胡桃りらのレビューコレクション
-
英国紳士の手懐け方英国紳士ですって!?と飛びついてプレイしてしまいました。 ふ、ふたりとも可愛かったー!!読みながらずっとキュンキュンしてしまいました。 織吾さんの作品にでてくる男性たちは、みんな愛らしくて大好きです。 @ネタバレ開始 最悪な出会い方をしてしまった二人が、徐々に距離を縮めていくのがたまらんです! グウィンさん、頭の回転が速くて賢いがゆえに相手を言い負かしてしまうし、その言葉が正しいからこそ敵を作ってしまいがち…。なのですがフローレンスちゃんの実直さが彼の心の隙間に入り込んで、懐柔してしまうのがもう…!最高でした。 あんなにツンツンしてるのに二日続けて彼女の家に行っちゃう行動力も、後半のエスコートも破壊力がすごくて、読んでいて幸せでした。 普段傲慢な人のデレはやばいですね!ごちそうさまです。 聡明なフローレンスちゃんは、本をいっぱい読ませてもらってこれからいっぱい知識をつけて二人でわいわいいろんな分野の討論会をするのかな、とニヤニヤがとまらないです。 ずっと二人が幸せでありますように。 @ネタバレ終了 素敵な作品ありがとうございました。
-
終末、執事と星に歌う作りこみが素晴らしくて、冒頭から引き込まれました。SFというジャンルは難しそうでなかなか手に取らないのですが最高のストーリーでした!記憶を消してまたやりたい…。 恐ろしく心かき乱される作品でした。最初にEND2にたどり着いたのですが、エンドに差し掛かるにつれてもう号泣してました。 もう、情景描写とマリちゃんの不安や葛藤も大変美しくて。どうしたらこんなに心に寄り添ってくれる文章がかけるのですか!?爪の垢を頂きたいです。 BGMも二人の関係性を鮮やかに彩ってくれて、切なくて。ほんっとうに最高でした。 宇宙船という限られたスペースで、ほとんど舞台には二人だけなのに、こんなにも深いストーリーになるのかと作者様の構成力に脱帽です。 @ネタバレ開始 愛しているゆえに、残酷になって。傷つけたくないから真実を望む彼女に伝えない。 作中で何度も何度も書かれる二律背反に揺れる二人の心の描写が本当に秀逸でした。どちらの気持ちも、わかる。わかってしまうのが辛い。 誰かを大事に想っている、愛している、というのは自分自身は潔白ではいられないのかもしれないですね。 彼らが語りだす過去の思い出にも血肉が通っていて、それが綺麗であればあるほど結末に向かうのが苦しくて涙ボロボロでした。 みなさんも書いていらっしゃる、ピアノの連弾シーン私も一番大好きです。心洗われるようでした。二人のあの距離感、大好きです。互いへの信頼と、思いやりと、優しさでいっぱいでした。読者でも触れられない、あの時奏でた素晴らしい音色は彼らだけのものですね。 トゥルーエンドでリートさんが、マリちゃんとの思い出を抱いて飛び出すシーン。互いを思いやりながらもどこか交われていなかった二人が、リートさんの独占欲という人間臭い感情が芽生えて、アンドロイドという枠をせっかく飛び越えた感情なのに。そんな会えなくなった最期に…。と絶叫してしまいそうでしたが、素敵な大人になったマリちゃんと再会できて私の心も一緒に救われました。 こんな結末、ずるいです。プレイしながらゴミ箱にティッシュが滅茶苦茶たまってしまいました。 自分たちの力で未来をつかみ取った彼らの幸せを願ってやみません。 @ネタバレ終了 素晴らしい作品をありがとうございました。こんなに幸せな読後感に浸れる作品に出会えて幸せです
-
ひとつなぐものら三時間半で完走しましたー!かわいい絵柄からは想像できない不吉な展開に序盤からぐいぐいもっていかれました。 文章もスチルもすべてのレベルがすばらしい…。あっという間に読んでしまいました。 選択肢ごとに進むにつれて物語の全体像がわかってくる構成がお見事でした。 ひぐらし好きな方ははまるのでは!?こういうお話大好きなのでのめり込むようにしてプレイしました。 @ネタバレ開始 それぞれのヒロインがなぜそうなってしまったのか、の深堀がしっかりしていてインモラルな展開ではあるのですが彼女たちにも感情移入できて面白さが増しました。 狂気に染まってしまうそのきっかけも愛なのですよね。人魚姫をからめたお話も彼らとのいい対比になって構成が、本当にすごい! そして、エンディング!!声が同一人物とは思わなくてびっくりしました!そしてこのシナリオ!曲まで手掛けていらっしゃって、モニター前で思わず拍手してしまいました。すべての完成度が高すぎて…。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。
-
きまぐれシャノワールみなさんの熱い感想を読んでプレイいたしました!おもしろかったー! 優しいタッチのイラストもこのストーリーにぴったりでした。立ち絵の種類もすごい…!ビジュアルも物語の設定も細部までの作りこみがしっかりされているので没入感たっぷりでした。 正統派ファンタジー、子供の頃ももちろん好きでしたけど、大人になって読むと当時とは違う部分で心が沁みました。 @ネタバレ開始 胡散臭いロダンとの出会いから、きちんとぶつかり合えるようになるまで二人のやりとりが丁寧でしっかりと時間をかけて書いてくださっていたので物語に没頭できました。 対照的な二人が仲良くなっていくお話大好きなんです。 序盤で魔法と猫、との組み合わせにあかん!魔法少女はあかん!とドキドキしましたが、最後大団円で本当によかったー。 まっすぐなみのりちゃんと、ちょっと斜に構えてるけど思いやりあるロダンとの会話が本当にリズムが良くて、みていてほほえましかったです。 長編ですがテンポよくて、一気に読んでしまいました。 もう、二人ともくっついちゃえよって思ってたので恋愛エンドあるのが嬉しかったー。近所の子をみまもるような、そんな気持ちでプレイできました。 そして友情エンド! きまぐれシャノワール、素敵なタイトル回収でした。 @ネタバレ終了 素敵な作品ありがとうございました。
-
キセキ初々しい二人のやり取りにムフムフ読みました。 可愛い…!すごく可愛らしい。すさんだ大人の心にしみるお話でした。 方言がまたいい!!彼らをより生き生きと魅力的に彩ってくれるがゆえに、後半が苦しくも切なかったです。 @ネタバレ開始 二人の軽妙なやりとりをニヤニヤとしながら読み進めつつ、シリアスと別れのタグに怯えていました。そして観覧車での怒涛の展開に絶句。 それまでがとても幸せだっただけに目の奥が熱くなりました。 普通のカップルのようなデートコースを過ごした彼らの笑顔は、相手を思いやってのものだったのですね。 特別なことをしない、まるで日常の一部だったように振舞うのが二人らしくてそれが余計に物悲しかったです。 でもきっと奏多くんが与えた沢山のものは、ずっと彼女の心の中にあるんですよね。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。
-
幽界の夜伝奇や怪異のお話が大好きなので、30分と短い作品ながらも没頭して読みました。 三人称で淡々と語られるストーリーにドキドキ…! 立ち絵がみんな格好良くて!!色合いも作品の雰囲気にぴったりでした。 物語の設定も作りこまれていて、早く続きが読みたい~! @ネタバレ開始 バッドエンドばかり最初にみごとに回収してしまって、最後にトゥルーエンドにたどり着けました。 お父さんと青年の約束に胸がキュンとなって、郁くんを一緒に見守る気持ちでした。今後どう展開していくのか気になります。 青髪の青年が首から下げている呪符の言葉、本物ですよね…!?作りこみが細かい…! 首はお祓いのために持って歩いたという昔話をみたことがあったので確かに、人の身体で一番想いが強そうなのは首なのかも…とバッドエンドで背筋が凍りました。 @ネタバレ終了 次回作、楽しみにしています。
-
汝、フードコートの隣人を愛せ不思議な世界観でした…!でも、面白かった! 現実のフードコートにいたら絶対話しかけられないな。ノベルゲームでよかった~ @ネタバレ開始 ラジオ体操しているような立ち絵に思わず笑ってしまいました。 ものすごく哲学的なような、中身がないような、大事な会話なような不思議な会話のやりとりでした。 眠れない夜にふらっと彼とお話してみたいなぁ。 @ネタバレ終了 面白い作品をありがとうございました!
-
惑わしミンクス短いながらも意外性のあるお話で面白かったです。 すべてを明かされない不穏な読後感もいい! 秘密が能力だけではなさそうな凛音ちゃん。彼女が背負う暗いものに惹かれてしまいます。 @ネタバレ開始 倫理観が欠如している凛音ちゃんですが、力に溺れてしまいそうになる自分にも恐怖していて、主人公を求める彼女の欲求が愛らしく感じました。 エンドロール後のエピソード、語り手がかわるとこうも印象が変わってしまうのかと恐ろしかったー! 彼女が制裁をしてくれてスカっとしてしまいました。 @ネタバレ終了 素敵な作品ありがとうございました
-
図書館の季節に閉じこめた温かいイラストに、図書館というなんとも素敵なタイトル! ストーリーもとても素敵でした。 @ネタバレ開始 私も図書館大好きなので、住みたいという台詞に思わずうなずいてしまいました。 静けさや静寂って音じゃなくて雰囲気なんですよね。 本をめくる紙の音、控えめな足音、椅子をひく鈍い音。読みながらあの独特の情景が目に浮かぶようでした。 最初は幼いころ亡くした友達?兄弟?と思っていたのですが自分自身だったのですね。 エッセイの言葉に傷ついてしまった子供時代も、大人になって本に救われた彼女の言葉もわかるなぁーと感情移入しっぱなしでした。 読書って世界を広げてくれて、沢山の気づきを与えてくれるけど、自分の中の蓋をしたい感情にも焦点をあてられたりしてドキっとすることもあって。 こうして言語化するのかーと言葉のない感情にラベルをつけてもらうことが嬉しかったり苦しかったり。ラベルをつけられた以上認めざるを得なくなって。でもやっぱり本が好きで読んでしまう。 好きな作家さんのエッセイ、考え方が真逆だとほぉー!!新しい視点!自分にはない感性!と嬉しくなるのですが、それは私が大人になれたからなのかな。 @ネタバレ終了 作者様の図書館愛がひしひしと伝わるあったかいお話でした。 ありがとうございました。
-
狭間列車(はざまれっしゃ)実際にこんな夢を見たなんて怖すぎます…!! 短いのに、じわじわくる恐怖がすごい。 @ネタバレ開始 重体とかかれている自分の名前をみるなんて、パニックになりそうです。 救済エンドがあってよかったー!! 逃げたつもりが、最悪の結果に飛び込んでしまうなんて。絵本の内容も怖かったです。 @ネタバレ終了 作者様が素敵な夢をみられますように!!