エヌエヌのレビューコレクション
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閏月事件「エラー」と呼ばれる怪異を調査していく作品。 部屋を一つずつ進み、そこに待つ「エラー」に話しかけたり、触ったりして調査するのですが、操作性がすごく良く、世界観に引き込まれます。 調査→結果をノートに書き込む、というテンポがよく、客観的に淡々と事実を書き込むところもエラーの異常性を際立たせています。 次の部屋はどんなエラーが待つのかと思いながら進むときのハラハラした感覚。意表を突くような種類のエラー。そして少しずつ明らかになる物語。すごく好きです。 @ネタバレ開始 死亡時の演出がとても好きです。 項目自体が消えるというギミックもすごく驚きました。 CASE11では調査の記述が客観的ではなくなり、侵食されている感が怖かったです。 物語は悲しいものでしたが(考察しきれてないですが)、とても印象に残るものでした。 特にラストの■■の死亡・消滅、そこからの主人公の組織の会話という流れはすごすぎる展開でした。 製作中の次の作品も楽しみです。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。
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美しい断首とにかく気になってプレイしました。 学園に天使が現れたけれど、それは首のない天使。その天使を見つけ出すために、学園の中の生徒の首を日ごとに切断していくことで天使を見つける、という異様な設定の話。 異様な世界観だけれど、このモノクロのビジュアル、退廃的でアンニュイな感じのする絵柄で描かれると、すごいリアルな迫力があります。 そして何より旧字のフォントが大好きです。 @ネタバレ開始 平坂ルート→幸竹ルート→清水ルート、で全ルート回収しましたが、予想以上にはるかに面白かったです。 平坂ルートでは天使の正体に素直に驚きました。 幸竹ルートでは天使の正体を知った状態でも、こんなにも違う角度から物語がみれるのか、と思いました。胸が熱くなる展開で幸竹ルートが一番好きです。 そして清水ルートでもさらに物語を多角的にみれて、面白かったです。 阿瀬川とか他のキャラも印象がすごすぎです。 そして何より、天使になるというとき、首を切断するという過程、そのときのあの遠くを見つめるような表情がたまりませんでした。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。
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ミョウミョウくんといっしょ怪しい雰囲気が気になってプレイしましたが、予想以上に怪しくて、そして面白い作品でした。 子供のときに出会ったナニカかとの物語。 @ネタバレ開始 前半は怪奇的な世界に引き込まれる感覚がすごかったです。 ハコベ君の選択肢が出てきたときは、とても怖かったです。先にハコベ君から手紙をもらうルートを見ていたので、もう一つのルートはまさかの衝撃展開でした。 後半は個性豊かなキャラたちが登場して、さらに予想もつかない展開へ。 どのキャラも存在感が強すぎでした。 そして大学生の恋バナというまさかの結末。 子供のときから大学生に至るまで時間、その中でのミョウミョウくんとの想いが見事に描かれているのがすごかったです。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。
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思い出の晩餐不気味なコックの料理店。次々と出てくるメニューの不穏な解説。 @ネタバレ開始 まさに食べられるためにいるような主人公。 これはやばいという雰囲気たっぷりで、増えていくメーターにハラハラしましたが、その後、予想外の展開。そうだったのか!という結末でした。 ラストの主人公とコックが一緒に食べているシーンはとても幸せいっぱいでした。 どの料理もおいしそうだし、白飯がもう一回来たときは、さすがこのコックは分かってる!と思いました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありあとうございました。
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カルテス ~お荷物受け取りゲーム~様々な住人から荷物を受け取るゲーム。それを開けるか開けないかで悩みます。 @ネタバレ開始 全エンド回収しましたが、色々なバリエーションがあって面白かったです。 青年の箱の闇が一番怖かったです。 猫とお菓子エンドはとてもほっこりしました。開けて良かった、と思いました。外見で判断しちゃダメですね。そしてその後、開けないルートを選んだため、とても悲しいことになりました。 @ネタバレ終了 面白い作品をありがとうございました。
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バイト バイト バイト!!!色使いがおしゃれなドット絵に惹かれてプレイしました。 光と影の表現がすごいです。 そしてストーリー展開のテンポが良く、ぐいぐいプレイできます。 @ネタバレ開始 UIがとっても凝っていて好きです。思わず、怪しいサイトの広告をクリックしてしまいました。 どちらのエンドも回収しましたが、エンドのドット絵もとても見ごたえがありました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。
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グリモワール・ヘヴン -Vampire's Red Needle-美女の吸血鬼に攫われた人間のおじさんがどうあがくか、というとても楽しい設定の作品です。 ダークな絵本のようなイラスト・世界観がとても好きです。 @ネタバレ開始 モリゾナの苦し紛れのセリフがとても面白く、靴が踏んでる床を舐めるというところには笑ってしまいました。その発想はなかったです。 笑いもありながら、モリゾナの医者としての熱い想いがあふれていて感動的でした。 赤い本のテキストから、多角的にモリゾナのことがわかるのもとても良かったです。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。
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因習村のむらじまい「因習」「むらじまい」というワードが気になってプレイしました。 @ネタバレ開始 これまで生贄を捧げてまで信仰していた神様。 もう利用しなくなったからということで、狂暴化する前に終わらせてしまおうという、人間の身勝手さが描かれていたところが良かったです。本当に怖いのは人間、と思えるものでした。 そして伊吹の正体。切なくも、暖かい気持ちに前向きになれるものでした。 人間の傲慢さと優しさの両方を感じられる作品でした。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。
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Q.この人は幸せですか?幸せとは何か、を考えさせられる作品でした。 @ネタバレ開始 1問目はすんなり回答ですが、2問目以降、頭を悩ますものでした。 「その他」の情報をどう捉えるかによっても大きく変わる気がしました。 物事は少し新たな情報が追加されたり、ちょっと別の角度から見るだけで全然違うようになることを実感しました。 ラストの展開はとても切なく、胸に迫るものがありました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。
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ウサウミウシはオムライスをたべたい可愛らしいウサウミウシがオムライスを食べるべく、食材探しに出かけるゲーム。 ウサウミウシのイラストがとっても可愛らしく、出会う人たちがみんな暖かくてほっこりした気分になれます。 @ネタバレ開始 全エンド回収しましたが、どの料理もすごくおいしそうです。 最初にエンドAを見たので、やっぱりオムライスが幸せいっぱいで一番、という気分でしたが、他の料理も見ているうちに食べたくなりました。 いなり寿司が予想外のメニューでした。「東の国の出身者が~」がという説明の世界観がとても好きです。 @ネタバレ終了 楽しい作品をありがとうございました。