。旅行系のゲームで舞台が海外ってだけでもかなり難易度高いのにそれを高クオリティでこの密度で書ききる作者さんの技量に感服致しました。BGMのチョイスも世界観にハマっていて良かったです。さらには航空写真を使った自由旅行システムまで本当に至れり尽くせり…めちゃくちゃ惹き込まれました。プレイ中の昼食がホットドッグになるくらいガッツリ実生活に響きました。とても楽しかったです。 @ネタバレ終了 旅の終わりには貴重な体験をさせてもらったという満足感の中に現実世界に戻らなければならないという寂しさが混ざり、まさに主人公の気持ちを追体験しているような気持ちになりました。しんみりしつつ旅の思い出を振り返ると頭に浮かぶのはヒロイン達のエロいシーンばかりで情緒がおかしくなる。この作品が実はすごいえっちなことを不特定多数の方に知ってもらいたかったので感想を書かせていただきました。 感想が長くなってしまいすみません。 素晴らしい作品をありがとうございました。 -
Bar Flor初プレイ時、就寝前に遊んだらいい夢が見られそう……とロマンチックな気分で読み進めていたら @ネタバレ開始 突然マスターにカクテルで心をチクチクされて最高でした。明日から毎日この職場でマスターと二人三脚していくと思うとワクワクしちゃいますね。 必然的に2週目からはカクテルの色味よりマスターの顔色をうかがいながらシェイカーを振ることになるのですが(震え)、花言葉に詳しい人なら1杯目の時点でピンとくるのではないでしょうか。私は「うーん…この花ネガティブな意味もあった気がするな…」とぼんやり思いつつ「可愛いのでヨシ!」と振る舞った1杯でマスターの胃を何度もシクシクさせてしまいました。 @ネタバレ終了 カクテル好きにも花好きにも眼鏡男子好きにもオススメしたい素敵なゲームです。ありがとうございました。 -
泣きべそ*花散る空タイトルの可愛らしく切ない語感と音声投稿型SNSという題材が気になったのでプレイさせていただきました。悲恋モノっぽいあらすじだったのできっと悲しい話になるだろうとビクビクしながら読んでいたのですが、途中からキャラ同士の思いがぶつかり合いせめぎ合う恋愛バトルに発展し、火花と涙散る熱い展開から目が離せず一気に読み終えてしまいました。 好きな点はたくさんあるのですが一番心に刺さった好きポイントは陽キャの陽ムーブが非常にリアルなところです。特に全オタクに効く即死魔法みたいな絡み方をしてくるRYOくん…!他のメンバーもみんな基本的に良い人達ばかりなのですが、何かこう…真っ直ぐすぎて不要な衝突を避けられない感じが……非常に陽……(良)…… 初めて顔を合わせた歳下(であろう)女の子に対してどこまで踏み込めるかという点で画面の向こうのオタクは彼らにリアルな相容れぬものを感じてしまいました。あの気まずい雰囲気+会話…本当にありそうな感じが最高です。声がついたらどうなってしまうのか今からとても楽しみでなりません。 素晴らしい作品をありがとうございました。ボイスが実装されたらまた遊ばせていただきます。
