かりこのレビューコレクション
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探しものは、夏ですか。胸がいっぱいで言葉が出てこない…。
なんて青い夏なんだろう。
今はもう秋ですが、このゲームをプレイしている間は夏に戻って眩しい季節を過ごせたような気がします。
主人公と祖父の関係が、自分と重なるものがあって、ああ私はスタートラインにすら立っていなかったのかもしれない、と涙が溢れました。 -
キミは願いの一欠片数学の勉強と融合したストーリーの魅せ方が面白いな、と思いました。
そして、「心」について色々と考えさせられる作品でした。
何をもって、「心」とするのか。「心」とは、何か。
だれもが納得する答えは、きっと永遠に出てこないのかもしれません。 -
メグリモノ短いながらも丁寧に作られている作品だと感じました。
女の子の絵の柔らかい雰囲気がとても好きです。
なんで狐面をつけてるんだろうな~とぼんやり思いながら読み進めたのですが、まさかそういうオチになるとは…。
「不条理な異界のルールに巻き込まれる」というのは昔の説話や民話でよくありますが、この作品のように巻き込まれた当事者の優しい人柄がちゃんと描写されていると、不条理な出来事への悲しさが一層増してきますね…。 -
ちょっと気になる販売機もともと無機物などの命無きものに命を見出だすのが好きな私にとって、最高の物語でした。
ヒロインの自販機が、高度な人工知能が搭載されているわけでは無さそうな、あくまで「物」の範疇から出ない存在であるのが、この作品の素晴らしさの一つだと思います。
きっとこの「物」に命なんてない、でも、確かに心が通いあったと思える瞬間が訪れた。
「物」と「人」、そして「心」が優しく繋がった、とてもあたたかい作品でした。 -
鶏島これは…極限まで他者と同一になれる行為…なのかもしれません。
私たちは生まれつき「孤独」であることが宿命づけられているというか、どう足掻いても他者と完全に一つにはなれないわけですが、この物語の最後はそれを覆すような展開だった気がします。
なにはともあれ、主人公に懐いた鶏が非常に可愛らしかったです。 -
学園ライト!タイトルの雰囲気から、カジュアルなラブコメかな?と思ったら、違いました。
理性をなくし、ありのままの感情をむき出しにした存在とのぶつかり合い。
トゥルーエンドは青葉の優しさに救われました。
そして、青葉のことは私が守っちゃるからな!!と思いました。青葉ちゃん可愛いです! -
うさぎの国。寂しくも穏やかな終末感とクラシック音楽、そして丸くてシンプルな画面が、奇妙にマッチしていて、上質な時間を過ごすことができました。
最後に「丸」の意味が分かった時は、静かな感動に震えました。
とても素敵な作品だと思います! -
虚無、あるいは絆の家人工知能やロボットと、人間の在り方について考えさせられる内容でした。
私は、これは虚無ではないと思いたいです。
人間の模倣を経て、いつか人工知能も独自の意思や文化を持つかもしれません。
それが人間にとって良いことかどうかは分かりませんが…。 -
不死の探査録終盤で詰まった時に、意味ないだろうな~と思いつつも、何回か話しかけたらもしかしてヒント追加してくれるのでは?!という淡い期待の中、虫取りのおばあさんに何度も話を聞きに行ってました。
解決方法を見つけた時は、いよっしゃあああ!!と心の中でガッツポーズしました。
自分で解けるとすごく達成感を感じられますね!
短編ながらも中身の濃い、楽しい作品でした! -
不死の調査録