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SHIAのレビューコレクション

  • 魚の心
    魚の心
    変人として噂になっている人物も、接してみれば別にそうでもなくむしろ面白い・深い人物だったということは現実にもありますが、本作も学校で「変人」と噂される少女が実はとてもかわいい天然美少女でした! @ネタバレ開始 初回は図らずもみさきさんルートに進みました。 水族館の幽霊として成仏を手伝ってという彼女のこのルートは、主人公は成仏を手伝うポジションでしたが、とてもいいお話だなーと最後まであたたかい気持ちで読み終えました。 無事に成仏できてよかったです。 パジャマパーティーの楽し気な三人のスチルが可愛くて印象的でした。 次にあこさんルートです。 このルートは先がまったく見えなくて、気になりすぎました。 特に主人公が異性愛者(女性が恋愛対象)のため、男性であるあこさんの気持ちどう受け止めたらいいものかと悩む姿、どのような結末に至るのかが気になりました。 あこさんはあこさんなので、私は「あこさんはいいぞ」と思っていたのですが、恋愛は人それぞれ。 恋愛というものは複雑なもので人の数だけ恋がある、人を好きになるということそのものが素敵なことだということを改めて知るルートでした。 最後はあえて選択肢を回避していた真央さんルートです。 友人から「どこまでいったんだ! A!? C!?」的なことを言われて、意味が分からなくてGoogle先生で調べました…なるほど、そういう意味があるのですね(笑) 最後の海の告白で、真央さんを追って海の中に入った主人公が見た「一緒の世界」のスチルはとても印象的でした。 自らの変化への恐れと不安、自分の中に芽生えた恋心などに戸惑う真央さんを抱きしめた主人公の「息をするのが辛いなら、僕が真央の海になる」は格好良すぎました。 最後の「鱗を描いて」のシーンは二人らしくて、とても好きな終わり方です。 まおまおさんかわいすぎるー!なルートでした。 @ネタバレ終了 海に揺らめく光のあたたかさを感じられるような素敵な作品でした。 ありがとうございました!

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  • その夜は泥の中
    その夜は泥の中
    ほんの小さなことがきっかけで知り合いそのまま同居することになった薊さんと蘇芳くんの独特の距離感で進められる、確かに泥の中のような重たくも切ないお話でした。 薊さんがしっかりと自分を持っている揺るがぬ性格で、蘇芳さんがどちらかと言えば相手に合わせていくタイプなので、二人のバランスが合っていないようで合っている会話もまた面白かったです。 @ネタバレ開始 空気のような自分になりたい、無色透明でどこまでも空っぽになりたいという薊さんの気持ちを大人なら「分かる」と思う人も多いんじゃないかと思いました。 大人になるとタスクが増えるためか、人付き合いが煩わしいと思ったり、誰かと傷つけたり傷つけられたりすることを切り落としたいと思う人も多いのでは…と思います。 薊さんの場合は少し事情が異なりますが、彼女のように削ぎ落してシンプルな在り方というのは憧れます。 ただ、自分の中にあるものをすべてはやはり捨てきれず、隠すこともできないのもまた人間だなと感じました。 繊細でとても丁寧な何気ない日常のやり取りを繰り返したことにより、これまでにも多くの人にそうしたように無関心に切り捨てていくどうでもいい存在というには蘇芳さんはあまりにも異なる存在になっていたラストの一連のシーンは、薊さんの変化に見ていて嬉しくなりました。 蘇芳さんシーンでは、それまで語られなかった蘇芳さんの内面までもが語られ、最後のシーンは特に印象的でした。 「好きでなくなるまで」という最後の一言の重みよ…! 途中で少しだけ出てきた笹雲さんの執着も、ある意味でとても人間らしいと思いました。 自分から離れないでほしい、相手は自分のことが好きなはず…こんな言葉では到底表せないもっとぐちゃぐちゃでドロドロした本当に底なし沼のような感情に侵されるのが人間でもあるはずなので、彼女が蘇芳さんの腕を掴むシーンは彼女のそんな感情の発露だと思いました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

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  • プラネット同一体
    プラネット同一体
    各エンドを見ていくことによって入手できるキーワードがとても重要な本作、最後まで見るとズドーンとメンタルにくるちょっと怖い愛の物語でした! @ネタバレ開始 エンド1の終わり方が「つまりそういうことですかー!! 確かに完全に消しされるけれどー!!」と、これはある意味で完全犯罪のようでもあり、同時にこれしか方法がなかったのがとても悲しい終わり方でした。 タイトルの意味が本当の意味で分かるこのエンドが一番愛憎孕む印象的なエンドでした。 次点で印象的だったのが、プラタさんが背後で異形と化してわさわさしているエンドでした。 細かな効果音やぷらたさんの表情などはどちらかというとテンション高めで明るいのに、随所に見られる急激な異質感、とくに触手をぶわっと出してきたときなどは「ぷ、ぷぷぷ、ぷらたさんっ!?」ととても驚きました。 初めからを選んでものの数秒で「愛してるよ!!」と言ってくるぷらたさんに「この人、いきなりですね!」とほのぼのと思っていた頃が懐かしい、衝撃のエンドの連続でした。 愛のカタチもそれぞれ、いろいろ…ですが、やはりエンド1を見た後だと、ヤンデレの愛はすごすぎると思います。 @ネタバレ終了 タイトルイラストはとても明るい感じでしたが、蓋を開けてみれば5つあるエンドはどれもインパクトがあって愛がありながら怖いものが多いのが印象的でした。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 蒸気の街の怪奇譚 過ぎた話『月光照らした美女と野獣』
    蒸気の街の怪奇譚 過ぎた話『月光照らした美女と野獣』
    プロローグのモノローグの時点でハッピーエンドではなさそうな気配はしていましたが、実際に読了した余韻としても「うあああ、切なすぎるー!!」でした。 @ネタバレ開始 「ブランカさんと娘を設けて三人で幸せに暮らしているよ」で終わってほしかった…! 本気でそう思うほど、月が綺麗な夜から先はメンタル的にも打ち砕かれる連続でした。 さっきまでミニゲームして兎を狩っていたのに…! ロボさんの心を射止めた最初で最後の人間ブランカさんの愛がいかにロボさんにとってすべてであったか、ブランカさんの存在がいかにすべてであったかがひしひしと伝わってくる終わりでした。 愛がたとえ呪いであったとしても、それがブランカさんの愛であるのなら構わない、むしろそうであってほしいとさえ希い願うロボさんの晩年に、人といかほどの違いがあろうかとさえ思いました。 「最高の味」だったかもしれなくても、ブランカさんを失うくらいならきっと死ぬまでそんなものは要らなかっただろうな…と思うと本当にやり切れません。 最後、親子は再会を果たしそうな雰囲気で、果たして結末がどうなるのか…それはプレイヤーのご想像にという感じでしたが、ハッピーエンド至上主義のプレイヤーとしては何とかして脳内で親子二人を幸せにしてあげたくもあり…という思いです。 ブランカさんなら、きっと二人が殺し合うなんて望まないだろうな…と思いました。 @ネタバレ終了 物語中、ちょっとだけ入るドット絵がとてもかわいく、さらっと入ってきたミニゲームも面白かったです! 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 青柳奇譚
    青柳奇譚
    突如現れた得体の知れない生き物を倒したら、口から女の子が…!という衝撃の展開、しかも「お主たちこそが国を救う英雄じゃ!」と言われて、現世からからかぜ国に転移してしまうという…始まりから既に「どうなっちゃうのー!?」と先が気になる本作、国に合わせた和装にお色直しした皆さんが素敵です! @ネタバレ開始 タイトルの鬼さんたちはいつ出てくるのかなとワクワクしていたら…まさかの敵対する方々だったとは…! そして様々な思惑を孕みながら熱いバトルが何度も入ってきて、どうなるのかと手に汗握る展開が面白かったです。 バトル系のスチルはどれもとても格好よく、カナタ・クイチさんのスチルは美しくも凛々しくて思わず魅入りました。 また、ヒイラギさんの舞のスチルが文章も相まってとくに印象的で美しかったです。 カナタ・クイチさんが死んでしまわれたと思っていたので、和解のシーンで登場して「無事だったんですね、よかった~!」と胸を撫で下ろしました。 とにかく強いキタハルさんが容赦なく斬ってしまわれたのかと…(涙) リエさんはからかぜ国のある世界に残ると言っておられたので、そこはかとなく二人は相思相愛…とまではまだいかないかもしれませんが、二人の間には二人の未来が始まる感じがしたので「幸せになれたらいいな」と思いました。 人も鬼も、今度こそともに幸せになれますように…。 @ネタバレ終了 エンドクレジットで流れる歌声、本編で流れる和なBGMもとても印象的でした。 なにより、皆さんの綺麗な着物姿は、本当に眼福でした。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 森の中の檻
    森の中の檻
    「俺、誰?」と記憶喪失になってしまっている主人公の和夜くんと彼を取り巻く魅力的な登場人物たち、いったいどんなストーリーになっていくのか目が離せませんでした! 開始してすぐ、めにゅーボタンがかわいくてとにかく気になりました。 @ネタバレ開始 和気藹々とした雰囲気から一転、第一話『美奈子』が始まったあたりから「怖い…めちゃくちゃ怖いのですが…!」とホラーはとにかく苦手なチキンプレイヤーはビビリまくりでした。 「つか…あと4回もあんな話聞くの?」←和夜くんのこの発言は、激しく同意!でした。 ずっと同じような流れで行くのかなと思っていましたが、違いました。 クローズド・サークル化したあたりから、先が気になって気になって、読む手が止まらなくなりました。 ここは物語が一気にドッと動いて、すごく面白かったです。 「なんでみんなバラバラに動くの…そういうときにはみんなで一緒に動くか、みんなで一緒にいる方がマシだよ…」と思い、次から次にバラバラに動くキャラクターたちには「フラグ立つから!」とハラハラしきりでした。 そこかーらーの、どんでん返しに「やられたー!!」となりました。 いや、本当にあの流れからさらに流れが変わって、本当によかったのですが………思いっきり騙されました!! ラストの展開にはとてもビックリしました。 特に和夜くんのエンドは他のキャラクターのエンドと比べるととにかく毛色が違っていて、鳥肌が立ちました。 だから記憶喪失だったのかと納得もしましたが、最後のあの言葉は…ズドーンときました。 ちなみに、一番初めに見たときから俊さんのシャツのお団子柄がずっと気になっていました(笑) @ネタバレ終了 読み始めたときと終わりでは全く印象が異なるとても面白い作品でした。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • ラストブルー - A adolescence summer -
    ラストブルー - A adolescence summer -
    本来は青色だったキャンバスの上にいつかの日に塗られた黒、その黒の上から再び三人の手で青を塗り直していくような物語でした。 @ネタバレ開始 主人公の理玖さんが思春期だからなのか元々の気質なのか、結構な後ろ向きさでなかなか感情移入が難しかったですが、最後の三人の和解のシーンはわだかまりが解けてよかったねというあたたかな気持ちになりました。 後ろめたいことというのは早く言ってしまえば意外とその時に片が付くことが多いのに、言わなかったがゆえにどんどん重たくなっていずれ咽喉に詰まって、最後には自分を雁字搦めにしてしまうものなんですよね。 理玖さんもご多分に漏れず過去の自分がしたことに囚われて動くに動けず、それが自分の首をどんどん絞めていく様子が人の業であり性でもあるんだよな…と思いました。 碧海&蒼空姉妹も含めて、高校生という子どもから大人へのグラデーション時代にしか見えない甘さや苦しさがギュッと詰まっている物語は、大人になった今だからこそ「ああ、そういう時期なんだよね」と見られることに気付きました。 特に碧海さんの変わりたくない、変わってしまうのが嫌だ、聞きたくない、知りたくないと小さな子どものように先に感情が迸ってしまう部分などは「ああ、人生で一番不安も大きい時期なんだよね」と遠くから見守る気持ちになっていました。 クリア後の数年後のお話は三人の人生が大きく変わってもまだ関わりが途絶えていないこと、また夏が来るたびにこうして会おうと希望を感じるあたたかな終わりで、気持ちよく終われました。 @ネタバレ終了 全体的に彩度の高い青を基調としている本作は、とても夏らしい雰囲気の作品でした。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • A BRAVE DAY
    A BRAVE DAY
    開始早々バッドエンドを綺麗に二つ回収するという主人公的には悲しすぎる始まりとなりましたが、三回目の正直で無事に告白させてあげられました。 @ネタバレ開始 初回はエンド5へ到達しました。 廊下で手を振る主人公に振り向く篠田さんがかわいいです。 その後エンド2→1→1…と1が続いたので攻略にお世話になって他エンドと6も到達しました。 攻略がないと奇跡的に自力到達した3つのエンド以外に到達するのはかなり厳しそうだったので助かりました。 特に6には自力では辿り着けなかったと思います…。 横山くんがセッティングした突然の告白Dayではありましたが、一日の行動で気軽に話しかけられるような友人になったり将来的に一緒にお出掛けできる関係になる未来が待っていたり…と、エンドによって関係性もかなり変わるため「彼になるべくよい未来を!」と恋のキューピッドをしている気分でした。 屋上で話していたときの「耳が壊れた!」の会話は特に面白かったです。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 無限の月空
    無限の月空
    本作はTLでお見かけしたときからずっと気になっていて、フェス中に絶対にプレイしようと決めていました。 冒頭~OPに入るまでにもう期待度MAX、これは私の大好きなやつだ…!とクリックする手が止まらず、最後まで一気に読了となりました。 作者様の過去作(と某御方の作品)を遊んでいるとちょっと嬉しい展開もあり、頬が緩みました! @ネタバレ開始 映画、さいこぉーーう!!!!という声が出たのは私だけではないはず(笑) いやもうまさかまさかの映画に、テンション上がりっぱなしでした。 もちろん本筋も面白いのは当たり前なのですが、本筋に入ってくる一馬くんたちのお話にはもう頬がこぶとり爺さんのこぶ並みにゆるんゆるんになりました。 「ハッピーエンド最高…尊い…幸せな二人(←ウェイト的には圧倒的に有紀さん偏りですが)尊い…もう一回観ないと…むしろ週替わり特典をすべてゲットする勢いで観ないと」…と頭の中にお花畑が咲くくらいもうサイコーにサイコーでした。 そして、そんな幸せの後のソラさんと桐子さん、新吾さんたちの物語は「なるほどそれで映画館で…!」「それで素晴らしいワンピースの御姿で!」「金属バットの凛さんよき!」「桐子さん怖いよ桐子さん」などなどたくさんのことを感じました。 一つだけもどかしさに悶絶したのは「新吾くんどうしてそうなるのー!」とカフェでの映画制作中止のときでした。 言わないほうがいいとか「言ってもらえないほうが不親切だし不誠実だし!」と、ここはもう「新吾くん! それはだめー!」と画面の前で椅子に座ってくねくねしました(キモイから) 影化したソラさんと対峙したときにきちんとこの辺りの蟠りがとけて本当に良かったです! 影化から元のソラさんに戻った後の『無限の月空』上映は、最初からクライマックス状態で、ここは読んでいてワクワクが止まりませんでした。 四番バッターの凛さんがバット引きずり出した時は「凛様の出陣じゃ!」みたいな声が脳内で響きました(バットを口元に持っていく凛さん大好きです) 麻耶さんがキャットパンチを繰り出した時は、麻耶さんがかわいすぎて笑顔になりました。 何気にお師匠様も可愛かったので、大活躍な展開が嬉しかったです。 最後のエピローグ的なシーンでの凛さんが「一馬くんが気になって~」のときのオーディションの逸話は、さすが有紀さんでした(昇天) もう好き。そんな有紀さんが好き。大好き!です。一馬さんとお幸せに! クリア後のオマケがまた面白く、特にバク宙失敗エピソードはご友人のお話だと聞いて「まさかの実話!」と衝撃を受けました。 いつか作りたいがこうして形となった本作に出会えて一プレイヤーとして本当に幸せでした! 今回、黒幕である桐子さんと決着がつかずに終わってしまったので、いつかコルトパイソンが火を噴く日を楽しみにしています! @ネタバレ終了 今作もとても面白くて夢中になってプレイさせていただきました! 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 琥珀くんとはじめての記念日。
    琥珀くんとはじめての記念日。
    元気いっぱいな琥珀くんとの1年記念日、楽しませていただきました! ちょっと子どもっぽさが残る琥珀くんのかわいさに元気をもらいつつ、お互いやっぱり1年記念は特別なものだったんだなーと微笑ましいやり取りを見てこちらもニコニコしました。 @ネタバレ開始 指輪は重いかもーと思いながらも、主人公さんのことが頭に浮かんだからと言ってくれる琥珀くんが素敵でした。 いつかその指輪がもっともっと違う意味の指輪として登場するかも…と、思わず期待してしまうぞ琥珀くん。 主人公さんの用意したお揃いのストラップも、思わず麦茶を淹れるのが注意散漫になってしまうくらいアレコレ考えてしまうところが青春!という感じでした。主人公さんもかわいいです。 さらに1年後の琥珀くんがとても大人びていて驚きました。 大人らしさと同居して元気いっぱいの琥珀くんらしさが残っていて、カッコ良さとかわいさで最後は二人がこの先もずっと幸せだといいなーと思いました。 二人のこれからを応援したいので、琥珀くんの大好きなポテチのご当地限定詰め合わせセットを贈りたいと思います。 @ネタバレ終了 一緒にいるだけで元気をもらえる琥珀くんとのはじめての記念日+α、楽しませていただきました! ありがとうございました!

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