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ポポカテペトルポンポン山のレビューコレクション

  • 不幸の味を知ってるか
    不幸の味を知ってるか
    タイトル画面の構図と題字がカッコよくて気になっていたので遊ばせていただきました。 @ネタバレ開始 「幸せは誰かの不幸の上に成り立つ」という誰かの名言で始まり、その後すぐハッピーエンドを望むかバッドエンドを望むか選択させる行為が何気なく鬼畜でびっくりしました。そしてこのルート選択でどちらを選んでも登場人物達の境遇が何も変わらないことに再びビビり散らしました。 ハッピーエンドかバッドエンドかはあくまでもプレイヤーの好みの話なので、何をどう選択してもリョウくんとゲンキくんの歩んできた過去は変わらず必然的に未来も変えられず……それだけでも悲しいのに2人の人生がナツミちゃんの目を通すことで不幸な作中作と片付けられてしまうことが一番気の毒に感じました。 どの選択肢を選んでも変わらないのは主役のナツミちゃんについても言えることで、彼女はずっとイマジナリーフレンドの意見に耳を貸しているように見えますが傍観者であることをやめる提案だけは頑なに拒み、リョウくんにもゲンキくんにも決して関わろうとしません。このあたりイマジナリーフレンド=ナツミちゃんのもう一つの人格と見ると、あとがきのキャラ設定も併せて切なくなります。が、どうもそれだけでは終わらないようで… プレイヤーは作中ナツミちゃんのイマジナリーフレンドという形で登場人物達に響かない言葉を投げかけ続けることになりますが、最後の選択肢および直前の行動だけ強制的にナツミちゃんを操っています。ゲンキくんに復讐を唆しているのもナツミちゃんの身体を乗っ取ったイマジナリーフレンドか、あるいはゲンキくんに乗り移った何者かでしょうか。そのタイミングでナツミちゃんも自分のイマジナリーフレンドを見失っています。怖。選択肢で物語が分岐するのは普通のノベルゲームと一緒なのですがメタ的にキャラクターに干渉する視点(プレイヤー→ナツミちゃん、ナツミちゃん→リョウくんゲンキくん)が複数存在することで選択肢を選ぶ行為がとても残酷な仕打ちに見えるのが面白いなあと思いました。 そして人の不幸な過去を覗く特殊な能力を持つナツミちゃんが人外的な出自ではなく普通の人間というのがまた痛ましくも面白い要素です。ナツミちゃんが人の不幸を愉しむきっかけもそういう能力に目覚めた理由も多くは語られませんが、イマジナリーフレンドの存在がナツミちゃんの人間像を裏打ちしその内情を想像しうるものにしていたと思います。一言でまとめると超エモいキャラでした。復讐エンドでは人と関わろうとしなかったナツミちゃんが"人の不幸を覗くだけじゃ満足できなくなった"という理由で人と関わろうとするのがなんとも皮肉が利いていて好きです。 あとリョウくんとゲンキくんの対称的なスチルがとても良い… @ネタバレ終了 この作品単体でも楽しいですがこちらを遊んだ後に前作を読むと温度差でチョコが蒸発します。 素敵な作品をありがとうございました。

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  • 親戚の男の子を引き取った話
    親戚の男の子を引き取った話
    @ネタバレ開始 虐待・動画というタグからプレイする前に作品のオチを予想して当ててしまったのですが、オチの想像がついても主人公の言動の怪しさや実在の動画サイトを模した仕掛けが不気味でとても良かったです。 動画になっていないところで何が起きていたか・幸太くんはこれからどうなってしまうのか…などわからない部分が恐ろしくも辛いお話でした。 個人的には疑惑が浮上する前の動画に寄せられたアドバイスや応援コメントもどうかと思います。恐ろしい… @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。

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  • その恋、暫定につき、バレンタインシチュエーションボイスZ
    その恋、暫定につき、バレンタインシチュエーションボイスZ
    その恋シリーズ初心者ですがチョコレートを貰いに来ました。 「シチュエーションボイス」ということでその恋シリーズ本編の内容は一度忘れて純粋にヒロインちゃん達との交流を楽しむIF話だと思ったのですが @ネタバレ開始 直方先生の相手は同僚の…先生……かな………?……で…和子ちゃんは………憧れの先輩…?……で……翼ちゃんは…チョコ作りも一緒にする仲…?……旦那……?? これ画面と翼ちゃんの間に企救丘太一くん挟まってますよね…?プレイヤーは二人羽織の手の方みたいになってますよね? @ネタバレ終了 チョコレート美味しかったです! 素敵な作品をありがとうございました。

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  • ひつじさんへっどふぉん ふしぎな島のなかまたち
    ひつじさんへっどふぉん ふしぎな島のなかまたち
    ひつじさんの目が良かったので遊ばせていただきました。三白眼かわいい。 子供に読み聞かせるような優しい語り(しかもフルボイス)と非常に丁寧なイラストの数々…すごい気合入ってて好きです。音響関係まで完全個人制作は強い…! ストーリーも優しく教育番組のアニメ絵本的な雰囲気が素敵でした。いい大人が秒で童心に帰ってしまいました。ひつじさんもねこさんもモチモチしていて可愛いかったです。特にねこさんはホンワカしたお顔とボイスの親和性が高くて喋る度にニコニコしてしまいました。ティラノゲームフェス2022の貴重な癒し枠です。 素敵な作品をありがとうございました。

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  • 復讐の汚濁
    復讐の汚濁
    悪魔が実在する世界観で頑張る警察が見たかったので遊ばせていただきました。不純な動機。 @ネタバレ開始 主人公のことも悪魔のことも何も知らないまま読み始めたのですが情報の出し方がお上手でとても読みやすかったです。登場人物が皆大人かつ賢い人ばかりなので話の運びもスムーズでわかりやすく、ゲームを中断せず最後までスラスラと読むことができました。しかし随所にエリックさんとフォカロルさんの顔が近い挿絵が入ってくるためその都度クリックする手は止まってしまいました。 また画面の構成も素晴らしく、初めは小説タイプのノベルゲームに最適なレイアウトだなあとしか思っていなかったのですが、最後まで読みますとこれはフォカロルさんとエリックさんを一枚の絵に隙間なく収めるのにも適した完璧なサイズ感であることがわかります。ゲームの挿絵は大きい方が見やすい・横長の方が描きやすい…と普通は考えるところですが、この作品に限っては縦長で狭いほど男と男を自然に密着させることができるブロマンス黄金比だと思いました。 事件が事件なのでグロテスクな話をする場面もいくつかありましたが、どんな会話からもシームレスにイチャつけるエリックさんとフォカロルさんめちゃくちゃ頼もしくて良かったです。犯人と対峙する最終局面でもやはりフォカロルさんの顔が近く、めちゃくちゃ真面目なトーンでイチャつきながら事件を解決していてロバートさんが若干気まずいのですがそれはともかく、このイチャイチャ探偵スタイルあらゆるミステリーもの・バディもので流行ってほしいと思いました。 そして個人的にどうなるか気になっていた事件の現実的な処理の部分、悪魔の能力だけでなくしっかりと真面目な落とし所を用意していてなるほど…となりました。この世界の警察頑張ってほしい。 @ネタバレ終了 番外編ということでしたが、主人公の心情と事件を1作で綺麗にまとめあげていて素晴らしかったです。 素敵な作品をありがとうございました。

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  • パラドクス研究部の解けない謎のナゾとき
    パラドクス研究部の解けない謎のナゾとき
    アプデ前にあった完成版への引きが面白そうだったので公開を楽しみに待っておりました。とっても面白かったです。好きな要素が多くて箇条書きになりました。 @ネタバレ開始 ・レミ先輩 すごく可愛いです!頼れる姉御的なキャラも好きなのですがSNSでは年相応に「w」やスタンプを使っているところがたまりません。可愛い。冬服から夏服になった時のドキドキ、大切にしたい。 ・カサコちゃん 名前の由来が気になって仕方ないです。キャラも掴みどころがないようなあるような不思議な感じで好きです。もっと知りたいレミ先輩との関係。 ・部室 ストーリーが進むごとに変化していく系の仕掛け大好きです。ノートとか黒板とかキャラの制服とか…監視カメラはクリア後に回想ボタンになるのが上手いなあと思いました。3人が部室で各々好きなことしてる感じも日常系SFアニメのような理想の文化系部活動の趣があり最高です。 ・突然の闇 男女仲良く良い雰囲気の3人を微笑ましく眺めていたら第五パラドクスで突然ユウイチくんが邪悪な欲望を見せ始め「流れ変わったな…」と思いました。まさかパラドクスをそんな風に使うなんて……あまりにも衝撃的だったのでファンアートを描かせていただきました。先輩を後輩に…あまりにも邪悪……… ・展開と演出 パラドクスにパラドクスをぶつける激熱展開!パラドクスを使った時の演出がカッコよすぎてテンション爆上がりです。文章だけだと理解に時間を要する部分やテンポが悪くなってしまう部分を大量の絵とアニメーションでガンガン突き進んでいくのが最高に楽しいクライマックスでした。終盤かなりとんでもないことをしてるので用語解説にあったエントロピーとかなんか…大変なことになってそうですね。 @ネタバレ終了 あとアプデ前の「この青い髪の少女はいったい!?」みたいなとこで終わるのも面白かったのでこの手法めちゃくちゃ真似したいです。 素敵な作品をありがとうございました。

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  • 回顧、来ぬ
    回顧、来ぬ
    1周目をクリアしてからだいぶ間が空いてしまったので2周目を読みながらの感想です。 @ネタバレ開始 まず開始2分で黒田くんが出てくるのが面白すぎます。初見プレイ時、黒田くんだけ仮の立ち絵で公開してしまったのかと思いました。黒田くんを見たプレイヤーの反応を見るために実況動画も何件か観に行ったんですけど割とみんな冷静に対処されていて驚きました。嘘でしょ? この作品はいつきちゃんの謎キャラに困惑するところから始まったような気がしていたのですが開幕黒田くんのシュールさに形容し難いドキドキを感じたこともやはり忘れてはいけないと思い初手黒田くんの感想を書かせていただきました。まさか黒田くんを始めとした町の人々の姿にあんな秘密があったなんて……という謎が明かされるのはかなり後半なので何気ない日常シーンがずっと不穏かつシュールな絵面なのが面白かったです。普通の立ち絵もポップなデフォルメなのに淡青い色彩がどことなく不安を煽ってくる感じで良いなあと思いました。背景とのコントラストも素晴らしいです。 さてそんなちょっと不気味で仄暗い世界観だからこそ輝くキャラが登利力くんですね?1章の後半あたりから各キャラにスポットを当てたシナリオになっていきますが、その中でもトップバッター登利力くんの印象が非常に強かったです。能力的にも強くて、しかもあのキャラで近接攻撃ではなくジリジリいたぶっていくタイプの能力なのが最高でした。力くんとアキくんが戦ったら空間系の能力のアキくんが勝つんじゃないかな~~と思うのですが能力抜きの喧嘩なら力くんに分があるんじゃないでしょうか。戦ってほしい。入道先生とも戦ってほしい。異能バトル大好きなのでそういう面でも「回顧、来ぬ」とても楽しめました。そして、そういう能力を持った人々がその力をもってしても弱さを抱えているところにとても惹かれました。 散々プレイヤーと紗羅紗ちゃんを振り回してきたいつきちゃんが実は一番脆く破滅的な能力である点、表題の回顧(蚕)来ぬ(絹)は紗羅紗ちゃんといつきちゃん2人の境遇に絡めた激エモタイトルだなあと思いました。 @ネタバレ終了 ファンアートに誰を描こうか迷ってるうちに季節が変わってしまいましたが、続編でまた八種町のみんなに会えるのを楽しみにしております。 素敵な作品をありがとうございました。

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  • 筋筋肉肉
    筋筋肉肉
    サムネでもう充分オチているのですがプロローグと本編の緩急がすごすぎてメチャクチャ笑ってしまいました。 それから怒涛の筋肉解説で全然2人の話が入ってこないままあっという間にエンディングに突入するスピード感…ひたすらに面白かったです!

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  • 市立タイマン学園 ~LEGEND OF DELINQUENTS~
    市立タイマン学園 ~LEGEND OF DELINQUENTS~
    制作中のバトル画面を見かけた時から公開を楽しみにしておりました。夢中で遊ばせていただきました。 @ネタバレ開始 ダチの能力に助けられたり逆にピンチになったりするゲームバランスがよくできているなあと思いました。ランダムで発生するイベントもまた絶妙で、正直ボス戦よりイベントに殺された回数の方が多かったのですが次はこうしようああしようと対策を考えるのも楽しかったです。 最初のキャラメイクも非常に凝っていて本編を始める前にここでかなりの時間を溶かしてしまいました。この機能は前作でも実装されていたようですが、作ったキャラが容赦なく丸刈りにされたり女装に走ったりイベントにも関わってくるところが上手いなあと思います。エンディングでも丸刈り継続は泣きました。 あとエリちゃんの前では押され気味なのにミキちゃん相手にはやたら強気な主人公が良かったです。終盤はエリちゃんとミキちゃんが2人揃って拠点にいるのでこの主人公3人の時はどういう態度をとるんだ……?とどうでもいいことを真剣に妄想してしまいました。おもしれーゲーム!でした。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。

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  • よぉ!今から俺んち遊びに来ねぇか?
    よぉ!今から俺んち遊びに来ねぇか?
    高橋が気になりすぎて遊ばせていただきました。 前作は未プレイでしたが前知識がなくても楽しめる強烈なギャグセンスで最高に面白かったです。高橋も面白いですが主人公のモノローグも淡々とおかしくてメチャクチャ笑いました。全編全画面がギャグなので全ての好きを詳しく説明できないのが非常に歯痒いです…バッジ獲得まで面白いのでみんなバッジ取りにいってほしい。みんな高橋になってほしい。 @ネタバレ開始 最初はギャグとして楽しんでいたのですがエンディング回収のため好感度が下がる選択をした時の罪悪感がすごくて…いつのまに高橋のことこんなに好きになってたんだろ…ってなりました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。

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