ピュアシンプル亭のレビューコレクション
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お料理革命C.C.Cワードを選んで料理を作るゲーム…なのに…!! 表層化した階級社会とか、昨今話題のAIとか、 前作でも感じましたが、全体通して社会性とメッセージが凄いです。 料理に例えていますが、抑える所を抑えた、 今の時代にやっておきたい作品だと思いました。 メインのゲーム性になる料理も、複雑なようでいて難しくなく、 出来上がった物の面白さを楽しめます。 よくこんな思いつくなってくらい完成度高いです。 小ネタだったり、上手いです。(だいたい不味いらしいですが。) @ネタバレ開始 ラストの連続オーダーからのED感動しました! 凄く良かったです!ありがとうございました!! @ネタバレ終了 最後に明かされる、C.C.Cに込められた驚愕の意味…! 全ニッキョーが涙する、クライマックスを見逃すな!!
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ニニニパンこれは悩む… 正解の分からない群像劇というか… 人生の再現度高すぎでした。 嫌な多様性というか、痛い所にグサグサ刺さりました。 ドット絵ですが、凄まじい皮肉味というか…、 人生は選択の連続とか言いますが、まじでわかんない…。 劇中でも言われてますが、創作にも当てはまると言うか、 好きなようにしていいと言われましてもっていう…。 スーパーでパンを選ぶのにも悩むのに、この厳しすぎる選択…。 凄い作品でした!ありがとうございました! @ネタバレ開始 以下低い視点での個人的感想です。(蛇足) 私の価値観では、ニニだけは悪だと感じました。 なのでキャラへの感情などを綴ると、ニニだけは嫌いでした。 (すみません、あくまで考え方でキャラとしては凄い魅力的です。) ニニがいないと村は存在しなかっただろうし、ニニに救われた人もいるわけですが、 ニニは実験と称して、パンを配り始めました。 (これがないとゲームが成り立たないとかは置いといて。) 命の分配は良しとしても、人の内面にまで干渉してきたニニは、悪だと私は考えます。 当人は幸せについて語っていますが、 その語り口には、感情や共感性を欠いたものを感じました。 (人外だし、それが本作の魅力とかは置いといて。) それ故ニニの語る幸福は、立場や形式ばった、表面的な詭弁のように聞こえました。 人形遊びも、ゲームとしての主題は完璧ですが、 ニニの、操作的かつ誘導的な問いかけには、幸福とは対局の物を感じました。 (可能性や選択がどうとかは置いといて。) もちろん現実でも、人を操作し誘導するという事は常に起こっています。 もしかしたら、人の上に立つ人々は、皆ニニのような人物かもしれません。 しかし、ココロを欠いておきながら、他者のココロに介入し、戯れに力を行使するニニは、 人の世において悪だと考えます。 とはいえ、最後は関与しないと言っているので、結果としては何もしてない事になりますが…。 若干批判的な文面になった事をお詫びします。 しかし、プレイヤーの体感に委ねるといった本作のテーマを鑑みて、 あえてこういった感想を書いてみました。 こんな私はワイザワ寄りでしょうか? 当然ニニ無しでこのゲームは成り立たないし、引いてみれば的外れな感想かもしれませんが、 本作においては、こういった感想があってもいいのかなと思った次第です。 @ネタバレ終了 @ネタバレ開始 パン食べながら書きました。美味しかったです。 @ネタバレ終了
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Dear Virgin. - ディア・ヴァージン -全ての造形が性癖を捻じ曲げて来そうな恐ろしい作品! デザインに音楽に、フルボイスまで備えた作り込みは、 属性持ちにはクリティカルヒット確定! @ネタバレ開始 初っ端からDVクソ野郎を押し出されたと思ったら、 女の方がなんかやばい?みたいになりまして、 でも最後はそうでもないみたいな… 感情をあっちこっちにぶん回されました。 しかしラストの文面、詩的で比喩なのか現実なのか、判別が難しそうでしたが、 私はあえて比喩だと解釈し、厳しい現実に直面してきた彼女なのだろうなと、 勝手に満足してしまいました。 素晴らしい作品ありがとうございました! @ネタバレ終了 @ネタバレ開始 全然関係ない話ですが、私も昔、バンドに憧れてギターを練習したことがあります。 ピックもゴリゴリに減るくらい練習しました。 せっかくなので、ゴリゴリに減ったピックを咥えて読後に浸ろうと思います。 ちなみに、全く弾けるようにはなりませんでした。 @ネタバレ終了
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+fenceショタおねってこんな切なかったんですね…!! @ネタバレ開始 初手の近所のおばさんの感じから、世界観のリアルさに引き込まれました。 ショタおねとか現実味に欠けそうな所を、 絶妙な年齢設定などで強い説得力がありました。 これはつらい… 12×27だと厳しいし、絶妙ですが、 18×33だとワンチャン…ってとこも絶妙ですね。 しかし6年あったら、子供も小学生…えげつねぇ… 演出も上手すぎだし、ブランコと夜景、隔てるフェンス、格好良すぎだし、 最後のEDも無茶苦茶格好良かったです。 ありがとうございました! @ネタバレ終了 @ネタバレ開始 ふと我に返って思ったのですが、 私は中身がショタなおっさんなのですがね、 いくらでもフェンスを超える覚悟はあるつもりなのです、 しかし、なぜか隣のブランコに座ってくれる人がいないんです。 風呂に入っていないからですかね? @ネタバレ終了
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savon癒やしが過ぎる。 作り込まれたオープニングから一気に引き込まれました。 視覚と聴覚からしっとりとした空気に包まれて、 メイン画面の浴室にいる感が凄かったです。 薄暗い浴室だけど、心地いい日差し、空気、匂い… 平日の昼間に、すこしぬるい浴槽に浸る気分…(劇中では雨ふってますが…) そんなのが感じられるリアル感… @ネタバレ開始 そして後半、そんなリアルさから繋がる真相…。 本作に限らず、あらゆる作品に当てはまりそうなメタさと言いましょうか…、 キャラが画面を超えてくる切なさ…。 そしてそこから来る没入感とリアルさが、切なさを増長してきましたが、 最後はやっぱり癒やしをくれる作品だなと、気持ちよくなれました。 ありがとうございました! @ネタバレ終了 @ネタバレ開始 私も久しぶりに、風呂に入りたくなりました。 @ネタバレ終了
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ナツノイドコロバーチャルフェスでは、日照権を侵害されてスーパーの影に追いやられていた当作。 スーパー建設者は申し訳ないとか思っていたそうです。 が、ある意味でそんな日陰がとてもマッチした作品でした…。 @ネタバレ開始 主人公君救われて欲しい 白猫をつれてきて、すぐ死ぬで、うわぁとなり、 最後で白猫である理由が表示されて、恐ろしい!となりました。 他人事ですが、身内にサイコ野郎がいると恐ろしいですね。 しかも親でなく、(親は親で問題だけど)姉という所がまたたちの悪さが際立っていて嫌らしいです。 夏の暑苦しさと地獄のような人生感がじわじわと表現されていて素晴らしかったです。 ありがとうございました。 @ネタバレ終了
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みつめはきみをみているUIがすげーかわいい そしてみつめ君がかわいい @ネタバレ開始 みつめ君の表面的キャラクター性が、UIの装飾として彩られ、 可愛くて楽しいと感じる一方、 鬱屈とした内面が、閉塞的で現実味の無い、 レトロな携帯ゲームのような画面にリンクしている様に見えました。 Aルートに入って、この視点のエグさを感じました。 ここらへんの作り込みが凄かったです。 通常一周目から、主人公の違和感も感じていましたが、 Aルートになってからの納得感というか、 見せ方の意外性がありつつも、腹落ちする感がよかったです。 終始ギャップとその演出に魅了されました。 ありがとうございました。 @ネタバレ終了 @ネタバレ開始 蛇足ですが、個人的性癖を言いたくなったので言わせて下さい。 みつめ君にピアスさせたい! @ネタバレ終了
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樹海の怪演出が上手すぎる。 画風と音声、文章による樹海の空気感が素晴らしかったです。 @ネタバレ開始 謎の少年と主人公の意味を考えてしまいますが、 私は本作に、変な邪推はいらないように感じました。 少年はただ、文字通り試しただけ。 それでどう思おうと主人公の勝手、また会うかもしれないし会わないかもしれない。 そんな、ただそこにあるような感覚を感じました。 樹海に行ったら、少年のような存在が本当にいそうな感覚です。 無機質な、人というより神々しい、 そういう不思議なリアリティのあるキャラクター兼作品でした。 とても楽しかったです。ありがとうございました。 @ネタバレ終了
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あなたの気持ちに、気付かせるお手伝いを優しくなりたい。 共感性の高い人は、本作の主人公と、 概ね同じ感覚を感じているのだと思います。 譲って削って、自分が分からなくなっていく、 そんな感覚が、私にもありました。 私は今だに分からないままですが、 優しい人には優しくしたい。 そんな風に思えて、少し元気になりました。 ありがとうございました。 @ネタバレ開始 人にどう思われているのか。 主人公は最後、気にしないと発言していましたが、 私は相変わらず気にします。 気にして気にして仕方がないです。 さっきもついエゴサーチしてしまいました。 そして、 何も見つかりませんでした…。 悲しくないもん! @ネタバレ終了
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sighVRを使った、オンラインダブルデート! ヘッドホン必須の、ドッキドキ探索の始まりだ! @ネタバレ開始 SNS、オンライン社会、凄まじい数の人々が情報や感情を発信し、 ネット上には膨大なビッグデータが集まる世界となりました。 それはある意味で、人の内面の集合体とも言えるのではないでしょうか? 昨今、AIに関しての議論も頻発しておりますが、 そのAIも、そういった膨大なデータによって、画像などが製造されていると解釈しています。 実用化にはまだ遠いかと思いますが、脳と機械の接続も、実験されているなどとも聞きます。 つまり、集められたビッグデータなどを、逆に人の頭の中に送れる日も、 遠くないのでは、と感じてしまう昨今です。 そんな折、VRをテーマにした本作は、まさにデジタルな人工怨霊を想起させました。 怨霊などが人の念や思いで形成されるなら、 人の情念の詰まった、ネット上に解き放たれたビッグデータからも、 怨霊のようなものが形成されるのではないか。 そしてもし、そんなものが作れたとしたら、それを運用しようとする輩も現れるのではないか。 私には、最後に現れた謎の青年が、 ゲームをクリアした主人公を、祝福しに来た制作者に見えました。 私はVRのゲームは触れた事がありません。 しかし、TVなどでよく目にするものは、吊り橋を渡ったり、ジェットコースターに乗るものなどです。 VRで驚いている人を見るのは、とても楽しいという事です。 最後に、私が最も恐ろしいと思っている事は、 もしVRを買ったとしても、一緒に楽しむ友達がいないという事です…。 友達のいない私にとって、丁度いい、VRシミュレーターでした。 ありがとうございました! @ネタバレ終了