SHIAのレビューコレクション
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たかが恋のくせにシェアハウスに暮らすというゲームではあまり見ない設定が既に新鮮で、一緒に住んでいる人たちも個性的な方たちばかり。 ちょっとした会話もシェアハウスならではでとても面白かったです。 @ネタバレ開始 ももさんの「別れるということは、一緒にいても幸せになれない人と別れるということ。むしろ、おめでとうと言って」との主旨のシーンが大好きでした。 恋について別れるということに対する肯定的な捉え方、それができる女性はすごく素敵だと思います。 物語は意外な方向に転がって、二人が潤羽さんを取り合うのかと思ったら、違う様相で面白かったです! たかが恋、されど恋という感じでした。 差し出された手を最初ははねのけ、ロードして握りましたが…はねのけたほうのルートがより好きです。 男も女も関係なく、誰かを好きになるって苦しいけれど、とても素敵だなと思いました。 潤羽さんがチョコレートを叩きつけてベッドに上がりながら恋について語るシーンが一番好きです。 全編通してももさんがとにかく素敵でした。 こんな女性、お友だちにほしいです…! @ネタバレ終了 途中からこの恋はどこへ向かうのかとドキドキしながら最後まで読み終えました。 女の子のシェアメイトがみんな素敵で、お友だちになってほしいくらい好きです。 素敵な作品をありがとうございました!
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ヨツバナサクラ~春へと紡ぐ雪どけの手紙~可愛い女の子たちが登場する本作ですが、メインは創作に関してのアレコレでした。 嬉しい気持ちや嫉妬する気持ち…創作につきものの気持ちが丁寧に描かれていて、創作に携わる人ならば「そうなんだよ!」と共感するシーンも多いのではと感じました。 @ネタバレ開始 主人公はその志の高さからか心をプライドの鎧でガチガチに固めている部分もあり、周囲の人に対して皮肉めいた言動や傲慢ともいえる言動もちらほら見えて序盤はちょっととっつきにくい印象でした。 ストーリーの中で創作のセオリーを守りながらキャラクターや物語を組み立てていこうとする部分などは「へー、こうやって作るんだ」と勉強にもなりました。 創作をする人は自分の創作方法などと照らし合わせて楽しめ、創作をしない人は「こうやって作っているのかー知らなかったー、そしてこんなことを感じているんだ…」と新しい世界に触れて楽しめる内容でした。 新藤さんの作品の書籍化に対して、主人公が「敗北」と使っているシーンのあとは見ていても「うん、それだと辛いだろうな…」と思う部分が続きました。 作品を自己顕示の手段とし、最強を目指すとなると…それは、生きるには息さえもしづらいだろうなと。 案の定、真っ黒な闇の中に墜落していく主人公に、どうなるかな、浮上するかな、吹っ切れるかな…という気持ちで見守りました。 最後は本編もTRUEも読後感よく爽やかに終わってとても良かったです。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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血染めの花【フリー版】次から次に起こる死の連鎖、血の色をした花の毒による無慈悲な人生の簒奪に心揺さぶられる物語でした。 登場人物全員が渦中の最中に叩き落される本作は、アザと毒が前面に出ていますが、その実、どんでん返しの真実が待つ奥深い物語が大変魅力的でした。 @ネタバレ開始 蓮さんと菫さんが立て続けにお亡くなりになってしまったところから、この死の連鎖はどこまで続くんだろう…そして、誰もいなくなったな展開になったらどうしよう…と思いながら読み進めました。 杏さんが癒しポジションだったので、彼女がトイレでごしごしアザを洗っていた時は「やだー!」と凹みました。 桜さんと杏さんは直接的には事件に関係がなく、すべての元凶である刹那さんは「あれだけのことをしておいて事故死とか幸せな人生だったな…」としか思えないくらいの徹底したドクズでした(ドクズとか言ってすみません…でも毒を仕込むとかお金をせびるとか「やりすぎー!」と感じたので…!)。 柊くんが「俺さえ」「俺が原因」ということを度々口にしていましたが、自責の念で苦しむ柊くんに「君じゃない! 君の父親だ!」と画面の前で度々訂正を入れる人になりました…楓くんも、柊くんも、亡くなってしまった柊さん一家も、桜さんたちのお父様も、ぜんぶ刹那さんを起点に人生を狂わされた犠牲者だと感じ、切なくなりました。 花の効果により大どんでん返しの展開は、ハッピーエンドが大好きなのでとてもよかったです! お母様が花の効能を説明した瞬間、真っ先に杏さんの顔が浮かびました。 期待通りの展開に、大満足でした。 @ネタバレ終了 素晴らしいムービーやボイス、豊富なスチルやシナリオ、すべてがとても面白かったです! 素敵な作品をありがとうございました!
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シ・シュ・ン・キ❤思春期特有の甘酸っぱいアレコレかと思いきや、とんでもない…どちらかと言うと、思春期の闇や葛藤などを中心に描かれた物語は、主人公の(生育環境がもたらした)問題もありかなり重たく深い物語に感じられました。 @ネタバレ開始 大地くん、正確には東祐くんの抱えている闇が、ご家族の抱えている闇や生育環境と相まって、とても深くて重かったです。 ご家庭の事情が違えば、もっと違った性格や考えになったのかなという感じました。 彼の場合は承認欲求を無視したやさしさではなく、自分の存在意義を常に保つためのやさしさへのウェイトが大きく、それらも生育環境でそうなってしまったものだと思うと、彼はこれからも生きづらそうだな…と感じました。 また、東祐くんに限らず、多かれ少なかれ思春期を通るにあたり、みんな何かしらのアキレス腱を抱えていて、その辺りの葛藤などの描写も丁寧で読みごたえがありました。 調整係などというものは一刻も早く廃止した方がいいと思いましたし、作中に登場した某シーンは完全にただの性犯罪なので、アレは本当に思春期以前に人として問題がありすぎると思い、幼少期からの徹底した性教育や人権教育も必要だなと心底思いました。 自分が誰なのか分からないと手探りだった東祐くん(大地くん)の未来が、明るいものになるように願います。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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僕は恋人よりも人工知能を信じるスマホでプレイしたい作品ですが、読む速度がかなり速いため念のために安定動作のPCでプレイさせていただきました。 ハードでスリリングなSFタイムリープもので、バッドエンドも多いですが章ごと・分岐ごとにやり直せるので、スルスルと最後まで読めました! 視点が切り替わったときも、誰がどこにいるのか、今何時なのかが常に上部に表示されているのでとても分かりやすかったです。 @ネタバレ開始 女の子たちはみんなかわいくて、どの子もかわいい~と思う反面、話の内容が内容なだけに痛々しい展開も多くてハラハラしました。 特に梅木さん…怖かったです。 エピローグに行くまで、梅木さんが出てくる度にどんどん梅木さんが怖くなっていきました…3章のときも「あー!! 手を出さないでください! 女の子の貞操に手をつけようなんざ、この外道ーー!!」と思ったり(この時は指を噛み千切られそうになって未遂でしたが)、最後も胸に穴が開いているのにコートを新調して再登場したり…インパクトが強すぎる怖いキャラでした。 ゾンビのように復活してきた梅木さんを倒した後、メグさんが逝ってしまった時点で「なんてこと…こんな現実悲しすぎる…」と思っていたので、エピローグはみんながわちゃわちゃと楽しそうに平和に生きているエンドで嬉しかったです! (しかも4年前に逮捕されているとは!) フレイヤさんがとても人間っぽく湿っぽい感情を抱いているシーンが印象的でした。 エピローグの足があったら~の部分は特に胸に響きました。 第1章では従順な足・ろくでもない人間と内藤くんを判じていたフレイヤさんが、最後は友とまで呼んだ内藤くん…できることなら一緒にいたかっただろうなと切なくなります。 人工知能として生まれてきたフレイヤさんですが、幸せになってほしいなと思いました。 @ネタバレ終了 読み始めた瞬間から何かが起きている物語(エピローグを見た後で読み返すとさらにビックリ!)、最後まで楽しく読めました! 素敵な作品をありがとうございました!
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マダム・ポプスキンの憂鬱非常に洗練されたUIなど、ゲームそのものの作りからして期待せずにはいられない本作、とても面白かったです! 探偵もので一番難しいのは大量に出てくる情報をユーザーがどう整理するかだと思うのですが、本作は見やすさのみならず「その時々に入手した情報などが適宜理解できるように」と徹底的に配慮されているところが本当に素晴らしかったです。 おかげさまで、どれだけ情報が増えても情報過多でパンクするということがありませんでした。 @ネタバレ開始 初回は、完全に無計画に感覚に頼って「1周目でトゥルーエンド的なエンドへ行くのは難しいだろうから、ゆるっとやろー」と進めて、色々と奇跡が起きてエンド7の『探偵』でした。 モノクルで初めてお城を見たときは「ヤッターー!!!」なんて声を上げてしまいました。 「これを主人公が解決するんでしょ! 2周目から本腰入れなきゃ!」とどうすれば効率的に情報を集められるかワクワクしていたら、28日目の夜まで使い倒してエンド7となりました(奇跡です) 本当は調査が一部足りていなかった気もするのですが(調査が未完了なのがいくつもあったので)、お話がどんどん壮大になっていき、最後は無事に収束したのでたぶんヨシ!としました。 自分の足で一つずつ調べていくというのが本当にものすごーーく面白かったです! アルノーさんたち、これから先の未来を生きる人たちに幸せな未来が訪れますように! もちろん、先達として彼らをこれから見守り、時に導いていくであろうマダムにも! プレイ後にサイトから後日談を読ませていただきました。 レヴィさんもアルノーさんも周囲に支えられたり、未来のための準備だったりと、二人の今後がゲームの先までちらりと見られてとても楽しかったです。 そして『Bar レ・セヌ』のキッシュがすごく食べたいです! もう説明を読んでいるだけで涎が…! @ネタバレ終了 紅茶などを片手にプレイしたいとても素敵な作品でした。 ありがとうございました!
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私立!!黒髪学園【10/19追加DLC公開】黒髪男子好きにはたまらない攻略対象フル黒髪なドリームゲーム、見た目に一番好きな永瀬さんルートから入らせていただきました。 @ネタバレ開始 永瀬先輩のゆるりとしたところと雲のようなふんわりしたところがとてもよかったです。 いつも穏やかで滅多に怒ったりしないので、すごく理想的な御方だ~~!と読んでいて幸せでした。 永瀬先輩が子どもっぽく笑ったときや拗ねているときは毎回内臓が総出で痙攣しました…Kawaii!!!!! 特に試合中に怪我した主人公ちゃんにテーピングしたときに「東と仲良くしているのが気に入らない」と肩に頭を寄せているシーンは心臓が3つくらい爆発しました。 繕った自分ではなく自然に自分を出していけるようになった永瀬先輩の最後の抱きしめスチルの幸せそうな顔、この先もずっと続いてほしいです。 ……なんと言うか、リードして引っ張っていってくれる年上のイメージから「あ~~幸せに!! する~~!!」という方向で愛情が湧きおこりました。 永瀬先輩サイコーでした。 あと、東さんもすごく(人間的にも)カッコいい人だったので、彼にも素敵な彼女ができて幸せになりますように…! ★ ☆ ★ 次点、橘くんルート。 ツン成分高めで品行方正、規律を重んじる生徒会長らしい彼の心の牙城を崩していくことブルドーザーのごとしで頑張らせていただきました。 不器用なところのある橘くんと少しずつ距離を縮めていく主人公ちゃんの素直さと飾らない言葉が、見ていて気持ち良かったです。 花見くんがご挨拶したシーンではむくれて帰ってしまうところがとても可愛らしくて、さらに永瀬先輩が計画した買い出しシーンで花見くんたちと自分を比べて勝手に怒りだしてしまうシーンは思わず画面の前でニヨニヨしました。 いざ告白をするぞ!と奮い立つも、スマホの使い方や本日は水曜日など、好きの二文字が出てこないところが青春だーー!!と、初々しさに笑顔にならずにはいられませんでした。 夕陽に照らされながらの告白、真正面に立つ栄ちゃ…橘くんにドキドキしました! ちょっとずつお父様との関係も良い方向へ向かっている橘くん、主人公ちゃんとお幸せに! ★ ☆ ★ 最後は三木くんルート。 話しているだけで元気をもらえる明るくて爽やかな三木くんは、序盤から主人公ちゃんを名前で呼ぶ(全ルートデフォにしていたのでひまり呼びでした)ので、距離感がかなり近く感じながらのプレイでした。 振った子も落とす天然人たらしの三木(くん)の異名もあの告白シーンを見れば納得でした。本当に裏表も下心も一切なく言っているのが分かるので「なんてイイ男! 存在がギルティー三木!」なんて言葉が頭に浮かびました。 遊園地で四人で休日を…は、夫婦じゃないか!!と盛大に錯覚フィルターが発動しました。 弟くんたちがすごくかわいくて、どうしたって頬が緩んでしまいました。小さい子は無条件に天使でかわいいですね…! そしてそれ以上に無条件に三木くんはずるかったです…あんなにストレートに告白されて、しかもさりげなーく壁ドンしちゃってるシチュエーション、落ちない女いないよ!ってくらい素敵でした。 三者三様みんな素敵で、全世界線でこの後の恋愛も楽しみたい~~と欲張ってしまいたいくらいドキドキしました。 最後に。 追加される花見くんルート、楽しみです…! @ネタバレ終了 三人のルートすべてたっぷりドキドキさせていただきました。とても面白かったです! 素敵な作品をありがとうございました!
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片想いの翼「かわいい男の子が描ければ作者は幸せです」とのお言葉通り、物語開始からすぐにとてもかわいい男の子たちが登場する熱い物語でした。 プロローグで初登場と同時にインパクト大だった急に左目が疼き始めるミットくんを初めとして、どの子も個性的でかわいいのですが、お話は超がついても足りないほどのドシリアス!でした。 @ネタバレ開始 ピンチに颯爽と駆けつけ大変格好良く「ご無事でしたか、姫」と護るムードメーカーなリタくん、そしてリタくんに守られるめちゃくちゃかわいいユイくん、みんなを気遣う真面目でやさしいリーダータイプのカケルくん、自分の世界を持っていて少し引っ込み思案なところもあるミットくん…ラースカチカ隊のみんなは、どの子もすごくかわいいです! 「花冠被せられているのかわいい…むしろ二人の存在と会話が尊い…尊い…」と拝みたい気持ちになって、こんな平和な時間が続けばいいのになと思っていたら、それは本当に束の間の安らぎでした…。 アグレッサーの優位性が揺らぐと評された無人機との一連のシーンは「みんな、絶対に死なないでね! ああ、ユイくん!!」ともう画面の前でハラハラしきりでした。 勝利の後も国の行く末に見える影は払拭できず、カケルくんが「誓ったのに」とその小さな肩に全部を背負おうとしているところに「そんなに一人で背負わないで…」となるなど、ずっと辛いシーンが続きました。 辛いシーンには上限がなかった!!です!! ユイくんのシールドにゴンゴン突撃してぐちゃるあたりで、世界平和を叫んでいました。衝撃的すぎるシーンでした。 とりあえず戦争したい大人はみんな死んでよし!と思ってしまう瞬間でした。 「もう全世界美少年を愛でよう!! それが世界平和だよ!! なに勝手に手術してんの、ふざけないで!!」と、わりかしガチギレしてしまいました。 その後も延々と続く戦争本格化のシーンに心がへし折られ、カケルくんとミットくんの最期に心が完全に複雑骨折しましたが、物語中にちょいちょい出てきた黒猫のノージュさんとリタくん(とユイさん)だけが知る世界の真相に衝撃を受けて、心の松葉杖をつきながら最後まで読了させていただきました。 終わりの直前まで「つらい…つらい…」という気持ちで読んでいましたが、ユイくんがノージュさんを封じ込めて遡行したあたりは泣いていました。 「明日も一緒に帰ろうね」 本当にそうなってほしい、ずっと今日と同じ明日が続いてほしいと思いました。 話的には本当にシリアスで、かわいい男の子たちを愛でるどころではないレベルのドシリアスさでしたが、ドシリアス大好きな身としては、とても大好きなお話でした。 オマケの復活を企てる(しかもオマケ冒頭から狙撃されている)ノージュさん、面白かったです。 莉太くんたちのオマケまであって本編のあの重さを終えた後なので、癒されました。 @ネタバレ終了 読み終わった後「すごいものを読んでしまった…」と思うようなヘビーさでしたが、とても面白かったです! 素敵な作品をありがとうございました!
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魔法少女試験に落ちたら家業を継ぎます。魔法少女に憧れる少女が魔法少女目指して奮闘するお話、凄すぎる演出込みでたっぷり楽しませていただきました! 最初のローディング画面からして動きがかわいくて、期待度MAXでした! そして、筆記試験では画面の前のプレイヤーが盛大にやらかしました…。 @ネタバレ開始 筆記試験は初問題からして盛大に間違えました…弟くんが初代魔法少女を主人公の解答から訂正してくれていたと思うのですが、「ふんふん」とその時は思っていたものの、いざ試験になると「なんだっけ?」とすっぽり抜けていました…。 スケベやavの話のほうは覚えていたのに(笑) そのあとも試験には何度も落ちたので、人生何周目か分からない主人公ちゃんになってて申し訳なかったです。 なお、java…は思わず入れてしまいました。ダメと言われたらやりたくなるのが人間。 無事にエンド回収となりました。 「じゅげむ」をPCで打ったとき、漢字変換候補に「寿限無寿限無」と出てきてとても驚きました。 作者様のオリジナルの呪文だと思っていたので、ネットで調べてみたらきちんとした出典があって、読み方も解説されていて勉強になりました。 通常会話がクルクルと動いて、それだけでもとても楽しいのに、途中で戦闘風画面も挿入されるなどその表現力にはもう感嘆のため息が出ます。 技術力が素晴らしすぎて、次はどんな演出が出てくるのか楽しみでした。 また、エンドを見た後でタイトルイラストが変わっていくのも楽しかったです。 私のPCだけかもしれませんが、9章の冒頭に主人公ちゃんが真の姿に変身してお母様が画面に表示されたときから処理が急激に落ちて、その後はお母様の変身やセリフなどがものすごくもったりと表示されて、バックログやオプション表示などの挙動がおかしくなりました…。 何度も再起動などをかけてみたのですが、同じでした(仕様でしたら申し訳ありません) クリア後のタイトルの「目のやり場に困る」がとても好きです。 サイドストーリーは本編のポップでキュートな画面から一転…そして最後の正義と悪の大団円に思わずニッコリでした。 お母様が強すぎる…夫をそっと異空間に収容とは…!!!(笑) @ネタバレ終了 始めた当初はまったく予想もしなかった展開、どんでん返しも込みでとても面白い物語でした! 素敵な作品をありがとうございました!
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消失現象R/アールプレイし始めてすぐにボリュームの多さに圧倒されました。 未読数135…! 数日かけて読み進めるはずが、読み始めたら止まらず気がついたら読み終わっていました。 @ネタバレ開始 時系列や人物などが常に切り替わって進むので、この間なんの話をしていたんだっけ…となることが序盤はありましたが、少しずつ慣れてきて二つの世界を行き来する複雑ささえもが「もしや…!」となってきた頃には、とても楽しい物語になっていました。 一つ一つのエピソードもテンポがよくサクサク読めたので、135という数字もあっという間、最後まで楽しく読めました。 人が抱える劣等感など人間の猥雑さもシナリオの随所に出ていて味わい深かったです。 第三章の闇くらいからはあらゆる人物が関わり、どんどん複雑な心の闇が溢れてきて、ルッキズム的な葛藤や盲執的な依存心などが物語を動かしてきて、この辺りから面白さが一気に加速していました。 「あの子はあの後どうなったんだ…」と暫く出てこない子のストーリーが待ち遠しくなりました。 未読数が30を切ってくる頃には、物語も終わりへ向けて真実の輪郭を見せてくれますが「ああ、やっぱり…」と想像していた通りだと嬉しくもあり、ちょっぴりやるせない気持ちにもなりました。 ID検索で追加されるシナリオもとてもよく、最後の1まで読むと「あー、よかった!」と思いました。 最後の病室のネームプレートの演出に至る頃には、ほっこりとあたたかな気持ちになっていました。 この一つずつシナリオを飛んでいく構成も何もかもがマッチしていて最高でした。 背景などイラストの物量もすごいことになっていて、尊敬します。 ベランダの花一輪一輪や部屋の観葉植物など細かな描写もさることながら、細かなところに遊び心がきいていて、看板などは細部まで見たくなりました。やきとり豚将軍とは…どっちなんや!どっちもかー!的なことを思ったりして、楽しかったです。 @ネタバレ終了 様々な人物が絶妙な距離感で絡んで織りなす物語、とても面白かったです! 素敵な作品をありがとうございました!