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エヌエヌのレビューコレクション

  • 少女がひとり、生贄となる。~水葬~
    少女がひとり、生贄となる。~水葬~
    タイトルから、きっと少女を助け出す物語だろうと思いましたが、そうではなかったです。 生贄であることを受け入れた少女の最後の話し相手となる物語。 @ネタバレ開始 だんだんと夜が明け、明るくなっていくのが、こんなにも切ないとは。 強い決意をにした少女の姿に一層、胸がしめつけられます。 そして、「さかのぼる」ではまさかの視点の物語。 長い年月にわたる物語が理解できて、十年に一人とか、飲み込む意味とか、様々なものが腑に落ちました。 まさに神話を見ているようでした。 最後に普段着姿も見れて良かったです。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。

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  • 機械仕掛けの嘘と夢
    機械仕掛けの嘘と夢
    舞台となるブリキの国がすごくおしゃれで、色使いが綺麗です。 物語の展開のテンポもとても良くて世界観に引き込まれました。 @ネタバレ開始 「間。」と出たり、タイトルイラストのカットとともにニワトリの鳴き声が効果的にはさまれるなど、演出のうまさがすごいです。 特に394番目との物語が忘れられないものでした。 記憶がなくなるということの悲しさ。 そのあとの「慰めを。」のセリフは切ないものでした。 さらに、明日はチキンソテー、というところで涙を誘われます。 先輩もとても印象的でした。 ユートピアとディストピア、人間と絡繰、生と死など、多くのことを考えさせられます。タイトルにも納得です。 死の国に向かう中でのまさかの再会は感動的でしたし、そしてコンフィグでスタンスを変えることで辿り着くもう一つの結末も本当に見れて良かったです。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。

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  • 図書館より愛を込めて
    図書館より愛を込めて
    あらゆる物語が集う図書館で、本を探すという素敵すぎる作品です。 静かな図書館で本を探す気分を体感できました。 なんといっても、キャラがどの子も可愛いです。 @ネタバレ開始 マギエはどちらの姿も魅力的です。 オデットも可愛いくて、耳をかじるシーンは、とても恐る恐るドキドキしながらでした。 そして、梅雨の庭の魔女の使いにも、その可愛さとおしゃれさに目を奪われました。 全エンド回収しましたが、本と絡めたストーリーがどれも印象的でした。 特にEND4が、すごく変わった予想外の展開で印象深かったです。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。

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  • 妹侵蝕 - ソロリズム
    妹侵蝕 - ソロリズム
    妹と会話をして、間違いがあったら指摘するゲーム。 姉と妹の何気ない日常の会話、のはずなのだが、タイトルの「浸蝕」であったり、姉妹で交わされる不自然な内容など、違和感があちこちにあります。 @ネタバレ開始 全エンド回収しましたが、予想外のどんでん返しがあり、衝撃的でした。 最も印象的なのは、やはりこの会話を何としても成立させたいという姉(を演じる者)の極限的な精神状態ですし、本来成立するはずのないその会話にあわせた妹(を演じるなにか)の奇跡的なコンタクトです。 呪いのようにのしかかる強い願望、それを成立させるための犠牲、それが敗れたけれど、またそこから始まるなにか。とても感動的でした。 ラストのエピソードから、バッチ取得の流れもとてもぐっとくるものがありました。 昨年のフェスの『欠番9号』も大変印象的でした。ノベルゲームは選択肢の分岐が単調になりがちですが、ユニークな設定と一体的になったストーリーの分岐方法のアイデアがとてもすごいです。 @ネタバレ終了 すごい作品をありがとうございました。

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  • あなたは世界でいちばん怖い「電話ボックス」を知っていますか
    あなたは世界でいちばん怖い「電話ボックス」を知っていますか
    世界でいちばん怖い、というフレーズが気になってプレイしました。 電話ボックスをテーマにしたホラーですが、描写がとても怖く、引き込まれました。 @ネタバレ開始 そして恐怖が最高潮になったとき、急に予想外の方向に話が行って驚愕でした。 滅茶苦茶な話だけれど、冷静な描写の文章がとてもマッチしていて、文章力がすごいと思います。 ルビの使い方もなるほどと感心させられるものが多く、「知恵の実に耽溺する死人もどきよ」の表現はうまいと思いました。 「天に召された先でデジタルデトックスのあらんことを」も天国にスマホはあるのかと考えさせられました。 ジャンルを「恋愛」かで迷ったという紹介文から、きっと彼女とよりを戻す話なのだろうと思っていたら、甘かったです。まさかの恋愛でした。 最後の会話も予想外で、タイトルに納得です。 @ネタバレ終了 すごい作品をありがとうございました。

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  • ブックエンド・シャワールーム
    ブックエンド・シャワールーム
    謎めいたタイトル、不思議すぎる世界観が気になってプレイしました。 しばらくプレイしても状況が理解できないまま、とんでもない方向に話が・・・。 @ネタバレ開始 美しさのために自分の肉体の破壊してまで反逆しようとするその精神にとても魅了されました。 全ルート回収しましたが、どのルートも予想外の展開でした。 特になーるールートが好きです。 石化破壊する際のやっていいのかというためらい、そして中から予想外のものが出てきたときの衝撃は すごかったです。 クリア後のシナリオもとても良かったです。タイトルの意味にとても納得しました。 @ネタバレ終了 印象的な作品をありがとうございました。

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  • 赤ずきんは何も知らない
    赤ずきんは何も知らない
    「赤ずきん」という謎の風習をめぐる物語。 状況が理解できないまま、道中、少しずつ話を聞いて、真相を探っていく過程がとてもハラハラ、ドキドキするものでした。 @ネタバレ開始 きっと残酷な話になるのだろうと感じられる中、幼い赤ずきんの無垢さがより感じられ、切なくなります。 どちらのエンドも見ましたが、どちらも代償が必要となるもので、「何も知らない」という言葉がとても重くのしかかる作品でした。 暗い画面の中、鮮やかな赤がとても印象的です。そしてラストには、別の色が現れ、世界が一変したかのように感じられました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。

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  • 失恋、ときどき死別
    失恋、ときどき死別
    それぞれの季節の演出がとにかくすごいです。どうなってるんだ、と驚いてばかりでした。 特に「春霞」がいつまでも見ていられます。 どれも切ないストーリーですが「吹雪」で激しく降る雪とともに語られる話が印象的でした。

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  • ヘデラの花が枯れるまで
    ヘデラの花が枯れるまで
    淡い色の綺麗なイラストと、詩のように美しい文章が印象的な作品です。 @ネタバレ開始 タイトルが何やら不穏な印象で、どうなっていくんだろうとハラハラしていましたが、徐々に、静かに、そして確実に浸食されていく怖さと悲しさがありました。 その中で決断することの強い気持ちを感じました。 @ネタバレ終了 とても印象に残る作品をありがとうございました。

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  • 薔薇園に骸を埋める
    薔薇園に骸を埋める
    美しく謎めいた雰囲気が素敵な作品でした。 薔薇園に死体を埋めるという異様なシチュエーションに引き込まれます。 なぜそんなことをするのかが分からないまま、何度も繰り返される日々。 @ネタバレ開始 見続けるということの重みをとても感じます。 ラストのwithout knowing anythingには知ることの重さ、知らないまま続けることの意味を考えさせられました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。

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