ララライアン・スコ・スコフィールドのレビューコレクション
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市にて~ある夏の一日~【完全版】淡い水彩画調のタイトルから始まるのがとても涼しげで素敵です。 そのためか舞台は猛暑のはずですが、読んでる側としては清涼感がありました。 @ネタバレ開始 「還る」でも思ったのですが、ララライは蒼猫さんの世界観や設定背景が好きです。 暑さで気を失い奇妙な市に遭遇してしまう→好き 主人公は少し不思議な普通の人間(語彙)で、積極的に関わりたがらない→好き なのに相手からはグイグイ来られてしまう→好き そして登場人物の言葉にさり気なく奥行きを感じられる→大好き 「ここは一見お断りじゃない」というセリフ一つとっても ↓ (なら一言さんお断りな市も存在する!?)などと妄想が膨らみ ↓ (京都とか奈良の市があったら厄い物が並ぶんじゃないか)みたいに、ミニマムな自分の脳の中で世界観がどんどん広がっていきました。 「事実は小説より奇なり」という言葉もありますが、それは人生が物語足り得るとも考えられ。 本作における「本」がこれから主人公と過ごす事で加筆されていくのでは…!?と読了後もワクワクする作品でした! @ネタバレ終了 願わくば、ララライもこの市に遭遇したいです。 ٩( ‘ω’ )و (...艶本でお願いします)
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タイトル無し真っ暗なタイトル画面から「絶対これ、意図あっての演出だ...」と怯えながらプレイしました。 開始直後に本作の主人公も同様な、『暗闇を探る存在』と知って一気に感情移入! 作品へと没入していったのですが... @ネタバレ開始 まずそこまでの一連の流れが穴に落ちたような速さ、鮮やかさで素晴らしい!・:*+.\(( °ω° ))/.:+ けれどもプレイヤーとしては先に書いたように感情移入していますから、「こうであって欲しくない」と悪い予感が次々と湧き上がるのです。 が、それを見透かされているように即座に一つ一つ叶ってゆき、主人公の言葉を借りるなら(自分が思いつく安易な)「逃げ道」が潰されていきました。 こんなに嬉しくない即効性ドリカム初めて:(;゙゚'ω゚'): 途中まではどの選択肢を選んだかメモしていたのですが、その必要がないと気付かされた時には「いやいや待たれよ、勘弁してたも」といった始末で、プレイ中一度たりとも傍観者になる瞬間がなくエンディングを迎えてしまいました… どれだけの事が降りかかればこんな事にいぃぃぃぃ…。゚(゚´ω`゚)゚。 (多分、仕事関係かなぁ) 最後の選択肢が主人公の決断を手伝っている錯覚に陥らせ、泣きはらした後に残る鈍痛のようなものがしばらく続きました。 そして何か救いは無いか、もう一周したら救済を示唆する何かが出てきたりしないかと考え画面にかじりついたのですが、ただひたすらに真っ暗なのです。 「タイトル無し」 結局結論として行き着いたのが、〇〇の否定の否定。 これこそが主人公なりの救われ方だったのかなぁ。 @ネタバレ終了 「タイトル無し」 人が生まれ持つ根源的な暗闇への恐怖と、成長して知る全く別の暗さ。 現実に日々起こり、普段は目を逸らしていたそれらを、(主人公の)まぶたの開閉という誰もがする行為で繋ぎ合わせ、眼前に突きつけられるすんごい作品でした。 …すごい。
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リベリオン・ヒーローズ野生動物による世界平均基準判断機関の秘密報告_及び茶タヌキ調査員失踪直前記録_日本語訳版.mp3 【概要】 一般にWWSとして知られている私たちは、この世界のすべての基準と平均を自主的に確立し、遵守することを使命とする国際的な民間の野生組織です。 @ネタバレ開始 [背景] 今回は、先輩黒うさぎの緊急の必要性から、私、茶タヌキが急いで調査のために市内に派遣されました。 【調査内容】 主に以下の2つのカテゴリーに分類されます。 (1)数年前、地元の協力スズメは、少年(以下、Kボーイ)が半獣で、心をひどく傷つけられたと報告した。 野生動物による世界平均基準判定機関には正会員が4匹しかいないので、急ぐのに時間がかかり、Kボーイさんごめんなさい。 しかし、過去、現在、そして未来から、WWSとして平均以下に扱われる人々を見捨てることはできません。 しかし同時に、Kボーイが非標準的な反発を行っていないかも調査する必要があります。 具体的には、彼がすべての髪を染めているかを調べることが最優先事項です。 報告書 染毛は半分に止まったので、WWS規格と矛盾しませんでした。 しかし、私は長い間Kボーイの心問題を観察する必要があると判断したので、しばらくこの街に滞在することにしました。 Kボーイは楽しそうに見えますが、悩みごとがあるようです。 (2)2番目の調査対象は、この町で人気があると聞いている「ヒーローごっこ」です。 良い役割と悪い役割に分かれた戦いのふり遊びのようですが、地元の協力スズメの報告によると、古き良きサラリーマンが仕事を始める前に子供に声をかけて戦いを始めます。 信じがたいことですが、今回の主な仕事は実情を確認することです。 (1)で言及したKボーイはこのヒーローごっこに夢中になっているように見えるので、このセクションの調査は二重に便利でした。 そのためには中から探すのが一番効率的だと思い、ワタシは悪い役割側につき、ビニール袋と名乗る事にしました。 Kボーイの家族は多く、家族が気付く可能性があったので、Kボーイに近いララライ スコス子という女の子に密着することにしました。 経過観察① Kボーイ達のヒーローごっこは大人によってうまく管理され、禁止事項は魔法の詳細な使用規則にまで及びました。 勝者も敗者も幸せで、心配するような暴力や金銭トラブルはありませんでした。 むしろ世代間の交流が促進され、運動不足の解消と自己防衛策の獲得につながる可能性があります。 メディアは今でもコウモリの態度で報道しているが、WWSには明確な基準があるので、現時点のヒーローごっこ管理者に問題はないと結論付けることができる。 経過観察② 朝食からカツ丼、それは規則違反ではありません。 でも、このスコス子という女の子とKボーイを見ていると、なんとなくふわふわした気持ちになります。 しかし、推測が正しければ、黙って見ているのが大人です。 しかし、それはモヤモヤします。 スコス子、あなたはおそらくカツ丼を食べたでしょう、それはゲンを運ぶのに最適です。 経過観察③ この街は美しいです。 どこで撮っても絵になり、街全体が調和しています。 この街の都市設計はとてもたくさん親切です。 街の魔方陣の効果で、好きな音楽を簡単に再生したり、目を閉じて思い出を振り返ったり、人間関係を再確認したりできます。 この街では、相手の顔や名前が覚えにくい私でも、住みやすいかもしれません。 そのような優れた都市デザインに加えて、ヒーローごっこで遊ぶ人間の笑顔が彩りを添えます。 この街は楽しいです。 この都市は、WWSによって設定された都市の平均基準をはるかに上回っています。 いつか去らなければならないのは残念です。 仕事をやめたくなりました。 ダメですか? とても残念です。 誰も他人の考えを急ぐ権利はありませんが、私が去るまでに、スコス子とKボーイの関係が発展していくことを望んでいます。 経過観察④ 今夜は大きな雨が降ると分かります。 誰かが私を見ているような気がします。 激しい息遣いが近付きます。 尾行を巻こうとしても、相手はすぐに追いつくことができます。 私はもっと遠くまで逃げなければなりません。 良い役割に悪い役割が追われているような気がします。 誤解しないでください、私は良い悪い役割です。 この相手は私に一体何の用ですか。 良い役割でしょうか。 私はビニール袋に見えますが、実はビニール袋ではなく、食べ物ではありません。 聞いてください。 聞いてくれません。 私もKボーイやスコス子のように、戦う時が訪れたようです。 この記録以降、茶タヌキ調査員の行方が掴めません。 WWSは中間発表以降の記録を持ち合わせません。 続きの記録が見つかれば、Kボーイ達の未来が見れる事が期待できます。 私達WWSの3匹はそれをとても楽しみにしています。 この街に携わった魔法使いにありがとう、茶タヌキに代わり、感謝を込めて٩( 'ω' )و @ネタバレ終了
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エリートスパイ手品師たぬFirst of all, thank you for teaching me a wonderful hero and for giving me a chance to know Tanu. It's a world full of unreasonableness and absurdity, and sometimes it's almost frustrating. Still, the earth turns because heroes like Tanu are fighting in secret. As a member of this planet, we must not all turn our eyes away from that fact. We can understand each other. You don't have to insult each other with vermin and create enemies with striped tails or races. There is no such thing as a trash panda. Tanu taught us the strength of forgiveness and that each one can fight for peace by continuing to scream love in a small voice. Thank you for telling us an anecdote of the battlefield that we do not know. I wish Tanu, Tanu's new friend, and Peter a happy life. With love from the northern land. Pompoko Tanu ☆ 彡 @ネタバレ開始 まず、素晴らしいヒーローを教えてくれて、タヌを知る機会を与えてくれてありがとう。 それは不合理と不条理に満ちた世界であり、時にはそれはほとんどイライラすることもあります。 それでも、タヌのような英雄が秘密裏に戦っているので、地球は変わります。 この惑星の一員として、私たち全員がその事実から目をそらしてはなりません。 私たちはお互いを理解することができます。 害獣とお互いを侮辱したり、縞模様の尻尾や種族で敵を作ったりする必要はありません。 ゴミパンダのようなものはありません。 タヌは私たちに許しの強さ、そして一人一人が小さな声で愛を叫び続けることによって、平和のために戦うことができることを教えてくれました。 わからない戦場の逸話を教えてくれてありがとう。 タヌの新しい友達であるタヌとピーターが幸せな人生を送れることを願っています。 北の地からの愛を込めて。 ポンポコタヌ☆彡 @ネタバレ終了
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テニスのポンチ様「ごいはま」 しゃ、喋ったー٩( ‘ω’ )و 画面やメニューがとても見やすく、爽やかな2人(+他1人)の可愛らしい会話があまりにも自然に、スッと入ってきて驚きました。 @ネタバレ開始 おっπ感想文ウキウキで選んで即バッド行きだったのは内緒です_:(´ཀ`」 ∠): 手がぶつかる時のSEがもう(*´꒳`*) ポンチ様達も勿論大好きなのですが、途中で出てくるお邪魔っ子がツボにハマってたまりませんでした。 「絶対邪魔してくるんだろうなぁ」 「ほら(歓喜)」 運良く流れ星に遭遇したら、あの子のスピンオフを三回願わせて下さい。 @ネタバレ終了 素敵な作品で楽しませていただき、ありがとうございました!
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ヤドカリあらすじから既に大好物なジャンル確定だったので、日を開けず一気にプレイ出来、余韻に浸れる日をずっと待っておりました。 そして満を辞して本日読了出来たのですががが。 まさかの飯テロ要素まで用意されていたとは…何とも豪奢な、予想斜め上を行くギガ盛りな作品でした٩( 'ω' )و カレータベタイ タイトルの「ヤドカリ」 プレイし終えてみればその意味も分かり、それ以外考えられない本当に秀逸な題名だと思います。 @ネタバレ開始 ストーリーの面白さもそうですが、チャーシュー麺に命を救われた体験、弁当用スポーツバッグというパワーワードをこの先忘れる事はないでしょう。 選択肢があるとバッドを踏み抜かなきゃ気が済まない病にかかっているため、泣く泣く立花くんの尊い犠牲を元に背後に潜む謎を考えていたのですが、気づけばあれよあれよという間に深山さんの掌の上で踊ってました。 そしてミスリードの穴にスポッ...(*´꒳`*) @ネタバレ終了 エンタメカロリーに満ち満ちる事が出来る作品、ありがとうございました٩( 'ω' )و ラーメンタベタイ
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GHOSTEACHER良い、凄く良い作品でした。 生徒達が可愛すぎて辛い...(*´꒳`*) 張って教えようと思うのだけれど、映像資料も絵の授業も給食も全部気になって、結局平均的な教え子にしてしまいます。 もう少し尖った教育の方が良かったのかな。 フロッピーの節々から感じていたのですが、この世界の人間は大らかで中々に手強そうで、先生心配です。 がんばれ皆、ちゃんと怖いから自信を持って٩( 'ω' )و @ネタバレ開始 でもそんな人間を絶叫させる黒猫...強い。 偉大な卒業生なのかも。 @ネタバレ終了
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よざくら奇譚最初にタイトル画面で抱いた感想としては、凄く綺麗で、けれども季節的に(夜ですし)少し寒そうだなーなどと考えておりました。 しかしプレイし終わってみればプレイ後のホンワリとした余韻が心地よい、とても暖かく優しいゲームでした。 素敵なおねショタ、ありがとうございます٩( 'ω' )و
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エレベーター ~性格不安定な僕とみよちゃんの物語~序盤みよちゃんの「あああああああああああ」が可愛すぎる... 最初から最後まですっっっごい面白かったです!! キャラクター達は大変な状況下なのに、プレイ中はずっと頬が緩んでしまいました。 @ネタバレ開始 すんごい気まずいシーンに課長と話して気を紛らわせようとしたら「へんたい」になってしまった٩( 'ω' )و@ネタバレ終了
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怠惰な天使は夢を見るタイトル画面の長髪天使ちゃんがマジ天使٩( 'ω' )و ジト目スキーにはたまらない作品でした。 綺麗なBGM、白く幻想的な世界観、美しい天使達、悪魔のちっちゃいツノ。 やっぱりたまらん...! @ネタバレ開始 悪魔くん(ちゃん?)の「みんな悪魔の手先なんだ」という言葉。 女神様に謁見出来たり、報告が鵜呑みにされたり、長髪天使ちゃんだけ個室が与えられて(隔離されて)いる辺り、彼女が生まれる前から既にどうしようもないレベルで侵食されていたのかもしれないなーと悲しくなりました。 一番好きだったのはEND2です。 どことなく天使ちゃん2人から能天使のようなイメージがあり、(仮にそうだとすると)その特性が上手く噛み合って罠から抜け出せた爽やかな終わりに感じました。 @ネタバレ終了 自分の街にも、あんな可愛い天使ちゃんが来て欲しいです。