エヌエヌのレビューコレクション
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ここからだして部屋に閉じ込められた猫の脱出ゲーム。 リビングの机の下やベッドルーム、キッチンなど、家中のあちこちを探して脱出するための鍵を見つけるもの。難易度は易しめでさくさくと進みます。 @ネタバレ開始 無事1つ目のエンドを見て、もう1つのエンドも回収しようと思ってプレイを続けると、なにやら不穏な雰囲気がエスカレート。 脱出ゲームなので鍵がかかっているのはそういうものかなと思っていましたが、「あいつ」という表現など、だんだんおかしくなっていき、シャワーにいたはずがどこかに行ったときは恐怖でした。 終盤、「この椅子は私を助けてくれたもの」「神には許されないけれど」、部屋をさらに探索する際の「面白いものは何もないけどね」などの表現がとても個人的に好みです。 ホラーにも色々なタイプがありますが、こうした淡々と静かに語り事件を想像をさせるというホラーは僕の好みにとても合います。 タイトルの言葉の意味、そしてサムネイルの猫と椅子の意味が分かった時は戦慄させられるものでした。 @ネタバレ終了 強い印象を残す素敵な作品をありがとうございました。 -
ある日突然トップオタが担降りしたタイトルの面白さと、可愛らしいタピちゃんのイラストに惹かれてプレイしました。 ここあちゃんの優しい言葉に勇気づけられたり、ラテ様の強い言葉に励まされたりしつつ、ソシャゲのネタなどでくすりと笑わされたりと、テンポのいい急展開のストーリーでした。 5つのエンドをすべて回収しましたが、トゥルーエンドには感動させられました。 田央さんの存在感がすごすぎです。 アイドルをやって、誰かと出会って人生が変わるっていうのは、こういうことなんだと実感させられるものでした。 素敵なゲームをありがとうございました。 -
うさなでーるウサギの仕草がとっても可愛いです。 鼻がヒクヒク動いたり、なでると地面にぺたりとしたりするところなど、とても可愛らしいです。 牧草を食べる姿もとっても素敵でした。 素敵な癒しをありがとうございました。 -
ティラノフェス2023オープニング -
タバコ屋乙女と小話でも今ではもう見かけない街角のタバコ屋さんという、レトロな雰囲気がたっぷりの作品でした。 時代を感じさせる看板や商品、チラチラまたたく灯り、おしゃれなBGMなど、作品の世界に引き込まれるものでした。特に雨の演出が好きです。 @ネタバレ開始 アカヨさんが、虎太郎の名前を分かったことから、普通に会話していると思っていましたが、まんまとひっかかりました。 はじまりのはなしでの正体明かし(そこに名前が書いてあるのか、と納得しました)から、飼い主の今後の展開を想像させるところまで、テンポ良いストーリーでした。 月が綺麗だと言ったのは、飼い主がI Love youの訳と知ってか、知らずか。どちらの場合でも、アカヨさんが軽妙な返しをすることが予想され、二人の今後が想像されるものでした。 @ネタバレ終了 古き良き時代の雰囲気にひたれる素晴らしい作品をありがとうございました。 -
けもみみ温泉郷全キャラボイスありの豪華な作品で、オープニングムービーがとにかく動きまくるもので、とてもすごかったです。 たくさんのキャラが登場しますが、どのキャラも個性が豊かで、それぞれが自分の強みを活かして貢献し、弱い部分はお互いに助け合って乗り越えていく、というところが丁寧に描かれており、とても心温まるものでした。 キャラをランダム設定にしていると、自室で誰が出てきてくれるのかと毎回楽しみでした。 各キャラの部屋の様子は、それぞれの性格がでていて、見るのがとても面白かったです。特に、お鈴さんの部屋は、窓の外に景色が見えるのがとても雰囲気がありました。 @ネタバレ開始 要所のスチル絵では、顔のアップが出てくると、ドキッとさせられました。 特に雪代さんの花畑のシーンは、綺麗でした。 長い話をうまく短いパートに分けていて、その短い話の中にもしっかり起承転結があり、常に続きが気になるもので、どこで小休止しようかと悩むぐらいでした。 蓮さんが渚さんを殴ったのが一番驚きましたし、いい話でした。 立ち絵の使い方もとても印象的で、舞の場面だけでなく、二人で退場したり、廊下で男女別の部屋に分かれるところなど、立ち絵で表現しているのがすごかったです。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。 -
つくもと空の屋台このシリーズが好きで、過去の2作品も印象深く、シリーズ最新作がプレイできて嬉しいです。 グラフィック関係の進化がすごく、冒頭で、時間や天気、風景の変化によって、多くの物語がイメージされ、一気に世界観に引き込まれました。 コミカルな謎かけの画面、謎を解いて神様の姿が明らかになる達成感、そして主と一緒の様子を見れる感動的なところまで、すべてテンポよく楽しめました。 @ネタバレ開始 謎かけの部分がほどよい難易度で、価値の文字を半分にして2分の1と言ったり、宝物のようなものをとっちゃうと言うなど、イラストと文章がすごく考えられ練られている謎解きでした。 おまけにおいて、夜が明け、目覚ましの音が聞こえてきて、すごく暖かい夢のような物語を見たのだと感じました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。 -
モールス信号を君に冒頭の画面スクロールの演出とともに発信されるモールス信号がカッコいいです。 宇宙と室内の画面切り替えが鮮やかな対比で良かったです。 @ネタバレ開始 終盤の展開、そして一気にエンドロールへと流れ込むのは迫力がありました。 言葉を重ねつつも、行為でそれを超えていくことがスタイリッシュに描かれていました。 孤独に孤独を足すと、孤独は解消されるのか、それとも、ただ孤独が2つあるだけなのか。 エンドのリンゴと蛇のイラストから、イヴの方から誘惑したことや、罪の意識、あるいはここから物語が始まることが連想されます。 モールス信号を発したのは「私」ですが、同時に「彼」も知らずのうちに態度で信号を発信していたと思えてしまいます。 どこにでもあるありふれた別れと出会い、それは宇宙でこの一瞬しかないものであることが強く意識される素晴らしい作品でした。 -
王様と僕の夏王様と一緒にご飯を食べたり、虫取りをしたり、水遊びしたりと、かけがえのない日常を送る幸せがいっぱい伝わってくる作品でした。 END2になかなか到達できず、極端に偏った乱れた生活を送ってみたりもしましたが、なんとか無事に全エンドを見れました。 暖かい気持ちになれる作品をありがとうございました。 -
触れたくないけど、そばにいて。誘拐犯の主人公よりも、協定を持ちかける女の子の言動・姿にぎょっとさせられました。 途中何度もはらはらしましたが、とても感動的で、プレイできて本当に良かったです。 @ネタバレ開始 二人の出会いが完全に偶然であり、過去の因果も特にないとした点が好きです。 キャラ同士で過去にこんなことが実はあったのだ、という展開はよくあるパターンですし、物語としては綺麗な構図にも見えますが、その反面、関係が閉じたものになりがちな気がします。 本作のように偶然性を重視し、それに基づいて生まれた、たまたまの関係を貴重なものとする捉え方には深く同感します。 また、お互いに自身の秘密を明かし、語り合って絆を深めることが必要であると普通は当然のように思っていますが、それを本作は否定するのが非常に新鮮でした。 通常、絆を深めるにあたり、自身の内面を吐露し合うことは必須であり、人はそうしなければ、安心できないのだと思います。 隠された秘密を共有することで、共同体としての関係ができる。 どちらがより一層可哀そうなのかを比べることで、相互の位置関係が固まる。 綺麗ごとだけを言っては信用されない。本心は醜くなければならないとされる。 相手の打算や利害を認識することで、その人を正確に把握できるようになる。 などなど、我々は、意識的な面も、無意識下にあるものも含めて、社会性に強く侵されているのだと感じさせられます。 それが警察官の態度に最もよく表れているものでした。 そんな社会性のしがらみを解き放つと、こんなにも原初的な衝動で誰かとともに生きていくことができるのかと気づかされます。 そして、こうした場合、どうしても男女間の関係の話になりがちですが、距離感を保ってその方向に行かなかったことが大きなポイントでした。これによって、生物としての本能を重視する過去でもなく、社会性を重視する現在でもなく、新しい未来の人間関係の在り方を示唆するものとなったのだと思います。 社会性の中に囚われて、そこに若干の不満を感じながらも安心をしている身としては、この二人の強さは仰ぎ見るしかないものです。
