ハコニワ観測所のレビューコレクション
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だいて だいて だいて darling!あの…………頭は大丈夫ですか???(褒め言葉) ダーリンをペットショップと同列に語ろうとする愛里ちゃんのぶっ飛び具合も面白すぎるのですが、それを何とも思わないダーリンこと千景くんも大概です。ツッコミ役不在なのに話が進んでいく不思議。 @ネタバレ開始 二人ともいくつかネジが飛んでいる気がするのですが、それでもある程度の常識は備えている様子なのでいい感じに話はまとまるし、だからこそイカレっぷりが際立って見えるし、おまけに仲睦まじくデートしている様子が微笑ましかったです。 ガタイが良くて不愛想に見える千景くん、なんだかんだ素直でかわいい人でした。愛里ちゃんは黙っていればかわいいです。 @ネタバレ終了 楽しかったです。ありがとうございました!
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可惜夜のからくり屋敷南風原さん、露骨なトラップって触ってみたくなりますよね! 実際にこんなところへ連れて行かれようものなら、謎解きどころではなく部屋の隅っこで震えることしかできなさそうです。 ストーリーは短編ながら謎解きのボリュームがあり、エンディングを迎えた時の達成感が心地よいです。 そして謎解きに主軸を置いているのにもかかわらず、南風原さんや助手子さんといったキャラクターがしっかりと印象に残り、もっと物語の続きが見たいなぁと感じられる面白さもあって楽しかったです!!
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アンタなんて愛してない彼女すぐ死ぬ。紛うことなき死にゲー。 死んでもこちらがなにか行動するまでもなく選択肢まで戻してくれる親切設計で、ストレスなく楽しめました。 @ネタバレ開始 最初は「彼女、類稀なる悪運の持ち主かな?」と思っていたのですが、何度も死ぬうちに人為的なものだと気付かされました。 死ぬ行動を回避していくうちに真相が明かされていくので、最後までドキドキしました。殺意がすごい。 @ネタバレ終了 まだ隠しシナリオには辿り着けていないので、見つけられることを祈りつつまた死んできます!
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選択肢で人生脱出ゲーム ---3つのK---黒歴史からの脱出。発想が面白いなーと思いプレイさせて頂きました。 3つの「B」はよく耳にしますが、今回の「K」のようにアレンジすると無限に可能性が広がりますね。 それにしたって、各ルートの導入から既に脱出したさが溢れてくる…! @ネタバレ開始 教師ルートは「運命を変えられたら」、彼氏ルートは「別れられたら」と目的ととるべき行動がわかりやすかったのですが、看護師ルートは「思い出を作りたい」と行動の正解がわかりにくく、なるほど星が3つ付くわけです。ですが、その手強さが楽しかったです! まさかの4つ目、おまKルートも現れて、難易度も状況もバリエーション豊かで楽しませて頂きました! @ネタバレ終了 OP曲を聞かない選択ができたり、セーブ推奨タイミングを知らせてくれたりと快適に遊ぶための工夫も親切でした。 楽しい作品をありがとうございました!
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フィルム・ラプンツェル祭里くんはなぜ天音ちゃんを信仰しようと思ったのか? 我々はその疑問を解決すべくアマゾン……ではなく結島へ向かった。 @ネタバレ開始 本音を建前でひた隠すような展開が続いていましたが、祭里くんは結局は「人間」が好きだし信じたかったわけですよね。 祭里くんは自分同様に「人間」らしくないと感じた天音ちゃんを「人間」だと信じることで、ひいては祭里くん自身を「人間」であると信じたかったのかな……? 最終的に天音ちゃんのシルエットとイメージワードしか出て来なくなってしまうのが時間とともに彼女との思い出を忘れたということならば、それはすごく人間らしいと思いました。 それでも天音ちゃんや伊織くんという人が居たということは覚えている。 @ネタバレ終了 どうしてこんなに様々な要素を程よく散りばめられるのか。 私の頭の中はまだまだとっ散らかっているので感じたことの一部しか書けませんが、とても面白かったです。 次回作も楽しみにしています。
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リベリオン・ヒーローズ「かわいい」「カッコイイ」「ステキ」の三種の語句以外を失っていましたが、他の語彙も戻って来つつあるのでようやくコメントが書けそうです。 まずはじめに思ったのが、画面がめっちゃ見やすい! 画面ってこんなに見やすくなるの……?と、もうそればかり。 デザインのお手本にしたいです。 そして、キャラクターがとても魅力的でした! @ネタバレ開始 真面目なようでそう見えるだけ、というほのかちゃん。地頭の良さと芯の強さを感じます。柴犬を見た時とヒーローごっこの時に活き活きとするのがかわいい。 ヤマト君も出で立ちこそ不良ですが、根が優しくて安心感があり、ほっこりしました。 それぞれ屈託を抱えているだけに、仲良く遊んでいる様子がとても幸せでした。ほのぼの。 見ているこちらは終始頬が緩みっぱなしでした。優しい世界…! @ネタバレ終了 ほっこりほのぼの、かわいいという読後感ではありますが、全体的なデザインやBGMはどちらかというとキリっとした雰囲気なのもまた絶妙なバランスです。 後日談まで楽しませていただきました。 素敵な作品をありがとうございました!
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和泉くんと三姉妹。非常にテンポが良くサクサクと楽しめました。地の文がない、と言われてなるほどな~と納得です。 逆に言えば会話文のみということですが、説明くさいと感じるセリフもなく、自然にストーリーが展開していく様は鮮やかでした。 @ネタバレ開始 ルート分岐ですが、どうやら私はややこしく考えすぎて勝手に難易度を上げていたようでした(笑) シンプルイズベスト。 そしてキャラクターたちの魅力的なこと! 三姉妹はもちろんですが、雅くんもとてもいいなあと思いました。 両親に対する発言で三姉妹とひと悶着ありがちでしたが、それは雅くんがただ相手の事情を知らないだけであったり、あるいは気持ちの裏返しでつい言ってしまったような年相応のことであったり。 三姉妹との交流の中でいろいろと気付いて成長していく様子はとても応援したくなるものでした。 @ネタバレ終了 続編のシリーズもたくさん出ているので、ぼちぼちと追わせていただきます。 楽しい作品をありがとうございました!
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怠惰な天使は夢を見るモノクロともセピアともつかない淡い色使いがおしゃれで魅力的な作品です。 それぞれ白と黒を基調としつつも真っ白・真っ黒ではない天使と悪魔に表裏一体さを感じるなどしました。 @ネタバレ開始 天使が見た夢とは結局どういう意味だったのか?ということから各ルートの解釈まで、考察の余地の広い作品だと思いました。底なし沼がここにもある…! 私にはモラトリアムと自立の話であるように印象付いています。 どのルートを選んでも天使はこれまで通りではいられない、というところから自立の時が来たのかなあ、と。 そう思うと、終始そばにいてくれた短髪の天使と悪魔はそれぞれ、長髪の天使の内面のイメージであるように見えました。 良くも悪くも自分の進む方向を導くのは自分の心なのだ。 また、ED1については特に印象深かったです。 子供の頃に聞いた、ヒトは生まれる前は天使なのだという話を思い出しました。 天使が神様から「行っておいで」と言われて、羽を置いてやって来るとヒトの赤ちゃんになるという話です。 「生きたい」と願った天使はこれからヒトとして生きるのでしょうか。 女神さまの言葉から、ヒトとしての役目を終えたらまた天使として帰ってくるのだと解釈しています。 @ネタバレ終了 長々と失礼しました。 キャラクターたちのちょっとした表情の変化なども非常にうっとりとさせられるもので、眺めているだけでもとても楽しかったです。 素敵な作品をありがとうございました!
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実話系怪談 深海からの足音真綿で首を締めてくるタイプのホラー。実話が元というのがまた。 ややコミカルな語り口のおかげで陰鬱さはなく、しかしモノクロの背景画像と効果音がいい仕事をしています。もう雰囲気バツグンです。オチも相まってじわじわくる。 怖かったけれどとても面白かったです!
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キョウナリmini