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エヌエヌのレビューコレクション

  • 「はい」か「YES」で答えられる質問だけ
    「はい」か「YES」で答えられる質問だけ
    不気味な雰囲気に惹かれてプレイしました。 @ネタバレ開始 高度にAIで管理された社会において、人間が仕事をすることの意味が問われます。 全3エンド回収しましたが、シークレットエンドは非常に不気味で、ぞくっとするものでした。 目的と手段が入れ替わり、仕事のための仕事をしてAIに生かされている、という状況は幸せなのか、不幸なのか。 そして、給与を得るために仕事がないといけないという奇妙な状況は現実でもあるような気がします。 @ネタバレ終了 色々考えさせられる作品でした。

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  • アヤコのお見合い
    アヤコのお見合い
    大正浪漫の世界観たっぷりの作品で、とっても素敵です。 そこに妖怪たちが組み合わってさらに魅力たっぷりな作品でした。 アヤコを取り巻く妖怪たちはみんな個性豊かで、印象的です。 @ネタバレ開始 相手の正体を当てられないとノーマルエンドですが、このエンドがどれも幸せいっぱいで良くて、全部必見です。 特に結末2のモダンガールの姿がとても似合ってました。 結末3の古き良き時代の文豪を思わせる雰囲気も好きです。 キャラ当てはなかなか頭を使いました。付喪神は想像していなくて、驚きでした。 そして最後の反対言葉での戦いは手に汗握るものでした。 反対言葉をうまく切り返してくるなぁと敵ながら感心するばかりで、特に「胃の中に~」などうまい切り返しで追い込まれました。 @ネタバレ終了 素晴らしい作品をありがとうございました!

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  • COVERUP
    COVERUP
    意味怖なホラー短編集、というすごく好きなジャンルの作品で楽しめました。 驚かし要素なしで、じっくり話に向き合うスタイルも好きです。 @ネタバレ開始 普段の生活でも、意味が分かってないだけで、実際は怖いことが身の回りで起きているんじゃないかと思わせるものが多くありました。 「一人暮らし」や「終電」とか「忘れ物」など、普通に起こっていても気づかないようなことでした。 個人的には「あの子からの手紙」が一番好きです。無事に朝を迎えたということも含めて、彼女の悪戯心がとてもよく、全体の話の中でいい清涼感を出していました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。

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  • 可惜夜のさかしま町
    可惜夜のさかしま町
    このシリーズを毎回楽しみにしており、新作が出るたびにわくわくしてプレイしています。 見慣れたいつものキャラがいるのが本当に安心感があって、キャラの顔を見るとほっとします。 @ネタバレ開始 今回は屋外の場所も多く、アパートや船、学校などこれまでの閉鎖的な環境とはまた雰囲気の違ったステージで楽しめました。外から建物内に入るときの緊張感がすごくありました。 オンマウスで文字表示されるのが、とても分かりやすいです。 画面が揺れたりなど演出面が充実していたのも良かったです。 謎解きはなかなか難しく、ヒントやnoteも見させてもらいました。 懐中電灯などのアイテムをどう使うかがなどが難しく、歯ごたえがありました。 トゥルーエンドは予想以上に悲しく重いものでしたが、こうしたものも含めて、シリーズの幅の広さを感じました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。

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  • 変な意味怖
    変な意味怖
    センスの塊のような作品で、印象的すぎるシーンばかりです。 テンポよく進んでいく話に、怖がらせられ、油断させられ、驚かされてが、怒涛の連続で続きます。 何と言ってもイラストの絵柄が醸し出す怪しい雰囲気がたまりません。 どのキャラも個性的すぎて、癖になります。画面やキャラの動きが本当にすごいです。 @ネタバレ開始 初ノ話は、特にお店のおばちゃんの存在感がすごくて、あえてお菓子ばっかり選んでレジに持って行ってしまいます。 にノ話では、障子から覗く目や女将に追いかけられるなど、迫力あるシーンの連続です。結末で「趣味」にかけた言葉になるのがすごくうまくて感心するばかりでした。 終ノ話では再びねね子ちゃんが登場してテンションが上がりました。おつかいだと思っていたら、予想外の展開になり、ママの変貌はトラウマものでした。 黒い家を手前にしてバックにエンドロールが流れるのは本当にカッコいい演出でした。 おまけ要素やキャラ解説まで全部隅々まで楽しむことができました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。

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  • キミまで700km
    キミまで700km
    広島にいる彼の元を訪れる一日を描いた恋物語。 安心して遊べる雰囲気のシナリオを目指したと作者様のコメントにある通り、本当に安心して暖かい気分で楽しめる貴重な作品です。 @ネタバレ開始 広島のご当地ネタが満載で、それがtipでしっかり丁寧に解説されていて、ありがたいです。 イントネーションまで解説があり、これを読むだけでも楽しかったです。選択肢を全部回って、tip全回収しました。 夜はお好み焼きで、というのも、とても広島感があり、行き帰りの新幹線のシーンから、本当に旅行している気分が味わえました。 舞台は201X年だったので、どうして過去なのだろうかと思っていましたが、ラストで時間の流れを感じることができ、とても感動的でした。良いことも悪いことも含めて、色んな事があった時間を改めて感じました。 宮島で二人で撮った写真の構図で、再び二人が結ばれた写真を撮ったりなどとても印象的です。『ふたりだけのPARADISO』もそうですが、作者様は二人が過ごした時間を感じさせる描写がうまいと感じました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。

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  • ふたりだけのPARADISO
    ふたりだけのPARADISO
    透き通る海と青い空という、まさに楽園のような場所を舞台に二人の恋が描かれる物語。 @ネタバレ開始 食事シーンや夜の描写など、南イタリアのリゾート地の雰囲気が十分伝わってくる作品で、作者様が現地に行かずに想像でこれをつくったというのがすごいです。 話の中で出てくる人魚のエピソードが、二人の想いと重なり合ってとても印象的でした。 子どもとともに再び訪れるというラストシーンはとても感動的です。 @ネタバレ終了 日本の寒い冬をしばし忘れさせて、夏のリゾートを味わえる素敵な作品をありがとうございました!

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  • ウミガメのスープに劇薬を
    ウミガメのスープに劇薬を
    ウミガメのスープを題材にしたホラーノベル。 @ネタバレ開始 「yes」か「no」か「分からない」でしか答えが返ってこない中、手探りで真相を求めていく過程がとてもハラハラするものでした。 場所が病院であること、そして記憶を失っていることなどが出てくるあたりで、一気に急展開となり、興奮しました。 @ネタバレ終了 面白い作品をありがとうございました。

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  • Snow Girl
    Snow Girl
    少女のアンドロイドと「僕」の物語。 @ネタバレ開始 暑さが苦手なユキのために、スーパーに氷をたくさん取りに行くあたりまではややコミカルな雰囲気もあったのですが、それが叶わなくなり、姿を変えて冷蔵庫に、というところからすごく重くなってきます。そうした行為をやるだけのユキと「僕」の想い。そこまで追い詰められたという状況。 そしてさらに残酷な結末が待っていて、ラストのスチル絵で溶けて形が変わった雪ダルマで表現させる状態が悲惨です。 少女がアンドロイドであることがすべての根底でしたが、それすら疑わしい状態となり、悲惨極まりないですが、その中で、だからこそ、ユキと「僕」の物語が輝いて思い出され、考えさせられます。 @ネタバレ終了 忘れがたい作品をありがとうございました。

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  • くろがねと姫
    くろがねと姫
    白と黒を基調に、ときおり差し込まれる鮮やかな色が印象的なイラスト。 国を失った姫の騎士と二人の逃避行で、中世の世界観にどっぷりと浸れます。 @ネタバレ開始 過酷な中でも強く生きようとする姫のセリフにどれも励まされ、騎士の強い信念も印象的です。そして、処刑台での忘れられない会話。 相手側も複雑な立場にあることが描かれ、短い作品ですが、壮大な物語が感じられます。 これからの展開が気になります。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。

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