SHIAのレビューコレクション
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ニャンだこらーシリーズネコであるニャンちゃんの視点で見る日常のアレコレ、ネコだってもちろん色々考えて感じて生きているんだニャ!と感じられる、楽しくちょっとほっこりする物語でした。 初めからを押した直後、大量の文字バフに「!!??」となり、登場人物の情報か!と焦りましたが、覚えられないけれど進めて大丈夫かな?とちょっと不安になりつつも進めたところ…物語の中でそれぞれの子の説明が出てくるので大丈夫でした。 これからプレイされる皆さんも、開始早々の登場人物紹介は全部覚えなくても大丈夫です。 人の視点では気づかなかったり、人だったらそうは思わないだろうな~という、ネコであるニャンさんだからこその視点が面白く、日常のちょっとしたことでもニャンさんたちにはこう見えたりしているのかと感じられて、とても新鮮でした。 語尾が全部「ニャ」と「にゃ」なので、読んでいて癒されましたニャ! 素敵な作品をありがとうございました!
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どえむ担当する漫画家に下半身の局部のモデルをやってほしい(※実際はもっと露骨な言い方)と頼まれた主人公の波多野は、先生の漫画がもっとよくなるのならとOKするが…という、他では絶対に見られないストーリーに、どうなる?どうなる?とワクワクしながら読ませていただきました。 かなりストレートな性的表現が続きますので、苦手な方はちょっと注意です。 主人公の波多野さんのセリフ回しや心の声が面白く、また波多野さんの人生を覗き見ているような一種の背徳感まであり、全体的になめらかなシナリオがとてもお上手だなと感じました。 「仕事のこと以外話せないスイッチ、まだないのか」という波多野さんの心の声が大変面白かったです。 @ネタバレ開始 モデルを続けるよりモデルを続けないほうにトゥルーエンドが用意されているのは驚きましたが、それぞれのトゥルーエンドを見ると納得でした。 波多野さんが新しい自分に目覚めたと言いますか、心の奥底で抱いている自分の欲望を自覚しながらも桜田先生には話さないエンドがとてもいいなぁと目を細めながら見ていました。 まさに、どえむでした。 @ネタバレ終了 モデルを引き受けたことで波多野さんの人生がどう変わるのか、少しずつ変化していく内面や自分自身の欲望と向き合う姿は、ゲームとしての面白さとともにリアルな面白さもある物語でした。 素敵な作品をありがとうございました!
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その恋、暫定につき、前々から気になっていた正統派学園恋愛ゲーム、キャラクターの造詣も塗りも、背景やUIなどすべてがハイクオリティでプレイする前から楽しみでしたが、プレイしていても楽しい、プレイ後も「遊んでよかった」と思える作品でした。 個々のキャラクターに主人公が絶望するような突飛すぎる重たい過去などが背負わされておらず、純粋に身近にいるような少年少女たちの青春として丁寧に書かれていました。 魅力的でありながら非常に安心感と安定感がある等身大のキャラクターが多かったので、感情移入もしやすかったです。 @ネタバレ開始 翼さんのストーリーでは翼さんがいよいよ結婚式を迎えて「これでお別れか…」と感傷に浸っていたら、なぜか消えずに残ってくださり、それはそれで嬉しいのですが「なぜ?」と思っていたら理由を聞いて翼さんらしいと思いました。 翼さんが仮の存在の状態から無事に(会長がすごすぎる)神隠しを経て主人公たちと再び同じ人生を歩める着地点で落ち着いたときは、本当に嬉しかったです。 それにしても寮イベントの「どこに潜っているのかしらね?」の時の会長の御顔がドツボでした。 アングルがとんでもなくえっちで、会長がいなければ「にゅやああ~~/////」となるスチルなのに、会長が悪い顔をして映り込んでいるので、冷静な目で見られました(笑) 薬院さんのルートではハッピーエンドとは言えませんでしたが、結ばれるだけが恋ではないという当たり前の事実が切々と胸に迫りました。 相手が人間なので、どれほど想ってもそれが報われるとは限らない…けれど、いつか遠い未来に吹っ切れる日も来るのかなとも思いました。 薬院さんのルートは感想を書くのがとても難しいのですが…高校生の青春の恋として「ああいつかそんな恋をしていたな」と10年後、20年後に笑って振り返ることのできるものになりそうな恋だなと思いました。 愛と違って恋はいつか終わるものという言葉をどこかで見かけましたが、まさにそんな言葉で語られそうな恋でもありました。 切ないけれど、青春の一ページだなと感じました。 姪浜さんのストーリーは「分かる、すごく分かるよ」と思う納得のストーリーでした。 よくよく考えてみれば付き合うと言っても「付き合う is なに?」という感じで、何をしたから付き合うということなのか正解がないなと思うと姪浜さんの感覚ももっともだなと納得しかありませんでした。 最終的にはお付き合いを始めることになった二人、1日で1年をしっかり過ごせる姪浜さんにはいっぱい幸せになってほしいです。 どのストーリーもキャラクター同士の掛け合いが大変面白く、テンポがよくて読みやすかったです。 ボリュームがありつつも、一つ進めるたびに一度街マップへと戻るので精神的に無意識に一息つけるところも良く、長いと感じたりすることがありませんでした。 また、あのエピソードがもう一度読みたいと思ったときにはボタン一つで読み返せるのが個人的にすごくよいと思いました。 三者三様の恋模様、本当に面白かったです!! 最後に、個人的に大切な思いを放出しておきます。 大変美しく可愛らしく無敵素敵で無限の可能性を秘めたる大野城会長がドストライクでした……見た目が既にドストライク、自分が面白ければヨシ!な顔をしておきながらきちんと一人一人をよく見ていて要所要所を押さえて行動なさっているところ、うなじ美しい、声可愛い、ナイスバディ、悪い御顔…全部がストライクすぎてご登場の度にトキメキでした。 うなじスチルがあまりに美しすぎて「30分と言わず30時間くらい揉みます…!」でした。 翼さんのストーリーで生徒たちの前でファンクラブの方々に宣戦布告のような言葉を送ったときは、会長が神々しく輝いて見えました……会長、本当に素敵すぎます…! @ネタバレ終了 次回作「その恋、終焉につき。」も楽しみにしています! 素敵な作品をありがとうございました!
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ひとつだけ願いが叶うなら。ひとつだけ願いが叶うなら……虐める人たちへ復讐する? お金持ちにしてもらう? それともイケメンに? いや、それよりも……と、人の心の弱さと強さが見られる素敵な物語でした。 やっちゃえ、えーい!と椅子を持ち上げてぶん投げたら、瞬く間にエンドに行ってしまいました…暴力はいけない(両手合わせ) 誇れるものがなくても、何もないと思っても、勉強や運動が苦手でも、体型が肥満型でも、顔の美醜に自信がなくても、それが虐められる理由・虐めていい理由にはならんよなーと思いながら、またエンドへ行くに違いないと確信しながらも、なぜかそっちの選択肢をポチり。 そして三周目にしてようやく魔女の女の子と出会えました…! そこから「さあ、あなたの願いは?」と来て、またまたエンディング回収の嵐。 もちろん、最後まで取っておいたのはトゥルーエンドです! @ネタバレ開始 全エンドコンプリート、最後にメイさんが人間になるエンドに到達しました。 一旦保留から少しずつ変わっていく主人公に「人間変えられるのは自分だけ」というのは本当なんだなぁと思うとともに、変えようという気概があればいつからでもどこからでも、どんなふうにでも変われるのだなーと元気をもらいました。 自分の苦手なことも、新しいことにもチャレンジしていく主人公の大逆転、見ていてスカッとしました。 継続は力なり。 最後のメイさんの「バカ」は破壊力抜群、主人公はもうこの後泣くね!と思いながら、拍手喝采したい気持ちでした。 @ネタバレ終了 「自分の選んだ選択1つで未来が変わる」を文字通り体験できる、面白い作品でした。 素敵な作品をありがとうございました!
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わたしの素敵なおうじさま微サスペンス×ヤンデルノベルとはあるけれど、タイトルからしてワンチャン最愛の旦那さまとの「ゆめふわかわいい」物語もあるかもー☆と夢を見ながらプレイし始めました。 夢でした。紛うことなき夢でした。 ホラー・ミステリー・ヤンデレの三拍子がタッグを組んで脳を揺さぶってくる、二転三転する予測できない展開が素晴らしい物語でした。 一番初めに「ブー」と開演のお知らせSEが流れましたが、終わった時は一本の映画を見終えたような心地よい気持ちになりました。 @ネタバレ開始 初回プレイでトイレと結婚させられて一生便器に座ってトイレットペーパーをカラカラさせられるところでした!!(なぜ) ……なぜかトイレさんエンドに辿り着いて、新婚生活とかそういうものとはかけ離れたところへと着陸してしまいました(笑) 続けての周回からようやく本腰、無事に第一幕を終えてチケット入手、第二幕から終幕へ至るまでの壮絶な展開にいつから私は「ゆめかわいい」なんて錯覚していたんだ?と唸りました。 次から次に変わる印象、特にクズ住……すみません間違えました、久住先生のクズっぷりと坂下君の純粋さがツボでした。 恋はいずれ終わるが愛は終わらずに終生続く可能性が恋より高いので、坂下くんにはBest Endの先に続く幸せがあると信じて…! 演出などがやりすぎず効果的に使われていて、凄まじく完成度の高い作品だと感じました。 画面の切り替えやUIはもちろん、効果音や背景の画像なども細部にまでこだわられていて、とても愛の込められた作品だと感動しました。 エトセトラの没エンドやあとがきはもちろん、あの爽快感たっぷりのオマケが最高でした! @ネタバレ終了 読むたびに「え?」「え?」ともう「え?」マシーンになって回数カウントされそうなほど驚かされた、素晴らしい作品でした。 素敵な作品をありがとうございました!
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デスゲームは始まらない圧倒的ハイセンス。センスの塊。ゲームだからこそできるすべての面白さを詰め込んだような究極の玩具箱のような素敵な作品でした。 デスゲームがいよいよ始まっ……らない!! どこまでもコメディ一本で行くシナリオがキレッキレで、この世に糸尾かしか様プロデュースのシナリオで切れぬものはないと思うくらいの抜群のキレ味でした。 テンポ、ノリ、ツッコミのすべてが完璧なバランスでした。 UIなどグラフィック周りの美しさもさることながら、遊びやすさも追及されており、一度選んだ選択肢にはマークがつく仕様のおかげで選択肢が多くてもエンディング回収が大変スムーズに進みました。 @ネタバレ開始 突如挿入されるピクトさんアニメ、私は大好きです。 ヤスさんが戦闘態勢に入るよりも何よりも先制攻撃による致命の一撃を叩き込み(デスゲームどころかバトルゲームさえも始まらず、画面がとんでもないことになっていたので笑いました)、地べたとキスさせるソノミチ ノコさんに「ヤ、ヤスゥウウーーーーーーー!!!!」とか画面の前で不憫さに泣き叫びました(笑) このピクトさんアニメシリーズには盛大に笑わせていただきました。 @ネタバレ終了 作者様のハイレベルなセンスがたっぷりと味わえる素晴らしい作品でした。 素敵な作品をありがとうございました!
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スペースポリス☆ミルシュラーゼ宇宙警察という言葉だけで壮大かつ広大な宇宙を股にかける迫力が迫ってきます。 SF系ゲームはあまりプレイしたことがないので世界観や背景、キャラクターのデザインなど、細かなところからものSFの空気をはしっかり感じられるのは新鮮でした。 @ネタバレ開始 トラくんがいいなぁと思ったので、初回はトラくんルートで楽しませていただきました。 デフォルトで笑ってはいるものの、表情に悩んでいる彼のラストの満面の笑みはとても素敵でした。 警察組織もやはり一つの社会なので、ぜんぶがぜんぶ真っ白ではいられないところにリアリティーを感じました。 ノヴァくんはとにかくクールで、そのクールさからちらほらと彼のやわらかい感情が見えてきた時は、そのギャップに胸キュンでした。 個人的にエアリーさんの喜怒哀楽がハッキリしてハキハキしているところ、さりげなく恋の橋渡し役をしているところがすごく好きでした。 素敵なスチルはたくさんありましたが、個人的に宇宙海賊と戦うシュピカさんやトラくんたちが1枚に収まっているスチルが「宇宙警察が逃さない!」という感じで好きです。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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サマーチューリングチューリングという言葉とタイトルの画像に、これは…!と思ってプレイさせていただきました。 期待を裏切ることのない、謎とその真相の物語が大変面白かったです。 UIや背景など細かいところまで世界観が感じられるものとなっていて、自然とこの世界に入り込めました。 透明感を持ったキャラクターたちの立ち絵もとても美しいです。 @ネタバレ開始 ルカさんと主人公の交流でほのぼのまったりとする時間が好きでした。 初めて手を繋いだ感想など小さなことでも変化があり、少しずつ経験を積んでいくルカさんを親心のようなものも持ちつつ見守っている平穏な時間が至福でした(後々の衝撃を振り返って) ルカさんとのエンドがハッピーエンドで終わったのが救いでした。 エンド2種類はバッドエンド寄りとのことだったので覚悟していましたが、マユズミさんが想像以上にマッドサイエンティストで、救われなかった…。 ループものなのかなと思っていた時期もありましたが、ループではなく…の衝撃の真実が…! ユゥジさんが初日からずっと嫉妬心がつよつよで、こういう性格なのかな、でもヤンデレ系タイプには見えないし…と思っていたら、そういうことだったのかと! スチルが大変美麗&キャラクターが魅力的なので、全エンド到達待ったなしでした。 マユズミさんが最後に来るので衝撃を受けて終わる、けれど世界の真相が分かるこの流れ、大好きです! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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Re:quiem[Aster]Re:quiem[life]で多くの謎が残っていたので、気になって続けてのプレイとなりました。 博士やウサギ天使さん、京介さんら前作で登場した仲間たちにまた会えてうれしく思うとともに、坂様の美しい立ち絵やスチルを堪能できて幸せな一時でした。 @ネタバレ開始 3人のルートを一通りクリアし終えて「ロザリオくんどこ行った…???」となりました。 「え、今回一度も見ていないけれど、出演なしなのかな?」と思ったものの、「でもタイトルにいるよね…」と再度周回したら…再会できました!! やっぱりリーリさんとロザリオくんは二人一緒でなければ!と嬉しくなりました。 途中で手を繋いだり、一緒に休んだり…二人のこうした姿が見られて「ああ~~!!尊い…うれしみ…!!」と画面の前で頭が少しトリップしている様子のおかしい人になりました。 無事にママさまとも会えて、そして覚醒……最後の3人の笑顔の写真には涙腺が緩みました。 [life]で明かされていなかった謎が次から次に明かされて、スッキリするとともにますます坂さんの描かれる世界が好きになりました。 CG Modeには登録されていませんが、本編中に使われていた手を握るCGや事故のシーンのCGなど、どれも素敵でした。 @ネタバレ終了 とても心あたたまるやさしい物語でした。 素敵な作品をありがとうございました!
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Re:Busバス停って意外とたくさんあるのに、自分が降りない駅のことって考えもしないし、よく知らないですよね…そのバス停の数だけ色々な地域や人々がいるということに、初めて思いを馳せました。 初回プレイでお団子を入手して冷たいお団子を手にお月見をする称号を入手し「なるほど、こんな感じで称号を集めていくのね」と要領を得たので、その後は称号を集めるために奔走……するも、一部のアイテム使用系の称号が「まったく分からない…! このままでは、毎日深夜徘徊するOLとなって、そのうち都市伝説になってしまう!?」となりました。 自力で称号をすべて埋められた人はすごいと思います。 少しずつ明かされるヨルさんの抱えている気持ち、下りた先々で出会う人の話を聞くのがとても面白かったです。 1周するだけならそれほど時間がかからない本作ですが、称号のコンプリートを目指そうとすると大変難しく感じました。 でも、バスに乗ってぐるぐる回りながら一つずつ称号を埋めていくのは、とても楽しかったです! 素敵な作品をありがとうございました!