胡桃りらのレビューコレクション
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汝、フードコートの隣人を愛せ不思議な世界観でした…!でも、面白かった! 現実のフードコートにいたら絶対話しかけられないな。ノベルゲームでよかった~ @ネタバレ開始 ラジオ体操しているような立ち絵に思わず笑ってしまいました。 ものすごく哲学的なような、中身がないような、大事な会話なような不思議な会話のやりとりでした。 眠れない夜にふらっと彼とお話してみたいなぁ。 @ネタバレ終了 面白い作品をありがとうございました!
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惑わしミンクス短いながらも意外性のあるお話で面白かったです。 すべてを明かされない不穏な読後感もいい! 秘密が能力だけではなさそうな凛音ちゃん。彼女が背負う暗いものに惹かれてしまいます。 @ネタバレ開始 倫理観が欠如している凛音ちゃんですが、力に溺れてしまいそうになる自分にも恐怖していて、主人公を求める彼女の欲求が愛らしく感じました。 エンドロール後のエピソード、語り手がかわるとこうも印象が変わってしまうのかと恐ろしかったー! 彼女が制裁をしてくれてスカっとしてしまいました。 @ネタバレ終了 素敵な作品ありがとうございました
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図書館の季節に閉じこめた温かいイラストに、図書館というなんとも素敵なタイトル! ストーリーもとても素敵でした。 @ネタバレ開始 私も図書館大好きなので、住みたいという台詞に思わずうなずいてしまいました。 静けさや静寂って音じゃなくて雰囲気なんですよね。 本をめくる紙の音、控えめな足音、椅子をひく鈍い音。読みながらあの独特の情景が目に浮かぶようでした。 最初は幼いころ亡くした友達?兄弟?と思っていたのですが自分自身だったのですね。 エッセイの言葉に傷ついてしまった子供時代も、大人になって本に救われた彼女の言葉もわかるなぁーと感情移入しっぱなしでした。 読書って世界を広げてくれて、沢山の気づきを与えてくれるけど、自分の中の蓋をしたい感情にも焦点をあてられたりしてドキっとすることもあって。 こうして言語化するのかーと言葉のない感情にラベルをつけてもらうことが嬉しかったり苦しかったり。ラベルをつけられた以上認めざるを得なくなって。でもやっぱり本が好きで読んでしまう。 好きな作家さんのエッセイ、考え方が真逆だとほぉー!!新しい視点!自分にはない感性!と嬉しくなるのですが、それは私が大人になれたからなのかな。 @ネタバレ終了 作者様の図書館愛がひしひしと伝わるあったかいお話でした。 ありがとうございました。
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狭間列車(はざまれっしゃ)実際にこんな夢を見たなんて怖すぎます…!! 短いのに、じわじわくる恐怖がすごい。 @ネタバレ開始 重体とかかれている自分の名前をみるなんて、パニックになりそうです。 救済エンドがあってよかったー!! 逃げたつもりが、最悪の結果に飛び込んでしまうなんて。絵本の内容も怖かったです。 @ネタバレ終了 作者様が素敵な夢をみられますように!!
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仙人的生活短いお話ですが、とってもよかった!! フルボイス、どちらのお声も素敵でしたー。贅沢。もっと二人の掛け合いをみていたいです。 @ネタバレ開始 オカンENDからヤンデレまで本当にご馳走様です! こういう男女の掛け合い好きなので楽しかったです。 @ネタバレ終了 凝った作品をありがとうございました。
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三人ぼっちの世界なら三人ぼっちという素敵なタイトルとさわやかな桜とキャンピングカーに目を奪われてプレイいたしました。 滑らかな文章で、内容が重ためなのですが子どもなのに諦観しているシロちゃん目線で物語が進行するので表現がソフトになって読みやすかったです。 それはそれで悲しいことではあるのですが…。 @ネタバレ開始 嵐が丘のお話がでたので、このお話の結末は一体…!?とハラハラしてしまいましたがトゥルーエンドはそれぞれの人生をきちんと歩む形になれてよかったです。 三人で完結されたと思えた世界は、どう頑張っても不完全にしかなれなくて、そのいびつさが絵里花さんをより追い詰めてしまったんですよね。 親しすぎない他人が入り込む心の隙間って、きっと思っている以上に助けられることがあるのかもしれないと、自分の人生を振り返りながら思いました。 後半の選択肢で、二人を知りたいと願うか、相手の気持ちをくみとってそのままお別れするかの二択のシーン、シロちゃんが子供だったからこそ、相手へ一歩へ踏み込めたんだなぁと千草さんの人物設定に唸りました。 大人同士ならきっと、相手をおもんばかって踏み込まない選択をする人が大半だと思うので。三人の関係性が、またどこか未来で繋がってほしいです。 大人になったシロちゃんならきっと彼らの素敵な友達になれそう。 ノーマルの心中してしまった3人は、土の下でキャサリンと一緒になりたいと願ったヒースクリフのように、ある意味三人で一人の人生として互いを思いあった愛のカタチになってしまったのかな。 シロちゃんは、魔法をかけてもらって人生を変えてもらう受け身シンデレラではなくて、誰かの人生をかえる魔法使い(歌手)としてのエンドがとても希望にあふれていて素敵でした。 @ネタバレ終了 BGMも最初に流れる歌も素敵で、二時間あっという間でした。ありがとうございました
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十避行優しいタッチのイラストと、素敵なタイトルに誘われるようにプレイいたしました。 とにかく文章が美しい。プロの方ですか!?静かな物語にそっと寄り添って、二人を彩ってくれる流麗な言葉たちにほれぼれとしました。 多くは語らない二人のもどかしさや、思いやりや温かさをきちんと表現されていてどんどん物語に引き込まれました。 比喩表現が、素晴らしいです。BGMの選曲も静かで柔らかで、とってもよかったです。 足音が素敵だなんて思う素敵な感性をもつメイちゃんも、自然と他人を思いやれるシオンさん、二人とも大好きです。 @ネタバレ開始 旅の目的は早い段階で明かされるのですが、二人の人となりがわかるにつれてそれがどんどんと辛くなりました。仲良くなっていく過程も、それゆえに重たくて。 結末は絶対変わらないのだろうな、と悲しい予感の中での心の触れ合いに胸が締め付けられるようでした。 二人が互いを思いやるがゆえに、あの結末しか選べなかったのがもどかしいです。どちらかが、違う提案をしたなら、あの二人なら11日目も乗り越えていけるような気がしてなりません。でもその読者の希望すら、彼らにとっては重荷なんだろうなぁ。 誰が何と言おうと、これはハッピーエンドなんですから。 二人が交わした2つの約束は、読者をも巻き込んでその決心が揺らがないのがこの物語の美しさなんですよね。 @ネタバレ終了 もどかしくて、苦しくて切なくて。忘れられないお話でした。本当に素晴らしかったです。 ありがとうございました。
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Florence -フローレンス-男の子のバディもの!?しかもファンタジー!とわくわくプレイいたしました。 みなさんのコメントも素敵なものばかりだったので。 3時間あっという間でしたー。面白かったです。 @ネタバレ開始 二人の出会いから、徐々に仲良くなっていく過程が描かれていてとっても好みの展開でした。 ユリウス君の正体が、まさかの混血!?でどうなることかとハラハラしましたがそれまで築き上げてきた信頼関係が彼らを繋ぎ止めてくれてよかったです。 なんだかんだアトリエを貸してくれるニコル先輩、処世術にたけたウィリアム先輩、つかみどころのないリリー先輩。 みんな生き生きとしていて、自分もまるでそこにいるかのような臨場感でした。人間らしさ、というかキャラクターの息遣いが感じられてどっぷり物語に浸れました。 また、敵側のバンパイアにも事情があり、人間側にも差別があり、と複雑なテーマもしっかりとストーリーに組み込まれていてその生々しさも素晴らしかったです。 @ネタバレ終了 続編楽しみにしています!素敵な作品ありがとうございました。
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夜半に道連れあらすじから不穏で、どんなに重厚なお話なんだろうと構えて読み進めていたのですがとてもいい作品でした。 退廃的なのに二人の会話が美しくて。 @ネタバレ開始 生きてればなんとかなるよ、とか大丈夫だよ、なんてEND3ですらいえないのですが。夜明けの明かりを迎えた二人をどこか救いのように感じてしまうのは傲慢でしょうか。 クズ男を殺してしまったがゆえに出会った二人ですが、もっと早くに出会えていたらと願わずにはいられません。でもその場合、この関係性にはなりえないんですよね。 ずっと二人はこの夜に縛られて、お互いに縛られて、それが苦しくても生きていくしかない。 @ネタバレ終了 退廃的なお話でしたがBGMと夜の車内での会話がエモーショナルでぐいぐいと引き込まれました。静かなのに、すごくパワーのある作品でした。 ありがとうございました!
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閉鎖性ホワイトアウトあらすじに惹かれてプレイしました! フルコンプしましたー!なかなか重たいテーマでしたが楽しかったです。 @ネタバレ開始 控えめな性格のホタルくんが、二人に引っ張られながら徐々に前向きになっていく様子が印象的でした。 自分の命の終わりを感じながらなかなかできることではないので、二人に出会えてよかったです。 END3は、たとえ助かっても数日の命ですが、彼が自分で選んだ選択肢というのが貴い…! とはいえ絶望が病気の進行を和らげてくれるなんて辛すぎるー。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました