SOrowのレビューコレクション
-
ある母子の亡命短い中で凝縮されて描かれる、時代に翻弄される一つの家族、その時代を作り動かし動かされた人々の物語が、とても手ごたえのある重さをもって伝わってきました。皆が皆強くて聡明なわけではない、それでも生きようとする、その弱さと強さが響きます。イラストの量が本当に多くてすごいのですが、文章がそれに依存しているわけではなくて、文章とあわせた上での演出が見事でした。世界と人物が余韻を残しながらも描ききられているのがもうすごいなあと思います。すごかったです。
-
はじめての!あかねとジョーキョーパズルとにかくもう質問と回答の数が沢山あるので、全部見るだけでも楽しかったです。答えが何となく分かっても聞きまくってしまいました(笑)。また回答がヒントを含んでいるのは当然ながら、あかりちゃんとやまと君の表情変化もあわせて、会話ゲームとしても楽しめるようになっているので、これまたすごいなあと。総当たりして差分を楽しみたい人間にはたまりませんでした。ヒント部分ではSEが入るのもより分かりやすいなと。 公開直後のバージョンをプレイしていて、今回改めて最新バージョン(1.03)プレイしたのですが、元々のに加えてとても分かりやすくなっていました。元々分かりやすくてすごいなあという導線だったのが、ちょっとしたヒントにもつながるおしゃべり、問題文から質問するときに選べる言葉の組み合わせが分かるような演出、選択肢の次ページ前ページの三角表示など、痒いところに手が届きまくっていて本当にすごいです。あと問題の二人の設定も気になっていたので、聞けるようになって嬉しかったです。初期からのシステム面も操作性が半端なかったです。 元となったウミガメのスープの説明含め、全体的に説明が親切で分かりやすく、一人でもゲーム上ではワイワイできる論理物としてもノベルゲームとしても楽しめました。普通の会話も面白かったので、そのログも見られると嬉しかったかもです。
-
或る事情による充電の方法現代ながらも少し進んだ世界と展開に、おおおSFだ!となりました。まったく予想がつかない展開だったのですが、最後までプレイすると、なるほど!!!とすべてがピッタリとハマる強い納得があって、満足感を残してくれました。二人の掛け合いも含め、短い中に濃縮された物語の構成が素敵でした。
-
スリーシェルゲームいやもうすごいです。面白いです。最初は普通に楽しめて、クリア後は別のモードも楽しめるという、エンドレスに遊べるゲームです。ハイパーモードが熱い! あかねちゃんとやまと君の説明パートのやり取りも軽妙で分かりやすくて素敵でした。デザインも操作性もプレイ感も全部がすごいゲームです。オープンソースもあるのがありがたすぎてどうかなりそうです。すごい。
-
ごはんを探す猫、茜さん。
-
問
-
題名のない童話題名のない童話というタイトルが、最後までプレイすると胸にしみました。題名がない、だからこそ残り、続いていくものもあるのだなあと。フォントも含めた演出がとても綺麗で、自然とその世界に連れて行ってもらえることで、切なさがこうじわじわと増していきました。素敵でした。
-
喫茶logic良いお話でした。心があたたまりました。途中少しハラハラしたのですが、最後はもう押切君の鈍感さに「お前はー!」とニヤニヤしてしまいましたw 日高さんかわいかったです。なぞなぞもひねりがあって面白く、また解けても解けなくても二人の会話が楽しめました。癒されました。
-
いつも仲よしボクの家会話の現実感もホラーでしたが、ラストのホラー度がもう本当にホラーでした。残酷な描写はないのに何よりも残酷なものが描かれている、絶望的なゾクゾク感が究極のホラーでした……。イラストがデフォルメされつつも色彩が生々しさと不安を感じさせて、最高のマッチングです。ウェイトを入れるところには入れ削るところは削る演出も、ヤバイ!これはヤバイ!となりまくりでした。この短さでこのヤバさが表現されてるのがほんともうすごかったです。ちなみにママを選びました。そうか、そうなるのか……これはホラーだ!となってパパも選んでみたら別の方向から打ちのめされました。すごかったです。
-
モンスタービタミンカートゥーン感がすごい!色々と非現実っぽいのにツッコミどころが超現実的な感じがもう楽しかったです。デザインやシナリオやBGMやSEのポップでクールなセンスもすごくて、短さを感じさせない濃密な展開でした。凝っているのに全体通して見やすかったのもすごかったです。シリーズとして見てみたいなあとも思いました。